タウシュベツ川橋梁に訪れるのは初めてではありません。
しかし、その時は「廃線巡りファン」としてではなく、観光客として北海道遺産の「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の一つの「タウシュベツ川橋梁」を鑑賞に来たのでした。
しかし、2011年 9月9日のその日の糠平湖の水位は満水状態で、「タウシュベツ川橋梁」の姿を見ることは出来ませんでした。
2011年 タウシュベツ川橋梁の記事はこちらから。
タウシュベツ川橋梁は士幌線がタウシュベツ川を渡河するために架けたコンクリート製アーチ橋でした。
1955年に糠平ダムが建設される際にその湖畔に沿うように新線が敷設されタウシュベツ川橋梁は湖底へと沈むこととなりました。
しかし、糠平湖は人造湖であり発電量や地域の降水量によってその水位が大きく変化し、残されたタウシュベツ川橋梁は満水時には湖底に…そして渇水時には姿を現す「幻の橋梁」として人気を博するようになりました。
前回も9月に訪れ、タウシュベツ川橋梁は湖底に沈んでその姿を見ることは出来ませんでした。
今回も、「ど~せ9月は満水時で、橋梁の姿は見られないだろうな~」と、一度はその前を通過しました。(先の記事で“LTE”が受信できなくて糠平まで山を下った時のことです)
しかし、“LTE”の都合で展望台の前を何度も通過するうちに気が変わり、「せっかくだから見て行こうかなぁ~」と立ち寄る気持ちになったのが幸運でした!
ここにもクマ注意「ヒグマ出没中」の立て看板が…
「クマ多いなぁ~ブツブツ…」
展望台に向かう途中に士幌線の路盤を横切ります。
以前もこの道を歩き路盤を横切りましたが、その時にはここが士幌線の路盤とは知りませんでした。
遠くに路盤を歩く人の姿が見えます。
一人で歩いているみたいです…
怖くないのでしょうか?
この路盤は“自然遊歩道「東大雪の道」”として整備され「三の沢橋梁」の辺りまで続き、森を散策できるようですが…
そうか…今日は日曜日、どうりで人が多いわけです。
この道も一人で歩いていると本当に心細いです。
これだけ観光客がいると心強く安心です。
道路わきにはこのような丁寧な内容の案内板が設置されています。
以前はもっと簡略な表示だったような気がします。
展望台から橋梁を望みます。
今年は9月の割には降水量が少なかったのでしょうか…遠くに「タウシュベツ川橋梁」の姿がくっきりと見えています。
毎年この前の道を通っていますが、今回初めて「生のタウシュベツ川橋梁」を鑑賞することが出来ました。
“LTE”難受信地域だったお陰ですね。
長めのレンズでタウシュベツ川橋梁を見ます。
以前は林道を通って橋梁まで行くことが出来たのですが、2009年からは一般車両の通行は原則禁止され、どうしても行きたい人は徒歩で1時間ほどの距離を歩かなければなりません。
しかも「ヒグマ出没」のリスク付きですから…
比較的安全に橋梁に行くのなら、「NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター」の有料ツアーを利用して行くのが宜しいかと思います。
タウシュベツ川橋梁は士幌線に残された他の橋梁とは異なる外観もその人気の一つであると思います。
コンクリート・アーチ橋の「エッジの立った」いかにも人工物的な外観とは異なり、角のとれた緩い外観が特徴です。
これは、「幻の橋梁」と言われる所以のダム湖湖底に水没する特殊な環境に理由があります。
9月~10月期に水没した橋梁のコンクリートは躯体深部まで水分が浸透します。
そして水位が下がる冬季には、たっぷりと水分を含んだ躯体が姿を現し極低温の空気に曝され水分が氷結しコンクリートを崩壊させます。
そうした厳しい自然環境の営みが、タウシュベツ川橋梁の角の取れた優美な姿の要因とは皮肉なものです。
この自然の営みはこれからも繰り返され、いずれはタウシュベツ川橋梁は自然へと還っていくのでしょう。
「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」は北海道遺産に選定され保存対象となっているのですが、タウシュベツ川橋梁はその立地の特殊性から保存の対象外となっているのです。
つまり、自然の手に委ねている状態です。
毎年、年を重ねるごとに、まるで生き物のように老いて行き、いずれはその姿が「無」に還る運命なのです。
そういう儚さが鉄道遺構の中で特別な魅力を放っている理由なのかも知れません。
しかし、その時は「廃線巡りファン」としてではなく、観光客として北海道遺産の「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」の一つの「タウシュベツ川橋梁」を鑑賞に来たのでした。
しかし、2011年 9月9日のその日の糠平湖の水位は満水状態で、「タウシュベツ川橋梁」の姿を見ることは出来ませんでした。
2011年 タウシュベツ川橋梁の記事はこちらから。
タウシュベツ川橋梁は士幌線がタウシュベツ川を渡河するために架けたコンクリート製アーチ橋でした。
1955年に糠平ダムが建設される際にその湖畔に沿うように新線が敷設されタウシュベツ川橋梁は湖底へと沈むこととなりました。
しかし、糠平湖は人造湖であり発電量や地域の降水量によってその水位が大きく変化し、残されたタウシュベツ川橋梁は満水時には湖底に…そして渇水時には姿を現す「幻の橋梁」として人気を博するようになりました。
前回も9月に訪れ、タウシュベツ川橋梁は湖底に沈んでその姿を見ることは出来ませんでした。
今回も、「ど~せ9月は満水時で、橋梁の姿は見られないだろうな~」と、一度はその前を通過しました。(先の記事で“LTE”が受信できなくて糠平まで山を下った時のことです)
しかし、“LTE”の都合で展望台の前を何度も通過するうちに気が変わり、「せっかくだから見て行こうかなぁ~」と立ち寄る気持ちになったのが幸運でした!
ここにもクマ注意「ヒグマ出没中」の立て看板が…
「クマ多いなぁ~ブツブツ…」
展望台に向かう途中に士幌線の路盤を横切ります。
以前もこの道を歩き路盤を横切りましたが、その時にはここが士幌線の路盤とは知りませんでした。
遠くに路盤を歩く人の姿が見えます。
一人で歩いているみたいです…
怖くないのでしょうか?
この路盤は“自然遊歩道「東大雪の道」”として整備され「三の沢橋梁」の辺りまで続き、森を散策できるようですが…
そうか…今日は日曜日、どうりで人が多いわけです。
この道も一人で歩いていると本当に心細いです。
これだけ観光客がいると心強く安心です。
道路わきにはこのような丁寧な内容の案内板が設置されています。
以前はもっと簡略な表示だったような気がします。
展望台から橋梁を望みます。
今年は9月の割には降水量が少なかったのでしょうか…遠くに「タウシュベツ川橋梁」の姿がくっきりと見えています。
毎年この前の道を通っていますが、今回初めて「生のタウシュベツ川橋梁」を鑑賞することが出来ました。
“LTE”難受信地域だったお陰ですね。
長めのレンズでタウシュベツ川橋梁を見ます。
以前は林道を通って橋梁まで行くことが出来たのですが、2009年からは一般車両の通行は原則禁止され、どうしても行きたい人は徒歩で1時間ほどの距離を歩かなければなりません。
しかも「ヒグマ出没」のリスク付きですから…
比較的安全に橋梁に行くのなら、「NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター」の有料ツアーを利用して行くのが宜しいかと思います。
タウシュベツ川橋梁は士幌線に残された他の橋梁とは異なる外観もその人気の一つであると思います。
コンクリート・アーチ橋の「エッジの立った」いかにも人工物的な外観とは異なり、角のとれた緩い外観が特徴です。
これは、「幻の橋梁」と言われる所以のダム湖湖底に水没する特殊な環境に理由があります。
9月~10月期に水没した橋梁のコンクリートは躯体深部まで水分が浸透します。
そして水位が下がる冬季には、たっぷりと水分を含んだ躯体が姿を現し極低温の空気に曝され水分が氷結しコンクリートを崩壊させます。
そうした厳しい自然環境の営みが、タウシュベツ川橋梁の角の取れた優美な姿の要因とは皮肉なものです。
この自然の営みはこれからも繰り返され、いずれはタウシュベツ川橋梁は自然へと還っていくのでしょう。
「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」は北海道遺産に選定され保存対象となっているのですが、タウシュベツ川橋梁はその立地の特殊性から保存の対象外となっているのです。
つまり、自然の手に委ねている状態です。
毎年、年を重ねるごとに、まるで生き物のように老いて行き、いずれはその姿が「無」に還る運命なのです。
そういう儚さが鉄道遺構の中で特別な魅力を放っている理由なのかも知れません。