今日の衆議院本会議での谷垣禎一自民党総裁の代表質問は、迫力がなくてガッカリした。熱涙を流すような演説がどうしてできないのだろう。民主党のマニフェスト詐欺を追及するのであれば、一つひとつ列挙すればいいのに、あまりにも通り一遍であった。さらに、国家の主権が危機に瀕しているという意識がまったくないのか、領土問題への言及がなかった。通常国会が開幕したばかりなので、今の段階で決め付けたくはないが、それにしても、政権を奪回しようとする気迫が感じられなかった。名も無き国民が日の丸を手にしてデモをしているのは、やむにやまれぬ思いがあるからだ。それと同じ怒りが谷垣にあるならば、あんな生ぬるい代表質問になるはずがない。小池百合子の方がましであった。民主党を追い込むためにも、闘うリーダーが求められているのだ。品がよいお公家様では、民主党政権を倒せないのである。薩長藩閥政府の横暴に憤った旧米沢藩士の雲井龍雄は、弾圧されてさらし首になったが、辞世の漢詩は丈夫の気概に満ちていた。谷垣総裁も、その熱い心を持つべきなのである。
述懐 雲井龍雄
死して死を畏れず
生きて生を偸まず
男児の大節
光日と争う
道苟(いやし)くも直(なお)くんば
鼎烹(ていほう)を憚らず
渺然たる一身
万里の長城
述懐 雲井龍雄
死して死を畏れず
生きて生を偸まず
男児の大節
光日と争う
道苟(いやし)くも直(なお)くんば
鼎烹(ていほう)を憚らず
渺然たる一身
万里の長城