他者とのコミュニケーションがなければ、人間でなくなってしまうのである。孤独であることには耐えられないからだ。川崎殺傷事件の岩崎隆一容疑者は、同居していた伯父らとも顔を合わせないようにしていただけでなく、パソコンや携帯を所持しておらず、ネット環境がなかった▼人との付き合いが苦手でも、どっかで他者とつながっていれば、今回のことは起きなかったのではないだろうか。ネットを悪しざまにののしる識者がいるが、それは間違っている。SNSで他人と挨拶を交わすだけで、気持ちが癒されるのである▼ヤスパースの哲学はコミュニケーションの大切さを説いているが、他者に開かれた私があることで、人間は人間なのである。孤独は妄想しか生み出さず、時として悲惨な結果を招いてしまう。この10年は病院にも行かなかった岩崎容疑者は、どこかの時点で人格が崩壊していたのではないだろうか▼コミュニケーションを助ける手段として、ネットは有益である。マスメディアのように一方通行ではなく、自分の意見を述べることもできるからだ。間接的に他者と接触することは、ワンクッション置くことであり、直接対面するよりは楽なはずだ。目まぐるしく変化する世の中にあって、それに背を向けたくなるのは理解できる。引きこもりであっても、どっかで他者と結びついていればいいのである。
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「福島原発事故の被災地などからの水産物を韓国が全面禁輸していることについて、世界貿易機関(WTO)上級委員会が日本の逆転敗訴の判決を出しました。韓国に是正を求めた第一審は破棄され、輸入規制の継続が認められたことになります。
この報道を見て、調査捕鯨の是非をめぐってオーストラリアが国際司法裁判所に日本を提訴した裁判を思い出した人も多いでしょう。“科学的根拠”を盾に日本側は強気で、首相官邸にも楽観的な予想が伝えられていたにもかかわらず、ふたを開けてみれば全面敗訴ともいうべき屈辱的な判決だったため、安倍首相が外務省の担当官を厳しく叱責したと報じられました。今回のWTO上級委員会の審査でも、日本側は第一審の勝訴で安心しきっており、予想外の結果に大きな衝撃を受けたようです。
この二つの失態で誰もが最初に考えるのは、“日本の官僚は大丈夫か?”でしょう。」(橘 怜)
旦那がこうなら、嫁もこうなる。
「5月30日、済州駐在日本総領事館に勤める首席領事の夫人が領事館の車両で飲酒運転事故を起こして逃走したところ、警察に逮捕された。
済州西部警察署は道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで日本人A氏(48)を立件した。
事故を起こした後、A氏はいかなる措置も取らずにそのまま500メートルほど逃げたが、A氏を追いかけた被害車両の運転者によって捕まった。
警察によると、警察は被害車両の運転者の通報を受けて現場に到着したが、A氏は40分ほど車両のドアを閉めたまま車両から降りなかった。」
国を代表する外交官の“つれあい”と言う自覚を喪失している。恥さらしである。