文部科学省が示したのだから、間違いはないと思って計算してみたらば、いくら校庭での限られた時間とはいえ、一時間あたり3・8マイクロ・シーベルトでは、それを年間にすれば、児童が浴びる放射線量は33・288ミリシーベルトになってしまうではないか。体内被曝もまったく考慮されていない。これってまやかしではなかろうか。年間20ミリ・シーベルト以内を目指すのであれば、そこに1000をかけて、24と365で割ればいいはずだ。そうすると一時間あたり2・28マイクロ・シーベルトになる。つまり、ある種のトリックが行われているのではなかろうか。1・52マイクロ・シーベルトも違いがあるのだから、まさしくゆゆしきことではないか。そもそも国はこれまで、大人から子供まで年間1ミリ・シーベルト以内と言ってきたのであり、そうであれば、一時間あたり0・114マイクロ・シーベルトなのである 今の民主党政権の不誠実さがそこでも証明される。福島県民は、もはや彼らの言うことを信じるべきではない。しかも、安全だとかいうのは、早期に原発トラブルが終結することが前提であった。さらに、福島第一原発の一号機で、換気装置を取り付ける作業を始めたというが、それは結局、放射能で汚染された水を海に流すのと同じで、それを大気中に放出するだけではなかろうか。次々と思惑が外れているのに、その場しのぎのことをやっているのが、民主党政権であり、東京電力なのである。お上の言うことを丸呑みにしないで、自分で検証しなければ、命を守ることがおぼつかないほどに深刻な事態を迎えていることを、福島県民は肝に銘じるべきだろう。
福島県民を馬鹿にするのもいい加減にすべきだ。民主党政権の朝令暮改には呆れるばかりだ。すでに福島県郡山市では、放射能に汚染された校庭の土壌の撤去が行ったりしているが、ようやく文部科学省も重い腰を上げることになったようだ。昨日になって高木義明文部科学相が、自治体が行う土壌の撤去への国の支援のほか、取り除いた土の処分方法についても検討を始めたことを明らかにしたからだ。しかし、年間20ミリシーベルトまで大丈夫だと言っていたことと、それはどう符合するのだろうか。今回の決定は実質的には、文部科学省が子供への健康被害の危険性を認めたことを意味するのではなかろうか。だったらば、居直っていないで、それを正直に認めればいいのである。あまりの暴走に付いていけず、内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘東京大学教授にも圧力をかけ、予定されていた記者会見を中止させたというのも、サヨクらしい言論弾圧である。 もはやここまでくると、福島県民も、おとなしくしている必要などない。子供たちの命を守るためにも、あらゆる行動をとるべきではなかろうか。権力維持にだけ汲々とする民主党政権は、もはや福島県民の敵なのだから。