石川啄木の「はてしなき議論の後」の詩が思い出されてならない。「奪はれたる言葉の代りに/おこなひをもて語らんとする心」である。ネットを監視するために、中共では今年7月までに使用不可とする829語のキーワードリストを配り、規制を指示していたことが明らかになった。産経新聞が今日伝えたもので、約4万人いるとみられるサイバーポリスが、それを手引きにして言論弾圧を行うのである。大手ネット業者に記事の削除を求めると同時に、書き込んだ人間を特定し、公安警察が逮捕したりするのだろう。そこまでされれば、いくら何でも「おこなひをもて語らんとする心」を持つようになるだろう。表向きは猥褻な単語を取り締まると言いつつ、実際は「人権」や「デモ」がリストアップされている。しかし、産経新聞を除けば、日本のマスコミはどこも報道しない。そればかりか、逆に自由な言論活動が許され、徴兵制もない我が国を、あたかも極右国家のように論評するのだから、トクアノミクスそのものである。同じ産経新聞によると、去る8日にはウイグル新疆自治区で警官隊がデモをしていた人たちに発砲し、3人が死亡し、20人以上が負傷したという。漢民族以外を根絶やしにする政策が進んでいるのである。中共が民主化されることはほぼ絶望的だ。その独裁国家が、エゴをむき出しにして、尖閣諸島を占領しようとしているわけだから、日本人が侵略阻止に立ちあがるのはあたりまえだ。まともな国であるかのように宣伝した産経新聞以外のマスコミは、どう責任を取るつもりなのだろう。
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