ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

非道い!! ガザ停戦否決

2023年12月12日 | 政治
国連安保理の「即時の人道的停戦」案が否決された。

「ひどい=酷い」の字は「非道い」の仏教語がぴったりする

仏教では悟りを求めて修行することを仏道という、その道から外れることは「非道」。
そこから「よくない行いをすること」「とても悪いこと」を「ひどい」というようになりました。
(「仏教図鑑 すばる舎」)

ウクライナ戦争ではロシア、ガザ戦争ではアメリカ、どちらも国連の安保理 理事国、「宝刀」の拒否権の所有国だ。

国連のシステムも変えなければならないときに来ている。決定方法の「拒否権発動制限への改定」は直ぐに手を付けなければいけない。安保理常任理事国枠もドイツ、イタリア等と協力して拡大するべきだ。時代遅れな「敗戦国(敵国)条項」も削除する必要がある。

8日開かれた緊急会合では「即時の人道的停戦を」がアラブ首長国連邦が作成、100カ国近くが共同提案国に加わる。理事国15カ国では日本を含む13カ国が賛成したが常任理事国の米国が拒否権を行使し英国が棄権。理由は両国共に「ハマスへの批判がない」だと?
すでにこれまで十分にハマス批判はして来ている、今回の議論のテーマは停戦だろう。難癖を付けているとしか映らない。

はなはだに情緒的であるが、新年を迎える前にウクライナもガザも停戦してくれ!年内の負はすべて清算し、新しい気持ちで私たちポポロは初春を迎えたいのだ。
停戦が絵に描いた餅になることは重々承知。この分じゃ正月に餅がのどを通らんよ。

まさに、まさに「戦争は人類の敗北である」
(ローマ教皇)




【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



 
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釣り合いのとれた対応を

2023年10月17日 | 政治
恐ろしい事態が発生している。
今、この瞬間もガザでは大規模地上戦の予告で混乱と緊張が続く。

まさに「戦争は人類の敗北である」(ローマ教皇)

今回の戦火を前にしスイスの外相・前大統領のカシス氏は「釣り合いの取れた対応を」と武装中立国らしいリアルな提言をしている。

死者数はイスラエル側で少なくとも1,400人、ガザ側で2,750人を超えたという(毎日10/17付)。すでに、イスラエルは十分報復を果たしたのではないか。

NATO事務総長ストルテンベルグ氏
(ノルウェー出身)もハマスを非難しイスラエルへの連帯を示しながらも、さらなる報復作戦については「戦争にはルールがあり、釣り合いをとることが求められる」と暗にイスラエルに自制を求める発言をしている。

かの「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典は「目には死を」とまでは言っていない。

「人道的な兵器の使用」とか「殺し合いにルール」というのも妙な感じがしてならないが現実的には最低、人類破滅までは突き進まない線は守るべきだろう。

この地球の上であちらでもこちらでも戦争、戦争、戦争。

果たしてこの先、「敗北」している人類自体が生存し続けるだけの価値があるかどうかさえ疑問だが、ポポロ正月恒例のエスペラントの創始者、ザメンホフ博士の詩『道』を思い返し、くいしばって行こう。

うまずたゆまず
種をまき、種をまく
のちの時代を考えながら・・・

百の種は滅びても
千の種は滅びても
いつもかわらず種をまき、種をまく


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



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終わりの見えない空しい戦争

2023年03月10日 | 政治
バイデン米大統領が、2月に極秘にキーウを訪問したと聞いたときは、前線で戦うウクライナの人たちの士気を鼓舞するもので、一瞬「山本五十六元帥」のようにも思えました。

しかしこの計画はロシアには事前に伝えられていたといいます。『読売KODOMO新聞』が詳しい=写真。

なぜ敵対するロシアに計画を知らせる必要があったのか、同紙3/2号によると、事前にロシアに伝えたのは「ロシアが万が一にも、(訪問の)20日にキーウを攻撃しないようにしておくことは、アメリカとロシアの両方にとって必要なことだったのです」と。それは「プーチン大統領を必要以上に刺激しないためという戦略でもあった」と解説しています。


みなさん、どのようにお感じになられますか?すんなり理解できましたでしょうか。

理解力がない私には、この「事前連絡」の意味がさっぱりわからないのです。「極秘訪問」とは事前に連絡を入れることなのでしょうか。

ウクライナとロシアのこの戦争、わからないことばかりです。もっとも元来、戦争とはこういう不可解なものだらけなのかもしれませんね。

かつての戊辰戦争も、薩長政府軍、旧幕府軍も当時いずれもすでに開国は是認の立場で尊王攘夷思想の対立点は消えていた。あえて違いを言えば、使用した兵器が英国製かフランス製くらいで、なにも日本人同士が殺し合うまでのことではなかったのではないかと思えるからです。

それにしてもバイデン大統領が、夜明け前ひそかにワシントン近郊の基地から出発、ポーランドからキーウまでは寝台列車で10時間、練りに練られた「極秘計画」と聞きハラハラした気持ちになりましたが・・



CRUEL WAR 悲惨な戦争  by P.P&M(Peter,Paul&Mary)
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終末時計の「修理工」になろう!

2023年02月06日 | 政治
【終末時計の残り時間】

1947年  7分前 測定開始
1949年  3分前 ソ連が核実験
1953年  2分前 米ソが水爆実験
1963年 12分前 米ソ部分核実験禁止条約
1968年  7分前 フランス、中国核実験
1991年 17分前 冷戦終わり米ソ関係改善
1998年  9分前 インド、パキスタン核保有
2007年  6分前 北朝鮮が核実験
2012年  5分前 日本福島原発事故、原子力の安全性に懸念
2020年  1分40秒前 地球温暖化、COVID19蔓延
2023年  1分30秒前 ロシアのウクライナ侵攻、原発脅威、温暖化





「人類滅亡」まであと90秒。
米国の科学雑誌の表紙に毎年掲載されて「運命の日の時計」と言われている「終末時計」。今年1月24日、昨年よりも進みこれまでにもっとも短い残り1分30秒(90秒)になってしまいました。


終末時計は、広島長崎の原爆投下がきっかけで、それに衝撃を受けた科学者の人たちによって始められたものなのですね。
これまでにない最短になった理由は、ロシアの大統領プーチンの核使用をほのめかしたことによるもの。


「終末時計」のスタート(動機)といい、2012年5分前まで縮めてしまったのは福島原発事故。この時計には、わが日本が大きくかかわっていることが見てとれます。

それにもかかわらず、凝りもせず日本国内の老朽化した原発まで再稼働、さらに増設・新設まで計画。隣国ロシアとウクライナの戦争を前にしてもまったく何のアクションも起こせていない。攻撃力の高い兵器を送る武力支援ではなく日本には日本らしい外交による修復支援策が求められていると思う。オーストリアのネハンマー首相=写真=のように訪露しプーチンと会談したように。

仮にそれが望み薄ではあっても何とか和平への打開策を試みつづけることが「終末時計修理工」としての日本の役目なのではないでしょうか。




【終末時計】人類滅亡まで「残り90秒」最短を更新(2023年1月25日)
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新選組がつくった箱館新政府

2022年12月28日 | 政治
土方歳三(ひじかたさいぞう)率いる新選組は蝦夷の地(北海道)を支配していた松前藩を攻略。松前の藩主と藩兵は青森の平館に脱し、ここに新選組による「箱館政府」が樹立した、いわゆる「蝦夷制圧」。今日からちょうど154年前、1868年(明治元年)12月28日の出来事でした。

蝦夷地を運営するにあたり箱館政府の閣僚選挙が行われ、総裁に榎本武揚、副総裁に松平太郎、土方歳三は陸軍奉行、箱館市中取締、裁判局頭取に任じられた。
箱館新政府の政体は共和制、国名は蝦夷共和国。
在留諸外国公使らを招いて祝賀会も開いたという。

しかし翌年、明治2年5月には箱館政府(旧幕府)軍と明治政府軍の両政府軍の戦いにより五稜郭(箱館政庁)は降伏し開城。1年半に及んだ戊辰戦争は幕を閉じました。土方歳三は一本木関門の戦いで戦死。

私がこれまでいだいていた新選組のイメージ、歴史認識は不十分であったことに気づかされました。

新選組=旧幕府軍=守旧派、封建主義の古い思想
薩長の政府軍=錦の御旗の尊王軍=進歩派、新しい思想


現存する土方歳三の姿を見れば、頭髪はちょんまげではなく普通の散切り頭。洋服を着ている=写真。フランス軍の軍服。当時旧幕府軍はフランスと親密だったことが伺われる。一方薩長の勤皇派はイギリスと友好関係。

2019年4月、新政党「れいわ新選組」が登場したときは、なんとも古臭い名前を付けたものだと思った。新選組の名称からくるイメージが、封建・守旧派として感じていたからだ。

しかし新選組、中でも土方歳三たちが蝦夷地にわずか半年の短命な政権とは言え箱館(函館)に共和制の新政権を樹立したということは、特筆に値するものでした。

明治政府=官軍、箱館政府=賊軍の見方が通説でしょうが、明治政府に与えた衝撃には大きなものがありました。「箱館」が「函館」に改称したのも「箱館戦争」を経てからのことを見ても。

どうやら新選組のスピリッツは、単なる旧体制維持ではなく、時には明治政府軍をも凌ぐ進歩性さえあったように感じ取れます。

こうして改めて新選組を学びなおすと政党名に「れいわ新選組」と名付けた命名への深い思いが伝わってきます。今月行われた党代表選では自称「話の分かる右翼」の古谷秀衡氏が現れたのも歴史を見直す上で興味深いものがあります。

新しい年は、明治土方歳三に代わり令和山本太郎新選組に希望の芽があるのかもしれない・・と。


参考にした図書『新選組 幕末斬闘賦』 学研パブリッシング 2010年2月
写真:土方歳三




「サイレント」良いドラマでしたね。脚本家が看護師から転身した群馬出身の女性(生方美久さん)ということで注目していました。前評判通りの傑作でしたね。
【ドラマ「silent (サイレント)」主題歌】
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どうする 核兵器

2022年08月27日 | 政治
世界の核兵器の数

(1)ロシア 5977発
(2)米 国 5428発
(3)中 国  350発
(4)フランス   290発
(5)イギリス 225発
(6)パキスタン165発
(7)インド  160発
(8)イスラエル 90発
(9)北朝鮮   20発

今年1月時点ストックホルム国際研究所
「現在9か国が持つ核兵器数は1万2705発。アメリカとロシアが対決していた東西冷戦時(1980年代)の7万発からはずいぶん減りましたが、それでも人類が滅びるには十分な数です」(読売KODOMO新聞2022年8月18日・参照)


ロシアはウクライナとの戦いの中でしばしば核の使用をほのめかすような発言をする。核兵器のない国はいつもおびえてなければならないのか。野蛮な国際情勢の現実です。

日本も「そろそろ核兵器を手にしたらどうか」という意見が元気な若い世代から出てきています。そうした声が噴出することもわからないではありません。ただ被爆国日本の歩むべき道としてはいかがなものでしょうか。


国連の憲章には今も「敵国条項」が残っています。
敵国条項の該当国は、第二次世界大戦のとき連合国とたたかった枢軸国。具体的には日本、ドイツ、イタリア、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、フィンランドの7か国。

敵国条項該当国が不穏な動きをしたときは国連安保理の許可なしに、攻撃することができる。つまり日本がもし核武装を着手しようとするなら周辺国から攻撃されるリスクが高まるということ。現に敵国条項該当7か国で核保有をしている国はゼロです。

敵国条項は死文化しているので心配ないという意見もありますが、確かに1995年に削除の採択はなされた。しかし条文は消えていない、残っているという。このことを解決することが先決です、政治家の皆さん。

もし将来、敵国条項が消えたとした場合でも、日本は核武装をすることが果たして良策でしょうか。たしかに周辺国に対しての発言力は強くなるでしょうが、日本の「平和の使者」としての役割は、反対に弱くなるでしょうね。もっとも「平和の使者」としての役割は、今果たしているかと言えば、禁止条約一つ批准できない不十分きわまりない現状ではありますが・・。

究極の理想は、世界の核保有国が核兵器を全廃することです。ポポロ通信舎の理念も「理想は高く。真理は常に少数から
です。現実を理想に近づける、このことからして答えは自ずと出てきそうですね。





少し長いですがご参考動画です。

【それでもボクらは核廃絶】核兵器禁止条約 若者の挑戦~減り続ける被爆者、ロシアによるウクライナ侵攻、核廃絶には逆風が…広島選出の岸田総理でも変わらない。それでもボクらは諦めない
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オーストリア首相に続け!

2022年04月20日 | 政治
えらいですね、オーストリアのネハンマー首相=写真

軍事的に中立国のオーストリア。同国のネハンマー首相は停戦を求めてロシアを訪問。プーチン大統領と直接会って話をしてきた。同首相はモスクワ訪問の前にウクライナの虐殺のあったブチャの現場を視察。その有様も踏まえてプーチンに伝えたようですが、彼は「戦争に勝っていると信じ、今は自分の世界にいる」と述べ聞く耳を持たなかったようだ。

会談の成果はともかくとして今この時期に、中立国の首相がプーチンに会いに行った努力は評価できるものです。ネハンマー首相のように各国が停戦のためにプーチンに説得を試みることが必要だと思います。

かつてわが国の元首相はプーチン大統領と27回会談している。うち11回は訪問。「ウラジミール、君と僕は同じ未来を信じている。ゴールまで2人の力で駆け抜けよう」とまるで恋人に話すかのようなことを言ってのけた。しかしプーチンの心はつかむことができず空しい限り。ここにきて安倍元首相は腹いせのように「核兵器共有」の武闘論に転じている。27回も会った仲ではないですか。一緒に夢見ようとした「親友」が狂って孤立している状態の今こそ温かい言葉で忠告をなさってはいかがでしょう。もう一度お会いしてお話をするべき時と思います。

ちなみにネハンマー首相の所属政党はオーストリア国民党。キリスト教社会主義系の流れをくむ中道政党です。日本でいえば立憲、国民民主党?公明党?的なポジションでしょうか。
日本政府も政党も即時停戦を求めてネハンマー首相の行動に続いてほしいものです。



写真はウィキペディアから。
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ふられ気分の“群馬総選挙”

2021年11月04日 | 政治
皆さん、総選挙、投票されましたか。

棄権すれば「権利の上に眠るな!」と、泉下の市川房枝女史に叱られますね。

それにしても不甲斐ない選挙結果でした。
これだけ不祥事にまみれた安倍・菅=自公政権に対してなんとも県民の審判の甘いこと・・

投票率は50%台、相変わらず二人に一人は権利を放棄している状態です。

わが群馬は、小選挙区すべて自民が独占。これによって衆参両院の野党国会議員はゼロの県になりました。実に55年体制以来初めてのこととか。

こんなことでは民主政治が成り立ちません。野党議員不在は与党にとっても良くない状態です。

グンマはバランス感覚のない情けない「後進県」だ。日ごろ「愛県家」を自称している私ではありますが、この有りさまばかりはなんとも切ない。まさにふられ気分にさせられてしまった総選挙結果でした。

開票速報が報じられた31日深夜から当落結果を見るにつけTOM★CATの『ふられ気分でRock'n Roll』の歌詞が頭を駆け巡っています。今なおもです。。。


♪たかが(総選挙)Rock'n Roll されど(総選挙)Rock'n Roll
リズムに合わせバカげた(
票)恋を笑うの
どうぞ幸せになってほしいなんて しおらしい(有権者)女じゃないわ

♪たかが(総選挙)Rock'n Roll されど(総選挙)Rock'n Roll

かかとを鳴らして見返すつもりよ いつか~



【木工さんの写真】作 矢嶋秀一 / フォト 田口大輔



「ふられ気分でROCK'N'ROLL」TOM★CAT(トム★キャット)

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首相の辞任表明で思う

2020年08月29日 | 政治
首相の安倍晋三さん、体調不良を理由に辞任表明。

思えば2006年の「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍第一次政権の誕生の時は、期待をしてしまった。今思えば不覚なことでした。

それというのも「拉致問題」や「謝罪外交の終焉」をこの政権は実行するものと感じたからだ。しかしフタを開けたら驚いた。内閣発足後、いきなり村山談話(侵略史観)、河野談話(慰安婦強制)を踏襲と来たもんだ。

びっくりしました。まるで旧社会党の村山富市さんが首相就任早々に「日米安保堅持」と言ってのけたのと変わらない驚きでした。日頃の信条をコロッと変える、こんな無節操ってないんじゃないでしょうか。

革新なら革新の、保守なら保守の信念と矜持をもってほしいと願いました。

村山政権は短命でしたが、それでも第二次安倍政権は通算国政選挙6連勝。しかし最初の売りだった「拉致問題」をはじめ重要案件は案の定、みな手付かず中途半端。(国家機関の私物化だけはしっかり完遂)
「常に道半ばを強調して、有権者に、じゃあ、もう少し支持してみよう、と思わせてきた。これが7年8か月続いた悪影響は非常に大きい」(中島岳志東工大教授毎日新聞8/29)

伝統の保守政治、さらには広く政党政治そのものを空しいものに導いてしまった安倍政権。それでもすべてのものは終わりがありますね。

国民有権者も与党はダメだが野党もダメとして冷笑し澄ましていてはならない。どちらもダメなら「与党」でも「野党」でもぶちこわして作りなおすくらいのパワーを投じようではありませんか。

これはもちろん小生自身に言い聞かせていることではございます。



今宵はアントニオ カルロス ジョビン wave(波)♪

Antonio Carlos Jobim - Wave  
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れいわ試練、野原氏離党か

2020年07月26日 | 政治
れいわ新選組の有力メンバーの野原善正さんが、自身のFaceBook、ツイッターで離党の意思を表明。まだ正式には受理されてはいないようですが・・。


野原マサヨシさんのFaceBook https://www.facebook.com/OkinawaNohara/posts/337017411032038

野原さんといえば、沖縄創価学会の人。2015年の安保法制の強行採決は創価の平和思想と合わないと疑問を抱く。「山本太郎さんと池田大作先生が言われていることはけっこうかぶっている」と確信し、れいわ新選組からの参加の誘いに応じて昨年の参院選に出馬、46万票を獲得。

今回の離党話の契機は、大西恒樹氏のいわゆる命の選別発言での処分、その過程で納得できないものを野原さんが感じられたからなのではないかと察せられます。スターティングメンバーの一人の失言とはいえ、それがれいわの大切な存立理念に抵触するもので譲れないとなれば処分に至ることは、組織としては当然でやむを得ないように見えます。それに対しての沙汰(さた)は「除籍」「離党勧告」「訓告」「注意」などいろいろありますが、なんと一番厳しい除籍処分となる。この件はこれで、一件落着日本晴れ~となるかと思いきや、残念尾を引いてしまいましたね。

野原さんのツイッターに対して、音喜多駿氏(参院議員)が、昨年同じ東京選挙区でたたかった者同士として「強い思いをもった人たちを一つにまとめていくのは、どこの組織でも本当にたいへんなこと・・」と組織者らしい同情のリツイートを寄せている。

「今は一人」から始め、そして「れいわ」へ。山本太郎ひとりからスタートした新選組。しかし昨年の選挙では2議席を獲得し晴れて公党の仲間入りを果たした。いわば「山本太郎商店」から「山本太郎会社」になったわけで、いやがおうにも組織づくりは必定となっている。今はその発展途上と思われますが急がなければならない。

空気を読まない代表と読む幹事長を

代表のほかに幹事長を置くべきだと思います。適任は元東電社員、蓮池透氏でしょう。蓮池さんは拉致被害者団体の事務局長の経験もあるだけにれいわの組織固めにマンパワーを発揮するでしょう。もちろん彼に限らず無名のスタッフの中から選ばれても良いとは思います。当方は外野席なのでベンチの中は詳しくはありません思いつきの意見です。このような局面を迎えると代表を支える組織的なサポート職制が早急に求められているように感じます。

いずれにしろ結党以来の試練に立たされているれいわ新選組。
ここは耐えて、踏ん張り抜いて「誠」の旗文字を鮮明にし、さらに大きな強い組織に生まれ変わってほしい。

がんばれ!! れいわ新選組



今夜は『くよくよするな』な気分です♪
Don't Think Twice, It's All Right  Peter, Paul & Mary


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

【Don't Think Twice, It's All Right】 Peter, Paul & Mary
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都知事選はなぜ大差になったか

2020年07月07日 | 政治
現職小池百合子366万票、これは過去二番目に高い得票数と聞き驚きました。

宇都宮健児(84万)+ 山本太郎(66万)< 小池百合子(366万)

何という大差でしょう。宇都宮と太郎を合計しても150万票、ダブルスコア越え。なぜこのような結果になったのか私なりに考えてみました。


大きな要因の一つは、連合(日本労働組合総連合会)の変質にあると思いました。
今回、連合は6月中旬に小池支持を表明。このニュースを聞いた時、これでは勝負にならない小池圧勝と直感しました。ただ山本太郎の情熱、宇都宮健児の堅実さが今度ばかりは都民の支持を多少なりとも受け入れられるのではないかと思い、せめて二人の合計が小池に肉薄するのではないかと得票内容に注目していました。


連合東京119万人の小池支持


連合は立憲民主党、国民民主党の支持母体。全国700万人を擁する大組織。資金力は潤沢、動員力もある。首都の連合東京だけでも組合員119万人だ。この数字を軽く見てはならない。119万人が形の上では小池陣営に入ったわけだ。


立憲民主は宇都宮、国民民主は自由投票だったが、連合は何と自公と足並みそろえ小池に回った。国民民主のようにせめて自由投票であったなら、ここまでの差は開かなかったのではないだろうか。ある意味、連合の持つ底力は見せつけられた。「腐っても鯛」か。


甘くはなかった。太郎旋風も不発、まじめ健児の努力も届かず。
今後野党各党が、連合とはどのように対応して連携を図るか、やはり戦略上は大きな課題となる。


連合を圧倒する市民運動ができつつある気配をれいわ新選組に見てとれるが、今回の選挙結果を見る限り、まだまだ時間はかかりそうだ。

太郎ひとりで66万は善戦か

しかし山本太郎の立候補には、当初無謀とも感じられたが、彼の立候補はバックに小沢一郎も共産党もいないことが証明された。両者を嫌う無党派浮動層も多くそれら有権者には、ある意味「安心」して今後、山本太郎に投じるのではないだろうか。素(す)の市民運動だけで66万を獲得したとみれば、これは大きな成果だと思う。


都知事選では維新の小野泰輔候補が61万票を獲得しているが、これについては、とりあえず捨象して論じてみました。(敬称略)

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

この時期初夏に似合う曲、片平里菜『Come Back Home』♪






片平里菜 Come Back Home
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空しい国会答弁のことば

2020年02月12日 | 政治
前向きに】明るい希望を持たせるだけ?の言い方
鋭意】見通しはないが自分の努力だけはアピール
十分】時間をたっぴりかせぎたい
努める】結果的には責任を取らないこと
配慮する】机の上に積んでおく
検討する】検討だけで実際は何もしないこと
見守る】人にやらせて自分は何もしない
お聞きする】聞くだけで何もしないこと
慎重に】断り切れないときに使う。実際は何も行われない

以上は『お役所の掟』(宮本政於著 講談社)から。1993年の書だが、今も通用する内容です。
さらに当方はつけ加えたい。

ていねいに】言葉だけは丁寧だが、中味は無い
最優先課題】期待を持たせる言葉だが単なる時間稼ぎ
誠実に】ポーズだけはまじめさを示すだけ


国会中継は、答弁が白々しくて聞いていられない。
昨年の今頃のブログでも書きましたが、王将が負けを認めず言葉だけは巧みに試合を強行している状態。最後は多数決で乗り切れるので、無駄な無内容な答弁で時間を消化しているだけ。


言いたくはないですが有権者も有権者。いかさまゲームを静かに入場料払って観戦している。相変わらず声を上げているのは一部のラジカル爺だけ。若者たちはおとなしいな。


エスペラント語の創始者ザメンホフ博士の「種まく人」のねばり強い精神は凡人にはなかなかまねができない。
ことしも閉塞した気持ちはつづいています。


還暦ロカビリーおじさん、ビリー諸川さん。
ロカビリーに恋して40年。
著書『ロックで療育』も話題に。発達障害の子どもたちの施設をギターを手に訪問する。


ビリー諸川&ハーベストムーン - ロカビリーに恋をして -

 
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ただ,ただ長いだけの政権

2019年11月20日 | 政治
毎日新聞が「首相、有終を模索」の大見出しで「新聞辞令」ともとれるニュアンスの長期政権を論評した。

長ければ良いというものではありませんね。内容がひどすぎます。国家機関の私物化を平然と次から次へと止むことなく続けている。「王手!」の声が聞こえていないのか、すでに詰んでいるのに負けを決して認めないでゲーム(政権)は止めない。まさにルール無視の“ヘボ将棋”。


思えば安倍政権が最初に誕生した時には私も素直に期待をした。「拉致の安倍」のキャッチフレーズを鵜呑みにしていたからだ。しかし「緊急かつ最優先課題」「あらゆる手段を尽くして」の言葉だけが躍り、具体的にはなんら解決をしようとする行動が示されず、いたずらに歳月だけが過ぎてしまった。実に失望の政権です。


「村山談話の踏襲」では仰天


首相になるまでは、自身の歴史観に基づき謝罪外交を批判していた人が政権の座に就くやいなや「村山談話の踏襲」と来たもんだ!これまでの信条を180度転換し豹変したのには驚きましたね。保守なら保守の矜持をもって、その思うところを貫いてほしかった。しかし、よくよく考えると真の保守ではないことがその後、多くの場面で露呈してしまっています。


きょうで歴代首相の通算在職日数が最長の桂太郎の2886日に並んだ。明日からは単独記録更新の日々が続くわけだ。
桂太郎については、印象がよくわからないのですが3位の佐藤栄作2798日、4位伊藤博文2720日、5位吉田茂2616日、6位小泉純一郎1980日、7位中曽根康弘1806日・・。


改めて歴代の首相たちの名前を見ていると政権在職日が「長ければ良い」ということでは決してない、ということだけは認識させられました。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔





WEAVER「偽善者の声」


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国会バリアフリー貢献のれいわ2議員

2019年08月02日 | 政治
参議院に初登院した重度障害者の木村英子、舩後靖彦両議員の姿には力強いインパクトがありました。
頸椎損傷の木村さんは障害者の社会進出を拒むものには「物理的なバリアーだけでなく認識のバリアーもある」と。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後さんには、病状が進んで絶望に沈む人たちに「不安に押しつぶされそうな人を勇気づけられる」(朝日新聞8月2日)
あらためて「れいわ新選組」のたたかいは見事でした。人々の浄財を基にした活動は、市民運動の模範、原点です。
わたしは、れいわ新選組にはこれまでの単発、一過性で消えていった多くのミニ政党の類には当てはまらない運動体に発展していくような可能性を感じています。
 
有効に活用した特定枠
 
2議員の当選は、今回から始まった「特定枠」を使ったもの。特定枠は自民党が合区対象県の現職を救うための党利党略でつくった制度。特定枠候補は個人の演説会や選挙活動は禁じられているというまことに妙な枠組みです。特定枠を使った政党は、言い出しっぺの自民党の他はれいわ新選組と労働者党の3つ。自民党は思いの通りに特定枠で2人の議員を当選させたがまさか、れいわのような応用をされるとは予想もしていなかったでしょう。
国会以外の地方議会でも、課題はあってもバリアフリー化の波は進むと思います。「地方の本会議場をバリアフリー化しているのは早大マニフェスト研調査で、17.8%で2割も満たない」(読売新聞8月2日)

ともあれ現代を生きる不安な気持ちのわたしたち、ポポロさんたちに少しでも勇気を与える行動を示してくれた、れいわ新選組に礼を言いたい気持ちです。
 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

 

れいわの2議員が初登院 参院選を受けた臨時国会召集

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与党に甘い有権者(2019参院選)

2019年07月22日 | 政治

きょうの朝日新聞と読売新聞の見出し読み比べ=写真

「与党勝利」と読売。 「改憲勢力2/3は届かず」の朝日。

今回の参院選は、憲法改定の発議に必要な3分の2は維持したとはいうものの 自公・安倍政権を追い詰めることはできなかった。その意味では与党の勝利にちがいない。

それにしても投票率は戦後2番目に低い48%。情けない数字ですね。

小沢一郎の自由党が国民民主党に合流して何か大きな再編が生まれるのかと注目していましたが不発。一方で天木直人らの「オリーブの木」は誕生したものの大きな木には至らず小さい鉢の中に収まるような「ミニ党派」が一つできただけ。とてもブームにはなり得ませんでした。イタリアの政権交代劇のように全野党が選挙戦用に大結集して政権を奪取した「オリーブの木」構想とはほど遠いものになってしまった。

そんな中でひとり気を吐いたのが「れいわ新選組」だった。自発的な市民の浄財による運動の形は60年代のベトナムに平和を!の市民運動「べ平連」を彷彿させるものでした。「れいわ新選組」には市民の力、ポポロの力を感じさせられた。今後このエネルギーがどこまで続くか目が離せません。

群馬の選挙区では、期待の野党共闘の候補が敗れました。(知事選も負けた)。保守王国の群馬が動かなかったことを見ても今選挙、自公コンビのブロック勝ちといえます。

しかし、こんな選挙結果では少しも納得できない。「政治的うつ」症状はこれからも消えそうにありません。

「ラムゼイ・ルイス・トリオ」の「ザ・イン・クラウド」。「群衆」の中の孤独な彷徨い。高校時代、深夜のラジオ音楽番組のテーマソングで聞いたのが最初♪  「群衆」の一票のむなしさを感じながら。。

 

 

 

Ramsey Lewis Trio The 'In' Crowd

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