ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

患者・同志を支え抜くこと

2019年10月08日 | 医療・福祉
同じ(がんの)患者経験をしていても価値観は同じでない。いかに人は、一人ひとり異なる存在かということを改めて実感するとともに支え抜こうと決意を固めてきました。」

組織の創始者がピンチに陥った時、その後継者が個人的な価値観?考えの違いはあっても同じ志をもつ組織者としては、あくまで支え抜くという積極的な心持ちはりっぱだと思いました。

『賢い患者』(山口育子著 岩波新書 2018年)を読んでの感想です。
そこに反応?と言われてしまうかもしれませんが(笑)
もちろん本はタイトルが示すように患者の視点から医療の現状を改革したいとする市民組織の運動の軌跡。賢い患者に必要な定義などが書かれた良書です。

20代からがん患者として闘病をつづけてきた著者が所属するNPO法人ささえあい医療人権センター(COML=コムル)の創始者、辻本好子氏自身が、がん患者となり精神的に動揺したのかそれまでには見せなかったマイナスの部分を側にいた著者は知ることとなる。しかし離れずに「支え抜こう」と決意を固める。。

継続し発展する組織は、会社にしろ団体にしろ後継者で決まる。COMLは辻本氏のあと山口育子氏を得たことで今も私たち患者の視点をもって活動してくれている。組織は人なり、後継者なり。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 
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「お焦げは食べない」は削除

2019年05月04日 | 医療・福祉

いつの頃からか、焦げたものは食べないように、といわれてきました。それまでは子どもの頃から私はご飯も魚でも丸焦げの物でも平気で食べていました。警告となった根拠は1970年代に定めた「がん予防12箇条」(国立がん研究センター)に「焦げた部分は避ける」が掲げられてからだったのですな。

同センターの動物実験から導き出された予防法だったのが、人についてはリスクが疑われるとして最新の「予防法」からは削除されたということでした。(東京新聞2019/4/2参照)

スポーツ選手の水分補給も180度、指導法が変わりました。がん予防の対処法もはまだまだ発展途上のように思えます。

さてはともあれ「お焦げ物」に神経質になることはなさそうです。もっとも最近、炊飯器や料理法が向上したせいか「お焦げ物」にお目にかかることはめっぽう少なくなりましたね。

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

亡父ナットキングコールも“飛び入り”の、ナタリーコールのルート66 ♪

Natalie Cole 【 Route 66 】

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紛争地の看護師、白川さん

2018年08月07日 | 医療・福祉

同じ人間で、こうも勇敢な生き方を選択し献身している人がいることに頭が下がります。

7歳の時にテレビのドキュメンタリー番組で「協力・国境なき医師団(MSF)」のクレジットを見たのが同医師団への志望のきっかけであったといいます。7歳といえば・・小学校一年生ですね。

商業高校から定時制の看護学校を卒業。語学力を養うために豪州の大学(看護学部)に進む。一時はメルボルンの大病院に勤めるも、初心にかえって国境なき医師団(MSF)へ参加をする。自身、恋の“犠牲”もあった・・。

七章で「世界一巨大な監獄で考えたこと」は特に印象的です。パレスチナ自治区のガザ地区に国境なき医師団(MSF)の看護師長として赴任する。そこでパレスチナとイスラエルの厳しい対立の現実を知る。ガザ地区は、「世界一巨大な監獄」のようだ。ホロコーストの悲劇を受け継ぐイスラエルの人びとがなぜ、現代社会に至っては弾圧の側に回ってしまうのか。全世界を敵に回しても戦ってでも生き残るイスラエルの異常な論理・・。

著者が任務を終え帰国する時はテルアビブ空港の取調室で真っ裸にされた。ガザで接触した人物の評価や連絡先。ポーチのレシート1枚まで取り出された。パソコンのデータも。
しかし多くを知った著者は、そのことを一方的に責める気にもなれない。湧き出た涙には、そこまで警戒してチェックするユダヤ人に対する同情の悲しい涙も混じっていた・・。

私の日常とはあまりに想像を絶する紛争地。そこで活躍する医療団。問題をたくさん突きつけられました。

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

紛争地の看護師
白川優子 著
小学館

 

国境なき医師団・看護師 白川優子さんインタビュー(上)

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北欧生まれの新精神療法OPD

2016年09月20日 | 医療・福祉

『現代思想』(青土社)9月号の特集「精神医療の新時代」は良かった。読み応えがありました。略語や専門用語が多く辞書を横においての熟読となりました。

薬物中心の医療実態に新提言

「オープンダイアローグ」(OPD)という新しい精神医療の提言がメインでした。このOPDはフィンランドの臨床心理士ヤーコ・セイックラが中心となってつくりだしたもの。急性期の統合失調症に効果が認められます。これまでの1対1(モノローグ)ではなくチーム医療による複数による「開かれた対話」療法です。即入院、薬物中心の現在の医学とは時に対峙する形ともなる方法です。頭の固い既成の医療体制には一石を投じるものだけに、日本でも、どこまでこの療法を取り入れることができるかは未知数です。

本書を読んで精神医療を支えるスタッフの専門領域の広さに感心しました。表象精神病理、哲学、医療社会学、神経科学、臨床精神医学、臨床心理士、精神科医、精神病理学、ソーシャルワーカー、当事者研究、医療人類学・・

現代思想的には、OPDはポスト・モダニズムの影響を受けていると言われているようです。OPDの普及拡大で精神医療の景色がガラッと変わるといいですね。精神医療は芸術(アート)との関連性、類似性もあるのですな。医学のほかに心理、政治経済、哲学思想、芸術とまさに学際的な特徴が強い分野であることも理解できました。

OPD療法で友は治っていたかも

私には統合失調症で30年近く入院生活を送っている親しい友人がいます。時々見舞いに訪れますが、薬の副作用のせいか鈍い動きで精気が感じられません。もし発症の時に、家族、医療スタッフ、友人の私などが彼を囲んで、動画のような開放的なODP療法を行っていたなら、きっと改善していたのではないかと思われるのです。急な幻聴も一過性のものだったのではないかと・・私から見て家族間の対話の少なさ、親しいもの達との理解(共有)不足が思い当たるからなのです。入院するのは早すぎたように感じました。また一旦入院してしまうとなかなか出られない・・。そんな身近な事例があるだけに新しいチーム医療OPDを知り、その可能性に惹きつけられました。

注目します!オープンダイアローグ療法



現代思想 2016年9月号
特集=精神医療の新時代―オープンダイアローグ・ACT・当事者研究…
青土社


きょうの一曲はOPD療法のセイックラ氏と同じフィンランド人のバンドThe Soundsの『Lonely Guitar』 

 【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

『開かれた対話』フィンランドにおける精神病治療への代替アプローチの (Open Dialogue, Japanese subtitles)

 

The Sounds - Lonely Guitar

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イイネ!とねちゅー

2016年09月13日 | 医療・福祉

入院している孫の見舞いに利根中央病院(群馬県沼田市沼須)を訪れました。
地元の人からは「とねちゅー」と呼ばれ親しまれている病院です。一度院内をみたいと思っていました。
新築移転してちょうど1年のようですね。

全体の感じがどことなく足利赤十字病院にも似ているような・・。
事業母体は「利根保健生活協同組合」。病院のほかに北毛地域で歯科診療所や介護老人保健施設なども運営。利根中央病院と同じ場所には院内保育所からスタートし一般の子ども達もいる保育園(どんぐり保育園)もあります。

生協機関紙『利根の保健』には「一人は万人のために 万人は一人のために」のスローガンが・・。共助共済の組合らしくて好感がもてる。

病院の歩みは1954年(昭和29年)利根中央診療所として開設、時に医師2人職員5人。1958年群馬県労生協と合併。差額ベッドを徴収することは無い。安心できる医療機関だと思いました。院内にはかわいい図書室も。スタッフの人たちの感じもとても良い。なんだか入院したくなってしまいました(笑)

イイネ!とねちゅー
がんばれ!利根(ノ^^)chu-☆

 

利根中央病院完成イメージビデオ

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中村哲さんこそノーベル平和賞を

2016年09月12日 | 医療・福祉

NHK・ETV特集9/10放映「武器ではなく 命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン」をみて感動しました。

「診療所を100個つくるよりも用水路を1本つくった方が、みんなの健康に役立つ」と白衣を脱いで“治水工事人”に変身した中村医師。

そして有言実行、水なし地獄の砂漠を緑地に変える。

子ども達の栄養状態が良くないのも、衛生状態が良くないのも水が足りないからだ、と。水で洗うことで皮膚病は改善される。作物も収穫できる。

偉い人がいたものです。改めてこの人こそノーベル賞を受けるにふさわしいと感じました。


中村哲さんについては「ポポロの広場」2010年7月5日でも触れています。


【中村 哲】1946年福岡市生まれ。九州大医学部卒、専門は神経内科。現地では内科、外科もこなす。1984年パキスタンのペシャワールにライ病治療で赴任。1986年からアフガニスタン難民のための事業。2007年「緑の大地計画」第一期工事完成。年間診療者数7万人(ペシャワール会報参照)

 

天、共に在り
中村哲
NHK出版

 

アフガニスタン 永久支援のために 中村哲 次世代へのプロジェクト

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「保育園落ちた」にみるブログの力

2016年03月07日 | 医療・福祉

保育園の入所選考に落ちた東京在住30代女性の産休明けの職場復帰を前にした怒りのブログが大きな反響を呼んでいます。

これに関して安倍首相の発言がそっけなかったためさらに抗議の輪が広がった。ブログは「保育園落ちた!!!日本死ね!!!」という題から感情的で反日的な表現になっているものの内容についての主張はごもっともです。「日本死ね!!!」の言い方はマズイが、今の政治に対しての不満、とりわけ保育福祉行政の遅れは実感をこめて指摘しています。

それにしても一つのブログがここまで大きく取り上げられたということには驚きです。無名の働く若いお母さんのストレートな本音のブログに共通の悩みを持っている人たちが共感したということ。あらためてブログのもつ力を知る思いです。


【写真】毎日新聞・中村かさね記者撮影 (3/5国会前での抗議集会)

 

「保育園落ちた日本死ね!!!」 ネット上で激論

 

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群馬大病院、女性看護師も犠牲者に

2015年10月27日 | 医療・福祉

群馬大病院で同じ男性医師が手がけた患者が相次ぎ死亡した問題で、外部の委員7人で構成される改革委員会の中間報告が出ました。
「発言しにくい風土ができあがっていた」など閉鎖的な体質が指摘されました。群馬県民には信頼の厚い大学病院の失態だけに残念です。

現役看護師遺族の無念

これまで18例とされていましたが、新たに12例加わり同じ医師だけで30例になっていました。その中には群大病院の看護師だった人も含まれています。当時25歳のその人は急性すい炎の診断で緊急入院。2、3週間で退院できると言われ同意して手術を受けた。遺族のお兄さんは「手術で死に至るリスクなんて聞いていない。妹は何が何だか分からずに死んでいった」と怒る。お兄さんは「病院に一人で立ち向かっても勝ち目は無い」と疑念をぶつけられずにいたといいます。(東京新聞2015.10.3参照)

知っていて知らんふりか

ひどい話です。命を生かすはずの医師が、下手な手術で何十人も患者を死亡させる。同じ病院の看護師さんが亡くなられているのですから噂になっていないはずはありません。そのを見て、知っていても何も言えない病院関係者たちと院内の雰囲気・・倫理観もきびしく問われます。根は深いですね。医者の世界のエリート主義、大学病院の権威主義、秘密主義が少しも改善されていないように思います。群馬大学病院以外でも似たことは起きているのではないでしょうか。

過去、大学紛争の発端は医学部改革でした。エリート集団にありがちな独特の秘密主義は、大学病院も例外ではありません。こうした事件が明るみになっただけでも一歩前進ととらえ、これから先も改革を続けてほしい。患者、県民もしっかり見守っていきましょう。

【写真】宣伝部長のぐんまちゃんも心配しています。

医学部の大罪 (ディスカヴァー携書)
和田秀樹 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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美容福祉論の実践(移動美容福祉車)

2015年09月15日 | 医療・福祉

当広場2007年10月24日では、すでに美容福祉について触れました。
あれから8年経ちます。まだ美容福祉論は山野美容芸術短大やいくつかの福祉系専門学校に講座がある程度でその歩みはまっすぐではありません。まるでカニさんのようです。ただ美容福祉の考えはこれから注目が集まると思います。

美しく加齢を・・

移動美容車「そらいろ」が動き出しました。
「美容室があなたの福祉施設、医療施設に出張します! 群馬県経営革新計画承認の移動福祉美容車 そらいろ http://sorairo-55.com/ があなたのもとへ伺います!」

福祉、医療施設へ身体の不自由な方を対象とした出張美容サービス。大型車両内が美容院となっているので、そのまま居ながらにして利用できる。バリアリアフリーでカット、シャンプー、カラー、パーマ、フェイスケア等が楽しめる・・これこそ、まさに私が考え願っていた「美容福祉」の実践です。

移動車は群馬、埼玉、栃木を中心に活動を開始!!
ちなみに巡回CMソング「そらいろ美容室のカニさんテーマ曲」の唄は桂宏美です。

お問い合わせ : 移動福祉美容車『そらいろ』
ホームページ http://sorairo-55.com/

本部: 群馬県邑楽郡大泉町朝日5-4-24
TEL 0276-62-6566
FAX 0276-62-6586
8:00~17:00 (月~土)
ブログ そらいろ放浪記 (http://sorairo.blog.jp/

 

生きるほどに美しく―美容福祉の真髄
山野正義(山野美容芸術短大学長)
IN通信社

 

「そらいろ美容室」のカニさんテーマ曲

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介護職場の多くはブラックか

2015年02月03日 | 医療・福祉

製造メーカーから早期退職で介護職に転じた友人がいます。介護を志す人は概して心優しい。友人も例外でなくあたたかいハートの持ち主で、今度の職場の方がむしろ向いているかもしれないと期待をふくらましていた。しかし希望をもって就職したものの施設の厳しい労働状態に早くもびっくりしたと、今悩んでいます。

毎日新聞オピニオン欄(2015/2/2)にまったく良く似た東京都杉並区に住む菊川さんという介護職員の人の意見が載っている。「人手不足の施設の惨状にあぜん・・残業はほとんどないと言われたが実際には時間通りに帰れることはない。・・利用者の記録作成や風呂の掃除がある。夜勤の職員が、そのまま残って日勤をしていたり昼食休憩時に、カップ麺をかっ込みながら見守りをしていたりと・・人手不足→過重労働→職員が辞めていく→人手不足という負のスパイラルなのだと悟った・・」とあります。

サービス残業はたっぷり、それでいて肝心の給料が格安ではとてもやっていられない。全産業に比べ介護職は平均5万円以上低い。離職率は他産業より高い。こんなことでは「介護現場はブラック企業」といわれても言い返せないのではないかな。

わずかな国の補助金は施設で止まってしまい、現場で働く人たちに回ってこない。ピケティ先生の指摘する「格差拡大問題」は、低賃金で苦しむ職層所得の構造からもその要因になっているように思えてなりません。

 

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保育士不足を国試2回に求める予算案

2015年01月16日 | 医療・福祉

保育士不足解消のために現在1回の国家試験を2回に増やすことが予算案で決定された。試験制度に助成金を出すという。お金をかけるところが全然わかっていない人の机上の愚策です。

保育士の労働条件は厳しい

17年度末までに69,000人の保育士が必要だから国試2回??保育士が足らないのは他産業に比べ賃金が低く、臨時やパートの増加で身分も不安定。将来に希望が感じられないからだ。免許を持っているか否かが問題ではありません。もともと保育士の業務は「名称独占資格」。資格がなくてもその業務に従事する事は認められている。ただし保育士と名乗ることはできないない資格。ですから国家試験を倍にして保育士資格者を増やしたから定着率が良くなり充足するといものではありません。最近では男性保育士も増えましたが保育士資格をもっていても、賃金的に高い他産業に流れる人がけっこういます。免許だけ持っていて現場から遠ざかっている潜在的な資格者も少なくない。末端の保育士の給料アップに直結する補助金が、今必要なのです。

国試2回の必要性は看護師の方

国家試験を2回やると言うのなら、むしろ看護師試験の方が緊急性があるでしょう。年度によって合格最低ラインが変動する現在の試験で、落ちた受験生は1年の浪人を強いられ看護師の仕事には就けない。こちらの方が先ではないだろうか。現場を知らない人の考えが実行に移されると言うのは、なんともとんちんかんなことですね。

ついでに介護報酬2.27%カットにもあきれます。過去最大の2.3%の引き下げを求めた財務省の主張は認めなかったからとして、「介護報酬、最大下げ回避。首相、現場の混乱に配慮」(読売新聞1/12 3面見出し)。首相を持ち上げるマスコミもマスコミです。最悪を回避すれば、それが最高指導者のお力、ご配慮ですか。なんとも上手な表現です。演出力です。敗退を「転戦」と言い換えた「大本営文学」を彷彿させます。

同じマスコミでも、今度の予算案は「未来の道が見えない。3年連続増の防衛費や前年度並みの公共事業などからも厳しい財政規律を守る姿勢がうかがえない・・」とした毎日新聞(1/15社説)。果たして今後、事態はどのように推移するものなのでしょうか。

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【写真】15年度予算案を語り合う木工さん達(撮影:田口大輔)」

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群馬大学病院に立入り検査

2015年01月15日 | 医療・福祉

肝臓の腹腔鏡を使った手術で8人、同じく開腹手術で10人の人が死亡している問題で厚生労働省、県、前橋市が群馬が医学病院に立ち入り検査に入ったという。

本当のことを知りたい、患者らに驚き広がる」の見出し(読売新聞1/14群馬版)

群馬大学病院は、群馬県民からは強い信頼が寄せられている権威のある医療機関です。私が初めて花粉症を患った70年代、まだこの病気が一般化していない時代だっただけに内科、眼科などで診察しても一向に病名が判らない。7つ目に訪れたのが群馬大学病院。ここの耳鼻科で「花粉症!!」と一発で正確に診断をしていただき薬を処方してもらった。さすが群大(ぐんだい)!と「病院の格」を感じさせられたものです。

事故の根底に共通するものは・・

医師とはいえ皆がブラックジャックのような神技を持つわけではありません。失敗もあるでしょうしそのことを一概には責められません。これまでも全国的に大学病院での事故はけっこうあるものです。心臓外科医によって4人が死亡した事件、技術的に未熟な医師がマニュアル見ながらの内視鏡手術で死なせた事件、人工心肺の操作ミスで患者が死亡、そしてカルテ改ざん、最近では人工呼吸中の小児へ禁止されている鎮静剤を投入して12人が死亡した事例など事故はしばしば露見されている。そこには何か共通した要因となるものがあるのではないだろうか・・。

病院の態勢も含めて原因を徹底究明し問題点を公表してほしい。立ち入り検査の結果に注目しています。

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大学病院のウラは墓場 (幻冬舎新書)
久坂部羊(医師・作家)
幻冬舎
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一向に改善されない介護職員待遇

2014年05月07日 | 医療・福祉

十数年、いつも同じことが指摘され続けています。介護福祉職員の処遇が少しも改善されていません。

他産業比、9万円低い介護職

「介護施設などで働く人の月額の賃金が、全産業の平均と比べ約9万円低いことが、労働組合の中央組織・全国労働組合総連合(全労連)の調査で分かった。サービス残業も、6割が「ある」と答えるなど、「低賃金で長時間労働」の実態が浮かんだ。調査は、昨年11月~今年2月、特別養護老人ホームなど介護の現場で働く人を対象に実施し、6369人から回答を得た。 調査によると、正職員の昨年10月の賃金は20万7795円と、厚生労働省が調べた、全産業の平均の29万5700円を約8万8千円下回った。(朝日新聞デジタル

介護国家試験は義務化

低賃金に加えサービス残業が恒常化。一種“ブラックな職場”が実態だ。離職率も他産業に比べ高い(3年~5年)。それでいて介護福祉士国家試験を義務化した。これまで短大・専門養成校修了で取得できたものを、国家試験を課すことになった。敷居だけは高くしても肝心の処遇は低いまま手つかずでは、勤労意欲が失せてしまうだろう。そんな中、劣悪な条件下で働いている介護職員には頭が下がります。偉いと思う。安い給料で重労働。精神的な負担も大きいことでしょう。

一律介護職3万円ベースアップを

補助金はせいぜい施設経営者留まり、末端の介護職員には行き届いていない。早急に基本給で一律3万円以上プラスすることを施策として実行しないと介護職員の人間としての生活が成り立たない。こういうところにこそ「消費税増税」で得た金を投入してほしい。しかしこれは望み薄。釣った魚にエサはあげない。消費税は上げる前は「福祉目的」とお題目のように言って国民を口説くものの、いざ増税後は毎度のことながらどこかに消えてしまう・・。
何がなんだかまったくわけがわかりません(@_@)??

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だから職員が辞めていく 施設介護マネジメントの失敗に学ぶ [介護の本シリーズ]
岡田耕一郎 岡田浩子
環境新聞社

 

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サービス付高齢者向け住宅の今後

2014年01月20日 | 医療・福祉

介護関係の本を久々に手に取りました。
『サービス付き高齢者向け住宅経営 成功の条件』
著者は実際に介護看護事業所を経営している高木礼治さん(株式会社いこいの郷)。

サービス付き高齢者向け住宅、略して「サ高住」。この経営を成功に導く条件は
1.有料老人ホーム並みの厳しい基準で建てる
2.小学校区を意識して建てる
3.定期巡回サービス事業の拠点とする
4.生活・介護・医療との連携でサービスを充実させる
5.行政のバックアップを利用して人材を育てる
6.事業を通して地域雇用に貢献する
7.相続手続き支援はサービスの一部として備える。
8.成年後見人制度には士業とのネットワークで対処する

現在65才以上の夫婦のみの世帯と単身世帯を合わせると1000万世帯を超える。それに対してサ高住はわずかに11万戸。この分野の需要がこれから強く求められてくることは明らかです。ただサ高住の法制化は平成23年(2011年)に始まったものの翌年度には早くも、利用者の転居前の自治体が費用負担する「住所地特例」に改正されるなどまだまだ流動的。介護保険との連携とともにサ高住の中で質の悪い事業者は淘汰される時代・・、というがそう簡単に「淘汰」が進むとも思えません。

民間事業者が参入し易くなったサ高住ですが、これから先どうなっていくかが注目です。経営側の視点、つまりビジネスチャンスとしてみる高齢者増大社会は直接自分自身の問題でもあり興味がつきません。本書が「幻冬舎」から出ているところも妙に時代的です(笑)

サービス付き高齢者向け住宅経営 成功の条件
高木礼治 著
幻冬舎

【きょうの動画】=女性社会派ロックバンド、新月灯花。東北の被災地にて月例で演奏活動。教育問題や放射能災害を題材に歌う。ルックス、パフォーマンスは魅力的です。

新月灯花

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保育士は足りないのに・・厳しい保育現場

2013年02月09日 | 医療・福祉

先日、大泉保専の保育科卒業生にばったり街角で会いました。元気そうでしたが今は保育の職場は辞めて別の仕事(販売)をしているという。ほんとうは保育士を続けたかったけれどいろいろあって・・とさみしそうでした。性格の優しい明るい女性で保育の世界にはぴったりと思っていただけに、とても残念です。

多い福祉職の潜在資格者

全国的に待機児童は多くまだまだ保育士は足らないはず。現に都市部に住むわが家の娘夫婦の子供も待機児童の状態。これでも大泉町はまだ良い方かもしれません。保育士資格を持ってはいても保育士の職に就いていない「潜在保育士」は全国でその数57万人。ちなみに潜在看護師は約60万人で同数に近い。また介護福祉士は確かな数値はないものの30万人ほどと推定される。

保育士の低賃金、短勤続

ところで保育士の離職理由は、職場の人間関係と労働条件・低賃金が主。男性保育士も増える中、とりわけ安いお給料は当然不満だと思う。同年代の一般事務職に比べても明らかに低い。2011年統計調査で、保育士の平均賃金は22万円(全労働者平均32万円)。勤続年数は8年(全労働者平均13年)。さらに公立保育園においても非正規雇用の保育士が増える傾向にあり3割から4割以上は非正規雇用形態と化している現状のよう。

女性進出には保育の社会化

街で遭ったあの卒業生も勤続5年で保育の職場を去っている。働く親たちが仕事に打ち込み安心して保育を任せられるためには「保育の社会化」は必須の要件です。特に女性の社会進出には欠かせない。自己流の育て方とは違い、専門の知識を学んできた保育士に子育てを委ねることは、少子化解消や子どもの発育・教育のためにも決してマイナスになるどころかプラスの作用が発揮されることはまちがえないのです。

現場にそぐわない法改正

保育士を取り巻く職場環境の問題。低賃金、勤続年数、身分・労働条件は、私が養成校に勤務していた頃と比べてもこの10年間、一向に改善されておらず、むしろ非正規雇用採用が進むなど悪化しているとさえ感じまう。昨年8月「子ども・子育て関連3法」が成立(施行は2015年4月)しました。認定こども園の法律も改定されましたが、法律の文言を読むかぎり、園の規定が細分化されより複雑化してきたように思う。現場と法立案の官僚との思考のズレが、ここ保育の場でも相変わらずかと思うと情けなくなります。

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