ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

スピーチライターの存在(安倍首相)

2015年07月31日 | 研究・書籍

「安倍総理は日本の政治家には珍しく、スピーチ・ライターを抱えている・・」、新書『知の武装』から知りました。

スピーチ・ライター、演説文作家とでも訳しましょうか。安倍首相のスピーチ・ライターは谷口智彦氏だといいます。1957年生まれ東大法卒、元日経ビジネス記者、内閣官房審議官。

東京五輪開催を決めた国際オリンピック委員会(IOC)総会での首相の力強いメッセージ、「福島第一原発の汚染水は完全にブロックされている!」の演説も谷口氏によるものだと。

安倍首相の米国議会での安保法制夏までのお約束スピーチも谷口氏が絡んでいるようだ。もしかしたら造語、アベノミクス( Abenomics )の発信元も氏周辺の関連かもしれないですな。

政治家は、表舞台にいて一見スターのような派手な存在ですが、実際にシナリオを作成しそれを演出しているのは別な人たちなのかもしれませんね・・。

 

知の武装: 救国のインテリジェンス (新潮新書 551)
手嶋龍一  佐藤優
新潮社

 

安保法制「夏までに成就」 安倍総理、米議会で演説(15/04/30)

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「とぼけた顔してバンバンバン」

2015年07月26日 | 愛しのオールディーズ

万歳と あげて行った手を 大陸において来た」反戦川柳人、鶴彬(つるあきら)の負傷兵をうたった作品です。このようなことにならないよう、私たちは今、声を上げる・・の呼びかけで、炎天下の今日は「戦争法案反対!国会包囲行動」が行われました。参加された皆さんには敬意を表します。

オリンピックどころじゃねぇだろ
再稼動どころじゃねえだろ
原発輸出どころじゃねえだろ♪

RANKIN TAXI - ボンボンボンオヤジ feat.RICO

中米のレゲエの曲調でランキン・タクシーさんが歌う社会派ソング『ボンボオヤジ』。どこかで聴いた曲だと思いましたが、60年代のGS、スパイダーズ『バンバンバン』だった。こちらは、かまやつひろしの作詞作曲。「とぼけた顔してバンバンバン」

今回の安保法制関連法案は10本の法律を1つにまとめて閣議決定をする、これはかつて民主的だったドイツワイマール憲法下でナチスが行った手口とよく似ています。まさに「とぼけた顔してバンバンバン」です。
連日暑いですが、私たち国民はしっかり目を見開いて「ニクイ国民」であり続けましょう。

スパイダーズ「バンバンバン」

 

 

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戦場でバカ!と叫ぶ精神を忘れない

2015年07月16日 | 研究・書籍

イラクで凶弾に倒れた戦場カメラマン橋田信介さん。今から11年前に発行された橋田さんの書を読んでみました。『世界の戦場で、バカとさけぶ』。

2015年の現在に至るまでこの国の基本の政治・外交の流れは変わっていないことを知りました。
当時は小泉内閣。
「イラクに大量破壊兵器があるといって小泉政権は戦争に協力したにもかかわらず、それが出てこないのはなぜか?」との国会での野党質問に、小泉首相は「フセインが今イラクにいないからといって、フセインがいないということにはならない」となんともヘンテコな答弁で返す。「フセイン」を「大量破壊兵器」に置き換えてみても意味不明な発言です。本当の答えはもっと分かり易く「イヤー、大量破壊兵器はないことはハナからわかっていたんですけど、わが国はアメリカの子分ですのでしようがないんですよ。そこんとこ、ヨロシク!」と小泉調でいえばよいものを。思わず笑ってしまいました。

ごり押し瓜二つ小泉、安倍政権

当時も「イラク戦争には疑問、アメリカを説得すべき」と中曽根、橋本、細川、羽田などの歴代総理が苦言を呈していたという。それに対して小泉首相は「熟考する!」と。「熟考」とは政治用語で「不可能」という意味。なんだか、今回の安倍政権の無理押しの安保法制にもそっくりですね。

著者は、(戦場に)戦闘と非戦闘地域などの区分はない。「安全地帯とか非戦闘地域という言葉は日本の政治家がつくり出した平和ボケの幻想語だ」とも。

世界平和に逆行、公明党

「公明党さん、それはないでしょう?公明党の母体である創価学会は世界平和を信奉する宗教団体のはずなのになぜイラク戦争に反対しないのでしょうか」「イラク戦争に対しては朝日新聞は反対、読売新聞は賛成と分かれました」、今度の安保法制でもまったく同じ図式ですね。

さてその後、歴史はどう語ったでしょうか。2004年にイラクに大量破壊兵器がなかったことはアメリカのパウウェル国務長官が認め、アナン国連総長は「イラク戦争は違法だった」とまで発言。戦争の前提(大義)は根底から崩れさったのです。

小泉政権は「テロ特措法」を作ってイラク戦争には協力した。それでもまだ「特別措置法」という臨時的なものだった。しかし、今回の安倍政権では無期限の「恒久法」で戦争参加を表明しようとしています。

土下座外交はやめなさい

一方で著者は「土下座外交はやめなさい」とも。かつて村山首相がマレーシアのマハティール首相に「日本は戦争で悪いことをしました」と謝罪。それに対してマハティール首相は「いつまでそんな過去のことをグジャグジャいってるんだ。アジアの経済大国としてもっとやらなければならないことがたくさんあるだろう」と。その通りと思います。

著者橋田信介の様な国際感覚を持った人が、カメラマンといわず今、日本に一番必要な信念のある外交官になってほしいところでもあります。

奥さんの橋田幸子さんの編集による『世界の戦場で、バカとさけぶ』。今著者の精神を受け継いで私たちも勇気を持ってあらゆる不条理に対して「バカ!」と叫びたいと思います。それこそが著者に対しての弔いにもなりましょう。合掌。

 

世界の戦場で、バカとさけぶ
橋田信介著 橋田幸子編
アスコム(旧アスキーコミュニケーションズ)

 

橋田信介(戦場カメラマン)

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学生有志シールズ、立ちあがる

2015年07月12日 | 政治

デモの中に若者たちの姿が増えてきました。
学生たちの組織「シールズ(SEALDs)」が動き出しました。
シールズとは「Students Emergency Action for Liberal Democracy S」
(自由と民主主義のための学生緊急行動)の略だという。

スマホでみるとエンブレムには「本、ペン、ヘッドフォン、メガホン」=写真。
学生らしくて良いデザインですね。学生の本分は学習です。労働者は生産。

過去の轍(てつ)を踏まない運動を

学園から学習権、学問の自由を守る改革を起点にそこから社会へアプローチしてほしい。これまでの学生運動は一部の先鋭集団が主導権を争い、挙句の果てには他派学生を敵視し命まで奪い合うようなことをしてきました。それらによって多くの学生の支持を得られず運動は孤立化し空中分解、後輩の学生からは敬遠され衰退してしまったといえます。

シールズには親しみやすさを感じます。「担い手は10代から20代前半の若い世代。私たちは思考し、そして行動します」とうたい、学生有志がカジュアルなノーマルな形で参加できる運動を創りだそうとしているように見受けられます。まるで自民党の党名の様な「自由と民主的な日本」を守る、というごく当然の良識の共通項の下に連帯を築いていくことです。今や自民党はその党名にふさわしくない自由と民主主義を忘れた強権的な政党へと化していますから。

応援しますよ、シールズの学生のみなさん。

 

安保法制「戦争に優しい戦争はない」学生団体シールズら抗議

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“群馬県宣伝部長”が広場慰問に

2015年07月03日 | Weblog

わがポポロの広場に、ぐんまちゃん宣伝部長がお越しになりました=写真(中央)。

何とも空しい時代だからといって
くよくよするなよ
考え込むことなんてないのさ
今となってはどれも同じこと
どうしたらよいのかは 誰にも解らない きみにも ぼくにも・・
かといって くよくよするな
堂々巡りだ もう同じことを考えなさんな

ありがとうございます・・宣伝部長!

 

Don't Think, Twice It's All Right Peter, Paul Mary

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