くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

リョウタ組感想の続き

2008-12-07 07:01:34 | 文芸・エンターテイメント
読み終わりました。「5年3組リョウタ組」。
中盤なんだかものすごい設定が次々出てきて、いっそやめてしまおうかとも思ったんだけど、読後感はよかった。んー、良太のことは相変わらず好きにはなれないのです。でも、こういう決断を下せるというのは、結構すっきり。
あとは、染谷先生がきちんとした人なので、全体的にいい印象にアップしたかな。後半出番少ないけど。だってこの話でいちばん教師の資質を備えているのは染谷先生じゃない? 過去三年成績争いでは下位グループだった良太の素質を見つけて、励まして段取りしてやって自信つけさせて。教師の教師としてのやるべきことをきちんとこなしている。
それに比べると良太はいきあたりばったりだし、最初から嫌いな人のことは理解しようとしないよね? 富田主任や岩本先生、そんなにひどいかな?
あとたいしたことないかもしれないけど、わたし、この台詞ひっかかります。「確かにシロクマの家族はかわいそうだけど、これは物語なんだ。お話の流れを楽しんで、それから自分だったらどうするかを考える。お話っていろんな人の気もちになって考えるための練習なんだよ」
こういう気持ちで国語を教えられるのはなんか嫌なんだけど……。それこそお話を書いている人にこういう考えを持ってほしくない。
物語に感情移入して授業中に泣き出す子供、とてもすてきだと思う。授業に切り替えさせるより、共感してあげてもいいんじゃないだろうか。


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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-04-01 15:53:10
こんにちは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日は、京町の山本花店に行って、「虎に翼」の第1回を見てきました。
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