TBSの「じょんのび 日本遺産」という番組が日曜日の早朝に放送されていました。
*残念ながら2021年3月で放送終了となっています。
そのナビゲーター「ナタリー・エモンズ」さんにとても心惹かれていました。
セイコーマートのCMも担当されていて親しみを感じました。
素晴らしいなと思うのは、日本各地の伝統や食文化に対して敬意を払う真摯な姿勢でした。
日本人でも「えぇ…?」と思うような食材に対してもしっかり向き合う姿勢が素晴らしく他国の文化に敬意を払う姿勢が素晴らしかったです。
アメリカ・サンディエゴ出身の方ですから…肉食系の方でしょう…
その番組シリーズ中、「大谷資料館(宇都宮市)」地下ホールで春畑道哉さんが番組タイトル曲の「花鳥風月」を演奏するのを観ました。
そのホールの幻想的な雰囲気と春畑道哉さんの演奏に魅了されました。
素敵な演奏とそのギター…
Fender の Storato Caster のようですが、なんか雰囲気が違うなぁ…その時はその程度しか分かりませんでした。
後に一般に販売されているモデルは春畑道哉さんの「MICHIYA HARUHATA STRATOCASTER III」のネックシェープを3Dスキャンして製作されたシグネチャーモデル「MICHIYA HARUHATA Storato Caster CaribbeanBlue Transparent 」というモデルであることを知りました。
アマゾンでも販売されていて、確か…14~15万円ほどだったと記憶しています。
ギター弾けないのに「15万円はなぁ~」とその時は見送りました。
しかし…2021年年末にネットの広告で15% off くらいなのを見つけ うっかり背中を押されてしまいました。
春畑さんのモデルは「フロイド・ローズ」というシステムが搭載されていて、ストリングスの交換方法を You Tube などで見ると…「多分自分で出来ないなぁ」などと思っていたのですが…
価格に負けて購入してしまいました。
「ま、いいか…自分へのクリスマス・プレゼントだ」と負け惜しみです。
冒頭の写真のブリッジ部が「フロイド・ローズ」のシステム部で、このメカメカしさに負けました。
Storato Caster のオリジナルは SSS というピックアップ配置なのですが、春畑さんのは HSH という配置になっています。
音楽関連の方には説明は不要ですが…「廃線」関係の方にはもしかしたらご理解頂けないかも知れないので、一応説明を入れておきます。
S=シングル・コイル・ピックアップ H=ハムバッカー・ピックアップ の略です。
そのピックアップの配置順を表しています。
春畑さんのは、ネック寄りから「ハムバッカー」 「シングルコイル」 「ハムバッカー」 というピックアップの配置になっているのでHSHと表記されます。
DiMarzio DP-193(Neck)、Texas Special Single-Coil Strat(Middle)、DiMarzio DP-153(Bridge)
Tone ボリュームには Neck Pick up コイルタップ用の Push-Push switch が装備されています。
春畑さんのギタープレーに必要な機能を搭載したモデルを一般の方も手に入れることが出来るというモデルなのですが…私には全く無用の機能でした。
また ボデーの美しさにも惹かれました。
表面は「キルト メイプル」と呼ばれる薄くスライスされた杢が貼られています。
独特の模様が浮かび上がる「杢」ですが、これにもグレードがありギブソンのレス ポールなど高額なモデルは AAA とか AAAA . 5A というグレードが使われるそうです。
私のモデルは廉価なものなのでしょうが、それでも十分美しくて大満足です。
*そもそも…これだけの機能を搭載し美しいフィニッシュの外観の楽器が わずか12~13万円台というのが驚きです。
レス ポールのチェリーレッドのモデルなど引き込まれそうな美しさでありますが、そう簡単に購入できるような価格ではありませんから諦めますけれど…
「本当か? 本当に諦めるのか? 本当のことを言え!」という心の声に「本当は買いたいですぅ…」と答えてしまうオジサンです。
私の年代だと「断捨離」のお年頃なのですが、未だに「煩悩」満開ですから…
やりたいこと、手に入れたいもの … まだまだ果てしありません。
写真のようなバッグに入って送られてきました。
ここで少々失敗が…
自宅に配送を依頼したのですが、たまたま留守にしていて家人に見られてしまったのです。
ちょうどクリスマスツリーを発注していてそれと一緒に配送されてきたので、ツリーの一部かと思ったようです。
「なに? これ?」と問い詰められ「いや…これは…あの…その…何でもない…」と、とぼけたのですが絶対にバレています。
梱包の段ボール箱に「Fender」って大きく書かれていますからね。
写真のバッグは「ギグバッグ」といい徒歩での移動の際、ハードケースより軽量で持ち運びやすいものです。
ストラップが同梱されていてディパックみたいに背負うことができます。
ギグ(Gig)とはライブを意味する音楽関係者の俗語らしく本来は「不定期」とか「日雇い」などを表す言葉らしいです。
ギグバックから取り出します。
美しい表面のキルト…CaribbeanBlue カリブ海の輝く波間のようです。
*ギターストラップは付属していません。
前振りが相当長くなりましたが、今回の話題はここからです。
せっかく購入したギター
バッグに収納しているのでは何となく気分が乗りません。
それで Fender のハードケースを購入しました。
ボデーのCaribbeanBlue と ケースの Black のコントラストが素敵です。
そして…バタバタするのはここからです!
なんと!
ケースにギターが入りません!
そんなバカな…
たしか「FENDER Classic Series Wood Case - Strat/Tele, Black」と明記されていました。
なのになぜ入らないのでしょうか?
ここは落ち着かなければ…
赤矢印の部分…そう言えば春畑さんのモデルの一つのアイコン 「リバースのラージヘッド」が原因か?
通常の「Storato Caster」より全長が長くなっているのか…?
「どうする?」
ちょっと作業を中断し一杯飲んで頭を冷やします。
ケースの上にギターを乗せてみます。
ケースの外寸よりギターの方が小さいようです。
…ということは、内装のクッション材を何とかすれば「何とか」なりそうです。
ヘッド方向の内装材を剥がしてクッション材をカットします。
白く見えるのがクッション材です。
カッターでザックリ…半分くらいの厚さにカットします。
ボディーエンド側の内装材もバッリっと剥がして…
クッション材もザックリとカットします。
ネックをホールドする部分も同じようにカットします。
発泡材が散乱しますが、そんなのは構っていられません。
よし!…これでどうだ!
やれやれ…何とか収まりました。
かなり短絡的な性格ですが…ヘッドの方を切ってしまわなくて良かったです。
2014年の Telecaster メンテナンスの記事を載せておきます。
もう8年も前の記事です。
何も知らなくて、現在のように You Tube などにギター・メンテナンスの番組も見当たらない時代に手探りでやっちゃいました。
いま読み返すと…そんなに無茶苦茶間違った方法でもなさそうです。
しかし…ブリッジをばらして、サドルの調整法も知らず適当だったので弦高がバラバラでチューニングがうまくとれません。
ショップにメンテナンスをお願いしようと思ったこともありました。
しかし…ギター弾けないのに何で「チューニング」なんだよ?…と突っ込まれると困るので見るだけにしておきます。
2014年 Tele Caster の記事はこちらから。
2014年 Tele Caster -02 の記事はこちらから。
2014年 Tele Caster -03 の記事はこちらから。
Telecaster って1950年に発表されたモデルです。
なんと! 私より年上です。まだ生まれていません。
何度見てもシンプルで素敵なシェープのボディーに惚れ惚れします。
アメリカのエンターテインメント 音楽文化の奥深さをそして偉大さを痛感します。
私が中坊の頃…1960年代って結構厳しい時代でした。
*教育県と言われるところに住んでいる頃でしたが…今では健康・長寿や歩行者に優しい県の第一位です。
エレキギター=「不良」
バイク=「不良」
バイクに乗ってエレキ弾いていたら「とんでもないガキだ!」ってことでしたから。
今は自由で本当に良い時代ですね。
昔の強迫観念からか未だに家人に隠れてギターを買ったオジサンでした。