ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

脱原発は不明確だった民主5候補

2011年08月30日 | 原発震災・原発問題

民主党の代表選は野田佳彦氏を選出した。そして今日、野田氏は首相に指名された。短期間に日本では首相が何人も代わると嘆く人がいるが、その心配には及ばない。一人の人物が長期間政権を掌握している国の独裁型に比べれば日本は正反対。リーダーがコロコロ交代しても揺るがないほど柔構造な社会なのだと思いたい。裏を返せば実質は“官僚独裁”ともいえなくはないが・・。

さて、代表選では5人の候補が名乗りをあげたが「原発再稼働」に反対する考えを示したものはゼロ。いずれの候補も脱原発を自身の見解として表明するには至っていなかった。

私は必ずしも小沢一郎氏を全面的に信頼はしていないが、5/27の「ウォール・ストリート・ジャーナル」でのインタビュー会見では、同氏の大震災・原発対応、エネルギー政策には注目していた。内容的には、脱原発に近い見解と評価できた。ただ小沢氏は、その論の延長でいったならば、なぜ代表選で原発推進の海江田氏支持になるのか、さっぱり分からなかった。もっとも原発問題などの政策的なことは、党内人選基準としてのプライオリティー(優先順位)は高くないのかもしれない。原発、古くは一連の公害問題に象徴される「命より経済が優先」の考えは長く続いた前政権以来のもの。野田新内閣にはぜひこれに終止符を打ち「命優先」、特に「こどもの命優先」の政治を実現してもらいたい。

以下、WSJ誌(Q)と小沢一郎氏(A)インタビューから一部抜粋

Q:小沢氏が指揮を執っていれば、最初の段階でメルトダウンが起きて危ないということは国民に大きな声で言っていたか。

A:言うだろう。隠していたらどうしようもない。それを前提にして、対応策を考えねばならない。当面は福島の人だが、福島だけではない、このままでは。汚染はどんどん広がるだろう。だから、不安・不満がどんどん高まってきている。もうそこには住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。私はそう思っている。

Q:原子力エネルギーをどう考えるか。 

A:しょせん、過渡的エネルギーとしてはある程度、大口電力供給のためにも仕方がない。だが、高レベルの廃棄物を処理できないからいずれ、新しいエネルギーを見出さなければいけない。そのように私は言ってきた。まさに今、こういう自然災害のなかで、原発の事故まで起きて、これを食い止めると同時に、長期的なエネルギー政策をしっかりと考える必要がある。

ドイツ公共TV(ZDF)放映8/26 ドイツ人記者が細野原発担当大臣へ検査の不備を追及 「福島原発事故、その後(日本語字幕)」さすが脱原発の先進国、取材視点に曇りがない。

ドイツZDF-Frontal21 福島原発事故、その後(日本語字幕)

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期待以上の映画『お菓子放浪記』

2011年08月27日 | 映画・芸能

「大人たちが勝手に始めた戦争なんかで死んでたまるか!」

「大人たちが勝手にばらまいた放射能なんかで死んでたまるか!」

昭和の敗戦、そして平成、第二の敗戦。いつの時代も犠牲になるのは子供たち。

この映画、題名からしてお菓子にちなんだ甘い物語かと思い、それほど期待はしていなかった。失礼ながら居眠り覚悟で上映会場の大泉町文化むらに向かった。

良い映画でした!!映画『エクレール・お菓子放浪記』。

ここまで社会性のある反戦、福祉映画だとは思いませんでした。期待以上でした。上映の構成団体が社会福祉協議会、民生児童協、保護司会、更生保護女性会などの活動中の福祉団体であることがうなずけます。

映画は宮城県石巻市を中心に昨年末、ロケが完了。今年3月の大震災では、エキストラで出演された地元の方々の命も多数奪われた。銀幕の中で映し出された美しい自然の風景、建物は今は姿を変え消え去ってしまった。ご冥福をお祈りいたします。

今は死語になっている「感化院」(児童自立支援施設)。そこから養子となる主人公の少年アキオ。強欲な養母に失望し逃げ出し旅一座へ、そしてあげくは戦災孤児に。上野の浮浪児(親保護者のいない住居のない子供)の頭目(リーダー)となり、ある日「のど自慢」に出場。

曲は「東京ラプソディ」が転じて「お菓子と娘」。アキオの歌唱力と曲調の上品さのコントラストが絶妙。この曲、シャンソンのコピーかと思ったら、戦前の作曲家、橋本国彦の1928年の作品、歌詞は西條八十、れっきとした“国産”だった。

「お菓子と娘」の曲が耳に残り、帰路からずーと自宅に戻るまで・・、そして今も時々思い出し口ずさんでいます。「お菓子の好きなパリ娘~♪」

 

映画『エクレール・お菓子放浪記』予告編

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「武尊の麓」の江口きち

2011年08月25日 | 研究・書籍

人類に果たして未来はあるのか。核・原発問題を考えていると時々厭世的な気持ちになってしまう。無性に江口きちの歌集をもっと読みたくなり、その書を捜すが本屋や通販では見つからなかった。

ようやく邑楽町の図書館で、『武尊の麓』(ほたかのふもと)と『江口きち資料集成』をみつけ目を通すことができた。

江口きちが誌友だった『女性時代』の主宰者、河井 醉茗(すいめい)のきち人物評では「決して人生を安く見限ってのことではなく家庭、生計にひしひしと身に迫る重圧を感じ、わが力及ばずと決めて潔く生涯を断ち切った」「きち女の歌には、厳しさ、清しさ、寂しさ、正しさ・・の言葉が好んで用いられた。如実に彼女自身の性格を反映している」

江口きちが命を絶つ数日前までの日記が綴られていた。彼女の過ごした「八畳の部屋」についての惜別の文では・・。

「この部屋をお城にいくつかの秋が逝った・・八畳のうちしか通用しない哲学、いつも真剣な信條だった・・これがまあ終のすみかか雪五尺・・歎息ではなく見廻して感慨深いものがある」

以下、私の気に留まった歌をいくつか選んでみた。

(憂愁の朝)人生のちまたのかげに忘られて生きむ願いは あはれ妹も

(出征兵を送る)万歳を叫び消えゆくつかのまの 静寂に仰ぐ暁空の星

(沼田街道)うらぶれし吾が瞳に沁みして午後を往く バスの窓外の野は秋寂びぬ

(青酸加里)諦めに慣れ来し身にはもたざらし 願いひたすら涙こぼるヽ

法名は「文暁妙珠大姉」

「川場は山間としては割合まとまった盆地をなしているらしい。遠く望まれる武尊(ほたか)山や上越国境の山々・・」と生まれ育った故郷を語る江口きち。

昔も今も変わらぬ自然豊かな景勝の武尊の麓。しかしこの地にも放射能は例外なく降り注いだ・・

測ってガイガー 

武尊の麓 (1976年)
江口きち著
清水弘文堂

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原発輸出は“死の灰”商人

2011年08月23日 | 原発震災・原発問題

日本政府は、国内の原発は減らすとしても海外諸国には今後も売り続けるという方針だ。

現在、世界に原発は31カ国、438基ある。これが20年後の2030年には、約2倍の815基までに増える計画。まだ原発を保有していない新興国に向けて積極的な売り込み合戦が始まっている。その輸出商売国の一つが日本なのだ。トルコ、ヨルダン、ベトナム、リトアニア、カザフスタン・・交渉は刻々と進んでいる。儲かる話なら何を売ってもよいがビジネスなのか。

「死の灰」をもたらす反人類的な製品=原発は、今回の大事故を踏まえ技術立国・日本の良心にかけても売るべきではないと思う。このようなことを続けていたら、いずれ遠くない将来に人類は破局を迎える。子々孫々のことを考えれば、人類と共存できない、コントロール不可能な「魔物の商品」はもうこれ以上作っても売ってもならない。

中国深センの放射線量の数値が、かなり高いという話を聞いた。中国の原子力発電所は果たして安全に運行されているのだろうか。ガイガーカウンターが中国で思いのほか多機種あり生産も盛んだったことを考えると、そこに何か関係があるのかと勘ぐりたくもなる。北朝鮮もしかり。核施設の作業員、周辺住民への放射能防備や最終廃棄処理は心配ないのか・・。数万年も管理を必要とする高レベル核廃棄物は、経費も高額でかつ永いツケを支払わなければならない。これから原発輸入する新興国もきびしい条件は同じだ。

原発はモウやめようよ

 

【写真】小出裕章著「原発のウソ」が書店でベストセラー。国家には期待できなくも国民ポポロの良識はまだ健全。

おすすめ動画広瀬隆氏の群馬県玉村町での講演(注:長時間で受信が重いです)

 

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江口きち 資料室を訪ねて

2011年08月19日 | 教育・文化

郷土上州、武尊(ほたか)の歌人、江口きち=写真

その遺品がある川場村歴史民俗資料館を一度訪ねてみたかった。昨日、東毛地域が日中38度を超す猛暑を背に、一路清涼の地、北毛を旋回した。途中、「測ってガイガー」のリクエストにも応えながら・・

「おのずから亡びの家にうまれし子ぞ 死にまむかふはものの故にあらず」

「帰りゆく武尊は荒れてその下に住ひうごかぬ わがさだめなり」

「伝え来て村にはおのず掟あり 住みがたき子はついに去るべし」

厭世的な幻影を感じる短歌です。“女啄木”の異名もあるものの、広く世間に知れ渡った作は見当たらない。

死に装束の白いドレスが遺品として展示されていた。辞世の歌は

「大いなるこの寂けさや天地の時刻 あやまたず夜は明けにけり」

資料館の入口には今は懐かしい「二宮金次郎の像」が。私の通った若宮小(前橋)の校庭にもいた「金次郎」を思い出した。

【江口きち(1913-1938 )】大正2年群馬県川場村谷地に生まれる。川場高等小学校高等科卒業(答辞読む)。一時上京するも帰郷し沼田郵便局に勤める。雑誌『女性時代』の歌人。父親は渡世人。兄は知的障害者、妹は上京し美容院で年季奉公。母が脳疾患で死亡して以来、家業を継ぎ兄の世話をする。叶わぬ恋、父への怨念、一家の生計を背負い苦しみの末、兄を道連れに自刃、没年25歳。

測ってガイガー(群馬県渋川市吹屋付近)

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値下げ傾向のガイガーカウンター

2011年08月16日 | 原発震災・原発問題

外部被ばくを測定する放射線測定器の市場価格が、急に下がってきています。私が購入した5月中旬に比べ、実売価格が30~50%安くなっている感じです。

エステーの10月、15,750円発売が大きな影響を与えたと思う。次にJAXA(宇宙航空研究開発機構)からメーカーを通じて8月末にも2万円で新製品が販売を始めるという=写真。こちらは大人用と、子供用があり、子供用は年間約1ミリ・シーベルトに当たる毎時0・1マイクロ・シーベルト以上になるとブザーが鳴る。ガンマ線測定の半導体方式。

セーラー万年筆も参入のニュースがありました。こちらはこれまで日立アロカメディカルから出ていたものをセーラーが引き受ける形。PDM-122マイドーズmini、8月8日から29,900円で発売しています。信頼のおける日本製がお手頃の価格帯で次々に名乗り出てきたことで、中国、ロシアを始めとする外国製品勢が軒並み浮足立っているようにさえ見えます。

私個人も高い値段で中国製と米国製をすでに買ってしまいましたが、それでもこの間、実際に気になる場所を測りまくったことで、その分疑問や不安にも数値で確かめられたと思い後悔はありません。できることならもっと早く、リーズナブルな価格帯の国産品が出て欲しかった。次の関心は内部被ばく、食品の放射性物質測定です。富士電機が12秒で測れる製品を9月に発売する。しかし・・お値段は430万円以上

 

おすすめ曲おそらく世界最初の反原発ソング(1977年作)

スリーマイル島事故以前の1977年、米国・デトロイト近くの原子力発電所で実際にあった隠ぺい事故をギル・スコット・ヘロンが唄う。「もう少しでデトロイトが壊滅するところだった・・」彼はMUSE(安全エネルギーのための音楽家連合)のメンバー。

Gil Scott-Heron | We Almost Lost Detroit

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原子力官庁名から「安全」の文字外せ

2011年08月14日 | 原発震災・原発問題

原子力規制行政を担う「原子力安全庁(仮称)」を環境省の外局として15日にも閣議決定するという。経済産業省から原子力安全・保安院を分離して原子力安全庁とし、原発推進側と規制側が、分かれる形をとることになる。

しかし、どうも名称からして本気でないように思う。相変わらず「安全」の文字がどの機関にも付きまとい「安全神話」から解き放たれていない。安全か危険かを厳密に調べる役所が、先に結論ありきのように「安全」の文字を入れる異常な感覚、改編案でも「原子力安全庁」「原子力安全審議会」・・

「安全神話」は崩壊した。行政名称から「安全」はきっぱり消し外(はず)すべきだ。そうでないなら文字を「規制」に変えるべきだと思う。「米国原子力規制委員会(NBC)」並みに。

もし現行の「会計検査院」が「健全会計検査院」や「会計健全院」などと呼ぶようならそれだけで胡散臭く笑いものになるだろう。ところがそれと同じことを平然と原子力の世界では行い、まかり通ってきた。ここにきて改編名でもまだ変わるそぶりがない。以下提案したい。

原子力安全庁 → 原子力規制

原子力安全審議会 → 原子力審議会 (「安全」の文字を抜く)

 

おすすめ映画「チェルノブイリ・ハート」 (2003年アカデミー賞 米映画)

おすすめ曲 「何度でも」 「Hi-Five」  (ポポロ専属シンガー)
 

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小林よしのり、原発即時停止へ

2011年08月09日 | 研究・書籍

震災後、小林よしのりから、際立った原発への論評は聞かれなかった。4カ月を経て月刊誌『Will』9月号の「本家ゴーマニズム宣言」で明確な彼のメッセージを確認することができた。

「原発即時停止は理性的要求である」「わしは故郷を喪失させる国策を支持するナショナリズムは歪んでいると思っている」「まずはただちに原発は停止し、火力発電に切り替えなければならない。これ以上の核廃棄物の増産を防ぐのだ」・・

7月末に開かれた、右からの脱原発デモでは “非常時にイデオロギーは要らない”の主張。私も反原発への人々の思い、行動は、この事態は国破れて山河なし、にならんとする危機を憂うものでイデオロギーを超えるものと感じる。それは日本に住むものであるなら、ごく自然に発する郷土愛、愛国心=パトリオティズム(patriotism)からの情念に因るものと思われるからだ。

早々と脱原発を掲げている民族派文化人に西尾幹二がいる。同氏も小林よしのりも共に脱原発の立場ではあるが、核武装の必要性も唱えている。「脱原発」と「核武装」、この二つの整合性は難しい。なかなか理解しにくいものだ。これは課題として置いておくとしても、まずは小林よしのり氏の“脱原発宣言”は、歓迎したい。

【写真】田中龍作氏 民族派ナショナリストの脱原発デモ

WiLL (ウィル) 2011年 09月号
総力大特集「日本の難題12」
ワック出版
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火力で十分、原発はいらない

2011年08月08日 | 研究・書籍

原発事故後、『原発のウソ』につづく、小出裕章先生の新書2作目は『原発はいらない』。

この書では、東電福島原発事故を受けて、これからどうなるか、人々の数々の疑問にもQ&Aの形で応えている。最終章は、「未来を担う子どものために、おとながやるべきこと」。子どもたちには何の責任もないのに被曝の危険性は大人の4倍もある。子どもたちを何とかして被爆から守らなければならない。

しかし一方、早くも始まった「原発がなくなると困る」キャンペーン。稼働していない火力、水力を動かせば原発の部分は十分に賄(まかな)える。

著者は、新エネルギー利用の議論に違和感をもっている、というのは新エネルギーにこだわりすぎると、原発はそれだけ生き延びてしまう。原発の即刻廃絶のためには、火力発電をフル稼働させることに尽きる。「たとえ電力なんか足りなくても、原発はやめるべきだ」ときっぱり。

 

原発はいらない
小出裕章(京大助教)著
幻冬舎ルネッサンス

7/19当広場に「ホット・パーティクル(Hot Particle)」の説明で登場いただいたアーニー・ガンダーセン博士(米)の動画をご覧ください。「政府は情報を制限するのでなく、放射性物質の制限を」と。

福島原発事故:黒い雨で家畜が被曝! 80km圏外へ全員退避すべき!7/19(字幕)

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小中ジュニアも原発考える

2011年08月04日 | 原発震災・原発問題

小中学生のニュースマガジン『月刊ジュニアエラ』の7月、8月号を読んでみました。

7月号の特集は『原発は必要か』。東京に原発がないのはなぜ?の問いには「万一の事故を考慮して人口密集地から離れたところに・・原発の危険性は最初からわかっていたんだよ」

一人ひとりの意見が国を動かす。良い例がドイツ。反原発デモが国策を変えた。スウェーデンでは、消費者が電気の種類を選べる。同国では木材チップを使うバイオマス発電がエネルギー全体の11%を占める。

8月号では「放射能が濃くなる!?」のニュース説明で、海の生物が「食物連鎖」汚染で体内に高濃度の放射性物質が蓄積されると海産物の安全性に触れている。

日本中で自動車の生産ができなかったのナゼダ?カーナビのアルパイン(いわき市)、ブレーキの日本ブレーキ工業(浪江町)、ゴムの藤倉ゴム工業(南相馬市)など、企業名を具体的に挙げて自動車部品約3万点数のうち一つでも欠けると生産に大きな影響が出ることを記述している。

目下、夏休みの子供たち。原子力発電についての原理と過ちの歴史をしっかり勉強して、このダメな大人社会をたたきなおしてもらいたいな。たのむね!!

月刊 junior AERA (ジュニアエラ) 2011年 08月号
特集 震災後の東北から見えた日本の産業
朝日新聞出版

参考動画(脱原発考)原発とミュージック (忌野清志郎他)

 

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群馬産のお米も放射性物質検査

2011年08月03日 | 原発震災・原発問題

放射性物質、コメも検査実施 日本の主食、守らねば - goo ニュース

栃木産牛が出荷停止。この機に乗じたのかどうかはわからないが、高い利回りで注目されていた安愚楽牧場(本社栃木那須)も経営悪化に陥っている。

それにしてもなぜか牛ばかりが取りざたされているが、放射能被害は全食品に及ぶことをしっかり心して置かなければならないと思う。農水省が全国19都道府県の新米についての放射性物質検査を始めた。もちろん、わが群馬も対象に入っている=写真。

お米の買い占めが起きそうな気配だ。九州から収穫された2011年産早場米の販売が、首都圏のスーパーなどで始まったが、一人で100キロも買っていく客がいる。例年とは打って変わって古米にも熱い視線が集まりそうだ。ガソリンと違って、待っていれば時間とともに新しい品物が到着するという保証はない。東電福島原発の収束を見ない限り第一次産業は、日に日に浸食されていくことは確実で、明るい展望は見いだせないのではないだろうか。

日に日に戦況が悪化して、食糧難になって行った戦時中に似た様相になるような気がしてならない。食糧が無くなってしまった戦時中と違うのは一見、物は存在する。見た目は何でもなさそうだが、しかしそれが放射能で汚染されているということだ。だからといって、こうなると食べないわけにはいかない。ある程度の汚染は覚悟して口にするしかないのでは・・

「測ってガイガー」では沖縄の数値が、私の周辺とそれほど差がない。放射能汚染は日本列島全体、さらには地球的なひろがりになってしまっていることを感じる。

測ってガイガー 沖縄県那覇市

【写真】FNN(フジニュースネットワーク)

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大泉、邑楽は原発撤退

2011年08月01日 | 原発震災・原発問題

群馬県内の自治体トップへの「エネルギー政策」のアンケート結果が上毛新聞7/26に掲載されていた。 「原子力発電から撤退すべきか」の問いに、はい〇、いいえ×、賛否示さず(ー)。

群馬県知事は賛否示さずの(ー)。邑楽郡内では大泉町〇、邑楽町〇、明和町〇で千代田町×、板倉町×。その他では太田市×、みどり市×、高崎市×、前橋市〇・・総じて、「原発撤退」は22、「撤退に反対」が11でした。

地方紙のアンケート企画としては、とてもタイムリーで良い内容でした。わが大泉町の町長が撤退に賛成であることは、好感がもてます。

さて、最新の原発状況ですが、友人の I 氏から報告をいただきました。紹介(一部抜粋)します。
7月19日に政府と東京電力がやっと現在の放射能の放出状況を発表しました。
3月15日時点の放出量(毎時約2000兆ベクレル)の200万分の1。すなわち、福島原発から、昼夜を問わず毎日10億Bq/h出ているとのこと。敷地境界での年間被曝ひばく線量に換算すると1.7ミリ・シーベルトとなる。
つまり毎日240億Bq放出されているということです。(マスコミの報道では200万分の1のみ強調)この値は、INES(国際原子力事象評価尺度)の評価基準でレベル4規模の事故が
現在もなお継続中ということを意味する。
(この数値は空間放出のみでありメルトダウンして地下に漏れている量は入っていない。)
 
依然収束を見ない東電福島第一原発。今も毎日240億ベクレルの放出。恐るべき状態です。小出裕章先生(京大)もすでにチェルノブイリの3分の1の放射能が出てしまったことを述べています。

【写真】いよいよ栃木北部にホットスポット(文科省の土壌調査)

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