ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

新刊「どうせ死ぬんだから」

2023年09月22日 | 研究・書籍
最近書店で目に留まった新刊は『どうせ死ぬんだから』(SBクリエイティブ)。手に取ってぱらぱらと見る。
痛快なフレーズが今朝の全国紙の記事下広告欄にも載っていた。

「好きなことだけやって寿命を使い切る」「70代80代はわがままに自由に生きる」
5つの新提言は
(1)体にいいものよりラーメン週5
(2)金持ちより思い出持ち
(3)医者の言葉より自分の体の声を聴こう!
(4)就活なんかいらない
(5)死ぬときくらい迷惑かけよう

(5)の死ぬときくらいは迷惑かけよう、は気が楽ですな。著者の和田秀樹ファンの友人ともこの本のことを話題にしました「さすがにここまではついていけません」とのこと。
和田秀樹の本はベストセラーの『80歳の壁』や『70歳からは大学病院に行ってはいけない』などすでに何冊か購入して読み共感もしています。しかし今回は購入は控えました。

ところで和田先生、これまでどのくらい本を出していらっしゃるのだろう。ちょっと調べたら中高年向け健康本、受験の勉強に関するものなど昨年だけでも40冊以上!?。すごい発信力ですね。
それにしてもタイトルだけ見ているだけでも楽しい、魅力的、示唆に富んでいます。上手なキャッチはご本人以外にも、有能な編集スタッフにも恵まれているのでしょうね。

「財産を残すために人生を我慢しない」「一番怖いのは認知症よりうつ病」「孤独死=可哀想はメディアの刷り込み」・・・

一貫しているのは、今の医療の在り方、人々の病気・人生観を問い直しているところでしょうか。これからも自由なお立場でわたしたちを啓蒙していただきたいと思います。


(敬称略)【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



『老いの品格』いい歳のとり方をして<魅力的な理想の老人>になるために
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統計史上125年で最も暑い夏

2023年09月04日 | 研究・書籍
日本列島、どこもかしこも異常な暑さに見舞われている今年の夏の気温です。

「昔からこんなに暑かった?」「昔の夏は、こんなに暑くなかったよ」。お父さんやお母さんが、そんなことをいうのを聞いたことはないでしょうか。
(読売KODOMO新聞)

さらにお爺さん、お婆さんの時代は、うちわと蚊帳(かや)、電気の扇風機がある家はまれ。電気冷蔵庫もありませんでした。氷を専門に扱う「氷屋さん」というお店がありました。

いったいどうなっちゃんたんでしょう、この暑さ。
40年前より平均2℃以上高い?


『夏はなぜ暑いのか』という本を、救いを求める気持ちで読んでみました。佐藤文隆著 2009年 岩波書店

本が出された頃の夏も、日本も世界も猛暑つづきであったようで、いま読んでも気象的背景に違和感はありません。

著者は日本の猛暑などは、かわいいもの。世界ではイラクのバスラで58.8℃、アフリカのリビア57.7℃、米カリフォルニアで56.7℃などと度肝を抜く、と動じない。

空気と太陽光線、空気の加熱、熱の最終処理、温室は温室効果で温まるのではない、蒸し暑い夜に分子遷移を思う・・と論は進む。

とてもついていけなくなりました(笑)

タイトルをもう一度みました。『夏はなぜ暑いのか』

そうか“解決本”や“救済本”の類ではないのだ。「暑さ」のメカニズムを解明している理論的な書でした。



(著者の佐藤文隆先生は1938年生まれ、ご専攻は宇宙物理学、一般相対論)


(敬称略)【木工さんと楽器ヴィオリラの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔


 

小野リサ "Summer Samba" Live at Java Jazz Festival 2007

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