幾寅駅にやってきました。
昨日までの雨の影響でしょうか、駅には振り替え輸送のバスが停まっていました。
でも利用客風の方は誰も居ませんでした。
幾寅駅に立ち寄るのは初めてなんです。
トマムから富良野へ向かう途中ですので、これまで何度となく「前」を通過していたのですが、その頃は鉄道には興味が無く「素通り」でした。
しかし…この写真の駅舎 「幌舞駅」って書いてありますよ。
この前立ち寄った、留萌本線「恵比島駅」が劇中では「明日萌駅」と名乗っていたところなどと良く似ていますよね。
ロケ・セットがそのまま残されて、どちらが本物か混同してしまいそうなところもそっくりです。
ちなみに、この駅舎はロケ・セットではなく幾寅駅のホントの駅舎だと思いますよ。
建物の右端上部に見えるJRのプレート…あれはたぶん「建物財産標」とか「建物資産標」というものだと思います。
小さいけれど「幾寅駅だよ!」って主張しているみたいです。
でもね、感想としては…「幾寅駅」も特徴的な名前で良いのですが、「幌舞駅」の方がむしろ「本物っぽい」感じがします。
駅前には、劇中で使われてた列車や建物などのセットが展示されています。
このセットは私の大好きな「キハ40形」をモディファイして、「キハ12形」みたいに仕上げたそうです。
この辺りは未だに理解していないのですが、「キハ12形」と「キハ22形」…区別がつきません。
なぜ、わざわざ「キハ40形」を「キハ12形」にモディファイしたのかな…?
「キハ22形」の方が、もっと「キハ12形」に似ていると思うのですが…北海道に沢山あるし。
車体の下部には「キハ40 764」のペイントがありますよ。
さすがにこの辺りの加工は凄い仕上がりですね。
赤矢印のところ、キハ40形の特徴的な前面のガラス窓を「埋め戻し?」て加工してあります。
職人仕事の仕上がりを感じます。
車内に入ることも出来ます。
出演者の方々のサインも展示されています。
この小屋は何でしょう?
切断した車両の後部を支えたりメンテナンスするための小屋なのでしょうか?
後日、市の観光課に「この件」について訊ねてみました。
展示車両は撮影後に南富良野市に「寄贈」されることになったそうですが、問題は運搬費用。
車両丸ごとだと、運搬費用は約750万円ほど掛かり、「半分」に切断すると費用は約250万円程で済むことから、苗穂辺りで切断してトレーラーで運搬してきたらしい…ということでした。
「らしい…」というのは、当時の事情を正確に把握している関係者が居ないので…ということでした。
そして、「小屋」の件ですが、半分に切断された展示車両…切断面をそのままにしておくのも美観上よろしく無い…ということで建てられたものらしいです。
ですので、小屋は当初は物置として清掃道具などを格納していたうようですが、今は特に使ってはいないそうです。
上記は、あくまでも鉄道好きのオジサンが興味本位で訊ねたもので、「富良野は素敵なところですね~ところであの「キハ40」は…」ってノリで尋ねた話であって、南富良野市の公式な回答ではありません。
ですので、単なるストーリーの一つとしてお楽しみください。
駅舎の中は、ロケーション記念展示コーナーが設けられていて、入口のモニターからは「鉄道員」のビデオが流されています。
撮影で使われた衣装や小道具などが展示されていて、無料で観覧できるようになっています。
両方の柱には「ほろまい」という駅名標、庇には「ようこそ幌舞駅へ」という大きな看板…
これを見たら、大概の方が、ここは「幌舞駅」だと信じて疑わないでしょうね。
しかし、ちょっと腰を屈めて上を見てみると…ほらね、「幾寅駅」の駅名標が掲げられているのを見ることができます。
お馴染みの「出たがりオジサン」の自分撮り…
ホームのミラーを見ると自分撮りしたくなるみたいです。
基本、出たがり…ってことですね。
建物には「JR幾寅駅」のプレートが…
クローズアップしてみます。
他にもロケセットが展示され撮影してきましたが、取り敢えず「だるま食堂」のみアップしてみます。
ふふ…
食堂のガラスにはオジサンは映っていないでしょ?
どうやって撮ったか分かりますか?