草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

途方もない事件へと人々を引きさらっていく「退屈」とは!

2019年06月05日 | 思想家

現存する保守派の思想家で、私がもっとも注目するのは西尾幹二である。西尾の『国民の歴史』は大著であるが、最後の章の「自由に耐えられるか」を読み直して、今の世の深刻さを再認識した▼西尾はハイデッカーの三つの「退屈」を取り上げ、そのうちの三番目の「退屈」を問題視したのだった。一番目は「殺風景な片田舎の駅で列車を四時間待つ」例が示されたように、何でもよいから時間つぶしになるものを探すことである。二番目は仕事を中断して晩餐に紹介され、談笑して深夜に帰宅し、「あれはやっぱりほんとは退屈していたのだ」と気付くことである▼「退屈」の三番目というのは「日曜日の午後、大都会の町々を歩いていて、思いがけず突然なんとなく退屈になる」という心理である。西尾は「これは危機に瀕している人間存在の本来的なあり方からの呼びかけであり、救済を求めているシグナルなのである」と解釈した。「ハイデッガーが言うところの根底からの通報、あるいは呼びかけを耳にしていて、それにうまく応答できる人とできない人が出てくる」と分析した▼「途方もない事件や出来事へと人々を引きさらっていく」原因である「退屈」は、自由を強いられた人間の宿命なのである。リアリストである西尾は「このことに適切で明確な答えはない」と正直に書いているが、文明史的な意味でも、私たちは重大な危機に直面しているのである。

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反差別を標榜するCRACがユダヤ人差別投稿でアカウント凍結に (愛国的日本人)
2019-06-05 23:49:43
反差別を標榜するCRACがユダヤ人差別投稿でアカウント凍結に

CRAC(C.R.A.C. 旧称しばき隊 代表野間易通さん)のTwitterアカウントを「反ユダヤ主義(ユダヤ人差別)」ツイートで通報したら、アカウント凍結の報告が来ました

https://taguchikei.hatenablog.com/entry/2019/06/04/163201
(1)クリックで通報
(2)書面で、米国のTwitter社に説明文を添えて要請
(3)各種人権団体(在米)にも通報趣旨を説明

差別と戦うはずことを標榜ていたはずのC.R.A.C.(旧称しばき隊 代表野間易通さん)のアカウントを ”abusive behavior (濫用的ふるまい)” で凍結処分した旨の回答がTwitter運営から来ました

濫用=本来の目的以外に使うこと

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