ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

希望に生きる者はつねに若い

2013年01月28日 | 研究・書籍

三木清の『人生論ノート』しっかり読みました。高校の国語の教科書にも一部が引用されていたようにも思う。良い本だからぜひ読みなさいと誰かに言われ学校の図書館で借りた記憶がわずかにあります。薦めてくれたのが友人だったか先生だったかは忘れてしまった。その時の読後の印象がまったくありません。おそらくロクに読んでいなかっただろうと思う。

第一章の「死について」から始まり「幸福」「懐疑」「習慣」「虚栄」・・さいご「個性」まで、人生においてカギとなる二十余個のキーワードをもとに著者が思うところを解説しています。

「娯楽について」の項では本タイトルの「希望に生きる者はつねに若い」「人生問題の解決の鍵は新しい基準を発見するためにある」があります。この辺は分かりやすく革新的です。

「人生は仮説を証明する実験である」
「孤独は山でなく街にある。大勢の人間の間にある」
「懐疑は知性の徳として人間精神を浄化する」
「感傷はマンネリズムに陥っている。青年が感傷的なのはこの時代が主観的な時代であるためである」
「人生は遠い。しかもあわただしい。人生の行路は遠くて、しかも近い。死は刻々と我々の足元にあるのであるから。想像に従って人生を生きる。人はユートピアン。旅は人生の姿である」

いくつか選ばせていただきましたが、含蓄のある格言ばかりです。しかし高校生の私には理解できなかったのは無理ないことかなと思う。「人生論ノート」は戦前、開戦直前の1941年6月迄、三木清44歳の作品集。この若さでこれだけの人生論を著わしたことには驚きです。厳しい思想統制下の時代、かく言う著者自らの“人生論ノート”の終章が非情な獄死であったことは気の毒でなりません。

この本、電子書籍端末で読みました。三木清先生のご尊顔も初めてウィキペディアで知りました=写真。ネットの利便性をあらためて感じた次第です。


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人生論ノート
三木清(1897-1945)
青空文庫
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タブレットが泣いている 飯舘村

2013年01月26日 | 原発震災・原発問題

タブレットが避難住民の情報共有への好例になるはずでしたが・・

福島県飯舘村では、東電福島第一原発で避難中の村の人たちに昨年7月、タブレット端末を全世帯に2300台配布、費用は1億2千万円。単純計算で1台当たり52,000円。しかし仮設住宅で置物扱いになっている現物写真をみると10インチはありそう。どこのメーカーかな?

受け取った被災住民の人の話では、タブレットはほこりにかぶったままでも紙媒体の小新聞の方をよく読んでいるといいます。タブレット端末の操作は簡単ですが、難しいと思う先入観があるとななかな触れられないのでしょう。なんと730台が未使用で日常使われているのは約3割の800台程度。ほんとうに宝の持ち腐れです、タブレットが泣いています。1台、有償で引き取らせていただきたいほどです(笑)
(東京新聞1/23 参照)

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ドコモが1万円割るタブレット

2013年01月23日 | IT関連

米グーグルの売上、収益はウナギ登り。タブレット市場のNexus7の好調ぶりを見ていても納得ができる。

さあ、どうする日本勢。今朝のニュースによると・・

「NTTドコモが10.1型タブレット端末を1万円を切る9975円で3月に市場に出す」・・。待ってました!!

「赤字覚悟、KindleやNexusを意識して対抗する」・・いいですね!!

ハード(端末)は安くても、ソフト(コンテンツ)で顧客を獲得し売り上げることです。これまでケータイ各社が普及期に行ったあの作戦です。これまでの「パソコン」とは異なりタブレットは小金で買えるだけに消費者は1台で満足しない。それだけに特徴があれは用途に応じて何台でも持つようになります。NexusやiPadだけで勝敗は終っていません。一昨日、新製品発表したパナソニック、ソニー、NECの各タブレットは価格面からして一般消費者には縁遠いと思う。最初から法人、業務用と割り切ってしまっているのはちょっと残念。そこへ行くとお固いNTTドコモがよく低価格路線での勝負を決断したと思う。私も1台買うよ!

修理が終わった当方のタブレットAD701=写真。今度発売のドコモの「dタブ」より5円高い(笑)。GoogleのPlayストアから今度は確実に、アプリの起動が可能になった。これなら十分Nexusに劣らない。早速インターネットラジオ放送「rad.io」のアプリを使ってみた。単体のインターネットラジオよりも設定がきめ細かい。そこはタブレットとはいえAndoroid OSを持つPC。出演者、演奏中の曲目も紹介されよく出来ている。まだまだAD701で楽しめそうです。

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【きょうのことば】私たちはまるで原発事故などなかったかのような日々の中にまた逆戻りしてしまうのか。(落合恵子 作家)「社会新報1/23」

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2台3台欲しくなるタブレットPC

2013年01月23日 | IT関連

AndoroidPC、AD701の不具合はやはり気になり購入した地元電気店経由でメーカーに修理を依頼中です。サポートセンターとの間で細かいやり取りを行いましたが、現品は近くのお店に直接に持ち込みました。送付の手間が不要で、通販ではなく地元店で買って良かったと思いました。

パナソニック、NEC、ソニーの3社が新型タブレットを発表しました。タブレット市場の国内シェアはアップルのiPadとグーグルのNexus7で9割を占めている。12月の販売実績では、初めてNexusがiPadを抜きましたが、いずれにしてもアメリカ勢が席巻していることには変わりなく日本勢の巻き返しを期待したいところです。

魅力満載だが価格が個人向きでない

パナソニックの新製品はガテン系の業務用にも適した堅牢な造りの「タフパッドJT-B1」。米軍の採用基準を満たす耐久性。主に法人向けで9万円前後。

ソニーモバイルの「エクスペリアタブレットZ」は10.1型で世界最薄の6.9ミリ、iPadより薄く軽い。価格未定。

NECは10.1型で地上波、BS、CS対応のTVチューナーがセットになった。想定価格は6万5千円、同社広報は「誰にでも買ってきて使える簡単さを追求」と言うものの、誰でも買える価格には程遠いと感じてしまう。NexusもiPadも2万円から3万円台の価格。日本3社の新モデルは特徴のある製品ですが大衆価格帯で勝負しないとアメリカ勢の市場独占状態は止められないと思います。小金で買えるタブレットだけに、日本製が頑張れば消費者は必ず2台、3台と買い増すはず。

3G、WiMAX対応タブレットを

電子書籍端末としては、日本勢のBookLive!のLideoに興味を持っています。WiMAXとつながっていて外出先でも通信環境の心配がありません。kindle paperwhiteをこれから買おうとしている人には3Gタイプのものをお勧めします。わずか5千円ほどの差ですが無料3G回線を利用できるのは魅力で便利です。実際に端末を使用していろいろ知識を得てくるとタブレット端末は用途ごとに使い分けたくなり、あれもこれも欲しくなってきました。LideoもNexus7も触れてみたい・・(笑)

【写真】凸版印刷・三省堂書店系のLideo(8480円)も魅力。

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造語花盛り“アベノミクス”

2013年01月21日 | 経済

誰が命名したのか“アベノミクス”。そして次は“アベデュケーション”、さらには“アソウノミクス”と来たもんだ。

「教育再生会議、発足 “アベデュケーション”始動」の見出しは朝日新聞(1/16)だった。アベデュケーションは安倍(アベ)+教育(エデュケーション)の造語だろう。教育を最重要課題に据える安倍政権への好意的なマスコミの応援用語。とどめを知らず麻生財務・金融相へ“讃歌”=「アソウノミクス」(AERA1/28)まで飛び出した。

アベノミクスは安倍(アベ)+経済(エコノミクス)。誰が最初に言い出したのかは、さすがのウィキペディアにもまだ記載がない。さしずめ朝日か日経から始まったような気がしてならない。アベデュケーションの方はまだウィキペディアにも取り上げられていない新語だが、これは明らかに朝日発と思える。アソウノミクスも朝日からか・・。

朝日は2000年代に、団塊ジュニア世代を指して「ロスジェネ」(ロストジェネレーション)と名づけ連載を組みプレスキャンペーンを張った。これも元はといえば1920ー30年代のアメリカの文学史における小説家の一群を「失われた世代」と呼んだことの二番煎じにもとれる。

アベノミクスも、まさに二番煎じ。最初聞いたときに私はすぐにレーガノミクス(Reaganomics)、つまりレーガン(米大統領任期1981-1989)+経済(エコノミスト)の真似(まね)と感じた。多くの人が同じ印象を持ったのではないだろうか。

争点を隠したマスコミ造語

自民党総裁に安倍氏を立てて臨んだ総選挙前後から、アベノミクスの言葉が頻繁に登場してきた。マスコミのはしゃぎっぷりは、自民大勝で加速してきている。総選挙の争点を「脱原発」から「経済」に見事にすりかえた。「原発村」一員のマスコミの援護は功を奏し、経済復興のプレスキャンペーンの中、アベノミクスの文字を見たり聞いたりしない日はないほどになってきている。各野党の機関紙でさえ「アベノミクス」の言葉を軽がるしく使ってしまっている有様。このままではテレビコメンテーターたちの先導によるアベノミックス信仰は勢いをますばかり。

ならば当広場も、アベノミクス=経済問題について次期参院選にも大きく影響が及ぶものと予想されるだけに、正面から取り上げて考えてみたいと思います。

アベノミクスさ~ま~

小林よしのり氏の漫画が、端的に今日の珍現象をうまく言い当てている。あえて転載させていただきました。

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原発でなく太陽光にこそ支援策を

2013年01月14日 | 経済

「桑野さんかな?・・」
やはり桑野さんでした。
今日の朝日新聞経済面「限界にっぽん」シリーズ。「遅れた政策転換 太陽光 日本は油断した」のテーマ記事。自宅のソーラーパネルの前で笑顔の桑野幸徳さん(元三洋電機社長、71歳)の姿。太陽光発電研究の第一人者として、たくさんコメントが記載されていました。

小泉政権では太陽光軽視、原発加速

「太陽光発電の普及は政権交代と密接な関係がある」と桑野さん。1993年の自民党が下野し細川政権が誕生したときに、太陽光政策は加速した。当時、ソーラー関西3社といわれた三洋、シャープ、京セラが新政権に陳情し蔵相(藤井裕久)の賛成を得た。しかし自民党が再び政権を奪還すると、電力業界と自民党の原発族議員の圧力で、法制化が検討されていた自然エネ促進法がつぶされる。2001年の小泉政権になってからは経済産業省主導の原子力立国計画を決め、国内の原発比率を一層高め、途上国への原発輸出の振興政策に走る。2006年には太陽光発電への補助金は打ち切りに。この辺の動きはドイツをはじめとする欧州の動きとは正反対だったという。

三洋の“クリーン社是”生かせず

もし3.11原発事故があと10年早く、小泉政権誕生の前あたりに起きていたら日本の太陽光政策、さらには産業構造の方向性はずいぶん変わっていたのではないだろうか。原発を手がける日立、東芝、三菱とちがいクリーンエナジーを、社を挙げて目指していた三洋、シャープの事業戦略は、おそらく太陽光ビジネスが占める割合が格段に大きくなっていて現在のような経営苦境状況とはちがった展開になっていたように思う。

安倍自民で自然エネは後退か

そして昨年12月、政権は再び交代した。自民党でも河野太郎のような脱原発議員がイニシアチブを握るならともかく、3.11をすっかり忘れ再稼動はおろか、新増設も含みをもたすような安倍内閣では、小泉政権時代に逆戻り。日本の太陽光産業への十分な助成は期待できそうにはなく、ますます不安を覚えるばかりです。

【写真】桑野さん自宅大阪府交野市(朝日新聞・伊藤進之介氏撮影)

 

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AndroidタブレットPCで楽しむ

2013年01月13日 | IT関連

元日の新聞にはどっさり折込み広告が入ります。見るのがたいへんですがその中で安価なタブレットPCが目に留まった。日本のマウスコンピューター社のLuv Pad AD701(9980円・中国製)。さっそくチラシの地元電気店で手に入れる。今も現役で使用しているノートパソコンがマウスコンピューター製であることもありメーカーに対しての不安はありませんでした。
 
タブレットといえばNexus7、iPad miniなどが定評のあるところですが、アンドロイド(Android)タブレットとは、一体どんなものか入門用として本機に触れてみました。選定の決定打はUSB端子が付いていたこと、他機には無し。この選択の有効性はさっそく現実のものとなりました。デフォルトのキーボードはキー入力スペースが狭く文字サイズも小さくNG、とても長い文章など打てるものではありません。手持ちの小型キーボードがUSB接続でこんなに早く役に立つことになるとは・・(笑)

ネット、メールはOK、アプリ不安定

WiFiでのインターネット閲覧、メール、YouTube動画設定などはうまく行き最低限のことはできます。ただアプリが、インストールはできても起動しないという不具合?が出ました。事始め早々に得意の?リカバリーをすること3回。次善策としてはAndroid OSを4.03から4.04にバージョンアップ。メーカーのホームページのFAQ手順に従いこの作業には昨夜1晩費やした。どうやら「同じAndroid OSを採用してもメーカーごとにOSの深い部分では細かくカスタマイズされているため、アプリの動作に差異が生じてしまう」(日経BP『電子書籍』)と知り納得。つまりグローバル標準モデルのNexusシリーズを除いては問題が付きまとうようです。

1万円で十分遊べる

またウィルスの侵入はアプリのインストールからが大半と聞きます。かといってアンチ・ウィルスソフトを入れれば重くなるし・・こうなったら割り切って追加アプリなしで本機は使い続けることにした!! AD701で電子書籍を読むことも断念。1万円もしないタブレットではブラウザとメールができれば十分。Nexus7、iPad miniにしてもこれまでのパソコン価格の感覚としては決して高価には感じません。ここ何日間、安いタブレットでずいぶん楽しませてもらいました。それなりの新しい知識も得た。ウィンテル(Windowsとintel)の時代が変わりつつあるのかな・・パソコン世界の急速な進歩をAD701からも少しのぞくことができました。


AD701のスペック(仕様)】
OS Android 4.0(米Google)
CPU Allwinner(中国) A10(Cortex A8)/1.0GHz
液晶 7インチTFT液晶(800×480)
システムメモリ 512MB
ストレージ 8GB
USB USB2.0 x 1/ USB mini Bタイプ x1
カメラ 前面 (30万画素)・・初代、カシオQV10並
内蔵スピーカー(モノラル)ヘッドフォン出力 x1
外部出力 mini HDMI x1 (最大 1920x 1080ドット)
メディアスロット microSDカードスロットx1(最大32GB)
動作時間 約5時間
本体 約192(幅)x117(高さ)x13(奥行)mm 390g

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LuvPad  AD701
Android Tablet PC

MCJ(マウスコンピューター)

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新春、キンドルで小出裕章著を読む

2013年01月08日 | IT関連

新年の初読書は『核=原子力のこれから』(本の泉社)でした。11月に予約したアマゾン社発売の電子書籍端末、キンドルが昨年末に届き、さっそくお正月に一冊購入して読んだのが小出裕章先生のこの本です。

Nuclear=核=原子力。高速増殖炉をあきらめない本当に理由は超優秀な核兵器材料の確保。わが国の外交政策大綱には、当面核兵器は保有しない政策をとるがその製造の経済的、技術的ポテンシャル(能力)は常に保持するとともにこれに対する掣肘(せいちゅう)を受けないよう配慮する・・。小出裕章先生の本はどれも良い!

子どものランドセル姿が消えるかも

本書は講演会の内容をまとめたもので易しい説明から難しいものまで図表入りで書かれてます。じっくり紙の本と同じようにして「キンドル・ペーパーホワイト」を使って目を通しました。縦書きでパソコンの画面に向かっているような疲れは感じなく、すんなり読み終えました。途中「掣肘(せいちゅう)」などという難解な言葉は、その時点でキンドルの辞書機能で調べました。解説機能は内蔵の国語辞典、さらにはウィキペディアのサイトに飛ぶようにもなっています。将来、子供たちが本を入れたランドセルを背負っていく姿がなくなるかとも思いました。教科書や辞書が、薄い電子書籍リーダー、一つで間に合うようになると想像できるからです。

ネット店舗が個人データを握る

ただ、私がどんな本を買って読んだのかをすべてキンドルを通じてアマゾン社に把握されるというのは、あまり気持ちの良いものではありません。ふつうの書店で本を買う時には、身元までいちいち明かすことはありません。しかしすでに個人登録を済ませているネット書店からの場合、誰がどのような本を買っているのかは、すべて知れるところとなります。もっともこれはネットショッピング全般に言えることで電子書籍に限ったことではありませんが。

ネットは「無料」ではないと知る

「インターネットは無料で便利だ」と思って誰もが利用していますが、その対価はしっかり払わされているともいえます。その代償は「個人情報」「個人データ」の提供という形です。誰がいつ何時に、どんなものを買ったり検索、閲覧をしたか履歴で人物像が描かれます。それぞれの人たちの思考や趣向まで知ろうとすれば知られてしまうのがインターネットの世界ではあります。キンドルで快適に読書できることをうれしく思う反面、これからもどのようにネット社会と向き合って行けばよいか明快な回答は持ち合わせていません。それでも私はどちらかというと性善説志向で、ネット社会の良心とその将来性を信じて利用をつづけたいと思っています。

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新春アンコール動画

「国破れて山河無し」に至る原子力。 約9分のミニ講座ですがこの動画授業で私は小出ファンになりました。資料データはやや古いものの本質は今も変わりません。ぜひご覧ください。3.11以前の講義。

 「原発なしでも電力足りてる」 小出裕章(京大助教)

 

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非情なリストラ世相 2013

2013年01月04日 | 経済

あけましておめでとうございます。
当ポポロの広場にご来場のみなさま、本年もどうぞご巡回ください。お待ちしています。

「追い出し部屋」とは

昨年末の朝日新聞紙上に『限界にっぽん』と題して企業リストラに関する記事が1面2面に亘って特集されていました。余剰対象となった社員が一堂に集められ「事業・人材強化センター」の名目で研修をしている。それを従業員達は「追い出し部屋」と呼ぶ。

原型はいつ頃から現れたのであろうか。1987年の国鉄清算事業団も似た感じだったと思う。「追い出し部屋」の正式名は「プロジェクト支援センター」(N社)、「キャリアステーション室」(S社)とさまざま。とりわけ30代正社員の人減らしが2000年代に入り大企業で増えている。当然日本全体で製造業で働く人の数がどんどん減っている。

「合理」化から「リストラ」へ

企業が労働生産性を高めるため余剰資産や余剰人員を整理をすることは今に始まったことではない。終戦後から70年代までは「合理化」と呼ばれた。労働運動でも「反合理化闘争」がスローガンの一つに挙がっていた。本来の合理化の意味は、決して悪いものではなく「古い慣習的な方法をルール化」(M・ウェーバー)などを指し、そのため「良くない合理化」にはカギカッコを入れ、「合理」化反対、と表記したものです。

バブル崩壊後、人員整理が徐々に忍び寄ってきた。今度は「合理化」でなく「リストラ」と英語表記で和らげた印象をもたせて。リストラ(Restructuring)の語源は、ロシア語の「ペレストロイカ」(再構築)から来たという。ペレストロイカはソ連改革のゴルバチョフ大統領の政治手法でまったくマイナスのイメージはなかったはず。しかしそこから派生された「リストラ」は、しばらくしてたちまち色あせた。もっぱら「整理解雇」の意味になってしまった。今では日常会話の中でも「お父さんがリストラされた」とか「とうとう私もリストラになりました」という言い方が一般化し、リストラ=解雇=首として用いられている。考えてみるとなんとも非情なことが日常化してしまったものです。

90年代、選択と集中の「リストラ」に対して「リエンジニアリング」(Re-engineering)が登場した。すでに「リストラ」にマイナスイメージが付き始めていて、もっと積極的に劇的に全業務を見直し再設計するという意味で「リエンジニアリング」と言い換えようと、私の職場では上司が提唱し私も大いに賛同した過去が思い出されます。

リストラが株高の怪

大規模なリストラが電機産業を襲っています。非情なことにリストラ計画が発表されると株価は上がる。その規模が大きければ大きいほど株価も上がる。これは「株式時価総額の拡大」を基準に企業が投資家から評価を受けることによる。ともかく目先の利益を上げようとして、不採算部門はどんどん切り捨て事業所・工場ごと売却をすることも。売上高が伸びなくても大幅なコスト削減によって見かけの収益はアップします。しかしリストラ実施による利益確保はすぐに底をつき企業丸は浸水し沈没に向かわせてしまう。

行き過ぎた「選択と集中」

日本の電機産業は、選択と集中にの名の下に、温存しておかなければいけない重要な技術までも売却し流出させてしまった。自動車産業との経営戦略の違いを感じます。基幹産業の自給率・技術力確保という点では、これからの農林業など他産業のあり方にも示唆されるものがあるように思います。

「ポポロ」は働くものの応援広場

製造業、中でも電機産業で働くお父さん、お母さんにはきびしい風が吹き荒れています。今年も当広場は、働く人たちの生活と権利を守るための応援ゾーンでありたいと思います。謹んでよろしくお願い申し上げます。

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