ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

あきらめの涙を怒りに変えよう

2024年01月12日 | 原発震災・原発問題
元日の午後に襲ってきた能登地震、懸命な捜索活動と現地の困窮した様子が刻々と報じられています。

【近年震度7を観測した地震】

2024年1月1日 能登半島地震
2018年9月6日 北海道胆振東部地震
2016年4月14日 熊本地震
2011年3月11日 東日本大震災(原発震災)
2004年10月23日 新潟県中越地震
1995年1月17日 阪神淡路大震災

余震が続く中で、原発の状態も気になります。
今回の地震の間、柏崎刈羽、志賀、敦賀の原発は停止してはいましたが、志賀原発は震度5強のゆれで変圧器の火災で外部電源を喪失したのではないかといわれています。もし停止していなかったらどうなっていただろうか。大飯、高浜の原子炉は今も稼働を続けている。地震がどの原発に当たるか当たらないは、おみくじのように運まかせではかないません。毎回地震でゆれるたびにヒヤヒヤします。国内すべての原発は即刻停止にするべきです。

原発を3倍に増やす!?
昨年末、気候変動を話し合う国連会議(COP28)が開催されました。そこで米国は「世界の原発の容量を2050年までに3倍に増やしたい」と発言し各国に同意を求めた。これに賛成したのは英国、フランス、韓国などわずか22カ国。ドイツとイタリアは賛成せず。なんと原爆被爆国でかつ原発被曝国でもあるわが日本は賛成している!

能登半島地震は、大変なダメージをこうむりましたが、原発・放射能被害が今のところ露見していなかっただけに、必ず郷土の復興は叶います。生徒たちの集団避難が検討されていますが、すべて一時的なご苦労かと思います。頑張って切り抜けていただきたいです。

20年前、珠洲市に原発を設置しなくて正解でした。当時住民運動をされた方たちの先見の明を感じます。もし今回、珠洲市に原発があったら・・
これまたぞーっといたします。

昨年末ちょうど『なぜ日本は原発を止められないのか?』(青木美希著 文藝春秋)読んだばかりでした。

辰年のことしは、これまでジッと耐えてがまんしてきたポポロ(人々)のあきらめの涙目を怒りの龍の眼に変換する年にしたいですね。
ともにがんばりましょう!楽しいお方も~悲しいお方も~


(敬称略)【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



 

笠置 シヅ子 - Rappa To Musume (ラッパと娘)
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困った原発脳の人たち

2022年09月16日 | 原発震災・原発問題
来年の夏以降に日本国内の原発7基が運転再開をめざしています。

(1)女川2号機
(2)東海第二
(3)柏崎刈羽6号
(4)同上  7号
(5)高浜原発1号
(6)同上  2号
(7)島根原発2号


福島原発震災のあった2011年の後、日本の原発はすべて止まった。その後徐々に再稼働をして現在運転しているのは6基。

電力は少しも不足はしていないのに、あえて原発に依存をし続けるこの国の「原発利権むら」の体質は変わらない。岸田政権もその流れを修正する気は毛頭なく新たに増設さえ視座に入れているありさま。

東京付近を震源とする「首都直下地震」は30年以内に70%の確率で起こるといわれている。私たちが住むこの地震列島ではどこで大きな地震災害に見舞われるかは一時も忘れてはならないはずなのに。

経産省は原発の新規建設を促すため支援策を導入する方針だ。原発建設には巨額の投資が必要となりその財源は電気小売り会社から、つまるところは国民消費者が下支えすることになるのだろうか。

欲にくらんだリーダーたちの原発脳が少しも揺らがず、困ったもの。

ウクライナでは、原発施設が戦略の渦に巻き込まれている危険な状況がつづく。
原発禍の恐ろしさを一向に顧みない地球に住む原発脳の人びと、どうかしていますね。

まったく、わーけがわかりません



今回久々に「原発震災・原発問題」のカテゴリーに加えさせていただきます。
参考動画は、2018年取材のもの。
木村真三さんの姿が懐かしい。






晩年迎える自主帰還者たち チェルノブイリ原発事故32年(2018年作)
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放射廃棄物、怒りを超えて苦笑

2019年10月31日 | 原発震災・原発問題
台風19号の大雨で放射能廃棄物が入った袋(フレコンバッグ)が福島内の仮置き場から54袋がどこかに流出してしまった。過去にも2015年、飯館村で豪雨により448袋が流れ消えていたという。(東京新聞10月22日参照)
前例があるのに防ぎきれなかった。行方不明の廃棄物はどこにいってしまったのだろう。「無主物」だから東電には責任はない?溶けて流れりゃ~わしゃ知らん♪


フレコンバックもさることながら、山の表土の方がはるかに大きな問題だ、と専門家は指摘しているとも。
山も河もどうしょもない状態ですね。麗しき山河を原発は見事に汚してしまいました。しかしそれに対しての怒りの声は小さくなるばかりで今や聞きとれない。

外部被曝の線量は事故当初よりは下がっています。わが家のガイガーカウンターの数値も落ち着いています。0.05μSV付近。しかし内部線量は測っていません。仮にその結果を見てもどうすることもできないからです。


フレコンバッグの流出も同じように手の打ちようがない状態なのでしょう。誰が環境大臣になろうが解決などできようはずもない。

怒りを超えて苦笑いの日々です。






【写真】破損の多いフレコンバッグ。
汚染土置き場の台風19号来襲の前(2月)と今月(10月)比 (TBS報道特集から)




井上陽水 夢の中へ

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今年は原爆忌(被爆)74年

2019年08月06日 | 原発震災・原発問題

広島原爆忌からきょう8月6日で74年目。

ザ・タイマーズが『ロング・タイム・アゴー』=動画=を歌った1989年は「ロング・タイム・アゴー44年前~原子爆弾が落ちてきた~♪」と歌詞は「44年前」の出来事を指していた。あのころ国内の原発は30余基だった。
そして今、さらに30年が経過、忌野清志郎のダンナの警告を無視したかのように原発は50余基もある。

「核による惨禍を後世に語り継ぎ、軍縮の歩みを進める。唯一の被爆国として、粘り強く取り組むことが大切である」と、きょうの読売新聞の社説。しかし、非保有国の一部が目指している核拡散防止条約(NPT)には「現実的とは言えまい。核保有国の参加が見込めない現状では、国際社会の亀裂を深めるだけだ」(同紙社説)とし同条約は核の抑止力に与える影響は大きいと消極的な見方。まさに羊頭狗肉な論調に感じます。
 
核軍縮=脱原発の道のりは、険しい道です。しかしそれを「現実的とは言えない」からとするなら、いつ現状を前に進めることができるのでしょうか。
 
天国の清志郎ダンナさま、聞いてください!
世界中、核電力も核兵器も造り過ぎでたくさん余ってる。それなのにまだ、どこかの国は原発再稼働して増設計画、兵器も爆買い軍拡。
何とかなりませんでしょうか?
 

 

 【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

[ ロング・タイム・アゴー ] THE TIMERS (1989 LIVE 広島)

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マジ やばいっすよ

2019年07月16日 | 原発震災・原発問題
放射能汚染水の海洋放出
東京電力福島第一原発の汚染水は、これからも休むことなく毎日400トンが増え続け、貯蔵するタンクが間に合わない状態になってきている。何もかもが限界になってきているのではないでしょう。......
 

参院選&群馬県知事選の投票促進運動の粋なウチワです=写真。群馬出身のタレントのJOYがまじめな表情をしている。
「本気(マジ)で選ぶ」

「マジ」は一般化しましたね。お堅い選管が起用するほどですから。
同じように「やばい」も。「やばい」は「良くない」の意味でなく「とても素晴らしい」として用いる人が今では4人に1人いるといいます。スポーツ選手が優秀な後輩の加入を「今度の新人、やばいっす」と誉め言葉として使ったりするのを耳にしたことがあります。

私はどちらも苦手(にがて)です。ただ、むかし身近な友人が「やばい」をいつも発しているので、こちらも、ついつい移って口にすることが一時期ありました。その頃は「しまった」「ダメだ」の否定的な場面での使用でした。しかしその友人が引っ越して接することがなくなったのと同時に使わなくなりました。

ちょうど1年前の当方のブログです=上段掲載。「放射能汚染の海洋放出」。抱えている問題はまったく変わらずと思います。苦手なスラング(俗語)が、思わず出てきてしまいました(笑)

マジ、やばい、っす

 


 

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「天下り」に「天上がり」

2019年06月17日 | 原発震災・原発問題

ダウンロードとアップロードみたいですね。「天下り」と「天上がり」。

官公庁から民間企業に出向することが「天下り」。その反対が「天上がり」。

開かれた行政を推進するために民間の活力をアップロードするということでの 両者の交流、それ自体は必ずしも否定しませんが、安倍政権の中枢には企業から 100人を超す「天上がり」が・・
多すぎます。

国の部局に民間から4213人(2014年現在)も異常に多い。
その中でも原発行政では、この制度が「開かれた行政」とは無関係に使われている。
海外に原発を輸出するために、原発製造会社の社員が大使館の書記官や理事官として 現地に派遣されているという。
 よろしくないですね。

核兵器被爆や原発事故被曝の苦い経験をもつ日本。他国には非核・脱原発を広めるべき“被曝国”の立場なのに、その経験を逆手にとってセールスポイントとして売り込むと言うふてぶてしさ。
恐れ入ります。

アベ販売員が進めてきた原発ビジネス。英国、ベトナム、台湾、インド、トルコ、リトアニア、すべて商談は不成立。
これでいいのです。

海外の環境を重視する良心的な人たちから見たら、今の日本のこの政権、どのように映っているでしょうか。決して誇れた「顔」ではありませんね
一刻も早く、せめても総理の交代が望まれます。

 

 

「天上がり」転じて「雨上がりの夜空に」。きわどい歌詞ではありますが女性シンガーが歌うとまた違った感じですね♪

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

 

Yui - 雨上がりの夜空に

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17都県放射能最新マップ

2019年04月06日 | 原発震災・原発問題

 経団連は、今後も原発再稼動、原発増設の方針と今朝のニュースが報じていました。
この国は、原発は止(や)められないし放射能の被害がどんなにあっても受け入れて行くのだと改めて思いました。

家族が『図解17都県放射能測定マップ+読み解き集』を購入してきましたので、渋々、読みました。
「4000人で3400地点の土地を測定!市民の力でつくった放射能マップ、初の書籍化!」と帯に書かれています。

311原発震災後私は外部被曝を調べるために線量計を何個も買って積極的に測定しレポートにも協力してきました。しかし内部被曝の測定でそれは鈍りました。食品の測定はNGの場合どう処理するのかで、つまづきました。NGの食品を棄てるのか?・・それは出来ません。そうなると測定の意欲も湧かなくなってしまったからなのです。
自分自身、臭いものにふたをする態度になっています。

しかし今もめげずに放射能測定に立ち向かっている人々がいることに敬意を表します。その一つが本書を発行している「みんなのデータサイト」なのですね。
恐る恐る自分の住む群馬県のページを開きました。県内測定地点125箇所、中央値XXXBq/kg。プルームの流れも図解されています。ああ、見るのがつらい。

現実を直視するというのは容易なことではないですね。
私は勇気ある本書の存在をお伝えするだけで精一杯です。

まったくローリングストーンズの『What A Shame』(なんてひどいことだ)です。

 

 

 

 

 

What A Shame (なんてことだ!)

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原発震災から8年、懲りない人たち

2019年03月11日 | 原発震災・原発問題

東日本大震災と原発事故で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。

しかし為政者の皆さん方は懲りない人たちです。原発再稼動さらに増設計画、原発輸出も諦めない、最近では「汚染土の再利用」を画策しています。

堤未果著『日本が売られる』によりますと、「環境省が福島第一原発で出た放射性廃棄物のうち8000ベクレル/kg以下の汚染土を公共工事で再利用することを正式決した」。原発事故前の基準は100ベクレルだったから80倍に引き上げたことになる。8000ベクレルは世界的にもゆるい基準値で、処理に頭を抱える諸外国には、日本に出せば一般ゴミとして扱ってくれるとニンマリ?。これを核のゴミビジネスと位置づけ欧米の企業が鼻をぴくぴくさせている。「環境を守らない環境省」、と問題点を指摘しています。

首相自ら平気で「アンダーコントロール」と言い切る厚顔さ。これって惨事をバラ色に言い換える「現代の大本営発表」そのものですね。

真実を知るには話す人を選ばなくてはなりません。原発問題のことを昔も今も正しく科学的に語っておられるのが元京都大の原子力学者、小出裕章先生です。
昨年の動画で長時間録画ですが、内容は今日にもまったく通用するもの。たとえ10分でも20分でもお聴きいただければ幸いです。今も進行中の深刻な原発震災の有様の一端がご理解いただけるかと思います。

 

日本が売られる (幻冬舎新書)
堤未果 著(国際ジャーナリスト)
幻冬舎

 

小出裕章「3.11から7年 放射能のいま…」2018.1.20

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責任回避の幹部たち(東電裁判)

2018年10月20日 | 原発震災・原発問題

原発事故をめぐり東電旧経営幹部の裁判が東京地裁で行われています。

被告人は、勝俣恒久・元会長、武藤栄・元副社長、武黒一郎元副社長。

19日の公判では、事故の3年前に部下から津波対策の「先送り」の報告を受け、了承したのではないかと正したが、先の武藤栄氏と同様に武黒一郎氏も否定した。

「武黒一郎」・・・その人の名前に聞き覚えならず読み覚えがありました!!

2年前に読んだ本『吉田昌郎と福島フィフティ』(門田隆将著 PHP研究所)の中で登場していた。

3月12日事故2日目に吉田所長に「海水を中止しろ!」と命令した首相官邸に詰めていた武黒一郎フェロー(副社長待遇職)、その人だ。彼は「官邸がグジグジ言ってんだよ」と政府のせいにもしていたが、もし仮にそうだとしても東電側の重役、ここは武黒フェロー(副社長)が必死に官邸を説得する場面だろうと思う。あなたは東大(工)出身で原発畑一筋の専門家ではないですか。吉田所長はこのトンチンカンな命令には反発、しばらく激しいやりとりがあったものの「ハイ!」とカラ返事。現場指揮官としてすべてを知る吉田所長は海水注入をそのまま続行した。もし上からの指示を丸呑みし注入を止めていたら一体どうなっていたことでしょう。吉田所長の勇気ある判断でさらなる甚大な恐ろしい被害を防ぐことができたのです。

目下の東京地裁のやり取りを亡くなった吉田昌郎さんは今、草葉の陰でどのように、ごらんになっていらっしゃることでしょうか・・。

 

当ブログ2016/12/20ご参照⇒【回顧:吉田昌郎と69人衆】

 

吉田昌郎と福島フィフティ (心のノンフィクション)
門田隆将著
PHP研究所

2011年3月15日0時頃、「こら吉田、ベント小弁早く開けろ」

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原発像 サン・チャイルド君は・・

2018年10月08日 | 原発震災・原発問題

福島駅近くの文化施設に設置されていた放射線量計の付いた黄色の防護服を服を着た子ども像「サン・チャイルド」(ヤノベケンジ作)がこのほど撤去されました。

右手に持つ太陽は希望を表し、福島の人たちを励ますことになるのではと思っての設置ということでしたが、その思いとはかけ離れた異論と批判がネット上でも高まり賛否の分かれる作品を置き続けることは困難との福島市長の苦渋の決断で姿を消しました。

「(前半略)人にはそれぞれ考えがある。撤去を求めることが正しいのは私にはわからない。しかし避難指示が出た私たちには、防護服を着せられた時期があったこと、防護服や線量計がなければ自宅にさえ戻れない事実があったことは事実だ。・・見えない放射能に対処する術として防護服や線量計は必須のアイテムであったそのことは伝えたいと思う」(朝日新聞2018/9/29声欄 新妻宏明さん 福島県「防護服が必須だったことは事実」という現地にお住いの方からの証言もあります。

雑誌『NO NUKES』最新号2018年10月増刊号(鹿砦社)の表紙は、サン・チャイルド君=写真
「NO NUKES」誌は脱原発の専門誌だけに、この問題についても詳しい。
ところで賛否の矢面に立たされてしまった福島市長、木幡浩さんは責任を取って自ら減給処分とまで言っていましたが、そこまでの必要はないと思いますね。市長を気の毒に思います。設置の動機は善意ですし声欄の新妻さんの言葉のように、すべてが事実に基づいたもので像もそのモチーフによるものだったのですから。。

 

 

復興の象徴として設置 防護服の子ども像、撤去へ

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放射能汚染水処理とイージスアショア

2018年09月29日 | 原発震災・原発問題

ポポロ君「こんにちは、ステラさん。福島原発のタンクにたまるトリチウムなどの汚染水を、海に流すかどうかの話だけれど政府や原子力規制委員会は海洋放出が唯一の選択肢だって言ってるね」

ステラさん「久しぶり、元気そうねポポロ君。その話知っている。汚染水を海に流すか、タンクに保存するか、ね。」

「トリチウムの放射能が約1000分の1になるには123年だって。規制委の更田豊志委員長はタンク保存に否定的だけど、後藤政志さん(元東芝原発設計技術者大型タンクに保存することは十分技術的に可能、まったく技術屋からしたらおかしいなこと、とこれまでの石油備蓄・設置運用の技術的実証例をもって言われているね」

「そうなの?もう何もかもダメかと思っていた。でもお金がかかるんでしょ」

「絶望的な状況でも可能性は追求しないとね。その費用は11.5万キロリットルのタンク10基と予備タンクを加えても凍土壁の建設コスト345億円と同じくらいだよ」

「345億円!!」

「それを高いとみるかどうかは別だけどね」

「私個人から見たらすごいお金だけど、オスプレイやイージス・アショア(陸上配備型迎撃ミサイルシステム)はかなりの高額と聞いているわ」

「そう、イージス・アショアは1基1340億円、維持費はなどで4664億円。このお金を節約して、立派な大型タンクをつくれば放射能汚染という現実に時間の問題で攻撃してくる“海洋放出問題”を迎撃できるのにな」

「そうよね。家庭でもみんなやりくりしているのだから、国家もそうしてほしいわよね」
「イージス・アショアだけど、ルーマニアやポーランドに配備されている経費は米軍が負担しているんだって。ロシアのミサイルから在欧米軍を防衛するからだとの理由」

「むずかしい防衛のことはよくわからないけど、変な感じよね」

「さっき言った4664億円には常備されるミサイル48発が入っていない。それを足すと7000億円弱だって」

「なにそれ。。。」

「話を戻そう。放射能汚染処理は、海洋放出でなくタンク保管の道を選ぼう」

「賛成~!!!」

 

 
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

(「社会新報」4998、5000号参照)

 

「黙っているとトリチウムを海に流される! 」

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伊方も、東海原発も行け、イケでいいのか

2018年09月26日 | 原発震災・原発問題

相撲界では、貴乃花が相撲協会相手にこれまで改革を挑んできたが、ついに自ら土俵を割って出てしまいそうな気配。とても残念だ!

さて、「土俵」を原発に移してみましょう。今週に入って原発関連では3つのニュースが出てきました。

経産山が環境乃花を押し出す

環境省が2050年度には原発依存1割未満(7~9%)にとどめるとしたごく良識のある、むしろそれでも控え目過ぎな試算を、原発再稼働を進める経産省に反対されて公表できない状態になっていた。経産省は、原発の増設を含め2030年の原発割合を30基(20%以上)に計画している。とんでもない計画だが貴乃花同様、経産省が力で環境省を寄り切ろうとしている。

行司差しちがいの伊方判決

次は、四国の伊方原発の運転容認の広島高裁判決だ。これにも驚いた。火山噴火が起きる可能性が小さいとして、地震の危険性について言及していない。今回の北海道地震では震度7でも泊原発の電源は喪失。それでも停止中であったから難を逃れることができた。これを教訓にするなら「停止」こそが正しく、「運転」を選択していたなら今も将来も一体どのような甚大な被害が及ぶかは明白です。

3つ目は、東海第2原発の新規制基準に適合との原子力規制委員会の結論。そんなに喜ばしいことですか?被災原発で初の合格ってことが。何を考えているのでしょう、原子力規制委員会のお歴々さんたちよ。

ここの原発は耐久年数40年に達している。しかしそれを規制委が認めれば最長20年間延長ができる。対策工事を済ませ来年春以降、再稼働をすると言うのだ。老朽化した原発をここまで酷使するのはなぜなのだろうか?

“原子力村”の息のかかった政権と司法(裁判官)が続く限り、寄り切り、突き落としの連敗土俵をこれからも見せつけられることでしょう。ほんとうに困ったものです。

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

大規模噴火「根拠ない」 広島高裁、伊方3号機の再稼働認める

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頑張れ!! 火力発電所

2018年09月07日 | 原発震災・原発問題

6日発生の北海道胆振東部地震、お見舞い申し上げます。

それにしても北海道全域が一時停電になったのには驚きました。

泊原発の外部電源が一時喪失したのにもヒヤッとさせられました。もし停止中でなく再稼働していたらと考えるとゾッとします。

しかし電力供給網の配置がアンバランスでしたね。最大火力の苫東厚真火力発電所(165万KW)が中央にあってそれに頼り過ぎていたというのは変です。どこかで停止中の泊原発を再稼動させたいという邪心が見て隠れしているように感じますね。

原発では内部に入るにも線量計片手に命懸けですが、火力発電所は現場に作業員がどんどん入ることができます。ひとたび事故が起きた原子力発電所は人類と共存できませんが、そこにいくと火力発電所の方は人類&酪農牛、どんな生き物とも共存が可能です。

当初、経産省は「復旧には1週間以上」かかると発表した。火力水力が主体だった北海道で何をいうかと思いました。3.11の直後はここ群馬の地域も停電になりました。しばらくしてさらに「計画停電」の1カ月先までの電力供給スケジュール表が全戸に配布されました。原発が稼働しないとこのように生活を直撃するのだよと消費者に警告を促しているように受け取りました。ところがどうでしょう。数日のうちに停電は解消され、配られたスケジュール表のことなど誰もが忘れ去ってしまいました。

東日本大震災の原発事故から7年後、今回の政府側からの「復旧に1週間以上」発言は、あの時の「計画停電」騒ぎを思い出し、とても胡散臭いものを感じました。

やっぱり。。

わすか1日経った今夕の経産省の発表(以下)

《経済産業省 - 2018年9月7日19:31 》
【北海道胆振東部地震による被害・対応状況】地震発生以降、北海道電力等による夜を徹した復旧作業に加え、自家発電機の稼働などあらゆる努力を積み重ね、明日中には最大360万kW程度の供給力を確保し、北海道全域のほぼ295万戸へ通電が開始できる見通しが立ってきました。

 

原発推進派はSNS上で「泊原発を再稼動してないから全域停電の事態になった」と、まるで火力では不十分だといわんばかりの暴言を吐いていた。
とんでもない、泊原発が再稼動していたらもっと危険が拡大していたことをもう忘れてしまっているのだろうか。

がんばれぃ~!! 火力発電所くん


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔 

参考:シリーズ原発フェンスを歩く【泊原発 分林里佳キャスター】

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放射能汚染水の海洋放出

2018年07月16日 | 原発震災・原発問題

東京電力福島第一原発の汚染水は、これからも休むことなく毎日400トンが増え続け、貯蔵するタンクが間に合わない状態になってきている。何もかもが限界になってきているのではないでしょう。

海洋放出で近く公聴会

日本経済新聞7/14によりますと、「放射性物質含む水処分、海洋放出など議論 政府有識者、福島原発巡り」題して「汚染水問題を検討する政府の有識者会議が13日開かれ、放射性物質トリチウムを含む水の処分に向けた本格的な議論が始まった。会合では事務局が国民からの意見を聞く公聴会を8月末に開くと表明。政府は処分方法として海洋放出が最も現実的とみるが、地元からは風評被害を懸念する声が強い」とのこと。

公聴会が8月30日、31日に開かれる予定ですが多分「海洋放出やむなし」という結論にならざるを得ないのでは。。

トリチウムは水素と似た性質を持ち、1リットル当たり6万ベクレルの濃度に薄めれば海洋に流せる。日本以外の世界の原発や再処理場では今も排出されているというのが、その説明のようです。猛毒のトリチウムは水素と似た性質ではあるからと、そんなに楽天的にとらえてよいのでしょうか。そのようなことでしたら、これまでも放射能対策で苦労はしません。

あてにならない国際世論

放射能汚染水の海洋流出問題では、もっともっと国際的な関心を呼び福島原発事故以降その批判の矛先が日本へ集中するのではないかとも懸念しましたが、それは大きな思惑ちがいでしたね。

考えてみれば日本のお隣さんの韓国、台湾、中国、ロシア、アメリカ、どこも原子力発電所を持ち、韓国、台湾以外は核兵器保有国でさえあります。海洋を汚していないと言い切れるでしょうか。それぞれが「すねにキズをもつ身」。互いを批判する資格などいずれの国も持ち合わせていないということですね。

残念ですがこれが「放射能」をめぐる世界の現実なのです。。

 

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

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原発関連、ブルーなニュース2つ

2018年07月05日 | 原発震災・原発問題

連日、暑いですね。みなさま、お元気でしょうか?

エアコン無しではとても過ごせない日々となりました。
急な需要でエアコン取り付け工事に汗だくだくの電気屋さんの姿。
ほんとうにご苦労様さまです!!

原発関係で2つ動きがありました。

「水戸なっとう」のように粘りを

東海第二原発(茨城県那珂郡東海村)の再稼動を原子力規制委員会が基準を満たしているとし認めた。適合とされる8原発15基は東電福島第一と同じ沸騰水型(BWR)、東日本大震災で津波を受けた原発では初めてだという。3月に東海村周辺5市と運営協定を結んだ「茨城方式」では事前了解が必要とされる。6市村では最大の人口27万人を擁す水戸市の議会が再稼動に反対。名物の納豆のように粘って粘ってがんばってほしいですな。

判断逃げた名古屋高裁

もう一つは福井地裁の関電の大飯原発運転差し止め判決を一転、認めずの名古屋高裁金沢支部、あきれた判断です。「危険性は社会通念上無視しうる程度」「当否の判断は司法を超える。政治的判断に委ねるべき」とした。これは裁判所の逃げですね。福井地裁のように裁判所としてのあるべき役割は、判断を常に明確に示すべきでしょう。「政治的判断」と言い出したらきりがありません。裁判所が存在する意味は無くなり、これでは司法の独立を自ら否定しているのと同然です。

あきれることばかりの原発関連ニュースですが、これからも騙されないよう一市民、ポポロの目でウォッチは続けていきます。

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

ベイ・シティ・ローラーズ(英国)のアラン君、亡くなりました70歳。

Bay City Rollers - Saturday Night • TopPop

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