ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

いまも発令中、原子力緊急事態宣言

2015年11月28日 | 原発震災・原発問題

小出裕章さんの新刊『原発と戦争を推し進める愚かな国、日本』を読みました。

2011年3月11日19時18分 原子力緊急事態宣言が発令されました。事故から4年以上になりますが、この発令はいまだに解除されていません。解除できない状況が続いているということです。メルトダウンした1~3号機からは放射能汚染が漏れ出したまま・・。
問題が多すぎて、また話していると解決方法が見当たらず暗くなるばかりです。最近ではマスコミでも原発に対しての記事はめっきり減りました。

しかし小出裕章さんが書かれているように原子力緊急事態宣言は今も継続されているのだということは、国民としてしっかり心に留めておかなければならないでしょう。

愚かなのは世界の核保有国

著書は『・・愚かな国、日本』となっていますが、私は日本に留まらず愚かな『世界』と言った方が正しいのではないかと思います。見渡せば世界は核保有国の原爆、原発でいっぱいです。日本の福島原発事故は世界各国からてっきり非難されるものかと思っていましたが違っていました。それどころか五輪誘致を日本に決めるほど世界は原子力に「理解」があったのです。なぜでしょう?つまり世界は日本を責められない、それというのも各国自身が互いにスネに傷を持っているからなのです。

本書の原発事故に対しての記述は優れていますが、「愚かな国、日本」と言うタイトルは「反日」となってしまう恐れがあり残念です。「愚か」なのは核保有国と、これから核を持ちたがっている国々すべてに対して当てはまることなのです。「原発と戦争を推し進める」のは日本に限りません・・。何か空しくなりますがこれが今の「世界」の現実といえるでしょう・・。

 【写真】ベラルーシ製ガイガーカウンター

原発と戦争を推し進める愚かな国、日本
小出裕章 著
毎日新聞出版
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文学部をつぶすな (国立文系再編)

2015年11月13日 | 研究・書籍

『文学界』12月号を読みました。
特集は「文学部不要論を論破する」。
立花隆(東大文学部卒)が、「文科省が日本人をバカにする」と先頭で「論破」。

先に文部科学省が国立大学文系学部の見直しを、各大学に通知したことによる。
やり玉に挙がったのは教員養成系や人文社会科学系。「社会的要請の高い分野に転換を」とした。

まさに成果主義、実学偏重のお上(官僚)や財界の見方だ。
「学問分野が近視眼的な実学分野ばかりになったら日本人の教養レベルはガタガタになる」(立花隆)

東京大学では、2000年入試から漢文は必要薄の空気から従来の散文、漢詩の2問から1問に減らしたという。西欧では今でも学生に、実用的ではないようなギリシャ語やラテン語、ユークリッド幾何学を学ばせている。目の前の実用性に眼を奪われていたら日本は滅びる、と立花氏は警告する。

原子力を学ぶものに倫理は必須

「人文系の果たしてきた役割はだれも否定しない。なくすのに賛成かと問われたら反対に決まっている。文系で数学を学んだり、理系が倫理を学んだりと垣根を外すことをやってきた。例えば原子力をやる人が倫理を知らないとだめだ」とは奥野武俊氏(大阪府大前学長)のお話。(東京新聞)

原子力をやる人が文系学問の倫理学を知らないとだめだの言葉は、まさに今日的です。本当に再編を考えるなら、理系も含めて総合的に見直さなければならないでしょう。学問の「学」としての系統性も見いだせないカタカナひらがな学部学科のあり方。学歴ロンダリングと官僚天下りのための過剰な大学院の設立、学生本位でなかったロースクール制の実態等々問題は山積。国立大学の人文社会科学系だけを問題視するのはどうかしています。まずは文科省自体を“再編”しないと。

 

文學界 2015/12
文学部不要論を論破する
文藝春秋
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2016年も手帳はダイゴーに

2015年11月07日 | 経済

手帳の販売シーズンですね。
『日経ビジネス アソシエ』も「1年が劇的に変わる!手帳術」が特集。

今年は3月からスマホを持つようになり、アプリの「カレンダー」に予定を打ち込みました。タブレットとも連動し便利さ知りましたが、いつの間にやら手書きの手帳に戻ってしまいました。この間半年くらいだったでしょうか・・

スイッチを入れなくても充電する心配もなく、すぐに取り出せる利便性はやはり従来型の紙の手帳に軍配です。

シールズの若者たちの演説風景では、皆さんスマホを見ながらでしたね。世代の違いかもしれません。私はスマホから手帳に戻ってしまいました。

手帳にはスケジュールの他、読みたいと思った書物のメモ、これからやらなければならないタスク。新しい用語、外来語、病名。興味ある新製品のチェックなどですね。

結局、今年もダイゴーの「Appoint DIARY」E1003版を買いました。サイズが小型で手になじむのと鉛筆付きが良い。たまに筆記用具を忘れてしまったときに、手帳に鉛筆が付いていたことを思い出し救われたケースが時々あるからです。価格690円+税。5年連続の使用になります。

この手帳、昨年から近隣の店頭では見当たらず、しかたなくネットで購入しています。来年もダイゴーとともに歩みます。

 

ダイゴー アポイント 手帳 2016 黒 E1003
Appoint Diary 2016
ダイゴー

 

SEALDs 国会前  ティーンズソウル(高校生)のスピーチ(手にするは手帳でなくスマホ)

日経ビジネスアソシエ2015年11月号
アソシエ万年筆・特別付録

日経BP社

 

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雑誌付録の万年筆に魅かれて

2015年11月03日 | 研究・書籍

書店で『日経ビジネスAssocie(アソシエ)』を買う。
11月号の特別付録は特製の万年筆。
子供の頃、雑誌の付録にウキウキしたことを思い出します。
750円の雑誌に付いている万年筆とは一体どんなものなのだろう・・。

本誌の特集は「手帳術」。こちらも面白そうですが、やはり一番の興味は万年筆。

小箱を開けるとブルーのAssocieとロゴの入ったしゃれたデザインの万年筆が出てきた。
インクはペリカン(ドイツ製)と共通のもの。やや太字サイズのペン先、書き味はわるくないぞ。ペリカン系だね。なかなかイイネ!

取り扱い上の注意書に「インクの出方が悪くなった場合はぬるま湯を入れた容器の中にカートリッジをはずした首軸を一昼夜浸してください。その際熱湯や洗剤を使用しないでください・・」とある。

実は、書き味が悪くなって棄てようかと思っていたペリカン万年筆が1本ありました。注意書に従って首軸を一昼夜浸してみたら・・。するとどうでしょう、生き返りました!
安価な雑誌一冊で、2本の万年筆を得たような気分になりました。

めでたし、めでたし。

 

日経ビジネスアソシエ2015年11月号
アソシエ万年筆・特別付録

日経BP社

 

 

【万年筆】また付録きましたね 日経ビジネス アソシエ[fountain pen]

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