ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

塩野義のコロナ薬、承認して

2022年07月25日 | 新型コロナウイルス問題
ポポロ君(以下ポポ)とステラさん(以下ステ)の対談は3年ぶりです。(前回2019/9/30)

ポポ「ステラさん、こんにちは。3年ぶりですね」
ステ「こんにちは、ポポロ君。3年前というとコロナ騒ぎの直前の頃でしたね」

ポポ「一向に収まらないコロナ騒動でしすが、きょうはシオノギの飲み薬の承認見送りの話をしましょう」
ステ「コロナの飲み薬のことね」

ポポ「そう。国産のこの薬が認められれば、ふつうの風邪薬のように手軽に飲んで治せるなら、みんなの不安が一気に和らぐでしょう」
ステ「ワクチンよりも飲み薬のほうが、副反応(副作用)も弱いように思うのだけれど・・」

ポポ「塩野義製薬の手代木社長は、外国製ワクチンが先行する状況を、ただただ悔しい思いで眺めている(文藝春秋2021年8月号)と言われ国産のワクチンに意欲を示していました」
ステ「せめて、純国産の飲み薬には挽回してがんばってほしいな」

ポポ「はい。ほうとうにそう思います。今回の飲み薬では厚生労働省の薬事分科会と専門部会の合同会議でシオノギ新薬「ゾコーバ」の緊急承認の可否をめぐって激しい激論が繰り広げられたそうです(読売新聞2022/7/21)」
ステ「薬事分科会のメンバーってどんな人?」

ポポ「2年前の資料が厚労省のホームページから見れますが、大学教授や、感染症研究者、大手新聞の常務など22人で構成されているようです」
ステ「どんな議論がされたのか詳細が知りたいわね」

ポポ「どうしてワクチンにしても、飲み薬にしても純日本製の薬を国を挙げて支援しないのか不思議です」
ステ「塩野義は当然承認されると見込んで、すでに100万人分を生産したって、ほんと?」

ポポ「もしそうであれば先行投資が負となり、業績にも悪影響ですね」
ステ「かわいそう!塩野義、みんなで守りましょう」

ポポ「コロナ飲み薬が良く効けば、コロナ騒ぎも終息するのにね」
ステ「ワクチンだって世界的には、異例の速さでの緊急承認でしたよね。多少有効性がパーフェクトでなくても国産コロナ飲み薬も承認してもらいたいですね」

ポポ「コロナの問題は分かりにくい。終着点が見えない。それでいて良しとしているようにも受け止められます、ワカラン!」
ステ「次のゾコーバの分析結果は秋とか、たぶん延び延びになるような気がする。国産品をしっかり育てようという雰囲気が伝わってこないもの」

ポポ「ステラさん、ではまた秋以降に」


【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一  / フォト 田口大輔

【解説】塩野義製薬「ゾコーバ」 国産の“コロナ飲み薬” なぜ承認見送り?
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余命は自分で決めてください

2022年07月22日 | 研究・書籍
なんともそそっかしいことになりました。

『穏やかな死に医療はいらない』(萬田緑平著、河出書房新書 2022年6月初版)を書店で購入。店頭には、久しぶりに萬田医師の新刊『家で死のう! ――緩和ケア医による「死に方」の本』と同書が並んで置いてあった。同氏の本は過去何年か前に読みこれが二冊目。

しかし自宅に帰り読み始めて、すぐに気が付いた。本棚を確認すると同名の本があった!2013年朝日新聞出版からの同名ものだった。

買ってきたばかりの河出書房の本の巻末には「本書は2013年朝日新書からのものを加筆修正し、単行本化したもの」と書かれているではないか。

こんなことは初めてだ。本の印象はあったのだけど、書名が一致しなかった。しかし、気を取り直して読んでみた。ちょっと校正者になったような気持ちで新旧チェック。
確かに加筆部分も認められ、より充実した記述になっていました。

「おわりに」の章では、2013年朝日版では、一人の終末期の患者さんとの感動的なエピソードだったが、今回の2022年河出版での終わりの章は「がんで亡くなることを怖がらない人たちへ」として著者自身も人生の最終章を自分らしく終えたいので「僕はがんで死にたいと思います」と語る。

医師としての著者は患者さんには「余命は自分で決めてください」と。仮に主治医に余命数カ月と言われたとしても、それは神様に告げられたわけではないのだから、気にしない、気にしない。

改訂版もなかなか良い、人はどう生きてどう死ぬか、を多くの患者を看取ってきた緩和ケア医の立場で楽天的な選択を示している、元気づけられる“萬田哲学”に乾杯したい。

 
 
夏の夜長はボサノバですね♬
waveがいい。
むかし昼休みの社員食堂で流れていたのを聴いたのが最初です。



Wave (Antônio Carlos Jobim) Piano and Vocal by Sangah Noona
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死は背後から迫れり

2022年07月19日 | 研究・書籍
徒然草(吉田兼好)「世に従はん人は、先ず機嫌を知るべし」の155段に注目です。

社会できちんと生きようとする人は機嫌(=潮時)を知らなくてはいけない。いつまでも院政を敷かず後進に道を譲る、ということでしょうか。


四季は、なほ定まれる序あり。死期は序を待たず、かねて後ろに迫れり

暑い夏もいずれは去り秋、冬になる。しかし死には順序はない、前からではなく、不意に後ろからやってくることも。


人皆死ある事を知りて、待つことしかも急がざるに、覚えずしてくる。沖の千潟(ひがた)遥かなれども、磯より潮の満つるが如し


人々(ポポロ)は皆いずれ死ぬことはわかっていても、それは自覚なしにやってくる。足元の磯から潮が満ちていくのとおなじように・・。

徒然草は吉田兼好50代の頃の作。
なんとも見事に、ものごとを見定め悟っています。

死は背後から迫れり

人の寿命は予測できない不可解なものですね・・。



【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一  / フォト 田口大輔



アメイジング・グレイス / 本田美奈子.
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政治家・大石あきこと太田薫

2022年07月07日 | 研究・書籍
維新ぎらい』(大石あきこ著 講談社)の新刊を手にし、むかし、総評(今の連合よりも強い労働組合の全国組織)の議長だった太田薫が『ケンカのやり方』という本を出していたのを思い出した。

威勢の良い進軍ラッパから「太田ラッパ」といわれたガラガラ声の太田薫さん=写真


革新野党は時にケンカすることが必要なのだ。やみ雲にかみつくのでなくそこのは理と、正義があることは当然のことですが、ここ一番、ケンカすべき時にスルーをしてしまうとポポロ(人々)の支持を逃してしまうことになる。

いま労働組合はストライキ(ケンカ)をしなくなった。労組指導者が与党にすり寄っても誰も阻止せず意見も言わない。野党政治家からも効果的な攻撃的発言(ケンカ)が聞かれない。むかし「国会の爆弾男」といわれた社会党代議士、楢崎弥之助のような。

これはある意味、日本が成熟した社会、大人化したといことなのだろうか。

『維新ぎらい』の帯には、「素人集団でも悪政は止められる!仮想敵をつくって対立を煽る。維新と橋下徹氏の圧力に、私が抗う理由」とある。
国会も本気でケンカしなくなっているこの時代に大石あきこのような議員がいてよい。

本書の中で「大阪府構想」や「二重行政の解消」などに触れている。

「大阪府立図書館と大阪市立図書館は、無駄なのだろうか?隣り合わせに建っているわけではなく豊かな都市、規模の大きな都市になれば、それを減らしたら豊かになるというのは逆の発想です。」

大阪には信用保証協会が2つあった。これが二重行政の象徴的な存在としてやり玉にあがる。2014年に一つに合併。それにより職員数は減少、一方で中小零細企業の衰退が著しいのに、地域経済状況でのサービスは低下。それ以外にも、スクールカウンセラー、障がい者歯科診療センター、病院、水道、高校などが二重行政のムダのイメージにされた、という。

大石あきこの名前を知ったのは2年前、当時れいわ新選組の有力メンバーの一人、大西つねき(元JPモルガン銀行ディーラー)が除籍処分になった時だ。トリアージ(選別治療)の死生観が問題視された。大西つねきに対して批判の先ぽうを切ったのが、大石あきこだった。私は除籍処分に至る前に内部で調整することはできなかったのかと思い彼女に対しての印象は良くなかった。

本書では、そのことには触れられてはいませんが大石あきこは、まっすぐで頑固なほど筋を通す、いわば「ケンカ人」だと改めて見直し評価すことができた。このくらい元気でストレートな威勢の良い政治家が今、この国には必要だろう。

大石あきこやれいわ新選組には、ケンカする野党精神が失われていない。放たれた矢を受け止めて、それを打ち返すパワーがあってよい。これこそ太田薫伝来の“ケンカ(ストライキ)魂”だ。

草葉の陰で、さぞ太田薫さんも目をこすって大石あきこの動向に注目しているのではないでしょうか。


 
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