Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

ステンレス-03

2007-07-31 | Weblog
いよいよ核心の「百均ネジ」です。
結論から言いますと、「思ったよりもまとも…」ということでした。
例の「肉まん」報道や「うなぎ」「野菜」などの禁止薬物使用の問題等、Made in C への不信感は大きなものがあります。しかし、全てがインチキ…と言うわけでもありません。
ちなみに、この六角タッピングは Made in Taiwan でしたが…。
次表がそのデータです。



先日、ご披露したアキバのネジ専門店で販売されている商品と成分的には殆ど変わらないデータです。
この六角タッピングはSLには結構使われていて、エンジンルームのリザーバ・タンクの固定やバンパーのクロームカバーの固定などに使われていました。場所柄、結構錆びていてなんとかしたいと思い、同じ形状でステンレス製のネジを、ホームセンターやアキバのネジ専門店など探したのですが見つからず、かといって「なんとか鋲螺」みたいな専門店に買いに行ってしまうと「箱買い」させられそうで怖くて行けません。そんな時に、偶然手持ちの在庫ネジに「百均ネジ」を発見したのであります。
「なーんだ、あるじゃん!」みたいな乗りです。
一時、ちょっと不信感に陥りましたが、測定データを見る限り大丈夫のようです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ステンレス-02

2007-07-30 | Weblog
次に登場の試料は、秋葉原はN電子で購入した「ばら売り」のステン・ネジであります。標準試料という訳ではありませんが、問題の百均のネジとの比較をするために「ネジ専門店」の素性の正しい?サンプルとして購入いたしました。でも、原産地とかは不明です。
試料としての購入ですので極端に言えば「一本」でも良いのですが、さすがに気の弱いオジサンにはそのような暴挙は無理なので、3種類5本づつ購入しました。それでも150円くらいでしたが…。
早速、分析した結果が次表です。



まー、SUS304はCrが18%から20%と言うことですので若干クロムの量が薄いのかな?という気がします…このバランスではSUS302と言うのが成分的には近いようです。
18-8ステンレスとして販売しているわけではありませんから、別にどっちでも良いですし、1回だけの測定ですので小数点以下の数字は多少変動すると思います。
金たわしのデータのように、たいがいは何処の分析装置で測定されても、必ず最低限の数値は検出されるように配合成分は少し多めにするのが多いみたいです。
あと、Cu:銅が3%ほど含まれています。銅の添加は耐食、耐酸性を向上させる効果があるそうです。きっと船舶などの電気装置、無線などのネジに向いているのかも知れませんね。アキバで売っているネジですから…。

たかが、ネジ1本…こんなに引っぱっちゃってすみません。
でも、ステンレス…結構奥が深くて面白いです。
次回はいよいよ、核心の「百均」ネジの分析結果です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ステンレス-01

2007-07-29 | Weblog
テールライト・クリーニングの話の途中ですが、ちょっと気になることがありまして…。
アルミとステンレスとの相性の悪さを書いた時に、「そー言えば使っているステン・ビス大丈夫かな…?」と思ったのであります。
訳があって、一部のタッピングスクリューを百均で購入しておりまして、先日の「肉まん」報道でちょっと心配になったのであります。
まず、自宅の風呂で、こんなものを発見しました。
「18-8ステンレス」と明記された金たわし…です。裏面を見ますと「Made in China」って書いてあります。
ものすごく「疑り深い目~で」「きっと何かとんでもない物質が入っているに違いない…」って思い、会社に持っていって、蛍光X線分析「EDX:Energy Dispersive X-Ray Fluorescence Spectrometer」でデータを取ってみました。(一体どんな会社か…と言う疑問はあるでしょうが、とにかくそー言うものがあるのです)
そこで取得したデータが次表です。



残念?と言うか面白くないと言うか…実に真面目なデータが取得されました。
全く、18-8ステンレス(SUS304)に間違いはございません。「ダンボール」や「ラー油」の類は全く検出されませんでした。
ちなみに18%のクロムはステンレスの耐食性を、8%のニッケルは機械的性質を向上させるそうです。
ステンレスのウンチクについては「SUS]とか「ステンレス」とかのキーワードで検索すると専門家の立派なデータベースがたくさんヒットします。

さて、次の試料ですが…。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テールレンズ・クリーニング-05

2007-07-28 | Weblog
順番が前後しますが、レンズユニットを分解している時の写真です。
この時に「電蝕」の理由の一つが分かったような気がします。
矢印で示している部分は、「リヤ・フォグ」の部分です。当時の日本の保安基準ではこの「リヤ・フォグ」は認められていなかったようで、電球のソケットはあるのですがそのケーブルはバッサリ切断されています。そして、「リヤ・フォグ」の「球なし…」の部分が外から見てブラックホールに見えないように、ステンレスの薄板でカバーしてあります。もちろんこの加工は、日本に輸入されてからヤナセさんとかの「PDI」かなんかで加工されたのだと思います。いかにも板金職人が「金バサミで切りました」…と言う感じの加工です。
このテールライト部分も、町の修理屋さんがいじった形跡があります。ばらして組み上げるその時に、アルミケースにステンレスのプレートが直接接触するように組んでしまったものと想像しました。
一応、対策のためアルミのライトケースに接触するステンレス板の部分は、絶縁テープを巻いておくことにしました。
以前書きましたドアーの内張りの記事にある、ドアーハンドルを「割りピン」で修理したのと同じ人かも知れませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テールレンズ・クリーニング-04

2007-07-27 | Weblog
クリーニングが終わったレンズ部です。
写真のように特に「ホワイト部」の綺麗さが際立ちます。
まさに、クリスタルのような美しさです。
この製品自体の、各色(白、赤、オレンジ)の接合部など全く非の打ち所の無い完璧な仕上がりです。しばし、その美しさに見とれてしまいます。
実は、このテールレンズ部もJOEのところから新品を購入しようと目論んでいたのですが、これだけ綺麗に仕上がれば、もちろんオリジナル・パーツ(この場合は最初から付いていたパーツ…という意味)の方が良いに決まっております。無駄な出費も避けられて良いことずくめです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テールレンズ・クリーニング-03

2007-07-26 | Weblog
とにかく、めげている場合ではありませんので、レンズを外します。
レンズを外した後のライト・ボックスはこんな感じです。
この状態で、昨日書きましたように、ヤスリで研磨します。



取り外したレンズ・ユニットです。本当に凝った作りの美しい形状です。ホントに美しいです。
例の「OAクリーナ」で洗浄します。これって、「電解アルカリイオン水」って言うそうです。成分表示は「純水」って書いてあります。99.9%、水なんですね。使用後はただの水に戻るそうです。他の製品では純水に「界面活性剤」を配合したものもありました。
とにかく、プラスチックなどの汚れには抜群の洗浄力を示します。
PCのモニターなど、アイボリー系の筐体は信じられないくらい綺麗になりますよ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テールレンズ・クリーニング-02

2007-07-25 | Weblog
「ひぇー!」の原因が写真の白い錆びです。トランクルームの内側から撮影しました。
アルミ・ダイキャストのライトケース一面にはびこる白い粉状の錆び…。
「こ、これは…!」頭をよぎるのは、「電蝕」いわゆる電気腐蝕であります。金属はそれぞれ電気を持っていて、金属の種類ごとにその電位は異なるそうですが、この電位の差が大きな金属同士をくっつけると電位の低い方の金属から腐蝕が始まるそうです。
ちなみに、最も高い電位を持つ金属は「金:Aurum」です。アルミのボディーに金のネジなど使ったら最悪なんでしょうね。
アルミとステンレスも電位差が大きいので直接金属同士が接触しないように、メッキをするとかシーリングをするとかして絶縁しなければなりません。
もう一つの可能性が、トランクルームに設置されている「バッテリー」です。このバッテリーから発散するガスによって腐蝕が起こったのか?
この時点では理由は分かりませんでした。
取り敢えず、サンドペーパーを水に濡らしてからライトケース表面を軽く研磨します。
ペーパーを水に濡らして研磨すると研磨した埃が飛び散らず、吸引する恐れが少なくなるからです。絶対に体に悪いような気がします。

気を取り直して、レンズを取り外してクリーニングを続行します。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テールレンズ・クリーニング-01

2007-07-24 | Weblog
ヘッドライトのクリーニングの次はテールライトのクリーニングです。実際の作業はヘッドライトと連続して行ったのですが記事では間を空けて書きました。
「ヘッドライト…テールライト」なんだかプロジェクトXのエンディング・テーマみたいですね。
プロジェクトX…4月25日の記事に書かせていただきましたけど…。
さて、クリーニングですが、トランクを開けてレンズ裏のスクリュー2個で固定されている黒いカバーを外します。
そこで現れたものは…。ひぇー!!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨降り…

2007-07-23 | Weblog
日曜日にガレージに行ってきました。朝からサラサラ雨が降っています。
SLでお出掛けも出来ないし外で作業も出来ないので、ガレージの中で出来る作業は…?
「磨き」ですか…。
前からやってみようと思っていた作業がありまして、普段はバカバカしくてやってられないのですが「パイピングの研磨」であります。「一体何の意味があるの?」というほどくだらない作業です。
ラジエターとリザーバ・タンクを結ぶ3ジョイント、磨きました。
真鍮製のジョイントですが、以前スポンジヤスリで軽く磨いてあります。
リュータで細部の汚れを削り落とします。続いてスポンジ・ヤスリでリュータの研磨痕を消します。スポンジ・ヤスリは単価が紙やすりや布やすりに比べて高いのですが、曲面の研磨にはスポンジの伸縮性が実にいい感じです。
ヤスリのあとは軽くバフをかけて、最後の仕上げは「ピカール」です。
やっぱ、伝説の「金属磨き」です。どうですか?この仕上がり…?
まるでGOLDでしょ?(ホントにGoldだったりして…写真が下手くそでこの質感を表現出来ないのが残念ですが、現物はホントに美しいです。やはり、優れた素材は仕上がりも素晴らしいです。)
せっかく磨いたのですからこの状態を維持したいですね。
軽くワックスなんてかけてみました。ボデーのワックスがけなんてやらないのに、ジョイントにワックスかける…なんて、やっぱ、変ですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-06

2007-07-22 | Weblog
こんな感じです。
ポリッシュしたクリーナ・ケースを元通り固定して完成です!
写真では解かりづらいですが、ボデー下部までピカピカです。
「だから何なの…?」と言われても、ただそれだけのことですが…。外からは全く見えませんし…、ただの自己満足の世界です。しかも、「オリジナル」を偏重する方々から見れば、「何て馬鹿なことを…」と思われるでしょう。
「オリジナル」であることも大切な要素ではありますが、なぜか「金属」を見ると磨かずにはいられないのです。



角度を変えてもう一枚…。
ハイテンション・コードやブローバイのチューブが写り込んでいるのが分かります?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-05

2007-07-21 | Weblog
ついに雨が降り始めました。
まずは、SL君をガレージに格納してから、外で作業を続行します。
「青棒」でバフをかけまくるので、ガレージ内で作業をするとSL君やロードス君のボデーやインテリアに粉塵が入ってしまうので…それと自身の健康のためにも、研磨作業は屋外の風通しの良い場所で行います。(青棒とは酸化クロムを練りこんだ粘土みたいなものですから、吸い込んだら絶対に体に良くないと思います。もちろん作業中はマスク着用!です。)
ビーチパラソル&折りたたみテーブル、雨の日の作業にも抜群の使い勝手です。
昔はこいつを持って、ラジコン・カーのサーキットに通いました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-04

2007-07-20 | Weblog
こんな感じでバキバキ磨き倒していきます。
もー、顔なんかもバッチし写るくらいビカビカです。
よっぽど好きなんですねー光り物…。



くどいですが、角度を変えてもう一度…「フューエル・ディストリビュータ」です。
何度見ても凄いです。造形的にしか分かりませんが、機械工学的にも機能的にも凄い機械なのでしょう。どーせ理解は出来ないですけど…。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-03

2007-07-19 | Weblog
こんな感じで作業をしています。以前、ロードス君一人の時には、ガレージの中で作業が出来たのですが、今ではどちらかを外に出さないとなりません。
この日は、お天気がイマイチで、雲行きを気にしながらの作業でした。



エンジンルームのクリーニングにはこいつが役立ちます。電動のブロアーやガスのダストオフもそれなりに役には立つのですが、高圧エアーで埃をぶっ飛ばすのにはこれが一番です。それに、この「ガン」はエアーだけでなく、ホースを水道とかに繋いでやると、ケルヒャーの高圧洗浄機みたくなる優れものなのです。
しかし…水圧はケルヒャーの方が上かな…。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-02

2007-07-18 | Weblog
クリーナ・ケースを取り外すと、こんな風景です。実に不思議な造形ですが、これが「スロットル・ボデー」なのでしょうか…?その後方には何とも言えないパイピングの集合があります。各シリンダーに燃料を送っている「フューエル・ディストリビュータ」部分ですかね…。
このあたりは、あまりにも精密すぎて、恐ろしくて触れません。


クリーナ・ケースを取り外して、普段手の入らない場所もクリーニングが出来るようになりました。
カム・カバーなどもスポンジ・ヤスリでポリッシュしてみます。
エンジンルームの中は、ブローバイの汚れで金属やパイピング類はその素材が分からないほど真っ黒ですが、スポンジ・ヤスリでポリッシュしてやると、それぞれの金属素材が分かるようになりました。この高圧ホース…カッコ良いです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリーナ・ケース研磨-01

2007-07-17 | Weblog
以前、クリーナ・ケースのフタをいい加減にポリッシュした記事を書きましたが、この度思い立って、もう一度きちんと「フタ」だけでなく「ケース」全体もポリッシュしました。ついでに、「カム・カバー」等の普段手の届かない場所のお掃除も兼ねて…です。
「掃除」は嫌いなのですが、「磨き」はなんだか好きみたいです。



まずは、「フタ」を取り外したところのショットです。デカいクリーナ・ケースです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする