蓮舫は悔しくて涙を流したそうだが、それ以前に自らの非力さを嘆くべきだろう。国会は「カジノ法案」は修正を加えた上で、再度衆議院本会議で採決されることになっていたのに、一転して民進党が徹底抗戦に転じたために、15日未明までもつれこむことになった▼歴史的な日露首脳会談が行われるのに、安倍首相を国会に縛り付けておくというのは、嫌がらせの何物でもない。民進党内からも批判の声が出ているというが、それが当たり前の人間としての反応ではないだろうか。蓮舫は勇ましいことを口にしていただけに、引っ込みがつかなくなったのだろう▼しかし、民進党の本心はすぐにでも可決して欲しかったのではないだろうか。今回の「カジノ法案」をきっかけに、ネットではギャンブル依存症が問題となり、パチンコそのものを禁止すべきだ、との声が高まっている。ズルズル引きずれば、それこそ民進党の応援団である民団や朝鮮総連にとっては、致命傷になりかねない。その辺を考慮して参議院の民進党が動いたのだろう▼蓮舫がそれを知らなかったわけがない。土壇場で手の平を返したのである。あくまでも議会制民主主義は多数決が原則である。争点を明確にすることで野党は政府を追い詰めるべきであり、田舎芝居などは必要ないのである。プーチン大統領と安倍首相がどのような話し合いをするかに注目が集まっているのに、それを邪魔する蓮舫の神経がまったく理解できない。
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