くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ほんの一行」和田誠

2014-09-02 05:06:22 | 総記・図書館学
 図書館で借りようと思ったら、検索機で貸出可だったのに、本は、ありませんでした……。
 一週間後、二週間後と通って、やっと発見。和田誠「ほんの一行」(七つ森書館)。
 わたし、和田さんの文章が好きなんですよ。特に、本を語るのが。だから、この本はストライクゾーンの中心です。
 和田さんが装丁した本の中から、印象的な一行を取り出して、著者とのあれこれを語る。基本的に一人一冊(例外もあります)ですから、和田さん版百人一首(冊?)ですよね。
 結構古い本も多いので、これから読んでみようとすると、難しいかもしれません。例えば、浅倉久志「ぼくがカンガルーに出会ったころ」(国書刊行会)は2006年、山田太一、斉藤正夫、田中康義、吉田剛、渡辺浩編著「人は大切なことも忘れてしまうから 松竹大船撮影所物語」(マガジンハウス)は1995年、遠藤周作編「話し上手聞き上手」(新潮社)は1986年。
 いちばん古いのは「どくとるマンボウ昆虫記」(中央公論社)1963年。新しいのは2011年草森紳一「記憶のちぎれ雲」(本の雑誌社)です。
 で、読んでみたいのは、石橋喬司「IFの世界」(講談社文庫)! わたしはあんまりSF読まないんですが、寺山修司との関わりを紹介するなど、和田さんの語りがおもしろくて。
 あとは、サモアの酋長ツイアビがヨーロッパについて語る「パパラギ」(立風書房)も読みたいですね。1981年刊とのこと。
 わたしが中学生のころ、これ読書感想文コンクールの課題図書だったような。
 ソフトバンクから文庫で出ているようです。探してみようかな!