くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ドードーを知っていますか」ピーター・メイル

2014-09-01 08:37:03 | 自然科学
 ベネッセ、この本、再販してくれないかなあ。今のわたしには持っていたいジャンルなんだけど。
 ピーター・メイル、ポール・ライス 文/訳 斉藤健一。絵はショーン・ライス。「ドードーを知っていますか」。
 失われた動物たちの姿が、独創的な絵とともに、紹介されています。
 取り上げられているのは、ドードー、ミイロコンゴウ、クアッガ、オオウミガラス、バライロガモ、ハワイオーオー、スカラーカイギュウとメガネウ、ブローボック、クリスマスジネズミ、リョコウバト、オーロックス、ホオダレムクドリ、グアダルーペカラカラとアカハシボソキツツキ、フクロオオカミ。
 印象に残るのは、ハワイオーオーの羽根を使ったケープが大流行して、かの鳥の絶滅を招いたというところ。現存するケープには、かなり高い価値がついているそうです。
 ミイロコンゴウは、決しておいしい肉ではないのに絶滅したというのも、結構ショックですよね。これまでも、人間の濫獲によって絶滅した動物たちの話を読んではきたのですが、なんというか……生活に必要とはいえないことでも、レジャーや虚栄心のために殺戮したり濫獲したりするのは、どうなのかと。無尽蔵にあるわけではないことには、思いいたらなかったのでしょうか。
 オスとメスの嘴の形が異なっていて、つがいで虫をとるホオダレムクドリ。動物園で飼われていた最後の一匹が死んでから四年後に、やっと政府による保護が決まったフクロオオカミ。
 それから、アメリカの空を埋め尽くすほどいるといわれながら、絶滅したリョコウバト。マーサと呼ばれた最後のハトが死んだのは、1914年の今日、9月1日だそうです。