ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

釣り合いのとれた対応を

2023年10月17日 | 政治
恐ろしい事態が発生している。
今、この瞬間もガザでは大規模地上戦の予告で混乱と緊張が続く。

まさに「戦争は人類の敗北である」(ローマ教皇)

今回の戦火を前にしスイスの外相・前大統領のカシス氏は「釣り合いの取れた対応を」と武装中立国らしいリアルな提言をしている。

死者数はイスラエル側で少なくとも1,400人、ガザ側で2,750人を超えたという(毎日10/17付)。すでに、イスラエルは十分報復を果たしたのではないか。

NATO事務総長ストルテンベルグ氏
(ノルウェー出身)もハマスを非難しイスラエルへの連帯を示しながらも、さらなる報復作戦については「戦争にはルールがあり、釣り合いをとることが求められる」と暗にイスラエルに自制を求める発言をしている。

かの「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典は「目には死を」とまでは言っていない。

「人道的な兵器の使用」とか「殺し合いにルール」というのも妙な感じがしてならないが現実的には最低、人類破滅までは突き進まない線は守るべきだろう。

この地球の上であちらでもこちらでも戦争、戦争、戦争。

果たしてこの先、「敗北」している人類自体が生存し続けるだけの価値があるかどうかさえ疑問だが、ポポロ正月恒例のエスペラントの創始者、ザメンホフ博士の詩『道』を思い返し、くいしばって行こう。

うまずたゆまず
種をまき、種をまく
のちの時代を考えながら・・・

百の種は滅びても
千の種は滅びても
いつもかわらず種をまき、種をまく


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



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ノーベル賞よりイグ・ノーベル賞?

2023年10月03日 | 研究・書籍
今年のノーベル生理学・医学賞にmRNAワクチンの開発で評価された米国のペンシルベニア大学のカリコさんとワイスマンさんの二人の教授が選ばれた。「世界中で130億回以上接種され何百万人の命を救った」ということですが、私はそう簡単に手放しでは喜べません。
とにかく異例つづきで懸念材料が多かったワクチン開発。それらを異常事態という御旗で成果を急ぎ短期間に製品化したmRNA。その評価は、まだまだ早いのではないでしょうか。mRNAへのこだわりが強く、とりわけ日本では他の製法を寄せつけないようにも見てとれました。そこにはかなり政治的なものを感じてしまっています。

そこへ行くとユーモアたっぷりのイグ・ノーベル賞の方はいい。「副反応」もなく、笑顔で安心して見ることができるからです。

イグ・ノーベル賞のイグ(Ig)は「反対の」意味。本家のノーベル賞に対してユニークな考えさせられる研究に贈られる。日本人は今年で17年連続の受賞。過去には犬の言葉が分かる翻訳機や股からのぞいてみた景色は小さく見えるなど。今年も日本人研究者が選ばれた。こちらも男女。明治大学教授の宮下芳明さん、東京大学特任准教授の中村裕美さん。
電気を流して塩味アップする。スプーンや箸に弱い電気を流し塩味の感じにするといもの。楽しいですね、魔法のスプーンでの味付け。

政治色の臭さ味を感じさせないイグ・ノーベル賞の方に一票を投じたいと思いました。


(読売KODOMO新聞9/28参照)



【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



「イグ・ノーベル賞」に日本人研究者 電流で味覚変える
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国際非暴力デー

2023年10月02日 | Weblog
きょうは何の日?
10月2日は国際非暴力デー。
インドの独立の父、マハトマ・ガンディーの誕生日でもあるこの日にちなんで設けられた記念日だといいます。
「非暴力を用いることだけが、真の民主主義にいたる道なのです」きょうの毎日新聞「余禄」欄にも詳しい記事。しかし民族の融和を祈り続けたガンジーは暗殺で生涯を閉じている。

暴力には暴力で対峙することが「常識」の中で、非暴力でたたかうことは、かなりの精神力と、かなりの生命を捧げることを覚悟しなければならない。

1915年から1947年に及ぶ長期に渡ったインドの独立戦争。中でも終盤での非暴力・不服従運動で犠牲になった命は計り知れない。その代償は大きすぎないだろうか。

「非暴力・不服従」の精神は「非武装中立」にも通じるもの。考え方としては理想的で立派、充分に尊重されなければならないと思う。ただ、この闘い方を選んだ場合も、とてつもなく多くの生命を犠牲にすることにはなる。その覚悟が果たして人々(ポポロ)にどこまで理解し実践し得るか、厳しく難解なテーマ(選択肢)です。
いずれにしても、ガンジーが示し勝ち抜いた戦い方、抵抗の精神には敬意を表します。

今月はもう一つ21日に国際反戦デーというのがありますね。こちらは日本発の「国際」記念日。今や知る人も少なくなりました。「1966年から毎年 10月21日 日本労働組合総評議会 (総評)が「ベトナム反戦統一スト」を実施し、それと同時に全世界の反戦運動団体にも ベトナム戦争 反対を呼びかけたことに由来する」
(ウィキペディア)

猛烈な長い残暑がやっと遠のき、息をついています。
先人たちの貴重なたたかいに学び「平和で非暴力な世界」をなんとかめざし実現したいものです。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



ガンジー(「非暴力、不服従」を貫いたインド独立の父。)
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