くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「図書室のはこぶね」

2022-10-06 05:54:15 | 文芸・エンターテイメント
「図書室のはこぶね」名取佐和子

これは、今終わったばかりの物語。

百瀬さんは、友達の代理で図書委員の仕事に向かいます。
学校中が体育祭の準備で忙しいのに、バレーの練習中に怪我をして参加することができない。
そこで出会ったのが朔太朗くんと、十年前に貸し出されたはずの「飛ぶ教室」の文庫本。

主人公は、女バレのエース、178cm!
引退直前に骨折して、試合には出られず目前の体育祭も見学。
そんな彼女が訪れた図書室で、十年前に貸し出されたままの文庫本を発見してしまう。
誰が返却したのか?
挟まれたメモの意味は?
体育祭のダンスも絡んで謎は深まり…
バリバリ体育会系で、3年生なのに図書室の場所も知らない百瀬さん。
読むなら選手のエッセイか、バレーの教本かまんが、という彼女が読書に目覚めていくんです。
体育会系の言葉づかいがつい出てしまうのも面白かった。何しろ1ページめから「失礼しゃっす」(笑)
ニヤニヤしちゃいました🏐

謎解き、体育祭のダンス革命、十年前の図書委員たち。
司書の伊吹さんがまたたまりません。
年代的に彼女の立ち位置が分かる私ですが、高校生たちのきらめき(娘世代!)が本当に愛しかった。
「ヤギ」さんのサイドの物語も読みたいな、と思ってしまいました。
和己さんがいてよかった。

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