Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

北進駅跡 白糠線 9月7日 20105年

2016-07-30 | Weblog
池田ワイン城から白糠線終端駅「北進駅跡」へとやってきました。

白糠線は2013年、上茶路駅を鑑賞に訪れたことがありますが、その時には「北進駅」の鑑賞は選択肢に全然入っていませんでした。

白糠線としてすでに営業されていたのは白糠駅⇔北進駅33.1Kmでありました。

根室本線白糠駅から池北線足寄駅を目指して建設された白糠線ですが、その志半ばで廃止となりました。

北進という駅名は足寄駅を目指して建設を進めた「北へ進む」という白糠線の意志を表した名称でありました。

はたしてその夢が潰えた「北進駅跡」とはどのようなところなのかと見てみたくなりやってきました。

路盤の方向を説明するために、オデ君が写っている最初の写真を基準にさせて頂きます。

周り中、全て同じような景色なのでオデ君のような人工物を挟まないと方向が分からなくなってしまいます。

オデ君が停車しているのは国道274号線から駅前への道路を100mほど入ってきた地点となります。

本当に何も無くなっています。



オデ君の鼻先から右手方面…つまり白糠方面を見たところです。

画面右手に少し盛土のようになっているのが確認できます。

いかにもホームの盛土のような雰囲気があります。

しかし、北進駅の当時の写真を見ますとホームは鉄骨とコンクリート・パネルで作られているように見え、盛土で作られたホームとは違うようです。



こちらは国道からオデ君と進入してきた駅への導入路です。

駅開設時から林の中の駅だったのですね。

夜とか独りで下車してしまったら怖すぎます。



そしてこちらが足寄駅を目指し延伸を夢見た方向です。

一応、平地に造成されているように見えます。

この先にレールが敷設されることはなく白糠線の夢はここで潰えたわけです。

今現在の眼で見ますと「なぜこのような場所に…」と思ってしまいますが、かつて北海道全道で森林資源や炭鉱資源、海洋資源で沸き返っていた当時は、ごく普通の計画だったのでしょう。

今でも北海道には石炭理論可採埋蔵量というのが100億トンを超えるそうです。

これは当時の理論可採埋蔵量なので深部埋蔵量などは計算されていなかったそうで、今日の採炭技術を用いるとその量は更に50%以上アップするようです。

この資源をクリーン・エネルギーに変換する技術が開発されれば北海道に再びスポットライトの当たる時が訪れるでしょうか?

北進駅跡は、かつて活気で溢れかえっていた往時の北海道と今のこの静けさのギャップを見守っているようでもありました。

昼間でも独りでは怖かったです。


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池田機関区記念碑 池田ワイン城 9月7日 2015年

2016-07-29 | Weblog
広尾線 北愛国駅跡を鑑賞し、道東道を白糠方面を目指して走ります。

高速道を走りながらふと…「池田ワイン城でオミヤのワインを買っていこうかな…」などという声が聞こえてきました。

そうです、昨日その前を通っているのにです。

「何で昨日気が付かなかったのかぁ!」と思ってみても、昨日は帯広の友人のバーでハートランド・ビールを飲むことで頭が一杯でした。

まったく!ガツガツしているのだから!…と自分を責めても仕方がありません、毎度のことですから。

道東道池田インターチェンジで高速道を降ります。

池田ワイン城目指して走り始めます。

思い付きでプラプラ走っています。

誰に怒られるわけでもありません。

気楽なものです。

ワイン城の近くを走っていて、ふと視界に「あれ?」って感じるものが映りました。

オデ君を一旦停車して後方を確認してから気になる地点までバックします。

上写真は気になる地点までず~っとバックしてきて正面に池田駅のホームが見える地点です。

キハ40系が見えていて、誰が見ても鉄道駅近くの風景です。



視界に映ったのはこの動輪でした。

普通に運転していて、この動輪に反応するなんて、自分もいっぱしのレールファンになったものだと感心しました。

*この道は公園入り口でループとなっています。



オデ君を路駐して、動輪が展示されている場所に近付きます。

展示されているのは、C58 1号機のナンバープレートと動輪であります。

C58 1号機は京都梅小路蒸気機関車館(現京都鉄道博物館)に静態保存されていますから、この動輪はC58 1号機のものではないかもしれません。

シャフト周りに手掛かりとなるような刻印も見当たりません。

動輪はバランサーの位置やデザインから第二動輪みたいに見えます。

ナンバープレートは製造当時のオリジナル・ナンバープレートの可能性は高いようです。



池田機関区に付いては石碑に詳しく書かれていますのでこちらを参照してください。

ピカピカに磨かれた記念碑にオジサンの姿が思い切り写っています。

記述されている内容をしっかりと撮影しようと真剣です。

記述の記録だけで、このカットは公開するつもりは無かったのですが、絵柄が面白いし内容を改めて打ち込むよりもこれを読んで頂いた方が楽ですからね。



動輪と池田機関区記念碑です。



本日はゴミの収集日なのでしょうか?

記念碑の後方にはゴミ袋が積み重ねられています。



ゴミ袋が写らないように少し角度をつけて撮影してみます。

機関区記念碑があるところは、街を見晴らすまるで観光地のような素敵な場所でありました。



さて…こちらが目的地“池田ワイン城”であります。

駐車場側から見るワイン城は、赤矢印「ワイン城」のサインが無ければただのビルに見えてしまいます。



ワイン城の見学は初めてなのでルートに沿って見学ルートを一回りします。





ワイン城屋上から街を見晴らします。

赤矢印が「池田駅」であります。

その前の広大な敷地がもしかしたらかつての「池田機関区跡」なのかも知れませんね。



そもそもワイン城に立ち寄った目的が「町民用ワイン」であります。

かつては本当に「町民限定」で池田町民しか購入できなかったそうです。

いまはこうして観光客にも販売しているわけですが…

オミヤとしてはなかなかレアで、差し上げる人には…「池田町民しか購入できない超貴重なワインで…」などと吹聴して渡します。

その方がきっと美味しく召し上がって頂けると思います。




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北愛国駅跡 広尾線 9月7日 2015年

2016-07-28 | Weblog
帯広は駅周辺にホテルが集中し大変に利便性の良い都市であります。

駅周辺のほとんどのホテルに宿泊したことがありますが、別に気に入らないわけではなくて「これだ!」というホテルもありませんでした。

毎年宿泊ホテルを変えていて、2013年頃から「エリアワン」というホテルを利用しました。

これが大変に気に入りました。

駅からは徒歩10分前後の距離で決して利便性が良いとは言えない半面、静かな環境で好感が持てます。

夜に飲みに出掛けるには帰りの余力を残して飲む必要があります。

部屋の間取りや浴室が大変広く取られていて快適です。

おそらく…別のホテル業態からビジネス・ホテルへと変更したのかな?と想像します。

最初からビジネス・ホテルとして設計したならこれほど贅沢にスペースを取らないと思います。

もう帯広の宿泊はこのホテルに決まりです。



このホテルの美点の一つが朝食なんです。

会場の雰囲気も清々しくて好感が持てます。

調理はここのスタッフさんが行っていると思うのですが、お母さんの味付けみたいですごく良いです。

一日分のエネルギー源はこれだけです。

納豆が無いのがちょっと辛い。

2016年帯広の宿泊もこちらに予約しましたよ。



朝食を済ませたら即、出発です。

まずは、広尾線北愛国駅跡 へと向かいます。





「北愛国駅」は、立ち寄るべき遺構も無いと、これまでいつもスルーでした。

「ほんとに何も無いのか?」それを確認したくなり、摘み食い的に朝イチの鑑賞に来ました。

廃線跡の書籍にはこの「北愛国会館」の写真が掲載されていて、いかにもここが駅跡のように思いがちです。

本当に廃線の痕跡は残っていないのか?



Wikiに掲載されている駅の座標。

それは「北愛国会館」の位置ではなく、この写真の辺りです。

写真赤矢印が「北愛国会館」です。

緑矢印が駅待合所と路盤のあった場所であります。

現役当時の写真が無いかなぁ~と、ネット上を探してみました。

ほとんど同じ位置から駅待合所を撮影した画像がアップされていました。

大変に興味深い写真ですので、以下のリンクからご確認ください。

ネットに掲載されていた北愛国駅の写真はこちらから。

写真は「プラットホームの旅」というページに掲載されていました。

ページはこちらから。

フィルム画像独特のしっとりとした描写がなんとも雰囲気があります。

私のような廃線巡り初心者にとって、かつて駅が生きていた頃の写真は大変貴重です。

今回のように、駅の跡形もなくなっている物件の往時を偲ぶのには何よりの資料であります。

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池田駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-27 | Weblog
ふるさと銀河線起点池田駅は2006年に廃止されましたが、根室本線K36池田駅として今日も営業を続けています。

駅前にはワイングラスを模った噴水があります。

タイマーで噴水のオンオフを制御している様子です。



一定時間が過ぎると、このように噴水が止まりワイングラスが姿を現します。

さすが、ワインの街 池田町ですね。



根室本線の1駅となった池田駅は地味な駅…という印象です。



駅舎手前には巨大なワイン・オープナーのオブジェが…

駅のすぐ近くには「池田ワイン城」があります。




こちらが池田駅舎正面入り口です。

実に地味ですね。

今回は駅構内の鑑賞は見送りました。

2014年池田駅の記事はこちらから。

2014年時の方が取材の真剣度が相当違いますね。

2015年時はもう気持ちはすでに帯広の友人のバーへと飛んでいっていましたから…



駅前にある公衆トイレにはブドウを模ったステンドグラスが嵌め込まれ、夕方の薄い光に輝いていました。

トイレにステンドグラスなんてゴージャスですね。



本日の走行は312Kmでした。

白滝シリーズの「上白滝駅」をすっ飛ばしてしまったツケが影響していますね。



オデ君をホテルの駐車場に預けて友人のバーに出向きます。

本日、バーの営業はお休みだそうで、店内のテーブルでオジサン2人、飲み会を始めます。

*お店が日曜定休なので、それに合わせてルートを帯広宿泊にする作戦です。

友人は私が遠慮していると思い、しきりに食事に行きましょうと誘ってくれるのですが、美味しいビールが3杯飲めれば、あとのつまみは何でも構わないオジサンです。

定休日のバーなど本当に静かで最高ですから。

クルマ、鉄道、飛行機…と、乗り物好きの友人とは話の尽きることがありません。

お客さんのいない静かな店内で楽しい時間を過ごさせていただきました。

友人がサービスしてくれる「ハートランド・ビール」が最高に美味しいです。



コンビニで買ってきてくれた枝豆とかパック入りのお寿司で十分に満足です。

オジサンはビールが美味しく飲めればそれで満足です。

逆に、どんなにお洒落で素敵なお店でも、ビールの美味しくないお店には二度と行きたくありません。

面倒臭いオヤジなんですよ。




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高島駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-27 | Weblog
高島駅舎は解体され、駅前にあった「ヤマモミジ」が残されその周囲を記念公園として整備されています。

高島駅の駅名標と僅かな長さのレールが展示されています。



道道から駅敷地跡に進入すると、正面に国鉄時代デザインの駅名標が展示されここが駅跡と知ることが出来ます。



町の銘木“ヤマモミジ”とありますが…往時の写真と見比べると、妙に傾いてしまっているように見えます。

添え木が当てられています。





ふるさと銀河線時代の駅名標裏面には往時の高島駅の写真とその歴史が記されています。



夏の陽射しのある日…木陰から見た高島駅はこのような雰囲気だったのでしょうか?

これは想像の世界です。



現実の世界はこの写真です。



駅前ロータリーから道道をみます。

2014年高島駅の記事はこちらから。


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勇足駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-26 | Weblog
「勇足駅」は先の「本別駅」「仙美里駅」と共通のデザイン・コンセプトを持つ“三兄弟”的な駅であります。

「仙美里駅」は外壁と建具が新しくされとてもクールなイメージの建物になりました。

「勇足駅」は入り口ドアーや窓枠などの建具は新築当時のままのオリジナル状態を保っています。

特に入り口正面のドアー周りの建具などは重厚な雰囲気とガラス部分の開放的なイメージとが相まって実に好ましい雰囲気を醸しています。

私は、オリジナルの「勇足駅」が好きです。

一度見たら二度と忘れない素晴らしいデザインだと思います。

このオリジナルの雰囲気を大切にして欲しいですね。



建物内はパークゴルフ場の休憩室などに使われているようでした。



駅構内であった敷地は綺麗に芝生が敷かれ、近隣の愛好家の方々がプレーを楽しんでいます。

平らなはずの駅構内を利用したコースの割には…なかなかの“アンジュレーション”が再現されています!



コース脇…というかホーム跡には、ふるさと銀河線の特徴的駅名標フレームとミラーが残されています。



綺麗になった「仙美里駅」を先に見てきていると、壁などの汚れが目立ちます。



ホーム側路盤跡もパークゴルフのコースとして利用されています。

ホームに沿って「白杭」が並んでいますが、パークゴルフでもこれは「OB(Out of Bounds)」なのでしょうね。

ゴルフの「OB杭」よりも長さが短いでしょうか…



正面よりホーム側の壁面の状態が悪いようです。

壁面の養生はしても建具はペイントの塗り直し位にして、このままにしておいて欲しいです。



この建具はホント格好良いです。

屋根のピラミッド形サンライトともピッタリですね。

オリジナルでデザインされたものですからそれは当たり前ですね。



停止位置目標が残されています。



駅前から道路を見ます。

駅の駐車スペースには多くの車輛が駐車しています。

パークゴルフのプレーヤーの方々の車輛です。

2014年勇足駅の記事はこちらから。


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南本別駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-26 | Weblog
「道の駅ステラ★ほんべつ」となった本別駅と同じ「本別」を名乗る「南本別駅」

確かに本別駅の南に位置する本駅ですが、そのあまりに現況の格差にビックリです。

その駅跡は入り口こそそれらしく残っていますが、ホーム跡は想像するしかありません。



道路を挟んで向こうに広がる空き地は北海道糖業の工場プラントの敷地のようです。

1977年当時の国土交通省カラー空中写真を見ますと、駅はこの巨大な工場の裏手に位置していたようです。

工場従業員さんたちも搬出入のトラックなども国道に面した正面入り口を利用したでしょうし、駅の立地自体が国道から端っこに追いやられていたような配置です。

むしろ、工場への専用線の方が「本線」みたいな大きな顔をしているように見えます。

可哀想な「南本別駅」



この場所に駅ホームがあったことは想像するしかありませんが…廃線巡りの手助けをして頂いている「つちぶた本舗」さんの「全駅訪問の旅」には営業時の駅写真が掲載されていますので、往時の駅風景を想像する手助けとなります。

「なるほど…」こんな雰囲気だったのか…ってね。



路盤跡にはかすかな轍がありますが、それを辿るとすぐにこのような草叢に消えてゆきます。



駅前の道路から岡女堂方面を見ます。

駅跡は画面右側。

左側は北海道糖業の敷地(現在は荒れたグラウンドのようになっています)です。

国道はこの北海道糖業の広大な敷地の向こう側となります。


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岡女堂 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-25 | Weblog
ふるさと銀河線沿線の各駅はそれぞれ個性豊かな駅舎を持っていますが、「岡女堂駅」は駅名からして個性的な駅であります。

駅待合所などは持たない「岡女堂駅」でありますが、そのホームはデザイン性の高い優れたものであります。

傘が連続するようなデザインのホーム上屋であります。

駅本屋を持たない駅でありながらこれだけ強烈な個性を発散するのはその高いデザイン性にあると思います。



駅名標もそのフォント?は独特のものが使われ、他の銀河線各駅のものとは一線を画しています。

手書きフォント風の字体ですが、さらに「女」の字には中央に岡女堂の社業である“豆”のようなものがデザインされています。

屋根下に設置されている駅名標は直接風雨の影響が少なかったのか、パネルの状態は非常に良く見えます。



Wikiによりますと「岡女堂」は関西を本社とする豆販売の会社で、この場所に本別工場を設置し企業が全額出資し岡女堂新駅設置となったそうです。

後に本社岡女堂の経営破綻により北海道の企業に買収され敷地内にある工場や店舗は「十勝豆本家」として現在も営業を続けています。



駐車スペースにオデ君を停めて、さっそく駅跡…というかホーム路盤跡を見に行きます。



路盤跡は雑草に覆われて想像するしかありませんが、ホームはしっかりと保存されています。

こうして正面から鑑賞すると、「パラソルを連続したような…」という形容がとても良く分かります。

ホーム上屋だけでこれだけの個性を発揮するデザインは秀逸だと思います。



ホームに上がるためのステップが設置されています。

これはバスを降りて工場に出入りする従業員さんたちの利便性の為のもので、当然鉄道廃止後に設置されたものでしょう。



ホームから工場への通路脇には今も発車時刻表が残されています。

十勝バスの時刻表と間違えないように注意書きが貼られています。



ホームから連絡通路を歩くと赤い鳥居に「豆神社」と扁額が載せられた鳥居があります。

「岡女堂本家」ホームページの解説には…「一寸法師のモデルともいわれる少彦名神をまつった小さな神社もございます。」とあります。

なぜそれが「豆神社」なのかは分かりません。

…ん? 小さいからなのかな?



豆神社鳥居前から岡女堂駅ホームを見ます。

こうしてみてもリゾート駅のような雰囲気をたたえた素敵な駅面影を残しています。

白樺の木がよいアクセントですね。

1日の便数は上下4~5便のようでしたが、列車が停車したホームはそぞ素敵な絵だったと思います。

昔、北海道を観光目的でフラフラ歩いていた時に鉄道に目覚めていれば、現役「ふるさと銀河線」の姿を見ることが出来たのに、気が付くのが遅すぎましたね、残念です。
*ふるさと銀河線どころか「池北線」の現役時代だって見ることは十分出来ました…年齢的にはね。



ホーム前、路盤のあったところには十勝バス「岡女堂本家前」バス停となっています。


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本別駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-25 | Weblog
本別駅は【道の駅ステラ★ほんべつ】という道の駅に姿を変えました。

コミュニティーセンターステラプラザが併設されていて、この日も大勢の来場者で賑わっていました。

ここでは「廃線駅跡」という寂しげな雰囲気は微塵も無く、明るい音楽とともにモールのような人々が集う場所となっています。



この日は、オデ君を駐車した場所が跨線橋の近くだったので、まずはこの立派な跨線橋の鑑賞から始めます。



早速、跨線橋を昇ってみます。



実に立派な跨線橋です。

内装?までしっかりと木造です!

窓の建具や天井材も歴史のありそうなものです。



跨線橋の連絡通路部はベンチとテーブルが設置され、ギャラリーのような雰囲気となっています。

イベントなどもここで開催されるのではないでしょうか…



連絡通路部の窓の建具はアルミサッシとなっています。



跨線橋のもう一方の入り口に降りてきました。



本別駅の歴史を書いたパネルが設置されています。

すごく立派なものです。



跨線橋の下には、路盤とレールが敷かれ、その横には「ダルマ転轍機」が置かれていて雰囲気を盛り上げています。

跨線橋を保存するというのは、物が巨大なだけに大変なお金と労力を要することだと思います。

ふるさと銀河線沿線の自治体は、「ふるさと銀河線」という鉄道に非常に深い愛情を持っているのが伝わってきます。

そしてその誇りと愛情と同等以上に、資金が無ければ保存活動を続けることは出来ません。

そうした経済的側面でも恵まれた地域が多いのだと感じます。



跨線橋の鑑賞はこのくらいで、本別駅が入居していた「コミュニティーセンターステラプラザ」をみます。

「仙美里駅」とも共通するデザイン、ピラミッドみたいな形状のサンライトが建物を強く印象付けています。



ホームがあった場所には、停止位置目標が残されています。

ただ…その方向は90度動かされているように思えます。



庇を支えるポールには「本別川橋梁470m」というパネルがあります。

赤い色の本別川橋梁という上路プレート・ガーダー橋が今も保存されています。

2014年本別駅の記事はこちらから。

本別川橋梁の写真も掲載してあります。



ふるさと銀河線の特徴的駅名標フレームは、なんとトイレ案内板として活用されています。



こちらが、駅前ロータリーから見た、かつての本別駅本屋です。

廃線後もこうして駅の姿を伝えています。

廃駅というにはあまりにも近代的で素敵なデザインの駅本屋であります。



駅前からそのロータリーを見ます。

本来、こちらが施設正面口となるのですが、道の駅駐車場は駅ホーム側に設置されているので、先程の道の駅の賑わいが嘘のような静けさです。




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仙美里駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-22 | Weblog
仙美里駅はこれから訪れる「本別駅」「勇足駅」と共通のデザイン・コンセプトを有する駅です。

一度目にしたらしっかりと記憶に残る強烈なデザインの駅本屋であります。

十勝バスの待合所としても使われていて、入り口前には十勝バス「仙美里」の停留所標柱が設置されています。

2014年仙美里駅の記事はこちらから。

2014年と本年と、仙美里駅の変化がお分かりになるでしょうか?

駅本屋の壁面がクリーニングされ、汚れが落とされ駅名標も美しく蘇っています。

また、入り口の建具が交換されクールな印象になりました。

2014年時点の木材をふんだんに使った建具も良い感じです。

しかし、こうして今もメンテナンスの手が入っていることが素晴らしいと思います。

地域のランドマークとしてとても愛されているのでしょうね。



駅本屋右側には今もグリーンの「仙美里駅」駅名標が誇らしげに掲げられています。

その下のパネルは「仙美里鉄道資料室 仙美里鉄道物語」と書かれています。

銀河鉄道を思わせるイラストがあしらわれています。



正面ドアーから建物内に入ってみます。

素晴らしく綺麗にメンテナンスされた気持ちの良い屋内です。



ホールの展示物は無くなっています。

新しい展示のための準備期間なのかもしれません。



サンライトから降り注ぐ柔らかな太陽光がホールセンターを照らしています。

夜になるとスポットライトに照らされて、ピラミッド形のサンライトが浮き上がるのでしょうね。



駅本屋を一回りします。



ふるさと銀河線独特の駅名標フレームが残されています。



路盤跡には芝生が敷き詰められゴルフコースのように整備されています。

芝刈りしてそう間が経っていないと思います。

こちらは池田方面となります。



こちらが北見方面です。

アスファルトのスペースは路線バスの転回場だと思います。



ホーム側壁も綺麗にクリーニングされています。

前回も不思議に思った「H形」の物体があります。

ヒッチングポスト(馬をつなぐ杭)か?などと想像しましたが…

結局、何だったのか分かりませんでした。



国道から20mほど奥まったところが、仙美里駅です。

「廃駅」の多くは訪れる度に寂れていくものが多いのですが、仙美里駅はその逆ですね。

訪れる度に美しく蘇っていきます。

これも「コミュニティーセンター」として市域の方々の中心となって使われているからなのでしょう。

ふるさと銀河線の各駅の中でも幸せな「廃止後」を歩んでいる駅の一つだと思います。

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廃駅ミュージアム 笹田 昌宏 実業之日本社刊 7月22日 2016年

2016-07-22 | Weblog

2015年北海道廃線巡りの記事を書いている途中でありますが、このような書籍を購入しましたのでご報告です。

2015年7月21日 初版第1刷発行 
2016年3月 4日 初版第2刷発行 となっています。

1年ほど前に発行された書籍のようです。

例によってアマゾンからの“お知らせ”で知りました。

すぐに“食い付いた”訳ではないのですが、「ま、一応資料として買っておくか…」というノリで購入しました。

現在は北海道の廃線・廃駅に夢中?(集中)でまだ全国へと進出するほどの技量ではないので…

北海道から九州までの廃駅を網羅した書籍です。

本文中はモノクロページで、挿入されている写真もモノクロです。

北海道エリアで本文中紹介されている物件?はそのほとんどが訪れたことのあるものでした。

我ながらよく歩いたものだと感心します。

まるでアルバムのように、「あっ、ここ行ったなぁ、おっ、ここも…」などと楽しみました。

こちらの書籍は「廃駅」にフォーカスしたものですので廃線跡・鉄道遺構にまで言及したものではありません。

あまり知られていないコアな鉄道遺構を探索するような、廃線エキスパートの方々には物足りないかも知れません。

ただ…廃線のスタートはまず「廃駅」に親しむことではないかと思います。

私もD51 の静態保存機から鉄道に興味を持ち、それらが展示されていた廃駅にも興味が広がり…そして今は「廃線」そのものに範囲は広がりました。

これだけ歩いても、北海道にはまだまだ歩いてみたい、まだ知らない鉄道遺構が沢山眠っています。

「宝庫」と言われる所以ですね。

本年2016年の北海道旅行、出発まであと1ヶ月少々です。

今から楽しみでワクワクです。

今年はクマが多いそうでそれが心配です…



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足寄駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-21 | Weblog
足寄駅の鑑賞はまず木造駅舎レプリカからです。

北見方向から来たのでいつもとは別の駐車場を利用したため直近のここから鑑賞スタートです。


2014年足寄駅の記事はこちらから。




大きなホウロウ製の駅名標が掲げられている木造の足寄駅。

JR北海道時代の木造駅舎レプリカですが、オリジナルより若干小ぶりな気がします。

そして駅舎入り口が左右逆であります。

オリジナルは右寄りに入り口が設けられていますが、レプリカは写真のように左側に入り口が設けられています。

なぜなのでしょうか?理由は分かりません。




ホーム側もいかにも駅舎らしい「付け庇」とその前には路盤とレールが展示されています。

今回はクローズアップ写真はありませんが、駅舎周りには「足型」を取ったグリーンのタイルが敷き詰められています。



レールの向こうには国鉄時代デザイン風の駅名標が展示されています。



付け庇のしたの通路、グリーンに見えるのがお客さんの足型を取ったタイルです。

まだいくらか足型タイルを敷くスペースがあるようです。



今は「道の駅あしょろ銀河ホール21」となっているふるさと銀河線時代の足寄駅舎。

とてもモダーンなつくりの建築で、聳える展望室をもちます。

こちらも一度鑑賞してみたいと思ったのですが、階段にはパーテーションが置かれて一般には開放していない様子でした。



ホームを模したスペースの奥にはショップがあります。



「Shop あしょろ」とストレートな名称です。

ショップ前にはふるさと銀河線足寄駅の駅名標が設置されています。

この少し煤けた雰囲気は「現役」を演出するためなのでしょうか?

屋外展示ならそれも良いですが、食品も扱うショップ前という場所柄、いっそピカピカに磨いたほうが良さそうな気がします。



何度見ても、ドキッとするほど良く出来たパネル・レイアウトです。

本当にそこにCR-75 が停車していると見紛うばかりです。

本当の路盤とパネルとの境目、分かりますか?



こちらも当時の雰囲気をパネルで表現しています。

実際、営業時の足寄駅ホームは相対式2面2線の構成でありました。

こちらは池田方面となります。



道の駅入り口には、足寄町郷土のスーパースター「松山千春さん」のコーナーが設置されています。



道の駅ホールの一角のショーケースには、保線の道具や手旗、距離標?や通信機などが展示されていて鉄道駅の香りを伝えています。




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愛冠駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-20 | Weblog
「愛冠駅」なんと素敵な響きでしょう。

「何も無い系駅跡」の次にはかなり濃い味系の駅です。

この変化が「ふるさと銀河線」の大きな魅力だと思います。

独特の形状をした駅待合所。

階段を彩る美しい花々…

でも昨年訪れた時とは何か違います。

2014年愛冠駅の記事はこちらから。



駅待合所のドアーは開放され、その入り口には「暖簾」が見えます。

どうしたのでしょう?

昨年もなにやら工事中でありました。

建物内には人の気配が…

中に入るとご夫婦が作業中でした。

ご挨拶をして「店内」を拝見します。

飲食店にリニューアル工事中だったのですね。



「店内」を通り抜けてホーム側へと出ます。

なるほど…こういうことになっていたのですね。



駅待合所からホームへ続く道にはレールが敷かれています。

「超狭軌」のレールです。

ホームの手摺りなど金属部はチャコールのペイントが施されて美しく蘇っています。



ホーム上の駅名標フレームも立て直され(昨年はホーム上に横たわっていました)小さな“ベル”が取り付けられています。

観光地などで良く見かける「幸せの鐘」とか「恋人たちのベル」とか言うものなのでしょうね。

オジサンは年齢的に完璧対象外…でしょう。

こちらは池田方面となります。



こちらが北見方面となります。

路盤跡も綺麗に整備されています。

バラストもそのまま再利用されています。

路盤跡らしくて良い感じですよ。



ホームは「テラス」として利用されているようで、ベンチやテーブルが設置されています。

レールファンなら路盤や愛冠駅を見ながらコーヒーでも飲むのも良さそうです。



この時はまだ「準備中」のような雰囲気でありました。

これから飲食店らしい「飾付け」がされていくのかも知れません。

2016年にはどのような顔になっているのか楽しみですね。



可愛らしい駅ですし、その駅名からも沢山のカップルが訪れると良いです。

そうすれば、もっともっと大勢の人々に知ってもらえ、長く未来に受け継がれるでしょう。



「愛の泉」もありますし…


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西一線駅跡 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-20 | Weblog
塩幌駅に続きまして、西一線駅も「何も残っていない系」の初心者には手強い駅跡です。

座標が示す駅跡には一面に畑が広がります。

害獣避けの電気柵のバッテリーとコントローラーがあります。

バッテリーにはソーラーパネルで充電しているようです。

下手に近付かない方が良さそうです。

*そんなこと観察しても廃駅とは関係ありませんね。

それくらい周りには「何も無い」状態です。



電気柵とで分けられたラインが路盤跡だったのでしょうか?

この状態だと想像が難しいです。

「つちぶた本舗」さんの全駅訪問の旅に掲載されている写真を見ます。

ホームを通して向こうに見える林の形がこの写真とそっくりです。

やはりこの辺りが路盤だったのでしょう。



道路を横切って、その延長は藪の中へと消えてゆきます。

本当にこれが路盤跡かなぁ~と、思い切り自信はありません。



西一線駅跡は国道24号線から10m前後入った場所にあります。

振り返れば国道を走る車両がすぐ間近に見えます。


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塩幌駅 ふるさと銀河線 9月6日 2015年

2016-07-19 | Weblog
国道242号線から塩幌駅への導入路は200m弱はあったでしょうか。

若干、心細くなるくらいの距離でした。

オデ君一台が通れるくらいのダートです。

駅跡の座標には路盤跡を利用していると思しき道路があります。



印象としては「畑の真ん中…」といったところです。

営業時でもはたして乗降客があったのか疑問に思ってしまうほどの場所です。



道路に転用されている路盤跡はあまり往来はなさそうです。

先の「上利別駅」などと比較すると「ほとんど何も無い」塩幌駅跡。

廃線巡り初心者としてはかなりハードルの高い物件であります。

路盤跡を呆然と見て、それ以上は他になす術がありません。

初心者の限界ですね。

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