なぜ沖縄で保守系候補が敗れたか。金のことばかりを口にして、沖縄に危機が迫っていることを訴えなかったからである。「人はパンのみに生きるのにあらず」であり、命よりも大切なものがあるのだ。それが祖国日本ではないか。全体主義国家に蹂躙され、侵略されようとしているときに、なぜそれを選挙戦の争点にしなかったのだろうか。中共と友好関係にある公明党に気兼ねしたのだろうか▼今回の場合は、安倍自民党の選挙戦術の失敗である。安倍総理自身が乗り込んで、沖縄が大変なことになっていることを知ってもらうべきであった。唯一危機感を抱いたのは我那覇真子さんのような若い世代であった。最終盤に我那覇真子さんが語った言葉が身に染みてならない。「大人たちの嘘ばかりで世の中が構成されているのに本当に驚きました。この大きな嘘に誰も立ち向かうとしない」。中共の軍艦や戦闘機がやってきているのに、平和ボケをしている大人の世代を痛烈に批判したからである▼安倍自民党は臆せず正々堂々と主張していれば勝ったのである。敗北を沖縄の人のせいにするのは問題である。沖縄の人よりも、保守派の我々が、目先の利益で沖縄の人を説得しようとしたのが間違いであったのだ。今すぐ私たちは考え方を改めなければならない。それを阻止するためには、安全保障や国防のことをタブー視はしてならないのである。
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