みのもんたの「朝ズバッ」のディレクターが逮捕されたから、今日だけはみのもおとなしくしているだろうと思ったらば、いつもの通りの言いたい放題で、公共の電波を私物化してたよね。普天間基地の問題を先送りしていることで、ニューヨークタイムスが鳩山政権に批判的な記事を載せたというのを取り上げ、みのが「そんなにしてまでアメリカは日本に基地をおく必要があるのかな」としたり顔に言うんだから、まいってしまったよ。みののそんなコメントに対して、元女子バレーボール選手、北村とかいった三重県の知事らが相槌を打っているんだから、これまた情けない。アメリカが勝手に日本に軍隊をおけるわけはないでしょうに。日米安保条約によって、アメリカ軍が日本を防衛してくれる代わりに、日本が基地を提供する責任があるんだよね。みのなんか相手にするのは億劫だけど、あまりにも目にあまるから、一言釘を刺しておかないとね。みのはまず日米安保条約の条文をよく読んでみた方がいいよ。威勢のいい啖呵を切って喜んでいるとしたら、床屋政談以下だよ。それって安保条約を破棄しろということだから。考えなしにもほどがあるよな。テレビメディアの劣化は深刻だよ。みのあたりの意見を聞いて民主党に投票した国民だって、今になって後悔してきているんじゃないのかな。
事業仕分けを、それこそ御用報道機関のNHKが鳴り物入りでPRしても、実際は鳩山首相や民主党のパフォーマンスでやっているだけ。連立を組んだとはいっても、社民党や国民新党の議員は排除されているし。しかも、陰で操っているのは財務省の現役官僚じゃないの。わずかな数の民主党議員で一体何ができるというのか。そろばん勘定しかできない役人に主導権をとらせて、与党議員は何をしているんだろう。選挙区回りをして、時間を潰しているのかな。政治主導もどこかに吹っ飛んでしまって、この先日本がどうなるか、心細くなってしまうよね。政権交代のみを自己目的化して、何をするかを明確にせず、単なるばら撒きのマニフェストを掲げただけだから、すぐにぼろが出てしまうんだよね。田勢康弘が『指導者論』のなかで、立派な政治家として、石橋湛山のことを紹介していたっけ。昭和32年1月の首相就任早々に、民主政治が国民の機嫌をとる政治を行わない、と言明したんだとか。「私は皆さんのごきげんを伺うことはしない。ずいぶん皆さんにいやがられることをするかもしれないから、そのつもりでいてもらいたい」とまで述べたというんだから、見上げたもんだよ。それと比べると鳩山首相は下の下だよね。善良ぶっているだけで、何もかも先送りにしているんだから。度し難いよ。
民主党のいかがわしさがようやく露見してきているのに、権力に擦り寄って大本営発表しているのがNHKだよ。それから、テレビ朝日とTBSの情報番組が偏向しているのは、誰の目にも明らか。それらはいずれも確信犯だから、断固糾弾されないとね。今から20年位前までは、それこそ左翼全盛時代で、そのときに教育を受けた連中が、小中高の学校教師、新聞記者、雑誌編集者、作家、タレントになっているわけで、それがある種の世論を形成して、鳩山政権の誕生につながったんだと思うよ。連合赤軍派に加わった吉野雅邦なんか、横浜国立大学に入って、経済学部の教授から学生運動に参加するように促されたそうだし。成績が優秀なだけに、疑うことがないんだよね。もうここまでくると、テレビメディアの悪行の数々を、ネットで暴くべきだよ。コメンテーターが過去に言ったことの責任も、徹底して追及すべきだよね。鳩山首相の過去の発言がブーメランになっているように。何を言おうが勝手だけど、それに対して批判することも許されるんだから。ジャーナリズムを口にしながら、鳩山首相の偽装献金にしたって、いつまでスルーしつづけるつもりなんだろうね。
曽祖父の抱きし思い踏みにじる背信の行天は許さず
防人の雄々しき者を蔑みて滅びにいたる今この国は
名優の森繁逝きて惇夫の詩朗読せしをしみじみと聞く
かくまでに志なきこの国に松陰に続く若者ありしや
防人の雄々しき者を蔑みて滅びにいたる今この国は
名優の森繁逝きて惇夫の詩朗読せしをしみじみと聞く
かくまでに志なきこの国に松陰に続く若者ありしや
民主党が政権をとっても、やっていることは自民党と大差はないから、無血革命なんて大袈裟に言うほどではなかったよね。大風呂敷を広げてしまって、かえって手に負えなくなっているんではないの。そんなことでは、鳩山内閣は長くは続くわけがないよ。変革の原理というのが見当たらないのが一番の問題だと思うよ。マルクス主義は止めを刺されて陳腐になったし。ここぞというときに国民が結束して危機を乗り切る。良いつけ悪いにつけ、そうした情念が見直されてくるんではないのかな。吉本隆明は米沢高専時代に、「帰命」という詩をつくっているんだけど、なぜか身につまされてならないんだよね。
祖国の土や吹きすさぶ風や
人の心の修羅のかげあるも
いまは
おほきみのみ光の下に
いのちかえれ
あそこであんなに苦しんでいる人
どうかかなしい生命の光もて
修羅の行路を泣いてかえれ
戦後、新左翼の教祖にまでなった吉本は、過去の負の部分として引きずっているんだろうけど、そうじゃないよね。日本人の土俗的な心情がこめられており、切なさがこみ上げてくるから。三島由紀夫が『文化防衛論』で書いているように、天皇というのは、秩序の側に手をさしのべていただけではなく、無秩序の側にも手をさしのべていたんじゃないの。桜田門に変に決起した浪士たちは、孝明天皇の大御心を信じていたんだし、二・二六事件の青年将校もそうだったんだよね。日本の政治が混迷すれば、土俗的情念が大きなエネルギーを生むんではないかな。鳩山政権はあくまでも第一幕で、その次が本番じゃないのかな。
祖国の土や吹きすさぶ風や
人の心の修羅のかげあるも
いまは
おほきみのみ光の下に
いのちかえれ
あそこであんなに苦しんでいる人
どうかかなしい生命の光もて
修羅の行路を泣いてかえれ
戦後、新左翼の教祖にまでなった吉本は、過去の負の部分として引きずっているんだろうけど、そうじゃないよね。日本人の土俗的な心情がこめられており、切なさがこみ上げてくるから。三島由紀夫が『文化防衛論』で書いているように、天皇というのは、秩序の側に手をさしのべていただけではなく、無秩序の側にも手をさしのべていたんじゃないの。桜田門に変に決起した浪士たちは、孝明天皇の大御心を信じていたんだし、二・二六事件の青年将校もそうだったんだよね。日本の政治が混迷すれば、土俗的情念が大きなエネルギーを生むんではないかな。鳩山政権はあくまでも第一幕で、その次が本番じゃないのかな。
また今年も三島さんの命日がやってくるよね。楯の会の隊長であり、ノーベル賞候補であった作家三島由紀夫が一番嫌ったのが、なまぬるい理想主義だったよね。鳩山政権のようなエセサヨク政権が誕生したと知ったならば、怒髪天を衝くということになったんじゃないかな。そして、愛すべき自衛隊が軽んじられているわけだから、それこそ首相官邸にどなりこんだじゃないの。日本の目と鼻の先の北朝鮮が、核武装をして、何かすると「東京を火の海にする」と脅かしているのに、民主党や鳩山は、彼らを友人扱いにしている。「友愛」という言葉を口にすると、相手も手を差しのべてくれると思い込んでいるんだから、話にならないよ。中国だって軍備を拡張しており、日本は、それこそ暴力の海のただなかにいるのに、今後もこれまで同様に平和が続くと信じている。まったくの甘ちゃんなんだよね。でも、三島さんは、現在の日本で起きているようなことを、あらかじめ予想していた。だからこそ、命より大切なものがあることを知ってもらうために、あえて腹を切ったんではないかな。「生命尊重のみで魂は死んでもよいのか」という三島さんの叫びを今こそ想起しないと。昭和45年11月25日の雄叫びを忘れるなかれ。
大金持ちなんだから、額に汗して働いたこともないだろうな。もちろん、借金に追われたことも。そんな恵まれた家庭環境に育った鳩山首相と岡田外務大臣が、何かすると庶民面すること自体が許せないよね。普天間基地の移転についても、それは同じだよ。沖縄の人の気持ちを大切にしますと、これまでさんざん煽っておいて、ここにきて火消しに躍起になっているんだから、どうしようもないよね。一時は沖縄でも、日米合意を認める方向で進んでいたのに、そこに民主党が水を差したんだから。恨まれてもしかたがないんじゃない。百㌫県外・国外移転はありえなそうだから。微笑して手を差し出せば、アメリカも妥協してくれると、鳩山首相もきっと甘く見てたんだよね。ラフカディオ・ハーンも書いていたけど、ニヤニヤ笑うことで、かえって相手を怒らせることにもあるんだよね。とくに外国人に対してはそうだよ。それよりも、きちんとした合意形勢を目指して真面目に話し合わなくては。鳩山首相らが口にする対等な日米関係というのも、抽象的過ぎるよね。日米同盟が基本であるべきで、基地提供というのも、そうした文脈で考えないと。今は亡き大平善梧という国際法学者が、「道義的中立」(『日本の安全保障と国際法』)という言葉を用いていたように、東西の架け橋になるというような意味でのリーダーシップはとれても、軍事的には難しいんだから、限界をわきまえないと。
偽装献金を始めとして、数々の金銭にまつわる疑惑が指摘され、東京地検特捜による捜査も行われているのに、鳩山首相の神経の図太さにはビックリするよ。小沢一郎をめぐる問題などを含めて、民主党全体にそれはいえるよな。ついこの間までは野党だったわりには、フレッシュさが感じられないし。会津藩で戊辰戦争の責任を一手に引き受けたのは、家老の萱野権兵衛だった。その息子に郡長生という少年がいた。旧会津藩の子弟から選ばれて、九州小倉の小笠原藩に留学していたんだよね。母親に書いた手紙のなかで、ついつい寮の食事がまずいことに触れてしまった。すぐに返事がきて、母親からたしなめられた。運が悪いことに、小笠原藩の子供たちにその返事を見られてしまったんだよね。ただそのことだけで、郡長生はわが身を恥じて自刃したんだよね。まだ14歳の少年なのに。武士道を体現したということでは、飯盛山で自刃した白虎隊の少年たちと同じだよね。鳩山首相は、これまでの発言を聞く限りでは、他人には厳しく、自分には優しすぎるよ。本当は逆でなくては。いくら政権交代という大義名分があっても、鳩山首相が頬被りすることは、国民は断じて許さないはずだよ。普通であれば、そこまでされたら責任をとるんではないのかな。政治家に恥の心がなくなったらば、国民はそっぽを向くんじゃないの。そうなれば今以上に政治は混乱して、収拾がつかない事態になるよ。
今さら後悔しても始まらないよね。コメンテーターの寺島なんか、やたらと民主党に肩入れしていたけど、ここにきてしどろもどろ。政権交代後の民主党のドタバタ劇が表に出てきてしまっているから、弁護のしようがないんだよね。『大衆の反逆』の著者であるスペインの哲学者オルテガ・イガゼットは、聡明なる少数派ではなく、付和雷同的な大衆が、現代社会では大きな力を持つことを見抜いていた。オルテガは、先生がいなくなった途端、一斉に騒ぎ出す小学生のようだとも。一旦秩序が崩壊すると取り返しがつかなくなるんだよな。それって現在の日本そのものじゃない。政治的にはアナーキーな状態になってしまっているから。民主党や鳩山由紀夫が駄目なのは、そうした大衆に意見を言えないことだよ。ドイツ文学者の西尾幹二も『日本の不安』のなかで、オルテガなんかを論じつつ、日本が「国会意志を明確にし、自信と平常心を保つこと」を力説していたっけ。鳩山首相が理想論ばかり言って、大人の発言をできないでいるのは、日本にとって不幸なことだよ。それでは子供と同じわけだから。大衆の暴走に対しては、毅然として立ち向かう勇気を政治家は持たなくては。例え批判され、罵られようとも。
いよいよですよね。今回の臨時国会に民主党が永住外国人の地方参政権付与法を議員立法で出してくるというから。短いはずの国会も、延長されそうな雲行きになってきたよ。何とかして小沢一郎は、それだけは通したいんでしょうね。先の総選挙では民団にも応援してもらったようだし。そうすれば自民党が割れると読んでいるんじゃないかな。しかし、それって甘いよね。まず憲法違反の疑いをどうクリアーするつもりなんだろう。地方参政権であっても、有権者になるには、日本の国籍を持つことが前提になっているのに。それをないがしろにはできないよ。保守派は徹底抗戦をするんじゃないかな。あらゆることをするんじゃないの。国論を二分し、大変な騒ぎになると思うよ。そこまでして通す必要があるのかね。小沢一郎や鳩山由紀夫は献金問題で政治的に追い詰められているから、他に目を向けさせるために、あえて仕掛けてくるんだと思うよ。民主党はこれまで、マニフェストには書いておかずに、闇法案として準備してたんだよね。そして、タイミングを待っていたんだよ。今の時期を選ぶのは、小沢や鳩山が東京地検の捜査を恐れているからだよ。二人とも次々と疑惑が出てきているから。さてさて、これからが見物だよね。