ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

塩野義のコロナ薬、承認して

2022年07月25日 | 新型コロナウイルス問題
ポポロ君(以下ポポ)とステラさん(以下ステ)の対談は3年ぶりです。(前回2019/9/30)

ポポ「ステラさん、こんにちは。3年ぶりですね」
ステ「こんにちは、ポポロ君。3年前というとコロナ騒ぎの直前の頃でしたね」

ポポ「一向に収まらないコロナ騒動でしすが、きょうはシオノギの飲み薬の承認見送りの話をしましょう」
ステ「コロナの飲み薬のことね」

ポポ「そう。国産のこの薬が認められれば、ふつうの風邪薬のように手軽に飲んで治せるなら、みんなの不安が一気に和らぐでしょう」
ステ「ワクチンよりも飲み薬のほうが、副反応(副作用)も弱いように思うのだけれど・・」

ポポ「塩野義製薬の手代木社長は、外国製ワクチンが先行する状況を、ただただ悔しい思いで眺めている(文藝春秋2021年8月号)と言われ国産のワクチンに意欲を示していました」
ステ「せめて、純国産の飲み薬には挽回してがんばってほしいな」

ポポ「はい。ほうとうにそう思います。今回の飲み薬では厚生労働省の薬事分科会と専門部会の合同会議でシオノギ新薬「ゾコーバ」の緊急承認の可否をめぐって激しい激論が繰り広げられたそうです(読売新聞2022/7/21)」
ステ「薬事分科会のメンバーってどんな人?」

ポポ「2年前の資料が厚労省のホームページから見れますが、大学教授や、感染症研究者、大手新聞の常務など22人で構成されているようです」
ステ「どんな議論がされたのか詳細が知りたいわね」

ポポ「どうしてワクチンにしても、飲み薬にしても純日本製の薬を国を挙げて支援しないのか不思議です」
ステ「塩野義は当然承認されると見込んで、すでに100万人分を生産したって、ほんと?」

ポポ「もしそうであれば先行投資が負となり、業績にも悪影響ですね」
ステ「かわいそう!塩野義、みんなで守りましょう」

ポポ「コロナ飲み薬が良く効けば、コロナ騒ぎも終息するのにね」
ステ「ワクチンだって世界的には、異例の速さでの緊急承認でしたよね。多少有効性がパーフェクトでなくても国産コロナ飲み薬も承認してもらいたいですね」

ポポ「コロナの問題は分かりにくい。終着点が見えない。それでいて良しとしているようにも受け止められます、ワカラン!」
ステ「次のゾコーバの分析結果は秋とか、たぶん延び延びになるような気がする。国産品をしっかり育てようという雰囲気が伝わってこないもの」

ポポ「ステラさん、ではまた秋以降に」


【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一  / フォト 田口大輔

【解説】塩野義製薬「ゾコーバ」 国産の“コロナ飲み薬” なぜ承認見送り?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

がんばれ!! 国産ワクチン

2021年07月31日 | 新型コロナウイルス問題
なぜ、日本のワクチン市場は欧米製品に独占されているのだろうか
なぜ、日本の製薬会社は姿を見せないのだろうか
なぜ、人類初の治験、mRNAのリスクを捨象しているのだろうか

私が感じていた疑問を塩野義製薬の手代木功(てしろぎいさお)社長が『文芸春秋』8月号誌上P274-281で答えてくれた。この手記を読み近頃のモヤモヤしていた謎の溜飲が下がった。ありがとう!手代木社長。

「米国製にはリスクもある」「楽観的な状況ではない」「mRNAはデータの読み上げが十分でない」「有効性は70%で十分」「インフルエンザで実用化されている製法でのシオノギ」「オーバードーズ(過剰投与)でなく日本(人)に合わせたワクチンを」

海外ワクチンが席巻している今の状況を、手代木社長は「製薬会社の経営者としてただただ悔しい思いで眺めています」と冒頭で語る。お察しします。

こんな話もあります。製薬会社に40年従事した徳島県の元開発研究員(71歳)は「日本の製薬企業は世界の中でもトップレベルである。複数の企業が合同で(開発)できれば(現状を)上回る」何だか、ちょっと野党共闘のようでもありますが。「政府が1兆円程度拠出し国内で企業連合にワクチンを開発させれば変異種もすぐに対応できる」とも(「新社会」6/15投稿欄)

年明けには6千万人分を量産する、とわれらがシオノギ。
「感染症の権威シオノギ」期待していますよ。

さあ、日の丸ワクチンの出番です。
がんばれ、国産ワクチン!!!





 中島みゆき『地上の星』次なる「プロジェクトX」は安全な国産ワクチンでしょう♪


地上の星 / 中島みゆき [公式]
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナの分類を2から5類に

2020年12月28日 | 新型コロナウイルス問題
医療機関がコロナ患者の対応でひっ迫しているといわれています。


「ひっ迫の真因はコロナを感染症2類にしているからではないか。2類指定を解除せよ」の週刊新潮12月31日1月7日特大号を読みました。


日赤医療センター呼吸器内科部長の医師もその見解を述べている。しかし今「インフルと同程度の5類に」の本音をいうのは今非常に勇気が要るようです。それは「人命軽視」の批判を浴びるからです。しかし日本に上陸したコロナは弱毒性で、高齢者にはインフル以上であっても若い人にはそれ以下。政治家は批判の覚悟を恐れず5類指定を主張すべき、との記事に大いに同感させられました。


現在のコロナ感染症は「2類」の指定になっていますが、毎年流行が確認されている季節性インフルエンザと比較することがサイエンスの手法。感染者数こそ連日増えてはいるものの致死率は圧倒的に少ない。インフルエンザは毎年、直接死が3千人、関連死合わせれば1万人が亡くなっています。(『コロナ論2』参照)


英国からの変異種が危険視されていますが、感染症区分の法的な運用は柔軟に的確に素早く対応するべきです。現状の2類指定にしたまま、いたずらに過剰防衛でいては医療機関の首を自分で絞めているような状況が続いてしまいます、何とかしないと。


日本人は幸い免疫力が強い。ここは「自然免疫=抗体=集団免疫」のスウェーデン方式の再評価で行くのが良いように思います。


以下、参考まで。


(一類感染症)
感染力が強く、発症した場合は非常に重篤な状態に陥る可能性があるきわめて危険な感染症です。原則的に入院が勧告され、場合によっては交通制限が発動されることもあります

(二類感染症)
感染力が強く、発症した場合は重篤な状態に陥る危険が高い感染症です。必要に応じて入院勧告が出され、一定期間食品を取り扱う業務に就くことができなくなります。

(三類感染症)
発症した場合に重篤な状態に陥る危険性は少ないものの、特定の職業に就業することによって集団発生を引き起こす可能性がある感染症です。一定期間、食品を取り扱う業務に就くことができなくなります。

(四類感染症)
主に動物を介して感染が拡がり、健康に影響を与える恐れの高い感染症です。対象となる動物の輸入禁止や検閲強化などの措置が取られます。

(五類感染症)
発生動向を調査し、その情報を国民や医療従事者に周知することで、発生予防に役立つと考えられる感染症です。

(一類感染症)
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ熱、痘(とう)そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱

(二類感染症)
ポリオ、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSウイルス感染症)、結核、鳥インフルエンザ、新型コロナウイルスCOVID-19

(三類感染症)
腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス

(四類感染症)E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザなど

(五類感染症)インフルエンザ、麻疹、ウイルス性肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)、性器クラミジア感染症、梅毒など

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新コロはインフォデミック!?

2020年06月29日 | 新型コロナウイルス問題
「マスク警察」なる人たちが現れている。マスクを着用していない人をきびしく注意したり指弾する人たちだ。マスクをしないでジョギングをしている人に罵声、電車にマスクしないで乗車した人に対して非常警報器まで押して非難するヒステリックな行動。

同調圧力のせいもあってか暑い日でも、赤い顔でマスクをして徒歩通学する児童生徒たち、剣道部も面の下にマスクしてエイ、ヤー!

中国で1500メートル競走中にマスクをして中学生が亡くなった事件がありましたが、いずれ同じような犠牲がこの国でも起こるのではないか心配です。マスク着用基準はもっと緩和しないと。。

漫画家の小林よしのり(よしりん)が「新コロは『日本では』パンデミックではなく『インフォデミック』(情報の急拡散)である」とキッパリ。

週刊エコノミスト2020年6月16日号の「闘論席」で同氏は、「そもそも新コロ(新型コロナウイルス)は、日本ではそんなに恐れるほどのウイルスではなかったのだ」とし、「毎年、インフルエンザは約1000万人に感染し、直接死で約3000人、関連死を合わせると約1万人の死者を出していると言われており、例年に比べて流行しなかったとされる今シーズンでも、ピーク時には毎週500人のペースで死者を出していた」そういえば、新型コロナウイルスの死者は今日6月29日現在も千人に達していない。

なぜインフルエンザにも注目しないのか

さらに、よしりんは「ワクチンや治療薬があってもインフルは毎年圧倒的な猛威を振るっており、新コロで緊急事態宣言を出すくらいなら、インフルでも毎年緊急事態宣言を出さなければならないはずだ。マスコミが注目しないから誰も気に留めないだけなのだ」と。

よしりんは、新コロはパンデミックではなくインフォデミック(情報の急拡散)で、日本で死亡数が少ない原因は、日本人の清潔感と自然免疫力の強靭さにあると見る。インフルに用心して手洗いを頻繁にすることで新コロも撃退できる。新コロの実効再生産数を世界標準で考えてはならない。指定感染症から外して、インフルと同様に
一般の医療機関で診療を受けられるようにさえすれば、2波がきても医療崩壊の心配はなくなる、と言う。

よしりんの言うように現状を冷静に把握したいと思う。世の中全体が悲観的になり過ぎているように感じるだけに、よしりん流の、いわば良い意味での楽観論にはホッとさせられます。


 


「できれば濡れたくないけど、どうぞ降ってよ、雨よ」とガガの新曲Rain On Me、こちらのカバーの方が気に入っています♪




Lady Gaga, Ariana Grande - Rain On Me (Bianca & Red Cover)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どう見る1968年香港カゼとの比

2020年06月23日 | 新型コロナウイルス問題
現在の新型コロナウイルスの死者数全国で974人。

ところで1968-1969年の「香港カゼ」では日本では14万人が感染し約2000人が命を奪われたという。今、COVID-19新型コロナウイルスでの日本の感染者は1万8千人、死者は繰り返しますが974人。

その頃の社会の暗い難題と言えばベトナム戦争でした。連日、北爆(アメリカによる北ベトナム爆撃)で、どこどこの町や村で何人の犠牲者が出たという報道がなされていた。今の感染者数のリアル報道のように。

一方で「70年安保」を目前に控え激しさを増す(高校生も含めた)全国学園闘争が展開され、それに対しての「大学立法」の是非が問われていた。昨今の、のんきな「9月入学」の賛否の話どころではない緊迫したものでした。そんな中、三億円強奪事件、アポロの月面着陸や美濃部亮吉都知事の誕生で東京が革新自治体に成るなどのニュースで湧きました。しかしなぜか、香港カゼで多くの人が亡くなっていたという報道の記憶がありません。

相撲もプロ野球、高校野球もガンガン行われていました。ちなみに夏の甲子園優勝校は1968年興國高(大阪)1969年が松山商(愛媛)でした。
話しが逸れましたが、2020年の現在進行形のこのコロナ大騒動と、1968-1969年に流行った香港カゼに対しての世間の静かな受け取り方のギャップは一体何なのか、不思議でなりません・・。

時代が落ち着き大きな話題がなく、ニュースの比重が変わったのでしょうか。
あの頃が感染症に対して鈍感で騒がな過ぎだったとでも言うのでしょうか、それとも今が異常に騒ぎ過ぎなのでしょうか。今や同調圧力の象徴にでもなってしまったかのような夏場のマスクを一度外して、静かに冷静に考えを整理してみたいと思います。



プロコルハルム の『青い影』、レコードが擦り切れるほど聴きました。 1968年の頃のヒットナンバーです。香港カゼの記憶は無くもこの曲の旋律は今も鮮明です♪



Procol Harum – A Whiter Shade of Pale & Kaleidoscope, 1968
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人災のウイルス騒動を振り返る(前半戦)

2020年06月14日 | 新型コロナウイルス問題
今週からは小中学校も通常登校になり、COVID-19新型コロナ騒動も第一ラウンドは、ひとまず終了を迎えたように思えます。
さて自軍コーナーに戻りマスクをはずして振り返ってみましょう。

当初から私は、311の原発震災ほどの危機感はありませんでした。放射能とウイルス、どちらも目に見えないやっかいな物ではありますが、ウイルスの方は一過性で、その対処には時間を要せば治療薬も現れ希望が見いだせます。そこは制御不能で半永久的な汚染で自然や生物を破壊する放射能とは異なるからです。

それにしてもトイレットペーパーやマスクがあっと言う間に無くなるなど、すごい状況が作り出されましたね。トイレットペーパーはテレビ局の放送がきっかけのようです。しかしそれに踊らされる国民のレベルも低い。

ダイヤモンドプリンス号への対処、中国武漢発のウイルスなのに習近平来日に忖度した政府首脳の態度、忖度という面ではWHOもひどかった。
五輪開催を至上に考えたことによる日本政府、東京都が後手後手の対応だったことを忘れてはなりません。現場無視した粗削りな全国一斉の休校要請。一方、PCR検査は一向に進まない。
政府も国民も科学的に事態を考え行動することを怠った。政府はハッタリ、国民は盲動・付和雷同と情けない状態になった。

騒ぎ過ぎたマスコミも反省してもらいたい。死者数でなく感染者数を連日実況中継で報道し、不安を増長させた。退院者数に焦点を当てていない。

インフルエンザと同じように第2波は秋以降であろうと思います。夏場はマスクや顔ガード、ビニールカーテン等は一旦外してもよいのではありませんか。そうでないと熱中症など、ほかの病気を併発して倒れてしまうように思います。

今回のさまざまな出来事は、新型コロナウイルスが原因ではない。あきらかに人災」(編集部/小林大介氏のことば『新型コロナ感染爆発と隠された中国の罪』宝島社より)



 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

COVID-19の正式呼称で

2020年06月08日 | 新型コロナウイルス問題
今回のコロナ騒動では「コロナ」の名がつく企業は大いに迷惑を被っているのではないかと思います。コロナ自体は王冠を意味する立派な言葉。これまでも社名や商品名にも使われています。それがこのウイルス禍騒乱で良くないイメージの代名詞のようになってしまっています。

そんな中、皇室関係の記事で、秋篠宮ご一家が不足する医療用ガウンを作って病院に寄贈されたことが紹介されていた。(週刊女性2020/6/16号)=動画参照

コロナに対するご関心の高さは同ご一家の知識とご配慮からもうかがえたという。応対した病院の広報担当者が「私たちが新型コロナウイルスと口にしても両陛下は必ず『COVID(コビッド)-19』という正式名称を使われていたことです。これはWHOが示した名称で、両陛下は“コロナ”という言葉が含まれた固有名詞なへの風評被害を抑えるために配慮されていたのです」と述べ感激していた。

最近、ちまたでは新型コロナウイルスを短縮して「新コロ」「コロ助」といった言葉も聞かれます。舌を噛むようでにわかに普及はしていませんが、『COVID(コビッド)-19』という正式名称を使うということは公の場では、求められることかもしれませんね。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



秋篠宮ご一家が医療用ガウン寄付 ポリ袋で手作り(20/06/03)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スウェーデン方式は破綻?

2020年05月24日 | 新型コロナウイルス問題
前回、「完全隔離」のフィンランドか「感染免疫」のスウェーデンか、をテーマにいたしましたが早くもスウェーデン方式の破綻が顕著になってきた気配です。

今朝の毎日新聞(2020/5/24)によりますとスウェーデンでは死者数突出、集団免疫戦略裏目?(疑問符付き)の見出し。
スウェーデンの感染者は3万2809人、死者3925人。人口100万人に対する1日当たりで6.08人、英国で5.57人、ベルギーの4.28人を上回り世界最悪の部類に。

それでもスウェーデンでは、50人以上の集まりは禁じ70歳以上の高齢者は自宅に留まる要請をし一定の歯止めはしてきた。ただ学校は通常通り、レストランは営業を続けている。これは人口の一定程度が感染して免疫をつけ感染拡大の収束を狙うという過去の水ぼうそう作戦の成功例を基にした「集団免疫」の獲得戦略をとっているからだ。

しかし北欧各国は移動再開を警戒している。フィンランドのオヒサロ内相は「ノルウェー、デンマーク、アイスランドは状況を安定させたが、スウェーデンはより警戒すべき状態だ」と指摘した。(同紙ロンドン服部正法記者)

落胆するリポートではありますが、これが目下の現実なのでしょうね。ただ新型ウイルスに対しての試行錯誤には、これからも希望を失わずに注目していきたい。

「国難」のこぶ観音(群馬・邑楽町)=写真=の張り紙の文字。異常事態はまだまだ続いています。
警戒ゆるめず、がんばりたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィンランドとスウェーデンの試み比較

2020年05月16日 | 新型コロナウイルス問題
新型コロナウイルスについて論じることは難しいですね。
311の原発事故・放射能汚染の時のように明確な意見を持ちにくい。
「新型」、つまり未知の新種なものであり、どのように対応することがよいのかズバッとしたことは軽々に言えません。
ジャレド・ダイアモンド博士(米カルフォニア大ロサンゼルス校(UCLA)のお話が興味深い。同博士は各国の対応の中でフィンランドとスウェーデンの取り組みに注目している。

徹底封鎖のフィンランド

今回のパンデミック予測に対して唯一準備ができていたのが北欧のフィンランド。マスクやガウンも豊富で感染拡大を抑えられている。先の大戦で旧ソ連に侵攻され多大な犠牲を受け苦い経験をした小国としての教訓と自覚からか戦争ばかりでなく感染症に対しての危機管理も日頃から強化していた。今年3月16日に非常事態宣言、国境封鎖、徹底した抑え込みが功を奏している。

免疫獲得のスウェーデン

一方、スウェーデンの取り組みはユニークだ。都市封鎖(ロックダウン)はせず、小中学校も飲食店も閉鎖せず独自路線を取る。この手法は集団免疫の獲得を目指す「水ぼうそう」の例にまなぶ。水ぼうそうに感染した子どもたちを他の子どもたちと交流させて意図的に感染を広げる。子どもたちの集団が免疫を得ることで重症化のリスクの高い大人への感染を防ぐ。ただ水ぼうそうは子どもたちの致死率がかなり低いが、新型コロナは若者が死亡するケースが少なくない。スウェーデンの作戦が成功するかどうかは、7月ごろまで待たないと評価できない、としている。(2020/5/15毎日新聞「シリーズ疫病と人間」から)

抗体者が防御壁に、とよしりん

スウェーデンの方法は、漫画家のよしりんこと小林よしのり氏の見解と似ている。氏は大胆に予測する。「感染者の中から次々に回復するものが出てきて、彼らは「抗体」を持つ防御壁に変身する。これによりコロナは阻まれていずれ感染者は減始め、収束に向かっていく」(2020/3/21ブログ)

果たしてこの夏、どのように推移し変化を示すものなのかはまだ占いの範囲でしかないと思われる。
ぜひスウェーデンの方法、小林よしのり氏の予測通りの結果に近づいてほしいと願うところではありますが・・


アパレルの大手レナウンが破綻。コロナ禍の外出自粛などにより衣料品販売は急落しての影響のよう。シルヴィ・バルタンのわんさかわんさかのCMが懐かしい。



レナウン CM 1965年 シルヴィ・バルタン Sylvie Vartan 「ワンサカ娘」篇
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感染者数か、死亡者数か

2020年04月07日 | 新型コロナウイルス問題
福島原発事故の「原子力緊急事態宣言」は現在も解除されていない。そして今夜、新型インフルの「緊急事態宣言」が新たに加わった。虚しさを感じます。

ところで、在日米国大使館が新型コロナウイルス感染症への日本政府の対応に懸念を示す通知を発出したことに、珍しく官房長官が反論した。「日本はWHOのガイドラインに沿って対応している。感染の有無を調べるPCR検査の数が少ないとの指摘があるが、死者の数は多くない」と強調したという。(毎日新聞4/7)

米国に対しての反論など聞いたことがないだけに、官房長官がよくぞ意見を言えたものとそこは評価したい。

連日、速報として伝えられる感染者数の増加にはおどろくばかりだが、死者数で見ると4月6日現在、イタリア1万5587人、スペイン1万2641人、アメリカ9648人、日本は97人。

感染者数=死亡者数ではない。感染者の8割は軽症。重症者でもほとんどが退院している。感染者総数の死亡率は、米国2.8%、日本2.3%。今後これらの数字はどう変化して行くかはわからないが・・。


今、感染者の数の拡大の報道に圧倒されるかたちでの議論が多いと感じる。しかしここは死亡者数を直視し事態を見極めることが求められているように思う。

不安を抱えながらも前進して生きましょう。今夜はブルースマーチな気分です♪


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

Art Blakey & the Jazz Messengers - Blues March
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウイルスのことを知ろう

2020年04月05日 | 新型コロナウイルス問題
ウイルスの正体とはいったい何なのだろう?
40億年前DNAは無かった。3000年後、SARSは普通の風邪になる?
2003年のSARS-CoV(SARSウイルス)はベロ細胞を使って培養・分離することができた。そのベロ細胞とは

ベロ細胞株はウィキペディアによりますと「1962年5月27日に、千葉大学医学部細菌学教室の安村美博によって健康な成体のアフリカミドリザルの腎臓上皮細胞から分離・樹立された。彼は細胞株にエスペラント語で「緑色の腎臓」を意味する"Verda Reno"を略して、同時にエスペラント語で「真理」を意味する単語でもある、"Vero"「ヴェーロ」と名づけた・・とあります。
おお嬉しいことです、エスペラント語から命名だったのだ。

SARSが吹き荒れた2003年の発刊『キラーウイルスの逆襲』(畑中正一著日経BP社)を読みました。SARSを今の新型コロナウイルスに置き換えてもほとんど通用するウイルス学の権威による著書です。コロナウイルスとの対峙は人類にとって未知との遭遇、共存共栄の道のりです。

頼もしいお巡りさん細胞

樹状細胞(DC)と呼ばれる駐在所の警察官のような役割の細胞があります。それを取り出して研究した人が稲葉カヨ。SARSウイルスが入り込んでも自然免疫で防ぐことができ痕跡を残さない。ウイルス、RNA、DNAだけのパターン認識なのでインフルエンザかSARSウイルスなのかは特定できない。しかし健康でいられるのは自然免疫のおかげ、主にカヨさんの研究した樹状細胞のおかげと言える、と著者。ここでヒントとなるのは樹状細胞の存在です。個人的には防御のための自然免疫能の強化ということなのでしょうね。


まだ少ない女性の免疫学者、稲葉カヨ先生の動画をご覧ください。



稲葉 カヨ】日本の免疫学者。1950年岐阜県養老町出身、奈良女子大(理)ー京都大(院)。京都大学生命科学研究科教授同大学の男女共同参画担当理事・副学長、男女共同参画推進センター長


Professor KAYO INABA
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五輪延期の次は何が

2020年03月28日 | 新型コロナウイルス問題
東京五輪をしたくて
感染者数を減らして、検査せず


一転


緊急事態宣言をしたくて?
感染者数を増やし、検査する


首相と都知事の息の合った見事な珍プレー
こんな重大時期に劇場型政治はもう見たくない
この人たちに特措法をオモチャのようにいじらせてはダメ


ハッタリ政治家が科学者の見識を追いやる愚策、つづく


ため息、止まりませんデス


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

検査はできない保健所

2020年03月19日 | 新型コロナウイルス問題
新型コロナウイルスの感染拡大情報で、群馬県からの開示が著しく遅かったことを群馬県知事が昨日の記者会見で大泉町長に謝罪したと報道された(毎日新聞)
今後は情報の連携を深め迅速な対応をしていただきたいと願います。


今回のウイルス問題で全国的な防疫体制の不備が見えてきた。身近かな知人から、保健所?保健福祉事務所?に相談の電話を入れたが頼りなかったという話を聞いた。いろいろ調べてみると「保健所」を取り巻く現状も大変なことになっていることが分かった。


行革で変貌した地域保健体制


1991年に852あった保健所は2019年472に削減されている。約半分だ。保健所の名称は「保健福祉センター」「保健支援センター」「保健福祉事務所」などに変わったところが多くさまざまな業務と兼ねて専門機能があいまいになっている。多くの「保健所」では「相談機能」にとどまり検査はできない。保健所の本来機能は弱体化しているのだ。


保健所地域保健法に基づき所長は医師。一方、保健福祉事務所(センター)は社会福祉法に基づき所長は医師でなくてよい。保健所ほどの医療専門家集団ではない。旧福祉事務所の色合いのほうが強いのかもしれない。

1990年代の行政改革(行革)により保健所と福祉事務所の統合が進み、例えば2組織統合で所長1名は済むなど人件費削減をねらったものだった。
感染患者を移送する場合、通常の救急車でなく専用の車が必要となる。しかし保健所の機能低下で専用車両の持ち合わせがなくなった。(山梨県では1台のみ)
これでは相談を受けた保健所(保健福祉センター)が十分な応対ができないのも無理からぬことと思えてきた。


公立病院のリストラも止めよ

今、国は公立病院の30%に当たる424病院を名指しで統廃合しようとしている。このうち48病院が第二種感染症指定の医療機関で約700の感染病床がある。統廃合・削減によりこの機能が危うくなる。
「保健所」や「公立病院」へ国がリストラ攻勢をかけてはいけない。感染症問題を通して政治の劣化が改めて浮き彫りになっていた。


(本文は「社会新報」2020年3月18日号参照一部を引用しました)


♪真夜中のナイチンゲール♪   竹内まりや
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

情報開示はすばやく 県の対応

2020年03月17日 | 新型コロナウイルス問題
新型コロナウイルスの感染拡大情報で、群馬県からの開示が著しく遅かったことを大泉町長が厳しく非難、と各紙で報じられた。

群馬県の出先機関である館林保健福祉事務所から大泉町に知事記者会見まで感染者2名の発生情報を出さないようにとの指示があったようだ。(毎日新聞参照=写真


いち早く対応を採ろうとしていた最前線の現場、町当局としては理解できないことだった。「町と町民が軽視されている。県の会見がもっと早ければ早急に対策を打てた」と町長が不満を隠せなかった、との報道。(上毛新聞参照)


事が緊急を要する場合は夜9時の会見を早めてもよかった。少なくともせめて県は現地の大泉町には新たな感染者情報を得た時点で、即刻知らせるべきであった。(4人目の感染者が医師と大泉町に知らされたのは会見10分前だった。後手後手では情報共有もあったものではない。
大泉町長のように現場の自治体としては、上級機関といえども忖度せず、その主張を述べることは当然でとても共感できる。


福島原発の吉田所長の精神を


北毛の自治体ではいまだに公立の幼稚園保育所が休園休所で保護者(高齢者も含む)に多大な負担がかかっていると聞く。国や県の要請を丸呑みするから現場が混乱する。自治体は独自の現場・最前線の判断材料を持つ。それをもとに的確な、時に柔軟な対応を取って良い。あの福島原発事故の時の官邸付き東電副社長の誤った海水注入中止命令を受け流して大きな2次被害を食い止めた原発現場指揮官の吉田昌郎所長(故人)の勇断を見習ってほしい。


自治体は自治の「現場力」で


首相の休校要請から2週間たち学校を再開した感染のない自治体もある。静岡市、富士吉田市、佐賀市など。
自治体は、「自治」の本領を緊急、非常事態の時こそ「現場力」を自信をもって発揮していただきたい。地域住民もその姿勢をしっかり支えよう!


当通信舎、「新型コロナウイルス」をカテゴリーとして新設します。
311原発震災時に比べ当方のウイルスについての事前知識が乏しく、しばらく静観していました。だいぶ知識を得ましたので思うところをポポロのみなさんにお伝えしご意見を賜りたいと存じます。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

せめて睡眠を正しく

2020年03月13日 | 新型コロナウイルス問題
新型コロナウィルスの影響が私たちの生活に多くの影響を与えてきました。
株価が暴落ですね。株を持っていなくとも私たちの公的年金が吹き飛んでしまいます。なんせ株にカジノにギャンブル好きな政権をもった因果でしょうか。

せめてしっかり睡眠をとって感染症に備えましょう。抗体をつくるβ細胞は夜間の眠っている間に活発になると言います。
『やってはいけない眠り方』(三島和夫著 青春出版社)睡眠で悩む人用の睡眠ガイド本でした。

著者と同じように私も子どもの時から「8時間睡眠」が理想と思ってきました。睡眠時間は年とともに減り8時間でなくてもよい。1日5時間の人から9時間の人までと4時間以上の個人差があるようです。8時間睡眠は中学生ぐらいまでで70代以降は6時間ぐらいしか眠ろうにも眠れない。でも高齢者は日常エネルギー消費量が少いからそれで十分だとも。

気持ちよく寝るための寝酒はどうか?
結論、ダメですね。飲酒はふとんに入る4時間前まで。睡眠薬代わりにお酒を飲むのはよくない。寝る前のジョギングなどの運動も避けたい。お酒と同じ布団に入る4時間前までに済ませるのが理想。
レム睡眠という言葉が出てきます。REM=rapid eye movement 一夜に4~5回、夢みる時です。
それでは今宵もレムの世界に行きましょう。おやすみなさい。


 



夢見るシャンソン人形 Poupée de cire, poupée de son
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする