ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

地中熱利用で創エネ生活を

2012年07月28日 | 経済

当広場「未来を拓くのは地熱だ」でご紹介したTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」の「うるおい生活講座」に、日本地熱学会評議員の安川香澄さんが登場しお話しされました。

火力発電並みの低コストが可能

地熱発電の掘削(くっさく)コストは1km当たり1億円。2~3kmがメインになるので2~3億円の初期コストが必要。設置当初は1kw/hで20円かかるが15年で投資回収したとして最終的には5~8円に下げられる。これなら火力発電並み。温泉業者との利害の重なりは、技術的なモニタリングを行えば理論的には心配はないし利用もできる。温泉によっては新しい技術を積極的に採り入れたいところもあり地域間に温度差。現在、日本には18カ所しか地熱発電所はない。エネルギー量としては0.2~0.3%で風力発電と同じくらい。しかし残念なことに2000年に入ってから日本では地熱発電所の新設が一つもない。海外では、この間にどんどん進んでいるのに遅れをとってしまった。
ベストミックスの発電構成を考えたなら、24時間安定して供給できる地熱発電をベース電源として活用しない手はない。

魅力ある地中熱ヒーポン

地熱の応用は、家庭では「地中熱ヒートポンプ」が考えられる。井戸水は夏は冷たく、冬は温かい。地中熱を熱交換するこで冷暖房ができヒートアイランド現象も抑えられる。発電以外にも熱は熱のまま活用して「うるおい生活」へ。

地熱への意識は高まってきてはいるが、普及には時間がかかるものなので一過性のブームに終わらせることなく長い視点で5年、10年と政府も一般の人も見守っていただきたい。

同番組の「うるおい生活」コーナーは約10分間でしたが、安川さんの優しいお声から中味の濃い凝縮された提言がポンポン飛び出した。地熱の利用が発電から家庭へ冷暖までと国民的な理解がますます進むことを願います。

【イラスト写真】東京サンヨーグラフニュース(1984年特集号)「西暦3000年の日本」からの抜粋。1984年、この年の9月、東京三洋電機は吸収ヒートポンプをスウェーデンの地域暖房用に初出荷。

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『未完の昭和史』 東毛の義士 須永好(1)

2012年07月27日 | 須永好 研究

今年の梅雨明けとともに熟読した一冊、須永徹著『未完の昭和史』。
1986年4月第一版。1986年(昭和61年)といえば当方の母が逝った年、チェルノブイリの事故のあった年でもある。著者須永徹(以下敬称略)が小川省吾衆議院議員の秘書だった頃の書だ。本の帯には小川省吾代議士の言葉が記されている「郷土の大先輩・須永好さんの生涯を、その孫である徹くんが実にみごとに描いています。上州人の喜びや悲しみを越えて、人間解放の叫びがきこえてくるようです」。

現役の時は時間的な余裕がなく机の横に積んで置くだけの、いわゆる“つん読”書がドンドン溜まっていった。私にとって本書はつん読の部類ではなかった。一回通読している。しかし年月を経た今、もう一度読んでみたくなりこのたびは時間にまかせ熟読してみた。これは次世代に語り継がなければならない東毛の、いや群馬、日本の農民運動の歴史を語る上でも貴重な証言の書と改めて知った。

歴史に残る無産村強戸

原発事故という社会的公益を害する(=公害)問題が起きた今、そのルーツは足尾鉱毒事件、万策が尽き天皇へ直訴を行った田中正造代議士と被害農民のたたかいにその精神があったように思われる。その同じ流れに東毛(群馬東部)で、小作農の組合を組織し日本で初めて“無産村・強戸※”を実現させ、貧農の苦しい生活を守った人物が須永好だ。「無産村」とは保守(=地主)勢力に代わって革新(=無産※)勢力が地方自治を担ったことをいう。

※【無産】戦後は使われず死語に近いが、もともとは「資産の無いこと」、無職のこと。生産手段を持た無い賃金によって生活する労働者(勤労者)、農民(小作人)などのことを意味する。

※【強戸】(ごうど)群馬県新田郡旧強戸村、現在の群馬県太田市強戸付近


本書について、amazonの「BOOK」データベースでは、簡潔にまとめている。
「地蔵さんになった百姓の足跡。軍国主義下の日本で、さまざまな迫害と弾圧に耐えながら、「無産強戸村」を築き、10年にわたって統治した農民の勇気と知恵。まさに地方自治の原点を見る思いだ。歴史の証言として読んでほしい。」

人生短くも後世への遺訓は多い

著者の須永徹は旧群馬2区選出の日本社会党の衆議院議員。1991年11月、41歳の若さで亡くなった。彼の祖父須永好(すながこう)も同じく衆議院議員(社会大衆党ー日本社会党)。議員在職中、国会で農地改革案について代表質問後に急死する。1946年9月、行年52歳。お二人とも若くして他界された。しかしその人生は短くも数々の実績を築き、中味の濃い、後世に大きな遺産と影響を残しての生き様であった。

当広場では、本書を通しての須永好のたたかいと生涯を何回かに渡ってご紹介したいと思います。

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    未完の昭和史
元衆議院議員 須永徹著
日本評論社
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群馬にもストロンチウム降下

2012年07月25日 | 原発震災・原発問題

10都県中、群馬が2位

今朝のニュースで「10都県でストロンチウム 福島、宮城以外で確認された」という。これまで一般にはセシウムばかりが表ざたになっているが、いろいろな核種が放出されていることは常識。ストロンチウムもプルトニウムも検出されましょう。今回のストロンチウム90は、食品に入り込みやすく、骨にたまる。体内で半分になる半減期は約50年・・。

最も数値が高かったのは、茨城県(ひたちなか市)昨年3月のサンプルで、ストロンチウム90の濃度は1平方メートルあたり6ベクレル。2番目がなんとわが群馬県(前橋市)で1.9ベクレル。読売新聞はこのニュースを「原発事故のストロンチウムか」と疑問形だ。しかし朝日新聞でも「健康・環境に影響まずない」と見出しを打ち「健康への影響はほとんど無視できる」と方医研のコメントで締めくくっている。マスコミはこれだけ遅れた公表の責任がある文科省に対して、なぜかしっかりとした批判をしていない。

「まず」「ほとんど」は信用しないこと

「まず」「ほとんど」の表現は、昨年の「ただちに」を思い起こす。放射能の記事はあいまいな表現が目立つ。作業員の線量計に平気で鉛カバーを装着させるなど、ウソだらけの世界だ。「まず」「ほとんど」デタラメで固められていると心して事態を注視していきましょう。

【放射能マップ】雑誌『食品と暮らしの安全』NO274から。

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三洋ムービーXacti・・その後

2012年07月24日 | IT関連

Xacti(ザクティ)は三洋電機のデジタルムービーやデジタルレコーダーの商標。三洋がパナソニックの傘下に入り行く末が心配の商品ブランドです。

ムービーとカメラの差は音に

最近では、どのデジタルカメラにも動画機能が当たり前のように付加されていてカメラとムービーとの見分けが付かないほどに両者は接近してきました。それでもムービーで撮ったものはカメラとは違う、それが1ユーザーとしての感想です。それは特に音に差を感じます。音質を問わない単なる記録用でしたら構いませんが、音源を収録するとなると差は歴然です。そんなわけで、私は音源の記録用には長く三洋デジタルムービーXacti DMX-HD700(2007年製)を使用しています。このほど家族に、子供の成長記録用にとXactiタイプのPanasonicデジタルムービーHX-DC1を購入しました。

パナソニックと三洋Xactiの互換性はなし

パナソニックは三洋吸収後、Xactiブランドはデジタルレコーダーには使っておらず、わずかにムービーカメラの防水仕様のものにだけに愛称としてXactiの名を残しています。防水以外のグリップ型ムービーはデザイン、操作性は三洋時代とそっくりですが、Xactiは名乗っていません。記録メディアのSDカードに互換性があるかと思いましたが、無理でした・・。
三洋以来のXactiユーザーとしては、パナソニックの同タイプの製品に互換性を期待しましたがそれは叶わないものでした。三洋Xactiの開発に携わった技術者たちの気持ちは今どんなものだろうか、ちょっと想像すると無念な気持ちになります。

しかしXactiムービーは操作性は良いし何といっても軽い。他社のハンディタイプの半分の重量。「小型軽量のグリップ式」のコンセプトはこれからもパナソニックに受け継いでほしいところです。それにしてもデジタル世界は5年が「ひと昔」ですね。

2007年 Xacti HD700 700万画素、43,000円
2012年 Pana HX-DC1 1440万画素、12,800円 

【写真】まったく同デザインのわが家のXacti型ムービー。

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【動画】Panasonic DC1で撮影。カメラワークが酔っ払い風でご容赦ください。7月15日川崎市内のライブハウス「パワース2」で。歌うは同世代のブルースマン、野地義行さん。

原発イライラ 2012 / 野地義行

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地域の文化誌 『足利文林』が終刊

2012年07月22日 | 研究・書籍

また一つ、身近な総合文化誌が姿を消しました。

地域有力誌でも寿命は30年か

太田のタウン誌『マイリトルタウン』2006年5月廃刊(発行期間30年)
群馬の地域文化誌『上州路』2007年7月廃刊(同33年)
足利の総合文芸誌『足利文林』2012年6月終刊(同32年)

地元の本屋の店頭から『足利文林』の題字が見当たらなくなるのは寂しい気がします。下野新聞の記事によりますと、これまで掲載された作品は3万点、76冊。終刊号では、発行人の中島粂雄さんが、これまでの歩みを振り返る。本誌創設者は三田忠夫さん(当時足利市役所の経済部長)、その三田さん亡きあとは佐藤里弘さん(足利市教育長)へ、佐藤さんが他界されて主宰者は今の中島粂雄さんに引き継がれてきた。

活躍した三洋OB

足利に進出した企業人たちも同誌の編さんに参画され協力してきたという。同人には木村温彦さん、安西敏浩さん、中庭光夫さん、高橋佐治さんの懐かしい名が・・。いずれも三洋電機足利事業所関連のOB達でした。

"廃炉へ"、勇断の想い

3.11原発大震災で発行人の中島粂雄は、「もう一度人類はやり直すことができるだろうか」と同誌発行を自問しパニックに陥られた。そして・・老朽化した原子炉のように「足利文林」に対する想い、情念を「止める、冷やす、閉じ込める」といった“廃炉計画”に至ったようです。一方で「足利の文林の森に、その土の中から文化の種を蘇生させ文化の樹木が生い茂るように、もっと足利の文化について考察を深めなければならないと思う」と、その心境は複雑です。

終刊号では安西敏浩さんが、「2回目の定年」と題して寄稿されている。同誌がここで“定年”を迎えて終わってしまうのはとても惜しい。なんとか第2の定年をめざしてはもらえないものでしょうか。

とにもかくにも32年間、関係皆さまのこれまでの発行のご努力には敬意を表します。

お疲れさまでした『足利文林』さん

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伊勢崎清明が健大高崎破る

2012年07月21日 | スポーツ・健康

きょうは地元の常磐高校と館林高校が対戦するというので群馬テレビを久々に見ていた。投手戦で引き締まったゲームでしたが、同時進行の伊勢崎清明と健大高崎の途中経過にびっくり。「あっ、伊勢崎清明がリードしている!」。あわてて高感度ラジオを取り出しFM群馬で実況中継を聞く。目はテレビ、耳はラジオのいそがしい観戦となりました。

清明は元の伊女(いじょ)

健大高崎は直近の春の関東大会では優勝=動画。春の全国センバツではベスト4、今夏の目標は当然「全国制覇」だった。ところで伊勢崎清明って私立?新設校?さっそく調べてみたらなんと前身は県立伊勢崎女子高校・・「そうか、伊女(いじょ)が共学になっていたのかあ」。

伊勢崎清明は、すでに春センバツ出場の高崎高校、次に松本監督を擁する中央中等を倒しての4回戦進出だっただけにその実力は本物だと思う。

健大高崎はノーアウトのランナーを最後まで出せず苦しんだ。伊勢崎清明の投手山口君(伊勢崎2中出身)の好投と内野陣の固い守備が光った試合だった。まさかのコールドゲーム。

土着チーム、伊勢崎清明ガンバレ!

決まった!この県大会は伊勢崎清明に声援を送ろうと思う。いわゆる"野球養成校"ではないし全員が伊勢崎周辺の出身者。それに伊勢崎地区からまだ甲子園に行った高校はない。伊勢崎に住む野球の上手な少年たちは桐生や前橋、高崎に進んでしまうのが常だからだ。一度は伊勢崎から代表を出したいものです。それが実現するのは今年かもしれない。

ダークホース、伊勢崎清明の出現で、俄然高校野球が面白くなりました

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【動画】春季関東地区大会(決勝戦)強かった健大高崎・・ 
2012年5月24日埼玉・大宮野球場 健大高崎の投手はきょうも登板した三木君(玉村南)

健大高崎(群馬)vs関東一(東京)・9回裏

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原発報道では東京新聞が一番

2012年07月19日 | 原発震災・原発問題

前回の当広場、新聞各紙の報道について「東京新聞」の記述がないことを在京の友人U君が指摘してくれました。「7.16さよなら原発10万人集会」のニュースは東京新聞が一面トップであったことを写真メールで知らせてくれた=写真。今回の脱原発集会報道での取り上げ方は、1位が東京新聞、2位毎日新聞、3位朝日新聞の順でした。

友人のメールでは18日の東京新聞に、「双葉町の標語を考えた少年、26年目の訂正」の記事も教えてもらいました。以下、東京新聞からの転載です。

「原子力明るい未来のエネルギー」。福島県双葉町の中心街の入り口に掲げられた看板の標語だ。25年前、当時小学6年の大沼勇治さん(36)が町のコンクールに応募し、選ばれた
大沼さんは、1年4カ月の避難生活で「脱原発」を確信した思いを伝えたいと、今月15日、一時帰宅した際、自ら標語を「訂正」した。

 大沼さんは東京電力福島第一原発の事故後、身重の妻せりなさん(37)と地元を離れ、現在は愛知県安城市で避難生活を送る。町が原子力標語を公募したのは1987年。原発が町の未来をつくると信じた言葉が入選。第一原発から約4キロの自宅近くに鉄製の看板が電源立地交付金で建てられ、誇らしかった。

 大学を出て就職し、29歳で帰郷。不動産会社に勤める傍ら、看板の横にある土地にオール電化のアパートを建てて、東電社員にも貸していた。ずっと町の発展が原発とともにある「安全神話」を疑わなかった。

 しかし事故後、町は警戒区域となり、全町民が避難。「平穏な暮らしが町ごと奪われた現実」にさいなまれ、テレビで標語が紹介されるたびに胸を痛めた。自らを責め悔いる日々から「原発の現実を話す権利はある」と考えた。脱原発を行動で示し、その姿を長男勇誠ちゃん(1つ)に将来伝えたいと思った。
夫婦が一時帰宅した今月15日、記者も同行した。防護服姿の大沼さんはまず、標語にレッドカードを突き付け「退場」と叫んだ。その後、看板の手前で持参した画用紙を高く掲げた。すると、そこに書かれた「破滅」の2文字が「明るい」に重なり新しい標語が読み取れた。「原子力破滅未来のエネルギー」。26年目の訂正の瞬間だった。

 大沼さんは「原発事故で故郷を奪われることが二度とあってはならない。日本に原発はいらない」と話した。 (野呂法夫、写真も)東京新聞 2012年7月18日

7.16さよなら原発10万人集会2鎌田慧、奈良美智、坂本龍一

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7.16さよなら原発10万人集会

2012年07月18日 | 原発震災・原発問題

産経は7.5万人と報じる

読売、産経、日経各紙の脱原発集会の扱いは小さかった。社の原発に対する意向がよく表れている。中でも産経は写真なし社会22面3段で、「脱原発集会に7.5万人集まる」の見出し。警察集計のみの数字をそのままで主催者発表数は記載せず。今回の集会は主催者側発表で17万人、警察発表が7.5万人。読売の掲載は写真はモノクロ、社会26面3段と貧弱ではあったが見出しは「最大規模の脱原発集会」。どうみても見出しの勢いとスペースの小ささとのアンバランスが浮立っていた。

発表数値の差に民主主義の未熟

主催者側と警察発表の参加者数に大きな差があることは昔も今も変わらない。ヘリの空撮からおおよその数値は把握できるはず。ましてIT化が進んだ今日のことなおさら。私は「主催者側」「警察側」の発表の数値の開きに民主主義の未成熟を感じます。いつの日か、この差が接近してきたときに本当の民主主義社会を迎えた証(あかし)になるような気がします。

成長を感じる整然デモ

呼びかけは原水爆禁止日本国民会議などが中心となりましたが、実際の参加者は党派を超え一般市民の飛び入りも多く、国民の怒りは本物になってきています。60年、70年安保のときのような理性を失った行動はなく、平和裏に進行し着実に輪の広がりを見せている。国民意識の確かな成長が感じとれます。

城南信用金庫の取り組みに連帯

私が参加したコースでは途中左手に、城南信用金庫の渋谷店の建物に遭遇した。全行を挙げて脱原発運動を実践している同行に対して、シュプレヒコールの内容が一瞬切り替わる。「再稼働を許さないぞ~」から「城南信用金庫と連帯しよう~!」「吉原理事長と連帯しよう~!」。福島原発が収束をしていない限り、これから先、脱原発・再稼働反対を叫ぶの国民の声も決して「収束」することはないでしょう。

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7.16さよなら原発10万人集会 (落合恵子、澤地久枝、瀬戸内寂聴) 

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小沢新党の次は「緑の党」に注目です

2012年07月12日 | 政治

なんとも小沢新党はずいぶん長い党名をつけたものですね。なんでも短くするのが好きな国民性です。いずれマスコミがリードして短縮名が出てくることでしょう。私は「国民の生活が第一」の略称は「国民第一」、2文字で「国一」がいいと思います。ヒントは桐生第一高校の短縮形を参考に(笑)

ネットと主要新聞調査では小沢支持逆転

それにしても小沢新党に対しての大手メディアの世論調査や評価は低く冷ややかです。しかし「ネット」ではそうでもありませんね。逆転した結果も見られます。小沢支持は75%!

【調査】 小沢氏らの離党判断を支持しますか? (2012年7月2日~)


注目の日本版「緑の党」誕生近し

今月29日、いよいよ日本にも「緑の党」が結成されます。これまでわが国の主な環境政党は「さきがけ」から進展した「みどりの会議」が記憶に残ります。木枯し紋次郎こと中村敦夫が2002年、国政に立候補したのを最後に国会の表舞台に代表がいないこともあり日本のグリーン運動は思うように伸長はしてきませんでした。しかし3.11を機に「脱原発」とエコロジカル(環境保護)を掲げた新党が再び誕生する予定です。世界の「緑の党」諸党との連携組織のため、すでに英語名は「Greens Japan」 と決まっているものの和名の方は未定。29日(日)に公表されます。

関わって行きましょうぜ、ふる里のため

7月は「小沢新党」に「緑の党」・・新しい政界の息吹が感じられる月になりそうです。「あっしには関わりのネイことで・・」などと言わず上州任侠、木枯し紋次郎さんよ、故郷の山や川、子どもたちを放射能から守るためにも一肌脱いでほしいところでござんす。

【写真】草分け的存在、豪州(オーストラリア)緑の党のロゴマーク

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木枯し紋次郎(主演:中村敦夫=元みどりの会議代表)

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原発再稼働反対 10万人集会(お知らせ)

2012年07月10日 | 原発震災・原発問題

すべて不備のまま再稼働

野田政権が押し進めた大飯原発の再稼働には本当にあきれかえります。さすがに原発被告人の一人、あの斑目さんの目さえ驚きでまだらになるほどの見切り発車・・

30キロ圏住民避難計画もないまま・・。多くの専門家が原発の下に活断層があることを指摘されているだけに破砕帯(断層)調査を実施すべきです。あれもこれも未整備ままで突撃稼働する横暴さ。もし災害や事故が起きたら、これは福島第一原発以上の大惨状に襲われることは必定です。

(1)防波堤を8mにかさ上げ工事=2013年度予定
(2)免震重要棟の新設=2015年度予定(これ無しでは現場に対策本部作れず)
(3)非常用電源装置の分散 =2013年10月予定
(4)水素除去装置の新設 = 2013年度予定
(5)フィルター付ベント装置 =2015年度予定(一瞬に暴発の怖れ)

人々(ポポロ)の不安と怒りが増大してきたのは無理からぬことです。

脱原発署名への御礼

当広場にお越しいただいた一部のみなさんには「さようなら原発1000万人署名」へのご協力をお願いしてきました。お陰様で本日現在約730万人。ご協力ありがとうございます。1000万人到達まで引き続き活動を行いますのでよろしくお願いいたします。

7月16日(月)海の日には、東京渋谷の代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が開催されまます。ポポロの広場の住人も参加の予定です。

7.16「さようなら原発1000万人アクション」10万人集会

日時:7月16日(月・休日)12:30〜
会場:東京・代々木公園B地区全体(サッカー場、イベント広場、ケヤキ並木周辺)
内容:メインステージ 12:30〜 オープニングコンサート  小室等、フライングダッチマン 13:00〜14:00 集会  呼びかけ人 内橋克人さん、大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、坂本龍一さん、澤地久枝さんほか

パレード出発:13:30〜(集会中に順次出発)
              
【呼びかけ文】
原発はいらない!この声で、代々木公園を埋め尽くそう
 福島第一原発で発生した、世界最大級の過酷事故によって、日本の豊かな自然— 田んぼや畑、森、林、川、海、そして雲も空も放射能によって汚染されました。原発周辺で生活していた多くのひとびとは、家も仕事も失い故郷を追われ、散り散りに なっていつ帰れるかわからない状態です。
 福島のみならず、さまざまな地域のひとびと、とりわけ子どもたちやちいさな生物に、これからどのような悪影響がでるのかの予測さえつきません・・(以下省略)。

小出裕章さん(京大助教)は、一人ひとりが自分のできることを通して発信していけば原子力は止められるだろうと話しています。生きるということ 小出裕章さん 若い人へのメッセージ 

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総理官邸前の「原発再稼働反対」デモ 最大規模に(12/07/06 ANNニュース)

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未来を拓くのは「地熱」だ(番組紹介)

2012年07月08日 | 経済

当広場、昨年10月6日「かつ目しよう!地熱発電」で安川香澄さん(日本地熱学会評議員)のご意見を紹介させていただきました。嬉しいことにご本人様からコメントいただきました。

地熱について (やすかわ かすみ) 2012-07-07
地熱へのご関心ありがとうございます。今月、7月20(金)と7月27日(金)の2回にわたり、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」で再度、地熱の話をします。去年と状況が変わり、少し違った話もしますので、よろしければお聞きください。放送は朝5:45頃から、10分程度です(この番組はポッドキャストが無いようなので、早朝で恐縮ですが録音するなどしてください)。

ぜひ拝聴したいと思います。「ニッポン政策研究所」はTBS土曜朝5時5分からですが、「生島ヒロシのおはよう一直線」も早いですね。クリーン地熱は「健康時間帯」の早起き型でしょうか(笑)

忘れずにタイマーセットします・・7月20(金)&7月27日(金)TBSラジオ朝5:45~

昨年7月のラジオ放送で、安川香澄さんの話を聴いた時は、すべてが新鮮なことばかりでとても興奮しました。この頃はまだ世間で地熱について取り上げているところが少なくその後、特に今年に入ってからは、具体的で有力な代替エネルギーとしてにわかに注目度が高まり認知度も次第に広がってきたように思います。それというのも安川香澄さんが昨年12月、福島市での「地熱エネルギーに関するシンポジウムin福島」でも地熱発電のメリットをご報告されたご努力にもよるものと思います。

地熱に対しての問題点を並べ立てる人もいます。開発・建設コストが高い、エネルギー効率、資源減衰など・・しかし、どれもをみても解決可能なことばかりで、少なくともリスクの面では殺人的な原子力発電と比べたら雲泥の差です。なぜに国はもっと地熱に目を向けず原子力に走ったしまったのか・・、ここでも国の失政、大きな責任は免れられません。

改めて以前、tomさんのコメントからの環境活動家レスターブラウン氏(米)の「日本は再生可能エネルギーの中でも地熱発電が大きな可能性を秘めている」との言葉も感じ入るところ大です。

【写真】右、安川香澄さん 左手前、麻木久仁子さん(TBSサイトから)

≪安川香澄さんプロフィール≫ 東京大工学部1987年卒、カリフォルニア大学バークレー校資源工学で1993年理学修士。九州大2000年博士(工学)。自然電位と地下流体流動の研究で、日本地熱学会賞研究奨励賞(H11)受賞、米国地熱協会GRCのベストペーパー賞(2001、2003)2回受賞。Geothermics誌の Most downloaded articles(2003、2005)第1位2回 独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員 国際地熱協会理事

地熱発電の可能性2011.7.30(ゲスト安川香澄)麻木久仁子のニッポン政策研究所

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ガレキ撤回、狸塚(むじなづか)

2012年07月05日 | 地域・一般

狸塚最終処分場案を撤回

今回、西邑楽3町の震災がれきの最終処理場に予定されていた邑楽郡邑楽町狸塚。最終処分地になることでの土壌汚染に危機感を抱かれた狸塚住民の強い反対意思表示が、受け入れにストップをかけた。宮城県議会では、各会派全会一致でがれきは防潮堤に再利用し現地処理をする、という決議(7/5「テレビ朝日」モーニングバード)。高いコストをかけて北九州まで運ぶ愚かさが次第に明らかになってきた。(北九州市でトン当り17万5千円、阪神大震災現地処理がトン当り2万3千円)。細野環境大臣はやっと現地の意向を分かりかけてきたようだが、それをまだ理解していないのが、わが群馬の知事さんだ。群馬県は引き続きがれき受け入れを各自治体に要請をする考えだという(7/5朝日)。まだまだがれき受け入れ候補地域住民としては警戒を緩められない。

楽しいむら、邑楽

ところで今日は地名の話です。邑楽町狸塚。私が中学1年の時、前橋から大泉に転校してきましたが「邑楽(おうら)」の字が読めませんでした。県内に似た地名の甘楽(かんら)と混同していました。「邑」は音読みで「おう」、訓で「むら」。邑の文字の入った私の好きなジャズ歌手に真梨邑ケイ(まりむら けい)がいます。邑楽は「楽しい村」の意味でしょう。

「狸塚」は全国ただ一つの地名

さて「狸塚」ですが、漢字も単語登録をしないと「むじな」は「狢」が表れる。狢はアナグマのこと。混同してタヌキをムジナと呼ぶこともある(広辞苑)。

「邑楽町の狸塚は全国でも一つしかない地名、土地の人でなければこれを「たぬきづか」と呼ぶでしょう」と話すのは元太田高教諭の細谷清吉先生。「狸をむじなと読むことはありません。その原音は貴塚(むちのつか)であり、それが古代から長い間、呼ばれているうちに発音がなまって、むじなつかになり連濁音となって、むじなかとなったのでしょう」(細谷清吉著「古代の邑楽町付観音霊場」)

狢(ムジナ)は毛色が狸(タヌキ)とよく似ているらしい。ムジナと呼ぶ動物が塚に穴をあけて住んでいたものから地名になったのではないか(尾崎喜佐雄「群馬の地名」)。

ムジナもタヌキも笑顔

いづれにしても邑楽町狸塚が最終処分場にならなくて幸いだった。きっと邑楽の良い子たちと一緒にタヌキ君もムジナさんも喜んでいることでしょう。

【写真】「広報おうら」7月号=本文とは関係ありません。


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真梨邑ケイ センチメンタル・ジャニー

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がんばれ!! 福島原発告訴団

2012年07月03日 | 原発震災・原発問題

放射能高汚染地帯から 逃げる? 逃げない?

同地帯の食品を食べる? 食べない?

子どもにマスクを させる? させない?

洗濯物を外に 干す? 干さない?

畑を 耕す? 耕さない?

何かに物 申す? 申さない(黙る)?

上記は3.11原発事故のあの日以来、福島県民の苦渋の選択がつづいていると昨年の東京の集会で話した武藤類子さんの言葉。その武藤さんが福島原発告訴団代表となって6月11日、1324人の福島県民と共に、福島地方検察庁あてに「福島原発事故の責任を問う」告訴を行なった。

福島地検周辺も放射線量は高い

福島県民が自ら立ち上がった。そしてその訴状は東京地検ではなく同じ福島に所在する福島地方検察庁(福島地検)に判断を求めた。これらはとても意義深い。ちなみに「測ってガイガー」サイトを参考にすると福島地検のある福島市狐塚は、同地検近くのハローワークが1.25μSv/h、西側の福島高校付近で0.64の数値が報告されている。同じ地に生きる検察官吏としてリアルで公正な判決を期待したい。

被告人は以下の通り

1  勝俣 恒久   東京電力株式会社 取締役 会長
2  皷 紀男    東京電力株式会社 取締役副社長 
3  西澤 俊夫   東京電力株式会社 取締役社長
4  相澤 善吾   東京電力株式会社 取締役副社長 原子力立地副本部長
5  森 明生       東京電力株式会社 常務取締役 原子力・立地本部長 
6  清水 正孝   東京電力株式会社 前・取締役社長
7  藤原 万喜夫  東京電力株式会社 常任監査役・監査役会会長
8  武藤 栄     東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長
9  武黒 一郎    東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長
10  田村 滋美   東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当

11  服部 拓也   東京電力株式会社 元・取締役副社長
12  南 直哉       東京電力株式会社 元・取締役社長・電気事業連合会会長
13  荒木 浩    東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当
14  榎本 聰明   東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力本部長
15  吉田 昌郎   東京電力株式会社 元原子力設備管理部長 前第一原発所長
16  班目 春樹   原子力安全委員会委員長
17  久木田 豊   同委員長代理
18  久住 静代   同委員
19  小山田 修   同委員
20  代谷 誠治   同委員

21  鈴木 篤之   前同委員会委員長(現日本原子力研究開発機構理事長)
22  寺坂 信昭   原子力安全・保安院長
23  松永 和夫   元・同院長(現・経済産業省事務次官)
24  広瀬 研吉   元・同院長(現・内閣参与)
25  衣笠 善博   東京工大学名誉教授・地震・津波、地質合同WG委員)

26  近藤 駿介  原子力委員会委員長
27  板東 久美子  前・文部科学省生涯学習政策局長(現高等教育局長)
28  山中 伸一  前・文部科学省初等中等教育局長(現・文部科学審議官)
29  合田 隆史  前・文部科学省科学技術政策局長(現生涯学習政策局長)
30  布村 幸彦  前・文部科学省スポーツ青少年局長(現初等中等教育局長)

31  山下 俊一  県放射線健康管理アドバイザ(福島県立医大学副学長)
32  神谷 研二  県放射線健康管理アドバイザ(福島県立医大学副学長)
33  高村 昇    県放射線健康管理アドバイザ(長崎大学大学院教授)


吉田元所長も功罪ありか・・

33人の被告の中に15番目に吉田昌郎(元第一原発所長)の名があります。この人は現場指揮官として、東電本社からの海水注入中止命令を独断で続行し結果的に的確な行動を採った大胆かつ勇敢なヒーローである。被告人とするには気の毒にも思えるが、過去2008年原子力設備管理部長時代、安全対策検討会で、津波は来ないからと防潮堤かさ上げに反対したことがあったという。つまり総合的にみて被告人と認定されたのだろうと思う。

大陸引揚げも原発も棄民(きみん)

動画は長時間録画ですが、1時間28分~福島の市民の人々の証言が始まります。中でも1時間39分~の満州大連から引揚げた体験をお持ちのご高齢の女性は貴重な歴史の証人です。満洲からのあの時は「徒歩」、そして今は「自動車」、移動の違いはあるものの本質は同じ。どちらも(国から)「棄民」とされた・・。

勇気ある1324人を応援し、ともにがんばりたいと思う。


政局より4号機異常が心配

民主党分裂の政局よりも福島第一原発4号機の動向が心配だ。建屋は傾いているし「6月30日土曜午後4時現在、異常警報が鳴っている。プール水温は35.8℃で保安規定の上限65℃まで60時間の余裕がある」とニュースはいつものように分かりにくく伝えていた。しかしよく考えると裏を返せば60時間経過後からは「余裕がない」ということになるだろう。その期限の60時間は今日3日の正午、もう過ぎているではないか・・

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120611福島原発告訴団~第一次告訴~

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