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ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

100年後の未来世界・・・

2009年11月26日 | 研究・書籍
『100年予測』
The Next 100years A Forecast For The 21st Century.

100年後の地球は地政学的に果たしてどのようになっているのだろうか。
本書はamazon(米)やNYタイムスでベストセラーになっているという。

100年後。。
未来を想像することは興味が尽きない。
2009年現在のここに至るまでも、1990、1970、1950・・時間的な幅で見るなら
20年スパンで実に激変している。
それも予測のつかない形で。当然これからも20年スパンで意外な展開を遂げる
ことになるだろう。
著者、ジョージ・フリードマンはハンガリー生まれ米国在住の政治学博士。
1949年生まれ、日本でいう団塊の世代だ。

「アメリカ・イスラム戦争は近く終局を迎える」と氏はいう。
ぜひそう願いたいもの。

日本については、「このまま平和主義的な二流大国のままでいるわけがない」
とも。
著者は、感情を表に出さずあくまでも数々の政治現象を地理的歴史的な条件
から、いわば地政学的に予測を組み立てて行く。
“100年未来”も依然アメリカの存在は大きいとしているが、それは著者が
アメリカ人の学者だから身びいきにアメリカを評価しているとは思えない。
アメリカの制度、慣行が先進的な部分があるだけに、仮にイスラムの地で
敗北したとしてもベトナム戦争と同じように、一過性のものとしてしまう、
と見ることができる。

コンピュータの2進法にみられる実用性に重きを置く米国プラグマティズム。
本書を読み終え、改めて現実的思考に揺り戻された。
確かにアメリカ流のプラグマティズムは、未来社会においても・・。
興味深い予測地図だった。


100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
ジョージ フリードマン,George Friedman
早川書房

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三洋OBの力作を読む

2009年11月21日 | 研究・書籍
『洋友』平成21年秋号で紹介された「老大学院生体験談」の記事で
本書『マルクスの株式会社論と未来社会』を知り、手にとって読んで
みました。


最初に、パラパラと目を通した時は「アソシアシオン」「擬制資本の
マジックスキーム」などの用語が止まり、とても難解そうに見えた。
しかし、じっくり向かい合うと、著者と同じようにわたしも長く株式
会社のなかで従事してきたものとして、株式資本が行き届く形態の
役どころとしての積極面などは、何とか理解することができた。
『資本論』原典からの引用も多く、久しぶりにホコリにかぶった
『資本論』を取り出し座右に置き読解を進めた。

著者は退職後、学生(和歌山大)時代から疑問だった未解決課題を
京都大学大学院で学び、見事に検証しなおした。
指導教授が「序文」で述べているように著者、中野嘉彦氏は
「まれにみる好学の士」という形容は当たっていると思う。
これまで多くの学者達が、氏が展開するような「通過点」的な核心論議を
活発にして来なかったのはむしろ不思議。それは株式会社のもつ社会化の
意義を不必要に過小評価していたのと、崩壊した20世紀モデルへの傾倒が
そうさせていたようにも思える。ここに大胆に切り込むことができたのは
やはり株式会社員生活を十分経た著者ならではのことだったのであろう。

ルイス・ケルツ(米)の考案したESOP(従業員参加の持株制度)は、単なる
安定株目的だけでなく公平分配をもめざしたもので、日本では三洋電機が
初めて参画したということだが、このへんはさらに詳しく知りたいところ。

それにしても、実社会経験を持つOB研究生ならではの力作です



マルクスの株式会社論と未来社会
中野 嘉彦
ナカニシヤ出版

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紋次郎の季節

2009年11月19日 | 映画・芸能
kogarashimonjirou 天涯孤独の紋次郎


きょうはずいぶん冷え込みました。
この季節、木枯し紋次郎のセリフが懐かしい。

末っ子は、「紋次郎」を知らなかった。
夕食後、紋次郎の数々の名セリフを説明する。
けっこう気にいったようでござんす(笑)


「アッシには関わりのネーことでござんす」

「世の中ってのはこんなもんでござんしょ」

「また会うこともネーでしょうが御達者で」

ここ上州新田郷に住むものとして、何か通ずるものが。。

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だるま寺に居たブルーノ・タウト

2009年11月17日 | 地域・一般
高崎の少林山達磨寺の紅葉は、今見ごろです=写真。
上毛カルタの「縁起だるまの少林山」。
初めて訪問しました。

静かな境内にたたずむ庵。
ここに世界的なドイツ人建築家、ブルーノ・タウト氏が住んでいた・・
知りませんでした。

ユネスコの世界遺産にもなっているベルリン・ブリッツのシードリンク
(集合大衆住宅群)の設計者。同寺の大蟲(だいちゅう)和尚の慈悲が
あったようだ。

ナチス政権に追われ、ここで数年過ごし、日本が親ナチに向かう中、
再び“亡命”の地を求めてトルコのイスタンブールに移ったという。
タウト氏は日本文化のすばらしさを著書で世界に紹介してくれた。

紅葉の中に埋もれるようにして今も残る「洗心亭」。
高崎の中心街からもかなり離れた少林山。まるで隠れ家のようにも。

ぜひ一度、足を運ばれてはいかがでしょうか。
少林山達磨寺のホームページ(ブルーノ・タウト)



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藤田志穂の『ギャル農業』

2009年11月15日 | 研究・書籍
19歳で起業し「ギャル革命」の旋風で注目された藤田志穂さん。
今度は「食、農業」を“革命の対象”にしてビジネスを展開中。
ギャルたちで作った秋田県大潟村産のお米の名は「ジブヤ米」。
命名は渋谷のハチ公が秋田犬だから?

動機が良い。
「日本の自給率は40%くらい。自分たちが食べるものは自分たちで
まかなえる環境にしたい。安ければよいでなく安全な食品を」と。

これまでのギャルたちの炭水化物を避けるダイエットでなく米中心
の和食が本当のダイエットにも役立つ、とも指摘。
イケてる農業めざして自らは「ノギャル」を宣言。
「ブランド品のエルメスだってもとは馬具工房からだった」と言う
彼女は、ある種先駆者です。

「何か新しいことをする人に対して賛成は2、反対も2、残る6は
様子見」苦労を経たギャル社長ならではの実感だと思う。

お堅い中央公論新社から同書が発刊されたのもうなずけます。
前向きな若い起業家、藤田志穂。
彼女の周辺に熱いものを感じます。

【写真】秋田経済新聞から。(中央が藤田志穂さん)


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ギャル農業 (中公新書ラクレ)
藤田 志穂
中央公論新社

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映画『沈まぬ太陽』が問うもの

2009年11月09日 | 映画・芸能
約3時間半の長い映画でした。映画『ガンジー』のように途中10分の
intermission(休憩)が入りました。
おそらく途中で居眠りするだろうな、と思っていましたがその予想は
当たりませんでした。それだけこの映画に惹きつける強さがあったと
いうことでしょう。

昨年観た『クライマーズ・ハイ』の時と同じように、作品からの問い
を考えされられました。

象が撃たれた場面、海外勤務は社内的に不遇なような描き方は必ずしも
気持ちの良いものではありませんでしたが、全体を通し渡辺謙演じる
主人公、恩地元の生き方は一本、筋が通っていました。

良い意味で大人の硬派の映画です。
大入りの館内には、若い人の姿もありましたが、ちょっと難しかったかも
知れません。しかし若い人がこの作品から何かを感じ取ることが出来れば、
将来、頼もしいと思います。
原作も読んでみたくなりました。



沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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太田高校応援団(校歌) in 前橋

2009年11月08日 | スポーツ・健康
太田高校応援団(校歌) in 前橋


晩秋の安息日。ビデオを整理しました。
7月25日のブログ(相手校に挨拶に行った律儀な応援団)の補足映像です。
母校の校歌(土井晩翠作詞)は、いつ聞いても元気づけられます。

カメラは、三洋XactiHD700。


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いまどきの言葉

2009年11月07日 | 教育・文化
過去の手帳を整理しています。
気になる「いまどきの言葉」のメモがありました。
取材源は、高校生、専門学校生、そしてわが家。

すごくナイ/↑

うまくナイ/↑

いいカンジ

信じられナイ

ちょうやべい
ちょううざい
ちょうむかつく

・・っすか?

びみょ~(微妙)

ありえない

うまっ(美味い)
 (語尾を短縮する。こわっ(怖い)、くさっ(臭い)など。

なにげに(なんとなく)

でしょ、でしょ

楽器の「ギター」なども「ギ」を強めず平板に発音する。
違和感がありましたが、ちょー(超)などはすっかり耳慣れ。

私もなにげに、口にするようになってしまいました



【写真】わが家の歌姫、桂 宏美


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「脳の話」 軸索は生涯育つ

2009年11月04日 | 研究・書籍
松嶺福祉短期大学の公開講座、講義講座編は、今日が最終回。
鈴村健治副学長による『脳の話』がテーマだった。

4歳女児が右脳を、米UCLAで全摘手術したブランディちゃんの実例。
左脳がその後、空の右脳分もカバーし、音楽や数学の学力も支障なく
成績も抜群に良く優秀高校生に選ばれるまでに成長した。

病気等で脳疾患で右脳、左脳が仮に損傷していてもリハビリを
あきらめず行い続けることで必ず回復がみられる。

脳には回復力がある。「回復してやるぞ」という意欲があれば、大丈夫。
ブランディちゃんもリハビリでは痛く、泣き続けていたが耐えた。

軸索(じくさく=神経細胞から発する1本の突起、ニューロンの構成要素)
は生涯、学習で育ちつづける。それには興味、関心を失わないこと。

松嶺短大は、既に学生募集停止が決まっているにもかかわらず公開講座は、
昨年より回数減にはなってはいたが、太田市教育委員会のバックアップで
本年度も継続した。受講生としては大学の姿勢に深く感謝したい。
お陰さまで、今秋も脳内エネルギーを活性化することが出来た

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老人との上手なつきあい方―老年期の日常心理学
鈴村 健治
ブレーン出版

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