ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

初春のご縁はいかがでしょう

2022年01月28日 | 教育・文化
「これほど多くの縁起物が、身近に存在する国はない」庶民文化研究家の町田忍さんの言葉です。まこと、よろずの神仏さまに囲まれた風土信仰の文化です。

今年は強運の五黄の寅年といわれています。
みなさま、スタートして一カ月、調子はいかがでしょうか?

1月2日の初夢は、一富士、二鷹、三茄子、そして今年はセンバツ21世紀枠を夢見ましたが・・。

センバツ高校野球21世紀枠では、最後の選考まで残っていた太田高校ですが残念、選外となってしまいました。新春の大きな話題となるかと期待をしましたが叶いませんでした。一般選抜も関東大会の成績が振るわず昨年に続き代表を送れず。群馬勢がセンバツで活躍する姿を見せるのは、ここしばらくはあずけになりそうです。

『町田忍の縁起物のひみつ』を読みました。「福」はいつも隣にいる。福の神、探しに行こう!

庶民崇拝のシンボルとしてはビリケン、道祖神(どうそじん)、鯱鉾(しゃちぼこ)、富士山など数々・・なかでも「だるま」の話は興味深かった。

上毛かるた「縁起だるまの少林山」でおなじみ群馬県高崎市の縁起だるまの起源は、達磨寺の和尚さんが、大飢饉や浅間の噴火の天災で苦しんでいた農民を見て、庶民の副業にと思いついたものだといいます。ありがたいことです。
だるまの眉(まゆ)は鶴、髭(ひげ)は亀を表したものであることも改めて知りました。
重心が底部に置かれているので横にしても倒れても起き上がる。

だるまさんに見習って、今年もがんばらないと。

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」見ています。すっかり「オンザサニーサイドオブザストリート」に聴き慣れ親しんでしまいました。

世良くんの「あんたが!」スタイルをほうふつさせるアクションが圧巻でしたね。きょうはジャズボーカリスト神谷好美さんの歌声で♪



 
On The Sunny Side Of The Street 「明るい表通りで」 ジャズボーカル Yoshimi Kamiya 神谷好美

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

乱世を語る講談師、神田香織

2022年01月13日 | 教育・文化
新春、友人の遺品の書物から一冊『乱世を生き抜く語り口を持て』(神田香織著 インパクト出版2010年)を読ませていただきました。

社会派講談師、神田香織さんについては名前は存じておりましたが、実際の講談は聴いたことがありませんでした。

本書によりますと「講談」は日本三大話芸の一つ。その歴史は今から500年以上も前からと古い。あとの二つは江戸末期に誕生した「」、明治に入ってから三味線を入れて声を出す「浪曲」。

落語は笑いを提供し、浪曲は涙を誘う。そして講談は笑いあり涙あり、何よりも庶民の声を、時に怒りの声を代弁する話芸と言われています。最近では浪曲と講談はとんと聞かなくなりました。

私は講談師と聞きますと子供の頃に一龍齋貞鳳(いちりゅうさいていほう)というお笑いに転じた人を思い出します。一龍齋貞鳳さんは後に参議院議員(自民党田中派)にもなった。のんきそうでとぼけ顔、ちょっとハンサムなおじさんといった感じ。

神田香織さんも一度、参議院・福島選挙区から出馬(無所属)の経験がおありだ。彼女は福島県いわき市の名門、磐城女子高校(ばんじょ)の出身だ。そう言えば同じく社会派、真打落語家、立川談四楼も名門、群馬・太田高校(たたか)出身でしたね?? すみません脱線しました(笑)

講談師と政治家、人前で腹筋を使った発声で呼びかけ訴える姿は親和性があるのだと思う。

神田香織さんの講談集は「はだしのゲン」をはじめ「チェルノブイリ原発」「国鉄労働者(ぽっぽや)義士伝」「ビリー・ホリディ物語」など新作題材は多様でとても
社会性に富んだ傑作ぞろいです。

YouTubeにいくつか断片的な紹介動画がありましたが、面白いですね。

神田香織さん、今夏の参院選にはもう一度、市民派統一候補としてチャレンジしていただきたい人だな、と勝手な想像をしてしまいました。




 

神田香織・講談教室お誘い
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フリカン ナビジャロン 2022

2022年01月07日 | エスペラント
ポポロ(Popolo)のみなさん 新年おめでとうございます!
本年もエスペラントでの初春のご挨拶を申し上げます。


Felican Novjaron Por vi !
(フリカン ナビジャロン ポー ヴィ=謹賀新年)

恒例となりますが国際語エスペラントの創始者ザメンホフ博士の詩『道』の一節です。


うまずたゆまず
種をまき、種をまく
のちの時代を考えながら・・・

百の種は滅びても
千の種は滅びても
いつもかわらず種をまき、種をまく

「おい、やめろ!」
といって人々は笑う
「やめるな、やめるな」
と心に聞こえる
「がんばって進め!」

孫たちが祝ってくれるのだ
しんぼう強く、しのいだならば・・


トラ年です。
今年こそ良い年になりタイガー?



春のセンバツ、21世紀枠出場校3校の発表が18日です。
群馬から太田高校が出場できるか注目しています。


夏には参院選。
連合の助言?干渉?を受け野党がどのように共闘を組んで行けるかどうか
こちらも目が離せません。


今回もどのような投票行動を国民が示すものなのか過度な期待はしないことにしています。『道』の詩のように、のちのちの時代を思いながら辛抱強く種をまき続けるのみです。とりわけ少数派には忍耐力、持久力が求めつづけられます。

『天声人語』(2022/1/5朝日新聞)からの以下引用です。

作家の野上弥生子(1885-1985)が1937年の新聞に「たつた1つのお願ひごとをしたい」「大地震や大噴火、コレラとペストが一緒に流行ってもよろしうございます。どうか戦争だけはございませんやうに」。
「核戦争に勝者なし」の共同声明が英米仏中ロ五か国から発せられました。「どうか戦争だけは」の願いをかなえるのは、いつの時代でも外交の力以外にない。

戦争は天災ではなく人災です。昨年のアフガニスタンの政変をみても戦争がどうのように人々(ポポロ)の生活に大きな影響を与えるかは誰もが知るところです。

今年もポポロのみなさんのお越しをお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

「15分でわかるエスペラント講座」
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする