ようやく「小幌駅」についてレポートを始めますが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4b/ca0c761aa195338e27773237949375fc.jpg)
まず最初に重要なお知らせがあります。
「なんと!」小幌駅はどうやら廃止の危機を免れたようです。
上図は試しに「乗り換え案内」で洞爺→小幌 の経路検索を行ったものですがしっかり検索結果が示されました。
つまり…まだ営業中ってことですね。
報道によりますと、
JRから小幌駅廃止の意向を受けた豊浦町は町の観光資源のキーとして「小幌駅」存続を申し出て、両者で協議した結果、町が維持管理費などの負担を条件に両者で協定の締結が行われるようです。
小幌駅があるエリアは「洞爺湖有珠山ジオパーク」として「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されていますが、小幌駅から徒歩でしか訪れることが出来ない「岩屋観音」がその重要なジオサイトの一つとして認定されていることが今回の駅存続の一つの大きな理由でもあります。
決してレールファンの秘境駅としての人気に阿る(おもねる)結果ではないというのがポイントですね。
理由はともあれ、レールファンにとっても嬉しい結果であります。
また豊浦町にとっても観光資源としてレールファンのみならず海外からも多くのジオパークファンを町に誘致するきっかけとして今回の「廃止騒動」はプラスの報道となったようです。
…という訳で、これからも普通の景色として観ることができる小幌駅ですが、それを踏まえて御覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/a0/c977366838c48ffdb0749a9a346e8fe6.jpg)
洞爺駅から乗車したその列車にはおよそレールファンと思しき人の姿は無いと思っていました。
先頭車両(2両編成ではありますが)の最前面でかぶり付きで車窓を見ている人など私以外いませんでしたから…
ところが、小幌駅に停車すると「あれ?」って思うほど降車客いたのにビックリ!
そしてすでに多くのレールファンが駅にいるのにもまたビックリです。
自分独りで静かな時間を過ごせると期待していましたが、甘過ぎました。
背中に背負ったバッグには「トラベラー」を格納していたのですが、この賑わいでは出せるはずもありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d0/12d0542236aa2a3e733dc04502af0d4c.jpg)
構内踏切の近くの小屋窓にはこのような注意が貼られています。
「マムシ」が生息しているようです。
秘境駅ですからね、そのくらい居るでしょう。
千葉のガレージにだってマムシ居ますもん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/e9/4e90cbd976a26d80693992d5d033c2fc.jpg)
構内踏切から洞爺方面を見ます。
ホームはトンネルを出てすぐに設置されています。
小幌駅に停車する列車は一日5便ほどですが、ここは室蘭本線別名“特急街道”
すごい勢いで特急列車や貨物列車がかっ飛んでいきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/63/94a550c5fb0a28c53390486d71f1bc20.jpg)
基礎だけが残された駅の建物跡。
離れた場所にあるのはトイレのようです。
使用できるのか確認はしませんでしたが、先のような理由で駅が存続されたわけですから、ジオパーク・ファンなどの観光客のためにもトイレの整備は必須でしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/bc/6d4f1096bca833da64fa9095e7dc5ada.jpg)
同じ基礎の延長には新しい建物があります。
「函館保線所倉庫」とプレートが掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/31/abda9696a1f8a39ff4515c35dc2c5541.jpg)
この小路が海岸に行く道のようです。
岩屋観音にもこの路を使うようです。
レールファンとは少し香りの異なる山歩き系スタイルの人がこの路を歩いてゆきました。
いずれは「海岸方面」とか「岩屋観音方面」とか案内プレートが設置されるかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/d7/e4b9821f89aa3f58a7eeb7a1ba4f6e62.jpg)
構内踏切を渡って室蘭方面ホームへと歩きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/57/48b31c0884f53867eeca4e225b990d0c.jpg)
ホーム上から長万部方面のトンネルを見ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/21/0df2bfb4496bb9ca5377687df95c0c10.jpg)
駅名標の元には「駅ノート」が格納されたケースが置かれていてレールファンの方々がそれぞれの想いを書き込んでいました。
ちなみにレールファン歴の短いオジサンは、見たことも書いたこともありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/41/2214eb5c10d426d2a716ba86f046b128.jpg)
こちらのホームとトンネルとの距離は若干離れていてそこには電気関係の保守小屋があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/9d/db72b8fc63c1ad0b1cfe652eb6b19973.jpg)
ホームには駅名標、時刻表のほかに、秘境駅ならではの駅利用の注意やマムシ注意のパネルなどが見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/86/5698c911c807006eb6dd1b9075a65f16.jpg)
マムシ注意のプレートです。
注意喚起にはなかなか効果的なデザインだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1b/68d0f041c8568e50ffdf9bcf5143f35f.jpg)
マムシ部分をアップしてみます。
余分な天敵とかが居ないためでしょうか、マムシの捕食環境は良好のようでかなり体格の良い固体に見えます。
場所は先程の「函館保線所倉庫」のあった基礎部分のような気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a7/bdc28bb7a692edc6e374f0d4709fb60e.jpg)
ホームの終端部から「電気小屋」を見ます。
建物の入り口には「函館電気所 機器室」というプレートが掲げられています。
煙突があるところを見ますと、ここで待機することもあるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/78/061dac5e17229baa104aed8f70f4f6f6.jpg)
さらにそこから室蘭方面のトンネルを見ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/56/4f482535da413fc79adf0b1acfcb29c5.jpg)
トンネル入り口には「礼文華山」「L=2727m」というトンネル名プレートが掲げられています。
結構長いトンネルです。
礼文華山には礼文華山道、礼文華古道という道がありハイキング客に人気のルートのようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/73/9408a69642434d5f4e092349cc2cb5d1.jpg)
こちらのトンネルには二枚のプレートが掲げられています。
長万部方面のトンネルには「幌内 L=318m」というプレートが、もう一方には「美利加浜 L=563m」というプレートが掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/eb/74926b6f21e829170ba27e24dd2bb90a.jpg)
秘境駅としてスポットライトが当てられている小幌駅でありますが、その生い立ちは「信号場」としてスタートしました。
このわずかばかりの「明かり区間」で列車の交換を行うために設置されたのがこの小幌信号場でありました。
この写真を見ますと、洞爺方面には三つのトンネル坑道を見ることが出来ます。
その真ん中は赤いパネルで塞がれています。
そこに向かう線路も残されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/9c/92cf33b1ce9c4c4a3c48cfdf3d40f92f.jpg)
振り返って長万部方面を見ますと、「幌内」トンネルへ向かう2条の線路がはっきりと確認できます。
「美利加浜」トンネルは、複線化のために幌内トンネルに平行して掘削された新トンネル。
小幌駅はそもそも駅としてスタートしたのではなく信号場であったので今回の「廃止騒動」も駅としての役割を廃止するのではなく、本来の姿に戻る…というほうが正しい表現だったのかも知れません。
これが小幌駅の素顔であります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/4b/ca0c761aa195338e27773237949375fc.jpg)
まず最初に重要なお知らせがあります。
「なんと!」小幌駅はどうやら廃止の危機を免れたようです。
上図は試しに「乗り換え案内」で洞爺→小幌 の経路検索を行ったものですがしっかり検索結果が示されました。
つまり…まだ営業中ってことですね。
報道によりますと、
JRから小幌駅廃止の意向を受けた豊浦町は町の観光資源のキーとして「小幌駅」存続を申し出て、両者で協議した結果、町が維持管理費などの負担を条件に両者で協定の締結が行われるようです。
小幌駅があるエリアは「洞爺湖有珠山ジオパーク」として「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されていますが、小幌駅から徒歩でしか訪れることが出来ない「岩屋観音」がその重要なジオサイトの一つとして認定されていることが今回の駅存続の一つの大きな理由でもあります。
決してレールファンの秘境駅としての人気に阿る(おもねる)結果ではないというのがポイントですね。
理由はともあれ、レールファンにとっても嬉しい結果であります。
また豊浦町にとっても観光資源としてレールファンのみならず海外からも多くのジオパークファンを町に誘致するきっかけとして今回の「廃止騒動」はプラスの報道となったようです。
…という訳で、これからも普通の景色として観ることができる小幌駅ですが、それを踏まえて御覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/a0/c977366838c48ffdb0749a9a346e8fe6.jpg)
洞爺駅から乗車したその列車にはおよそレールファンと思しき人の姿は無いと思っていました。
先頭車両(2両編成ではありますが)の最前面でかぶり付きで車窓を見ている人など私以外いませんでしたから…
ところが、小幌駅に停車すると「あれ?」って思うほど降車客いたのにビックリ!
そしてすでに多くのレールファンが駅にいるのにもまたビックリです。
自分独りで静かな時間を過ごせると期待していましたが、甘過ぎました。
背中に背負ったバッグには「トラベラー」を格納していたのですが、この賑わいでは出せるはずもありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d0/12d0542236aa2a3e733dc04502af0d4c.jpg)
構内踏切の近くの小屋窓にはこのような注意が貼られています。
「マムシ」が生息しているようです。
秘境駅ですからね、そのくらい居るでしょう。
千葉のガレージにだってマムシ居ますもん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/e9/4e90cbd976a26d80693992d5d033c2fc.jpg)
構内踏切から洞爺方面を見ます。
ホームはトンネルを出てすぐに設置されています。
小幌駅に停車する列車は一日5便ほどですが、ここは室蘭本線別名“特急街道”
すごい勢いで特急列車や貨物列車がかっ飛んでいきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/63/94a550c5fb0a28c53390486d71f1bc20.jpg)
基礎だけが残された駅の建物跡。
離れた場所にあるのはトイレのようです。
使用できるのか確認はしませんでしたが、先のような理由で駅が存続されたわけですから、ジオパーク・ファンなどの観光客のためにもトイレの整備は必須でしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/bc/6d4f1096bca833da64fa9095e7dc5ada.jpg)
同じ基礎の延長には新しい建物があります。
「函館保線所倉庫」とプレートが掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/31/abda9696a1f8a39ff4515c35dc2c5541.jpg)
この小路が海岸に行く道のようです。
岩屋観音にもこの路を使うようです。
レールファンとは少し香りの異なる山歩き系スタイルの人がこの路を歩いてゆきました。
いずれは「海岸方面」とか「岩屋観音方面」とか案内プレートが設置されるかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/d7/e4b9821f89aa3f58a7eeb7a1ba4f6e62.jpg)
構内踏切を渡って室蘭方面ホームへと歩きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/57/48b31c0884f53867eeca4e225b990d0c.jpg)
ホーム上から長万部方面のトンネルを見ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/21/0df2bfb4496bb9ca5377687df95c0c10.jpg)
駅名標の元には「駅ノート」が格納されたケースが置かれていてレールファンの方々がそれぞれの想いを書き込んでいました。
ちなみにレールファン歴の短いオジサンは、見たことも書いたこともありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/41/2214eb5c10d426d2a716ba86f046b128.jpg)
こちらのホームとトンネルとの距離は若干離れていてそこには電気関係の保守小屋があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/9d/db72b8fc63c1ad0b1cfe652eb6b19973.jpg)
ホームには駅名標、時刻表のほかに、秘境駅ならではの駅利用の注意やマムシ注意のパネルなどが見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/86/5698c911c807006eb6dd1b9075a65f16.jpg)
マムシ注意のプレートです。
注意喚起にはなかなか効果的なデザインだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1b/68d0f041c8568e50ffdf9bcf5143f35f.jpg)
マムシ部分をアップしてみます。
余分な天敵とかが居ないためでしょうか、マムシの捕食環境は良好のようでかなり体格の良い固体に見えます。
場所は先程の「函館保線所倉庫」のあった基礎部分のような気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a7/bdc28bb7a692edc6e374f0d4709fb60e.jpg)
ホームの終端部から「電気小屋」を見ます。
建物の入り口には「函館電気所 機器室」というプレートが掲げられています。
煙突があるところを見ますと、ここで待機することもあるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/78/061dac5e17229baa104aed8f70f4f6f6.jpg)
さらにそこから室蘭方面のトンネルを見ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/56/4f482535da413fc79adf0b1acfcb29c5.jpg)
トンネル入り口には「礼文華山」「L=2727m」というトンネル名プレートが掲げられています。
結構長いトンネルです。
礼文華山には礼文華山道、礼文華古道という道がありハイキング客に人気のルートのようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/73/9408a69642434d5f4e092349cc2cb5d1.jpg)
こちらのトンネルには二枚のプレートが掲げられています。
長万部方面のトンネルには「幌内 L=318m」というプレートが、もう一方には「美利加浜 L=563m」というプレートが掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/eb/74926b6f21e829170ba27e24dd2bb90a.jpg)
秘境駅としてスポットライトが当てられている小幌駅でありますが、その生い立ちは「信号場」としてスタートしました。
このわずかばかりの「明かり区間」で列車の交換を行うために設置されたのがこの小幌信号場でありました。
この写真を見ますと、洞爺方面には三つのトンネル坑道を見ることが出来ます。
その真ん中は赤いパネルで塞がれています。
そこに向かう線路も残されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/9c/92cf33b1ce9c4c4a3c48cfdf3d40f92f.jpg)
振り返って長万部方面を見ますと、「幌内」トンネルへ向かう2条の線路がはっきりと確認できます。
「美利加浜」トンネルは、複線化のために幌内トンネルに平行して掘削された新トンネル。
小幌駅はそもそも駅としてスタートしたのではなく信号場であったので今回の「廃止騒動」も駅としての役割を廃止するのではなく、本来の姿に戻る…というほうが正しい表現だったのかも知れません。
これが小幌駅の素顔であります。