ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

健在、世良公則のロック魂

2020年11月22日 | 研究・書籍
世良くん、もう64歳なんだ。。

雑誌『クライテリオン』で世良公則と藤井聡(京大院教授)の対談を読みました。

「ロックでコロナをぶっ飛ばせ!」/世良公則×藤井 聡

世良公則のロック魂が健在であることを確認でき良い対談になっています。

今コロナ禍で音楽業界のフリーランスのスタッフたちは窮状を訴える手段もなくつらい状況が続いている。ドイツ政府が芸術家たちにいち早く支援を差しのべたのに対して「我が国の政治家の方々には一向に文化芸術を大切にしよう、育てようという意識がない」と世良。
ツイッターで発言するたびに「世良は右なのか左なのか」と言われるが。そうじゃない僕は誤解を恐れずにいえば「愛国者」なんです。日本が好き、日本の国民が好き。

政府の復興政策に対しても、東京オリンピックを東日本大震災や福島原発事故からの「復興五輪」と位置づけていました。まだ何千という人たちが仮住まいで、原発だってまだ事故現場にも入れていない。復興をアピールしますという言葉を聞いた時に、大きな国民の意識との相違を確信しました、と冷静に見る世良公則。

アーティストが社会的な発言をすることは大いに結構なこと、敬意を表します。ましてロッカーは、ミックジャガーのように歳を重ねても降りかかる不条理に向かってシャウトし続けてほしいと思います。

一方の藤井先生も「当時の憂歌団のブルースはメッチャかっこよかった」となかなかのロック通。

ところで、『クライテリオン』って雑誌、おもしろいですね。
“表現者「危機」と対峙する保守思想誌”と銘打っている隔月刊誌。

クライテリオン(criterion)の意味、辞書を引いてみました。

criterion(判断・評価などのための)基準,規範,標準,尺度

本来の保守の持つ「良心の規範」を感じさせられる雑誌でした。

今夜は世良公則のデビュー曲「あんたのバラード」を聴きましょう。
『クライテリオン』誌の中で彼は、「この曲は大阪ならではの世界観。もし東京にいたら『君たちのバラード』になっていたかもしれない(笑)」

(敬称略)

 


世良公則 - あんたのバラード
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社民党、退潮のリアル

2020年11月20日 | 社会民主主義ノート
先週14日に社民党の臨時党大会があり分裂が決定づけられました。

「社民党の体たらく」「旧社会党の老人たち」、ポツンと一軒家をもじられ「ポツンと一人政党」「オワコン(終わりのコンテンツ)党」など言いたい放題のマスコミ見出し。
たしかに社会党時代から75年の歴史を持つ社会民主党(社民党)の後退には歯止めが効かずに今日に至ってしまいました。

「なぜ社民党は凋落したか」「党首福島瑞穂の責任は」と疑問も投げかけられている。
いろいろな事情がありますが、私の見方は至って簡単。

これまでの有力な支持団体であった労働組合(連合)が社民党を見放したからです。

もし創価学会が公明党の支持をやめたらどうなるでしょうか?

財界、企業が自民党に人財を送らず手を引いたら、自民党は今の形を保てますか?

社民党の前身、日本社会党は「総評(労組)の政治部」と言われていました。労組あっての党でした。このことは自民党が「財界の政治部」と称されるのと同じです。

福島瑞穂でなく誰が党首になっていても「人」「財」がなければ選挙は勝てない。スポンサーが離れればその組織は衰退するでしょう。個人の人気には限りがあります。

2011年3.11原発震災以降、特に原発政策をめぐっての差異が顕著になり、電力連合など右派勢力を抱える連合と社民党との関係はますます冷え込んでいきました。これまで労組の人財支援で成り立っていた政党としては致命的なことです。

社民党は、今回4時間に渡る臨時党大会の模様をYouTubeですべて公開しています。ここまで党の透明性を打ち出している姿勢は十分に評価されて良いでしょう。
また機関紙「社会新報」では、「佐高信の視点」の欄で「党首は参議院議員でなく衆議院から出馬して勝負しないのはおかしい」と佐高信の厳しい意見をそのまま掲載している。
自党の機関誌が自党の党首批判を正面から載せる機関紙が他にあるでしょうか?自民党?公明党?共産党?にそれができるだろうか。

社民党の持つ捨てがたい党内民主主義の良さが党大会のYouTube全開示、また自党機関紙での党首批判などでも示されています。

福島瑞穂党首が「社会民主主義の党」をさかんに強調している。
ところでそこまで言う「社会民主主義」とは一体どのような考えなのでしょうか。「民主主義」や「社会主義」のイメージはそれぞれ描きやすいと思いますが「社会民主主義」は案外、正確に理解されていないのではないか思われます。当方、ポポロ通信舎でももう一度その検証をシリーズで行ってみたいと思います。

カテゴリー「社会民主主義ノート」を設けます。当方の学習過程をお示しするということで、特にご訪問者さまと議論をたたかわせるつもりはございません。「降りかかる不条理に抗す」シリーズのように気の向くままの連載になるかと思います。末永くご覧いただければ幸いです。
(敬称略)


写真は臨時党大会、毎日新聞から。


“社会民主主義”の国、スウェーデンのポップグループ、アバ(Abba)の「 Money, Money, Money」
お金がすべてではありません、されどお金が物事を左右しますね。
金・金・・金・・・



ABBA Money Money Money
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X'mas 、新年あけおめ、ら抜き

2020年11月10日 | 教育・文化
毎年この時期、同じようなことが気になってしまいます。

クリスマスの表記、 X'masとアポストロフィを付けている文字が目に入ります。

「新年あけましておめでとう」も「新年あけまして」が重複語。

『郵便局かわら版』でも注意書きがあります。
●「新年」と「あけまして」は重複しています。どちらかを使いましょう。
●複数の宛名を書くときは、それぞれに「様」を。

それ以外でも「食べれる」など会話体では「ら抜き言葉」がすっかり定着してしまいました。

「ヤバイ」も品のない嫌な言葉だと当初思っていましたが、今では悪い意味ばかりではなく良い意味でも使われる。
「この品、まじチョーやばいっすヨ」
といったときのヤバイは「すごい」という意味もあり使用の意味範囲が広がってしまっています。

「イカス」は「イケてる」に進化?
滅茶苦茶から派生したと思われる「めっちゃ」も日常化しました。

おじさん、いやお爺は・・やっぱり気になっちゃうんだよね~。

スピン気味のセリフに ブレーキは ノーサンキュー??
言葉も。。
わからないことだらけだね。
だからこうして今年も話題にしてしまったわけ、ごめんね(笑)



【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
スピン気味のセリフにブレーキはノーサンキュー♪
懐かしいリンドバーグ!!!


LINDBERG / 今すぐ kiss me & もっと愛しあいましょ
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終活年賀状

2020年11月04日 | Weblog
3、4年前から「本年をもちまして年始の挨拶は失礼します」の賀状を受け取ることが出てきました。どの方も高齢でふだんのお付き合いはなく、こちらとしても大いにうなずけるものです。

理由としては「加齢により筆を執るのがたいへんになってきた」という方が大半です。今後はSNS(LINEやFaceBook等)などの代替案を書き添える方もいらっしゃいます。電話番号やメールアドレスが記されていれば何かあれば連絡は可能なわけで、終活賀状が絶縁状ではないことは、十分わかっていただけると思います。

この時期、義務感のように賀状を作成するのはつらいものがありますね。印刷だけの無味乾燥な賀状、きっと事務的に義務感からお出しになっているものと察せられます。むかしほどにお年玉くじ賞品にも魅力のなくなった年賀状。もう日本郵政さんにひたすら義理立てすることもないでしょう。

さらば青春、さらば賀状!


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

小椋佳/ さらば青春
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