ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

現代史やる前に時間切れ

2023年04月19日 | 音楽
サザンオールスターズの『ピースとハイライト』

教科書は現代史をやる前に時間切れ
 それが一番知りたいのに なんでそうなっちゃうの・・

私もかねがね抱いていた疑問をみごとに歌っています。
作詞作曲は桑田佳祐、2013年のリリース。

古谷経衡
(ふるやつねひら)の新書『シニア右翼』副題日本の中高年はなぜ右傾化するのか(中公新書)の文中でもこの曲にふれている。

(近)現代史をやらないのではなく、できないのである。やればやるほど戦前と戦後の民主主義はいかに看板のかけ替えに過ぎなかったという事実に気が付つくから、と著者。

なんだか情けない、地についていない歴史教育が続いてきたように感じられます。
国家レベルでの戦争の総括は、まだ一度もしていない。終戦直後に幣原喜重郎内閣が「戦争調査会」をつくり、それを試みたが占領下でもあり連合国の反対で同会は解散となる。それならば民間版でと幣原は財団法人での平和建設研究所を構想した、しかしこれも不許可(同書)。

学校でも見解の相違をもたらす微妙な近現代史は正面から教えきれない。となれば、わたしたち国民はそれぞれが自分で現代史の
勉強をやり直していくほかはありませんね。

♪今までどんなに対話してもそれぞれの主張は変わらない・・
♪歴史を照らし合わせて助け合えたらいいじゃない
♪20世紀で懲りたはずでしょう

桑田の歌詞には良いフレーズがたくさんあります。そしてまとめは

♪希望の苗を植えていこうよ・・ 

つまり「農」「耕」へ。これはザメンホフ
(エスペラント語創始者)の年頭詩、種をまき続けるポポロの精神と重なり合っています・・。



(敬称略)【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔


 





サザンオールスターズ 「 ピースとハイライト」
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