草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

昭和15年にナチスを批判していた神道人葦津珍彦!

2013年08月01日 | 思想家

 ナチスに対して、日本の正統な保守民族派がどのような態度をとったか。私たちはここで確認しておかなければならない。それは経済政策ではなく、あくまでもイデオロギーについてである。ナチスを批判したのに、葦津珍彦がいる。葦津は昭和15年11月の段階で「日本の神道とナチス精神」という一文を書いていた。その年の9月には日独伊軍事同盟が締結されており、その後に世に問われたという点では、注目に値する。三国同盟そのものは俎上に乗せないにしても、「日本精神とナチス思想が近い」との考えに対しては、真っ向から反論している。まず問題にしたのは、ヒットラーが「民族こそ主であり、国家とは民族の一機関にすぎぬ」と主張していた点だ。ゲルマン民族の能力を持ってすれば、南方に移住していれば、もっと華々しい文化が咲き誇ったであろうと。そこまでの傲慢さと日本民族は無縁である。大八洲を離れてはないのであり、国土への思いが異なっている。そして、ヒットラーの『我が闘争』の「自然の法則は、劣位の者を優位に引き上げんとする事にはなくて、優位なる者が絶対的勝利を占めることを求めている。強者が支配しなければならぬ。これを以って残酷と見るのは弱者のみである」(室伏訳)との独断は、日本人と相容れるわけがないし、東洋人なども軽蔑すべき対象であったのだ。安倍内閣を支持しているのは、日本の神道関係者も多い、その人たちがどうしてナチズムに与するだろう。日本人であれば、西郷隆盛の遺訓に共鳴するに違いない。葦津もそれを持ち出して、ナチスを批判したのである。「真に文明ならば未開の国に対しては慈愛を本とし、懇々説諭して開明に導くべくに、然らずして残忍酷薄を事とし、己を利するは野蛮なりと云ふ可し」。

 

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麻生発言の揚げ足取りは反日国家を利するだけだ!

2013年08月01日 | 政局

 日本が国家たらんとすることを許せない勢力が当然のごとく噛みついた。麻生副総理の去る29日の発言である。その発言の詳細をよく読んでみると、憲法改正がいかに難しいかを述べながら、実現の方法としてナチスを引き合いに出したのである。「僕は民主主義を否定するつもりはありませんが」と弁解しており、あくまでも例として挙げたのだが、日本のマスコミが、それを放っておくわけがない。そして、ここぞとばかり中共、韓国、さらにはアメリカのマスコミも攻撃してきている。安倍内閣を引きずりおろすには、第二次世界大戦の日独伊三国同盟の過去を思い出させ、それによって現在の日本を断罪する。それが中共や韓国の狙いであり、そこにアメリカの一部も加担しているのである。そのうちに日本は「ファシスト国家」のレッテルを張られ、日本に対しては、何をしてもよいことになり、中共の尖閣諸島侵略すらも、正当化されるようになるだろう。しかし、ナチスに近いのは日本ではなく中共である。漢民族絶対の中華思想が根本にあり、周辺の民族は蛮族でしかない。さらに、ヒットラーの「如何なる国といえども、他に優越せる権利をもって、土地を保有しているのではない。国境は人間の作れるものである。一したがって人間によって変更され得る」との言葉を実践しているのは、中共の方なのである。麻生発言の真意がどうかよりも、ナチスという言葉を使った段階で、袋叩きにされてしまうのである。日本はただ単に普通の国家を目指しているだけだ。憲法改正にしても、攻められたときに反撃できないのを、改めようとしているだけだ。いかなる攻撃にもめげず、日本は国家たらんと努力すべきだろう。その再建なくして日本の未来はないのだから。

 

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