ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

スウェーデン方式は破綻?

2020年05月24日 | 新型コロナウイルス問題
前回、「完全隔離」のフィンランドか「感染免疫」のスウェーデンか、をテーマにいたしましたが早くもスウェーデン方式の破綻が顕著になってきた気配です。

今朝の毎日新聞(2020/5/24)によりますとスウェーデンでは死者数突出、集団免疫戦略裏目?(疑問符付き)の見出し。
スウェーデンの感染者は3万2809人、死者3925人。人口100万人に対する1日当たりで6.08人、英国で5.57人、ベルギーの4.28人を上回り世界最悪の部類に。

それでもスウェーデンでは、50人以上の集まりは禁じ70歳以上の高齢者は自宅に留まる要請をし一定の歯止めはしてきた。ただ学校は通常通り、レストランは営業を続けている。これは人口の一定程度が感染して免疫をつけ感染拡大の収束を狙うという過去の水ぼうそう作戦の成功例を基にした「集団免疫」の獲得戦略をとっているからだ。

しかし北欧各国は移動再開を警戒している。フィンランドのオヒサロ内相は「ノルウェー、デンマーク、アイスランドは状況を安定させたが、スウェーデンはより警戒すべき状態だ」と指摘した。(同紙ロンドン服部正法記者)

落胆するリポートではありますが、これが目下の現実なのでしょうね。ただ新型ウイルスに対しての試行錯誤には、これからも希望を失わずに注目していきたい。

「国難」のこぶ観音(群馬・邑楽町)=写真=の張り紙の文字。異常事態はまだまだ続いています。
警戒ゆるめず、がんばりたいと思います。

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フィンランドとスウェーデンの試み比較

2020年05月16日 | 新型コロナウイルス問題
新型コロナウイルスについて論じることは難しいですね。
311の原発事故・放射能汚染の時のように明確な意見を持ちにくい。
「新型」、つまり未知の新種なものであり、どのように対応することがよいのかズバッとしたことは軽々に言えません。
ジャレド・ダイアモンド博士(米カルフォニア大ロサンゼルス校(UCLA)のお話が興味深い。同博士は各国の対応の中でフィンランドとスウェーデンの取り組みに注目している。

徹底封鎖のフィンランド

今回のパンデミック予測に対して唯一準備ができていたのが北欧のフィンランド。マスクやガウンも豊富で感染拡大を抑えられている。先の大戦で旧ソ連に侵攻され多大な犠牲を受け苦い経験をした小国としての教訓と自覚からか戦争ばかりでなく感染症に対しての危機管理も日頃から強化していた。今年3月16日に非常事態宣言、国境封鎖、徹底した抑え込みが功を奏している。

免疫獲得のスウェーデン

一方、スウェーデンの取り組みはユニークだ。都市封鎖(ロックダウン)はせず、小中学校も飲食店も閉鎖せず独自路線を取る。この手法は集団免疫の獲得を目指す「水ぼうそう」の例にまなぶ。水ぼうそうに感染した子どもたちを他の子どもたちと交流させて意図的に感染を広げる。子どもたちの集団が免疫を得ることで重症化のリスクの高い大人への感染を防ぐ。ただ水ぼうそうは子どもたちの致死率がかなり低いが、新型コロナは若者が死亡するケースが少なくない。スウェーデンの作戦が成功するかどうかは、7月ごろまで待たないと評価できない、としている。(2020/5/15毎日新聞「シリーズ疫病と人間」から)

抗体者が防御壁に、とよしりん

スウェーデンの方法は、漫画家のよしりんこと小林よしのり氏の見解と似ている。氏は大胆に予測する。「感染者の中から次々に回復するものが出てきて、彼らは「抗体」を持つ防御壁に変身する。これによりコロナは阻まれていずれ感染者は減始め、収束に向かっていく」(2020/3/21ブログ)

果たしてこの夏、どのように推移し変化を示すものなのかはまだ占いの範囲でしかないと思われる。
ぜひスウェーデンの方法、小林よしのり氏の予測通りの結果に近づいてほしいと願うところではありますが・・


アパレルの大手レナウンが破綻。コロナ禍の外出自粛などにより衣料品販売は急落しての影響のよう。シルヴィ・バルタンのわんさかわんさかのCMが懐かしい。



レナウン CM 1965年 シルヴィ・バルタン Sylvie Vartan 「ワンサカ娘」篇
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p4c(子どものための哲学)を知る

2020年05月07日 | 教育・文化
「大人の意見で決めては困ります」
「みんなの意見を取り入れてほしい」
「子どもも意見を言いたいです」

教育現場のそれぞれの状況を無視し全国一律に発した休校要請。
卒業間近かの小学6年生の子どもたちの動揺と疑問。
NHK Eテレ特集の「7人の小さき探究者~変わりゆく世界の真ん中で」2020/4/28放映から。

番組は東日本大震災の時、3~4歳だった気仙沼の子ども達も早、この春中学入学を控える6年生に。

原発震災から9年の今、またコロナ禍での新たな試練を前にしている子どもたち。
p4c(子どものための哲学)という手法を初めて知りました。
Philosophy for children


(1)輪になって座る
(2)みんなで問いを選ぶ
(3)ボンボン玉のようなボールを使って対話
(4)最後に振り返り

大人たちの引き起こした新型コロナウイルスとの戦いで、原発禍と同じようにそのしわ寄せは子どもたちを襲う。長引く外出自粛に休校措置。子どもたちの心身は不安定となり学習の環境がむしばまれている。
未来のある子どもたちに対して。大人たちはいかに責任を持つべきか。
厳しい現実が続きます・・。




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