くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「幸福ロケット」山本幸久

2009-06-26 05:49:47 | YA・児童書
どうしてふたりは小学生なのだろう。でもそれが初恋なのだよね……。
五年生の香な子は、隣の席の小森(通称コーモリ)と仲良し。様々な事件があり、ライバルも登場して、二人は結びつきを強くしていきます。
「幸福ロケット」山本幸久(ポプラ社)です。
 山本さんの文章は自然で心地よいので、単行本でほとんど持っています。まだ読んでない本もあるけど……。
中でもこの作品はイチ押し。小中学生にはケータイ小説の破天荒な設定ではなく、こういう地に足のついた恋に憧れてほしい訳です。
先日、図書委員会で購入希望アンケートをとったところ、「ケータイ小説は買わないから」と事前に言い渡したのに、書いてきた子が何人かいて、「こういう恋がしてみたいから」なんて書いてあったので、呆れ返るわたしです。
噂によると、ふたまたかけられたりレイプされたり流産したり男が病気で無菌室にいるのにキスしたりするんでしょ? 無菌室に入るの大変だよね。キスなんてもってのほか。絶対そういうことはしてはいかんと思うんだけど、そういう恋を本当にしたいの?
問い詰めたいけど無言で却下。

「幸福ロケット」はあちこちでひそかにオススメしているのですが、発売から三年経ってそろそろ文庫化しないかなーと期待しています。ポプラ文庫ができたことだし。
でも山本さん、文庫化するたびにボーナストラック入れるけど、単行本で買っている身としては辛いのです。今のところ我慢してますが、皆さん両方買ってらっしゃるのかしら。
この本だったら、文庫も買ってしまうかもしれません。


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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-09-21 21:20:20
こんばんは。
嬉しいです。今日の朝は、「虎に翼」の第25週を見ました。
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