ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

年金記事、朝日読売、読み比べ

2019年08月28日 | 経済
厚労省が年金の見通しを公表した。
 
朝日新聞の見出しは、「30年後に2割減」
読売新聞は「現役収入の5割維持」
同じ財政検証を基にした内容が、このように紙面に差が表れる=写真
 
1面の見通しの推移グラフでは2019年61.7%、2047年50.8%、ここまでは朝日読売同じ。朝日はその先の2058年44.5%まで表示。読売は「75歳受給開始も検討」とつれない。一方、朝日は「老後不安、年金も自助を」、さらに社説でも「不安に応える改革を」と非正規雇用、中小企業へも言及。今回の財政検証が大幅に遅れここに至ったのは、7月参院選を避けたい政府・与党による先送りの批判にも触れている。
 
慰安婦問題など「歴史認識」では、鋭い解説が光る読売新聞ですが、この年金問題については残念ながら、それが出ていない。年金という「現状認識マター」ではポポロ(国民大衆)に寄り添っている報道は朝日新聞の方だと感じた。
 
 

夏の終わりには片平里菜のこの曲が似合うかな♪

片平里菜 Come Back Home

 

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SANYOブランド 各地で健在

2019年08月23日 | 経済
大阪の旧友から「SANYOブランドがアジアで健在」の新聞記事を送っていただいた。友人も私も同じ釜の飯を食った老兵仲間としてSANYOには様々な思いを馳せています。
 
その記事(読売新聞2019年8月9日)によりますと、「インドネシアの首都ジャカルタ市にあるパナソニックのショールーム。井戸水をくみ上げる電動ポンプの展示棚にはパナソニックとともにSANYOロゴの入った製品が並ぶ。現地ではポンプのことをサンヨーと呼ばれるほどブランドが浸透している。8日には現地生産累計3000万台を記念する式典が行われた・・」
 
ポンプの名称がサンヨー!! 三洋電機はいい仕事をしてきました。かつてガーナではラジオのことをサンヨーと呼ぶとも聞きました。良質な製品を手ごろな大衆価格帯で提供し、世界各地の電化の普及に寄与してきたと思います。
記事では、インドでは家庭用エアコン、液晶テレビが、また中国と北米でも同じく液晶テレビ。さらに中国では洗濯機などの白物家電でSANYOブランドが現在も販売している、とあります。
 
パナソニックは、三洋電機を傘下に入れてから三洋ブランドの使用をやめパナソニックブランドに統一する方針をとってきましたが、このポンプの例のように三洋の築いてきたブランド力を活用しない手はありません。三洋ブランドを上手に継承し、パナソニックブランドとのすみ分けを図ることが得策だと思いますね。この方向が正しいとは当初から感じていただけに、ようやくそうなったかとの思いです。
 

 

 

 

渡良瀬橋のある足利市(栃木県)にもかつて大きな三洋電機の事業所(工場)がありました・・松浦亜弥 - 渡良瀬橋 

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「丸刈り禁止」も変じゃない?

2019年08月19日 | スポーツ・健康
また高校野球の話題です。
今夏の甲子園出場校49校中3校が丸刈りをやめたそうですね。
(朝日新聞2019/8/10参照)
旭川大(北北海道)丸刈り禁止、秋田中央(秋田)丸刈り禁止、花巻東(岩手)丸刈り廃止。

長髪を認めることは自然で良いことと思いますが、丸刈りも管理が簡単でいいものです。私は高校時代に2つの頭髪した経験からそう思います。
「禁止」というのは逆圧力ではないでしょうか。どうして2者択一の極端に走るのでしょうかね。進歩的のように見えてもこれでは、いわば「上からの民主化」で、坊主頭強制と変わらずの野蛮な発想の延長ですね。

頭髪は生徒の自主判断に任せて良いのではないかな。選択的夫婦別姓と同じように。
球児たちの頭が坊主、長髪などが混在してこそダイバー(多様)な時代にふさわしいのでは・・



【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔


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勝利監督の「こどもたち」ことば

2019年08月18日 | スポーツ・健康
今年の高校野球もベスト4が出そろいましたね。
公立(市立)は唯一、明石商、あとは私立の中京学院大中京、星稜、履正社。
もっぱらテレビ観戦ですが、星稜の速球投手、奥川選手に注目しています。明石商の来田外野手、履正社の井上外野手も。

石川県はまだ全国優勝はゼロなので星稜に勝たせたい。黄色のユニフォームは松井秀喜が5打席連続敬遠され社会問題もなった時と今も変わらない。

高校生のこども扱いはどうかな

ところで試合終了後の勝利監督インタビューの応答で選手たちを「こどもたち」と呼ぶ監督が多いのに違和感です。これまではそれほど気にはならなかったのですが、世の中、選挙権も18歳までに引き下げられたことですし、3年生には選挙権を持つものもいる。

「こどもたち」扱いは時代遅れじゃないかな。中高年の監督が、わが子のように愛情を込めての「こどもたち」言葉といいたいでしょうが、もうそろそろ「こどもたち」扱いはやめて、球場も教育の場でもあるですから「生徒たち」か「選手たち」と言った方がしっくりきます。
どうでもいいことですね。つまらないお話で失礼いたしました(苦笑)


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔




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読書はエンターテイメント

2019年08月10日 | 研究・書籍
長く都内の書店に勤め2016年に退職した著者、人見廣史氏の『書店人のはんせい』(新評論 2018年)を読みました。

いったい何を反省しているのかと思いましたら、「本を読むことは裃(かみしも)を身に着けて、知識を高めるものではなく、本はエンターテイメント!」である、と悟られたことを指す。エンターテイメント、つまり娯楽、気晴らし、子どもがお父さんに連れられプロ野球を見るような臨場感で読書も、と。

著者は埼玉県浦和市生まれですが、現在、同県熊谷市在住。そのため「暑いぞ!熊谷」の話や市内の人気居酒屋店「甲子園第二球場」、同店の店長さんが熊谷商の名選手だったことなどが紹介されていて、まことにライブ感にあふれたタッチだ。それでいて、知性的な本の紹介もしている。

もっとも好きな作品は、子どもと一緒に成長できる『赤毛のアン』(金の星社)。その他は満州引き上げの惨状の手記『流れる星は生きている』(藤原てい)、『自動車絶望工場』(鎌田慧)なども紹介する。
「戦争の実態」の項では、17万人以上が帰って来れなかった満蒙開拓団の苦難の歴史を伝える「満蒙開拓平和記念館」(長野県阿智村)に言及されている。

なんだか、つかみどころがないようでいて、どこでもつかむような感じ。
「本を読むのにルールはない」という著者の「はんせい」、大いにうなずけた。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 
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(続) 傑作映画『新聞記者』のこと

2019年08月07日 | 映画・芸能
夏休み中のチビっこたちとディズニー映画『トイ・ストーリー4』を見ました。おもちゃたちが真夜中に生き返って人間のようにおしゃべりをする楽しい内容でした。
しかし途中、2回も寝入ってしまった(笑)
 
先月見た『新聞記者』の方が私には合っていましたね。(ポポロ通信舎7月2日参照
ところで、あの映画の主人公の女性記者、吉岡エリカ役が、まさか韓国の女優さん(シム・ウンギョン)だとは、さいごのさいご字幕を見るまで知りませんでしたが、その謎が少し分かりました。
映画『新聞記者』は内閣情報調査室の世論操作を描き、主人公は官邸記者会見で名を馳せた東京新聞望月衣塑子記者がモデル。複数の女優が断り「干される」と拒む制作会社もあった」(週刊「新社会」2019年7月30日「羅針盤」)
 
そうか!日本の女優たちは所属会社ににらまれるということで人選が難しかったのか。結果的にはシム・ウンギョンの好演で、心打たれる良い作品になったとは思います。
もう一人の主役、若手官僚杉原拓海役を演じた松坂桃李は、よく出演を受けてくれたと思います。松坂桃李、前から良い感じでしたが一層ファンになりました。

 

 

 

映画「新聞記者」にも登場する内調とは一体どんな組織か。官邸を知る記者や元官僚が対談

コメント (1)
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今年は原爆忌(被爆)74年

2019年08月06日 | 原発震災・原発問題

広島原爆忌からきょう8月6日で74年目。

ザ・タイマーズが『ロング・タイム・アゴー』=動画=を歌った1989年は「ロング・タイム・アゴー44年前~原子爆弾が落ちてきた~♪」と歌詞は「44年前」の出来事を指していた。あのころ国内の原発は30余基だった。
そして今、さらに30年が経過、忌野清志郎のダンナの警告を無視したかのように原発は50余基もある。

「核による惨禍を後世に語り継ぎ、軍縮の歩みを進める。唯一の被爆国として、粘り強く取り組むことが大切である」と、きょうの読売新聞の社説。しかし、非保有国の一部が目指している核拡散防止条約(NPT)には「現実的とは言えまい。核保有国の参加が見込めない現状では、国際社会の亀裂を深めるだけだ」(同紙社説)とし同条約は核の抑止力に与える影響は大きいと消極的な見方。まさに羊頭狗肉な論調に感じます。
 
核軍縮=脱原発の道のりは、険しい道です。しかしそれを「現実的とは言えない」からとするなら、いつ現状を前に進めることができるのでしょうか。
 
天国の清志郎ダンナさま、聞いてください!
世界中、核電力も核兵器も造り過ぎでたくさん余ってる。それなのにまだ、どこかの国は原発再稼働して増設計画、兵器も爆買い軍拡。
何とかなりませんでしょうか?
 

 

 【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

[ ロング・タイム・アゴー ] THE TIMERS (1989 LIVE 広島)

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国会バリアフリー貢献のれいわ2議員

2019年08月02日 | 政治
参議院に初登院した重度障害者の木村英子、舩後靖彦両議員の姿には力強いインパクトがありました。
頸椎損傷の木村さんは障害者の社会進出を拒むものには「物理的なバリアーだけでなく認識のバリアーもある」と。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後さんには、病状が進んで絶望に沈む人たちに「不安に押しつぶされそうな人を勇気づけられる」(朝日新聞8月2日)
あらためて「れいわ新選組」のたたかいは見事でした。人々の浄財を基にした活動は、市民運動の模範、原点です。
わたしは、れいわ新選組にはこれまでの単発、一過性で消えていった多くのミニ政党の類には当てはまらない運動体に発展していくような可能性を感じています。
 
有効に活用した特定枠
 
2議員の当選は、今回から始まった「特定枠」を使ったもの。特定枠は自民党が合区対象県の現職を救うための党利党略でつくった制度。特定枠候補は個人の演説会や選挙活動は禁じられているというまことに妙な枠組みです。特定枠を使った政党は、言い出しっぺの自民党の他はれいわ新選組と労働者党の3つ。自民党は思いの通りに特定枠で2人の議員を当選させたがまさか、れいわのような応用をされるとは予想もしていなかったでしょう。
国会以外の地方議会でも、課題はあってもバリアフリー化の波は進むと思います。「地方の本会議場をバリアフリー化しているのは早大マニフェスト研調査で、17.8%で2割も満たない」(読売新聞8月2日)

ともあれ現代を生きる不安な気持ちのわたしたち、ポポロさんたちに少しでも勇気を与える行動を示してくれた、れいわ新選組に礼を言いたい気持ちです。
 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

 

れいわの2議員が初登院 参院選を受けた臨時国会召集

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