Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

Ferrari Collection  Ferrari F1 Collection Ferrari F1 & Racing Collection 2007~2017 260巻 完結

2017-10-30 | Weblog
長かったですねぇ~

約10年間です。

2007年9月創刊されたのは「Ferrari Collection」という名称で約80巻で完結の予定でした。

これはFerrari のロードカーを対象としたコレクションです。

ところが、このコレクションは105巻まで発売されました。

写真は創刊1号です。



しかしこれで完結することなく、次に「Ferrari F1 Collection」という名称で続巻されます。

今度は Ferrari の F1 マシーンにスポットを当てたコレクションです。

ここまでは結構楽しんで購入していましたが…

なんと!いつの間にか「Ferrari F1 & Racing Collection 」と名称を変えフォミュラーカーに加えてロードカーのレーシング・バージョンまで取り上げるようになります。

F1以外のレースはあまり知識も興味も無かったのですが、ここまで来て引き返すわけにも行かず、ひたすら購入し続けました。

シリーズ後半、確か140巻くらいで終了となるアナウンスがありましたが、「好評につき…」と続巻されました。

書店の店員さんにも何度か「購読続けられますか?」と尋ねられたことがありましたが、中途半端で止める訳には行かないので「もちろんです!」と応えます。

結局シリーズ・トータル260巻となりました。

各巻には「モデル」と解説のブックレットが付属します。

この書籍には専用のバインダーが別売されていました。

しかし…このバインダーは無駄に場所をとるので鉄道関係、城関係、他のシリーズでも購入したことはありません。

Ferrari シリーズでは写真のようにパッケージの外箱を利用してその中にブックレットを収納してあります。*上の写真



ダイキャスト・モデルも数が嵩むとディスプレーというより「積み重ねる」ような状態です。

一番下のモデルなんでもう何が何だか分かりません。

しかし、 1/43 スケールのモデルで解説のブックレットが付属し¥2046(税込み)は破格だと思います。



個人で個別に購入すると安くても¥4000 ~ ¥6000 以上はしますからね。

しかもFerrari だけシリーズで260台も探すのは困難だと思います。

今更ですが…これだけシリーズを重ねるのなら、むしろPorsche の方が良かったなぁ~などと思っています。

もう置く場所がありませんから買いませんけれどね。

写真左は「1981年 350SL」隣は 「Porsche 911 Carrera RS 1973」です。



「Ferrari F1 & Racing Collection 」が、いよいよ140巻を超える頃にはもうパッケージを開く気力もなくこうして積み上げるだけです。



No,155最終号 通算260巻 2017年7月にようやく終わりました。

書店に受け取りに行ったとき店員さんが「これで本当に終わりです」と仰っていたのが印象的でした。

「あぁ…これで終わったんだ。やれやれ…」です。



裏面には最終号のご挨拶。

2005年フランスで、2004年イタリアでそれぞれ創刊されているようです。

全260巻 購入された熱烈なFerrari ファンの方々ってどれほどいらっしゃるのでしょうね?

特に“熱烈”ではないけれど成り行きで全巻購入してしまったオジサンでありました。


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十余三 東雲の丘 成田空港 9月23日 2017年

2017-10-26 | Weblog
9月22日金曜日に予定を前倒しして、オートプライドさんからロードス君を受け取ってきました。

ロードス君車検の記事はこちらから。 

そのため23日秋分の日は予定が空きました。

天気はまずまずです。

祭日ですので百里基地自衛隊の飛行作業はお休みでしょう。

ならば…と、成田空港B滑走路 十余三 東雲の丘 へ出掛けました。



「東雲の丘」は成田空港撮影ポイントの中でもお気に入りのポイントであります。

「お気に入り」の基準は他のヒコ~キ写真ファンとは若干違うかも知れません。

まず、安全にクルマを駐車できること。

なるべく混雑していないポイント。

などが、重要ポイントで、それを満たした上で次に、なるべく安定した光線状態が得られ、滑走路を広く見渡せるところ…などなどです。

東雲の丘はそうした条件を満たしてくれるポイントなので、お気に入りであります。(*16L運用の時など)



本日は34R運用で、着陸機のランディングははるか遠くに見えます。

東雲の丘からはゆっくりとタキシングしながらターミナルへ戻る機体を眺めるようになります。

本日はあまり動的な写真は撮影できません。

機体に描かれたスパイダー・マンのイラスト。

子供達が歓声をあげます。

機体の動きが非常に緩いので、撮影はとても楽チンです。



777(Triple Seven )などの大型機は滑走路エンドまで来てからターンして行きます。



間近で見ますとやはり 777 はデカイです。



展望のフェンスから子供達が手を振りますと、それに応えてパイロットが手を振ってくれます。

子供達はそれがとても嬉しそうでした。

こうしたサービスも会社のイメージ・アップに大切な営業活動?なのでしょうね。



コクピットのパイロットをアップで見てみますと…

ファーストオフィサー(First Officer:副操縦士)はスキンヘッドみたいですね。

スキンヘッドに濃いサングラスといえば、自動的に爆風スランプの“サンプラザ中野くん”を思い浮かべてしまいます。

子供たち怖がらないかな?






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ロケット・ストーブ 9月21日 2017年

2017-10-25 | Weblog
「またかよぉ~」と言われそうですが「ロケット・ストーブ」ネタです。

どんだけ好きなの?と思いますね。

それでも「ロケット・ストーブ」は楽しいですよ!

着火は楽ですし、火力は強力、いかにもな力強い音と火炎、まるでジェット戦闘機みたいです。

昨日と同様、百里基地から早々に引き上げてきました。

本日は、焼き芋などの“焼き物”は止めにして単純に「炎」を楽しむことにしました。

太目の木材を井桁に組んで、下から「ロケット・ストーブ」でガンガン過熱します。

写真のような太目の木材でも難なく着火することが出来ます。

もう余裕でビール飲んじゃいます。

結局、面倒な焼き物を省いて少しでも早くビールを飲みたいという魂胆が見え見えですね。



キャンプ・ファイアーみたいに井桁に組んだ燃材が勢い良く燃え上がります。

不思議ですね。

真夏日でもこうして炎を眺めながら飲むビールは格別です。



やはり…少しは“ツマミ”があった方が良かったかな?



空になったジョッキーを通して“炎”を見ます…

何だか “ランプの炎” を見ているみたいです。

回りくどい言い方をしないで「もっと飲みたい!」と素直に言えばよいのに…

何杯飲んでもオジサン独りですから文句は言われませんけれど、やはり火を扱っている間はシラフでいないとね。

楽しい「独り火遊び」でありました。


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ロケット・ストーブ 9月20日 2017年

2017-10-24 | Weblog
百里基地でヒコ~キ撮影を楽しんだ後…まだ明るいうちにガレージに引き返しました。

目的は…ロケット・ストーブ遊びです。

百里基地でF-4EJ のバーナーを見ていたらガレージでロケット・ストーブを焚いて火炎を見たくなりました。

*嘘です。

ホントは炎を見ながらビールが飲みたいだけです。

帰り道のホームセンターで適度な太さのサツマイモを購入しました。

ロケット・ストーブを焚いても料理をする気はありません。

焼き芋なら何も手間がかかりません。



いつものセレモニー

枝を「細」「小」「中」「大」と仕分けます。

バーナーがありますから、いきなり「大」に着火してしまっても良いのですが、一応「お楽しみ」ですからね。



燃料に着火し「ゴォ~」と音を立てて燃えます。

ロケット・ストーブの美点はこの音ですね。

いかにも火力のありそうな気分になります。



カラカラに乾燥した燃材ですからあっという間に着火します。



炎の安定した頃合をみて、お楽しみの「ビール・タイム」です。

ビールの銘柄は「一番搾り」ですが、ジョッキーは「スーパー・ドライ」です。



焼き芋の焼き加減というのが良くわかりませんが、燃料のありったけをロケット・ストーブに投入します。

とにかく、ロケット・ストーブを焚き続けることがメインで、焼き芋は二の次です。



のんびりビール・タイムを楽しんでいると、日が暮れて庭の照明が明るく目立ってきました。



ロケット・ストーブの火力が一段落してきました。

そろそろこんなものかな…と「焼き芋器」の蓋をオ~プン!

甘く柔らかな香りが立ち昇るはずなのですが…それほどでもありません。



二つに割って焼き加減を確認します。

確かに火は良く通っているみたいです。

でも水分が飛んでしまってパサついているようです。

あまり長い時間加熱しすぎたのでしょうね。

それと、サツマイモにアルミ・フォイルを巻いた方が良いのかもです。


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百里基地 9月15日~21日 2017年 -02

2017-10-20 | Weblog
週末は一旦東京へ引き上げ、20日~24日まで千葉のガレージに再びやってきました。(*暇ってことです)

20日、先週と同様ガレージをゆっくり出発し11時過ぎにお気に入りの撮影ポイントに到着します。

*一度気に入るとず~っとそれで良い…という性格です。変化を好まない…とも言いますね。

本日は曇天。

太陽光線もトレペを掛けたような拡散光です。

ヒコ~キ写真は青空を背景にキラキラした方が好きです。

今回も到着早々に第501飛行隊の着陸作業が見られました。

カモフラ塗装にウッドペッカーの部隊マークの機体は戦術偵察を任務とする部隊を表しているのでしょうね。



格納庫前にもカモフラ塗装の機体が並べられています。

ブルーの塗装は「洋上迷彩」と呼ばれる洋上作戦時に効果を発揮する塗装だそうです。

洋上戦術偵察の任務を目立たずに遂行する為の塗装なのでしょう。

しかし…ステルス・テクノロジー全盛の今日、迷彩ってどうなんでしょうね?

トレンドは塗装で存在を秘匿する low visibility, 低視認性 ですが、絵柄としては無機質で味気ないですね。

ギャラリーの視線では、迷彩塗装の方が見た目の格好良さ、存在感は上だと思います。





滑走路脇には消防車が待機しています。

この時、「毎日飛行作業を見守るだけで暇だろうなぁ~」などと不謹慎なことを思っていました。

しかし、先の“87-8408”火災事故の際、消火作業に奮闘する消防隊の姿を見て反省いたしました。

毎日の飛行作業のその影で、整備員や消防隊員、大勢の裏方の隊員のバックアップがあるからこそ、機体に命を預けて防空の任務に邁進できるのだろうなぁ~と。



お昼前から301、302飛行隊の飛行作業を観賞していました。




本日は03L 運用で撮影ポイントからは少々距離があります。

曇天のため気温が低めで、滑走路上の陽炎は少なめだったのが救いでした。



わりと先週より慣れてきたのでしょうね…

それほど舞い上がったり興奮したりもしないで淡々と撮影しました。




明けて21日。

やはりお昼前に撮影ポイントに到着します。

本日は「空色」も良好できっと綺麗なヒコ~キ写真が撮れるだろう…と期待は大きかったのですが…

なんと!

本日は飛行作業が無さそうな雰囲気です。

飛行作業には欠かせない「消防車」や「ヘリコプター」が滑走路には出ていません。

格納庫のシャッターも下りています。

この状況は「飛行作業なし」と判断すべきでしょうね。

せっかくの「飛行機日和」です。

常連の方々も次々と帰り支度です。

ほとんどの常連さんが帰ってしまいましたが、残った常連さんと日陰でヒコ~キ話をさせて頂きました。

その中で「昨日夜間ミッションがあったのかも…」との情報です。

ご自宅で夜間にエンジン音が聞こえたそうです。

そうか…それで本日昼間はこういう状態なんだ…と勝手に納得しました。

その方は会社の旅行で小松空港を訪れた際、自衛隊機を見てヒコ~キ写真にハマッタと仰っていました。

小松空港の撮影ポイントなど楽しく会話させて頂きました。

この日は30度越えの暑い日でした。

記事を書いている10月20日~22日の寒さ…

わずか1ヶ月前のこととはとても思えません。



机の前の「F-4 Phantom Ⅱ」と 「F-14 Tomcat」

F-14 Tomcat は、映画「トップ・ガン」劇中に登場し世界的に大人気となった機材です。

また新谷かおる先生の「エリア88」にミッキー・サイモンの愛機として登場し、オジサンも相当影響を受けています。

*もちろん、今でもコミックス全巻所有しています。

百里基地の常連さんは間違いなく「トップ・ガン」や「エリア88」世代だと思います。

飛行作業を見つめるその瞳は…きっと「ハート・マーク」になっているのではないでしょうか。

トップ・ガン劇中のサウンド・トラック

The Dock of the Bay Otis Ray Redding Jr. や You've Lost That Lovin' Feelin'   The Righteous Brothers

エンディングでジューク・ボックスにコインを入れるシーン…今でも熱いものがこみ上げてきます。



ヒコ~キはもちろん、鉄道やクルマなど 動きモノのDVDで大変お世話になっている宝島社。

書籍での知識ももちろん大切ですが、例えば先の「ドラッグ・シュート」のメンテナンスなど文字では表現しきれない世界を見せてくれます。

宝島社のDVDの美点は余分な「盛りや脚色」がない点ですね…シンプル、そして安価。

生の音を聞きたいのであって、ナレーションやBGMとかは必要ないですから。

あまり制作費を掛けていないともいえますが…

自衛隊機の取材でも淡々と映像が展開されます。

「よくこんなところまで取材できたなぁ~」と感心します。

さしずめ「航空自衛隊全面協力!」といったところでしょうか。

すごくためになります。


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百里基地 9月15日~21日 2017年

2017-10-17 | Weblog
15日はゆっくり出発し現場(百里基地撮影ポイント)に到着したのは11時過ぎです。

光線の加減が徐々に順光に移行し、飛行作業に従事している機体がお昼休み?で帰投するのでは…という読みです。

自衛隊の飛行作業は「ミッション」でありますから、Air Line のようなタイムテーブルが公表されているわけではありません。

あくまでも「読み」ではありますが、平時訓練飛行であれば食事くらいはするのでは…という一般人的読みであります。

芝生の緑にドラッグ・シュートのオレンジが夏の陽光に映えます。

綺麗ですね!



事前のリサーチは大切ですね。

昨日のリサーチで好みのポイントは決まっていますので、空港には寄らずに直行します。

暑い日でしたのでもちろん飲み物などは用意していきました。

撮影ポイントにはすでに常連さんが待機しています。

オデ君を駐車スペースに置き、脚立を運んで撮影準備を始めます。

今回に限っては、「一般人的読み」は的中し、飛行作業を終え帰投するF-4EJを早速に撮影することが出来ました。

5番の滑走路距離灯を前景に撮影してみたり…

次々と着陸してくる F-4EJ に退屈している暇はありません。

前日のリサーチのお陰だと思いますが「余裕」で撮影できます。

着陸時はエンジンの出力は絞っていると思いますが、それでも双発2基のジェット・エンジンの轟音は凄いです!

もう興奮状態です!

常連さんとお話をした際に、やはりエンジン音がたまらないと仰っていました。

*地域の住民の方々には迷惑な話でしょうが…

たまにAir Line の撮影もされるそうですが「やはり Air Line はね…」と仰っていました。

それ良く分かりますね。

よく比喩されますが…軍用機はレーシングカー  Air Line はバス といわれます。

ここで見ていると「まさにその通り!」って気分になります。



本日、着陸機は21L を使用しています。

こちらからは手前の滑走路となり、陽炎の影響も少なくクリアーに見ることが出来ます。

目前を通過する機体。

「わぉ!」迫力Maxです。

パイロットがなにやらハンドシグナルを行っているように見えます。

“ 5 ”ってなんだ?

やっぱ、活きている戦闘機はド迫力ですね!

舞い上がりっぱなしです。



こんなシーンも目撃することが出来ました。

ドラッグ・シュート (drag chute) の格納場所を間近で見しました。

「こんなふうになっているのかぁ~」ってね。



宝島社の航空自衛隊のDVDでドラッグ・シュートを回収し乾燥室で乾かし畳んで行くシーンを見ました。

毎日、こういう作業を行う任務の方々も大変だなぁ~と見ていました。

DVDでは、滑走路エンド辺りの所定の場所にドラッグ・シュートをリリース(切り離して置いて?いく)するのですが、それぞれの機がきっちり同じ場所でリリースするのを見て「さすが!」と感心しました。

機体後部に見える「蓋」がカパッと開いてドラッグ・シュートが開傘するのですね。

「しまった!開かない!」なんてことは無いのでしょうね。

こうした制動装置も絶滅危惧種の機体ならではの装置です。

クルマでいうとウチのロードス君の「リトラクタブル・ヘッドライト」に通じるものがありそうで親近感を覚えます。

単純に全体の絵柄…という点では、ドラッグ・シュートを開傘して着陸する様は華があって素敵です。

整備する方々は面倒なのでしょうけど…



T-4 って何となくチマチマした印象で「あぁ…T-4 かぁ」っていう反応です。




F-4EJ の着陸が一段落しトラフィック・パターンを旋回するT-4。

「なぁ~んだ…」と思いながらも、もちろん撮影を続けます。



着陸したT-4 を見ます。

近くで見るとエアーブレーキを開いたその姿は意外と凛々しい姿をしています。



コクピットを見ます。

滑走路は21Lですので余裕で寄れますよ。



パイロットの表情も見ることが出来ます。

バック・シーター(後席の乗員)はシールドを降ろしていて表情は見えません。

パイロットの射出座席の“ツノ”には平仮名で「さわるな」の文字が見えます。

ロケット・モーターで射出された座席のパイロットがキャノピーに激突して負傷するのを防ぐ装置です。

万が一、タイミング悪く射出されたパイロットがキャノピーに激突する前にこの“ツノ”でアクリル・ガラスを突き破り粉砕するものです。

キャノピーのエッジに見えるコード状のものはもしかしたら「プリマコード」と呼ばれる爆薬かも知れませんね。

私達「トップ・ガン」世代には“グース”が緊急脱出時キャノピーに激突して殉職する衝撃シーンが忘れられません。



T-4 の着陸作業を観賞しているうちに、F-4EJ の離陸準備が整ったようです。

陽炎でもやもやです。

フェンス脇の立木が滑走路エンドを都合よく見通せるようになっているのは偶然でしょうか?



エンジン音が大きくなりました。

離陸は21R 運用で陽炎が影響します。

滑走路距離灯の3~4 位の位置ですでに機体は浮き上がっています。





目前を通過する頃にはノーズギアは格納されています。



望遠レンズの圧縮効果を差し引いても、僚機との距離はかなり近いです。

百里基地滑走路幅は45m ですので、その幅の中に全幅 12m 弱 のF-4EJ 2機が納まっていることになります。



普段のスクランブル訓練の成果なのでしょうが、凄いことですね。



飛び去るペアーを見送る間もなく次のペアーが離陸してきました。

エンジンから排出される熱波が派手な陽炎を作っています。



2機がまるで1機のようにピッタリと重なって見えます。

良く見るとテール・フィンがわずかですが見えています。



ゆっくりと高度を上げながら小さな点になっていきました。




記事を書いていた10月18日 百里基地での航空事故が報道されました。

「ど~したんだ!」とテレビに釘付けです。

離陸のために誘導路をタキシング中のF-4EJ 戦闘機が出火炎上 という報道です。

執筆中の百里基地です。

本当にビックリしました。

テレビの画面では機体番号までは読めません。

PCのニュースを見ますと鮮明にナンバーを読み取れるシーンがありました。

302飛行隊の“87-8408”でありました。

9月20日の撮影データに“87-8408”が記録されていました。(*上の写真)

「あぁ…君が炎上してしまったのか…」

滑走路エンドに向かって誘導路をタキシング中、左主脚が折れ、増槽が滑走路に接触しその火花が燃料に引火し炎上したとのことでした。

パイロットや消防隊など関係者に負傷者が無かったのは幸いです。

着陸時機体全重量の負荷が主脚に集中する際の事故でなかったのも幸運であったと思います。

退役間近の古い機体です。

まるで高齢者の「骨粗しょう症」を思わせるような事故です。

大好きな F-4 PhantomII  静に任務を全うさせてやりたかったです。

戦闘機は文字通り戦闘を任務とする飛行機であり「兵器」であります。

危険とは常に隣り合わせの運命です。

“87-8408”は解体処分されてしまうのでしょうか…

残念でなりません。




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茨城空港 百里基地 下見 9月14日 2017年

2017-10-16 | Weblog
夏休み後半です。

いつもですと、金沢城や小松空港などに行って石垣やヒコ~キ撮影を楽しんでくるのですが…。

本年は6月にオデ君、9月にはロードス君、11月にはカレラ君の車検が控えております。

なるべくお金の掛かることは控えて関東圏で過ごそうか…というのが本年の作戦であります。

千葉のガレージから比較的楽に通える「茨城空港」「百里基地」でヒコ~キ写真でも撮影しながら過ごそうかと思いつきました。



ここなら高速道路代や宿泊代は掛かりません。

茨城空港で発着するのはスカイマークと春秋航空の2社ですのでAir-Line 目当てでは退屈です。



オデ君をパーキングスペースに預けて、取り敢えず徒歩で空港展望台に向かいます。

1日数便の空港ですが、パーキングに駐車しているクルマの数はかなりの台数に上ります。

駐車料金は無料なので飛行機利用客はツアー中、ず~っとクルマを預けておくのでしょうね。

“マンホーラー”ではありませんが、歩道で目に止まったので一応撮影してみました。

“おみたま”は茨城空港の所在地「小美玉市」になります。



地方空港にはそれぞれ“モニュメント”が展示されています。

茨城空港を象徴するモニュメントでしょうか?

この石材は茨城県で産出する御影石で製作されたそうです。

301飛行隊部隊マークはマフラーを巻いたカエルですね。

筑波山のガマガエルをモチーフとしているそうです。

今度移転先の三沢にもガマガエルはいるのでしょうか?



展望スペースに出てみます。

スカイマークの出発時間が近いみたいで見送客の姿が多く見られます。



茨城空港の展望スペースに訪れるのは暫くぶりです。

以前は評判の芳しくなかったガラスが一新されていました。

自衛隊基地方面の視界もしっかり確保されています。



「ラミセーフ」という商品なのでしょうか。



メンテナンスの行き届いた抜けの良いクリアーな視界です。

展望スペースに設置してある日付入り記念ボードが映りこんでいます。

これは自身の撮影位置を変えるより仕方がないですね。



百里基地には301飛行隊、302飛行隊があります。

現在ではF4EJを運用する稀少な航空団であります。

*J Wings の記事によりますと日本最初となるF-35の運用部隊が“オジロワシ”の部隊マーク302飛行隊に決まったようです。

「おぉ!F-35が百里基地で見られるのかぁ!」と喜んだら早合点。

部隊は三沢基地に移転となりそこでF-35運用部隊となるようです。

残念!

そして301飛行隊も後を追うように2年後には三沢基地でF-35運用部隊となるそうです。

301、302飛行隊が転出してしまった百里基地にはF-15飛行隊が編入してくるらしいです。

百里基地でF-15がまた見られるのは嬉しいことです。

一方、F-4 の退役は着実に進み、飛行するその姿が見られるのもあとわずかです。



茨城空港駐車場横には、退役した「RF-4EJ」「F-4FJ改」が展示されています。



滑走路上で見る航空機も迫力満点ですが、こうして展示機を間近で見るのも楽しいです。

やっぱ…デカイですね!

コクピットは見上げるような高さです。



F-4が設計されたのは何と!1950年代。

運用が開始されたのが1960年ということです。

ベトナム戦争で作戦に使用されたということですが、その長寿に驚くばかりです。



退役が進む「絶滅危惧種」ではありますが、ここ百里基地では現役戦闘機です。





今も日本の防空に従事するF-4EJ

大切に運用すればこれほど長い期間使える…とは言え、F-4のデザインの先進性があればこその結果ではないでしょうか。



本日は余裕をかまして、茨城空港の観賞と百里基地の撮影ポイントの下見に時間を割きます。



滑走路を望めるのはほとんどが西側になります。



ですので、太陽が真上から西側に傾く午後、多くの撮影ポイントが順光となります。

早朝、慌てて出発してもほとんどのポイントが逆光となってしまうわけです。



百里基地撮影ポイントとして紹介されている場所をリサーチします。



滑走路エンドはお腹やしっぽの写真となってしまうので、今回はパスします。

オデ君を駐車できて、滑走路中程。

「滑走路距離灯」で言うところの「5」のあたりが気に入りました。

ここなら「03/21」のどちらの運用でもレンズを振れます。

フェンス横から滑走路を見ます。

いつもオデ君に積んでいる3段の脚立に乗ります。

高さ的にはこれでフェンスをクリアー出来ますが、天板に乗ってレンズを振り回すといつか必ず「落下」するだろうと確信しました。

荷物が嵩張りますが明日からは「洗車用脚立」を用意してこようと決心?しました。



右側がオデ君に常備の脚立。

左側が洗車用脚立。

ガレージのガーデニングなどにも随分活躍してくれました。

これなら天板上の安定性も抜群です。


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熊本城復興城主手形 熊本城復元整備基金 9月29日 2017年

2017-10-12 | Weblog
夏休みを終えた9月末、暫くぶりに出社すると何と!「机が無~い」ではなくて、仕事関係の郵便物の中に見慣れない大型の封筒を発見。

「なんだっけなぁ~」と開封してみます。

封筒には「城主証」と書かれた書面が同封されていました。

そう言えば7月頃「仮城主証」が送られてきました。

今回送付されてきた「城主証」予想以上に立派な作りになっています。

表紙には「城主証」左右に細川氏家紋「九曜紋」 加藤清正の家紋「蛇の目紋」とが配されています。



中には城主証書面と「熊本城主」プラスティック・カード。

書面には 本人名と左上に6桁ナンバーが書かれていました。

「平成29年5月29日」は郵便局に振り込んだ日付です。



同封の「城主各位」「お知らせ」と題された書面には、平成29年8月末までに78,646件の個人や団体等から 1,364,731,955円の寄付が寄せられたと報告されていました。

5月に九州を旅行した際、熊本に立ち寄り予想をしていた以上の城の惨状を目の当りにし「出来ることを何かしなくては…」と寄付をしました。

多額の寄付をされた方々も大勢いらっしゃるでしょう。

私などはたった「一口」であります。

城主証を送っていただいて…こんな立派な城主証を作成する費用や通信費などにではなく純粋に復興のために寄付を使っていただいた方が良いのに…と思いました。

熊本県の一つの象徴「熊本城」復興まで20年の歳月が掛かるとも報道されています。

復興事業に携わる方々のご苦労も大変なものがあると察します。

しかし、その復興事業により新たな史実の発見も多くもたらされるでしょう。

20年後、城がかつての威容を取り戻した時の日本や世界がどのような変貌を遂げているのか想像もつきません。

自身の目でその復興を目撃できる可能性も微妙ですね。

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てっぱく 大宮 鉄道博物館 C57 135 9月13日 2017年-最終回

2017-10-10 | Weblog
毎日12:00 15:00 の2回、1F車両ステーションの転車台でイベントが行われます。

2階のテラス?に移動し俯瞰でそのイベントを観賞しました。

正面に見える係員がイベントの開始をアナウンスし、フェンスが閉じられます。

ゲストが運転席に座り「汽笛」を鳴らします。

屋内ですのでその音量はかなりのものです。



ターンテーブルは約10分間ほど時間を掛けて回転します。

その間、説明係員が車両のことなどを説明します。

せっかくでしたので、静止画はほどほどにイベントの情景を動画で撮影してきました。

あとで再生してみましたが、エコーがすごくて「何を説明していたのか…」ほとんど聞き取れませんでした。

残念!



ターンテーブルに展示される車両はあるスパンで交換されるようでした。



古い東京駅ホームをイメージした展示です。



そこに展示されている客車に釘付けになりました。

特急「富士」の展望車として製造された車両だそうです。



客車内に入ることは出来ませんが、窓から中を覗きます。

JR九州で話題を集めた「ななつ星」もかくやと言うほどの豪華列車です。

天井は「格天井」などと軽々しく表現してよいのか戸惑うほどの素晴らしさです。

最上級の格式の高さがVIP専用車であることを伺わせます。



説明プレートにある「外国人を誘致する為展望室の内装に桃山調の装飾を採用」とあります。

戦前の国鉄にも「外国人誘致」というコンセプトで車両開発に当たっていた時代があったことにビックリ。

全国でイベント列車や観光列車がブームとなっていますが、昭和初期にすでにこのような車両開発が行われていたことに驚きました。



まだまだ見所満載の「てっぱく」です。

大人の喜ぶ鉄道展示のほかに、家族連れにも遊べるスペースが用意されています。

お母さんとお子さん連れがかなり多く目に止まりました。

そうですよね、本日は平日ですからお父さんは会社でお仕事でしょう、普通は…

開館10年を迎えた「てっぱく」であります。

見所満載のじつに素晴らしい施設でありました。

まだまだ興味深い展示が多数ありましたが、記事はこの辺で終了です。




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てっぱく 大宮 鉄道博物館 C57 135 9月13日 2017年-06

2017-10-06 | Weblog
展示されている 135号機は 一次形と呼ばれるC57型の基本形(オリジナル)です。



「貴婦人」の愛称で多くのSLファンに親しまれている蒸機であります。



2軸の先輪とその間に見えるシリンダー排水弁までが磨き上げられています。

さすがはJRの屋内展示です。

完璧に“新車”です。

屋外展示の蒸機はこのあたりは錆びの塊となっている場合が多いです。



1750mmという巨大な動輪に乗る細めのボイラーとのプロポーションから「貴婦人」という愛称になったようです。



多くのSLは力強く厳つい外観なのに対して、スマートで繊細な印象があったのではないでしょうか。



直径1750mmの動輪の大きさとは人と比べると良く分かります。



加減リンクやクロスヘッドの金属肌が素晴らしいです。



蒸機ドームもスマートでピカピカに磨き上がられた警笛がアクセントとなっています。

ボイラー横に取り付けられた高圧空気の配管。

何となく管楽器をイメージさせます。

D51型などではランボード下に取り付けられていてあまり目立ちません。



ボイラー安全弁も新品より綺麗じゃないだろうか…と思えるピカピカぶりです。



主連棒ビッグエンド部の刻印。

綺麗に刻印されたナンバーは C57 135 と鮮明です。

廃車になった蒸機のパーツを使いまわししている蒸機は刻印が異なっていたり打ち直した痕跡が残っているものも見られます。



キャブ横に取り付けられたナンバープレート

三菱神戸造船所製造 となっています。



テンダー後部に取り付けられたナンバープレート

やけにサッパリとした印象を受けます。



C57 135号機の履歴と主要緒元表です。

博物館では展示物に最適な照明がされているのでしょうが、プレート撮影では光源の写り込みに悩まされます。

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てっぱく 大宮 鉄道博物館 1290型 1292号機 9月13日 2017年-05

2017-10-04 | Weblog
とても珍しい機構を持つ蒸機です。

1290型蒸機機関車は1873年イギリスの“Maning Wardle社”によって製造された蒸機です。

官鉄(官設鉄道*国が運営する明治期の鉄道)が最初に2両輸入し東海道本線などの鉄道建設に使われたそうです。

1881年に追加輸入された1292号機は日本鉄道会社の建設工事に貸与されました。

その際、船に乗せて隅田川を遡り川口の善光寺付近で陸揚げされたため“善行号”と命名されたそうです。(*栄光の日本の蒸気機関車86頁より引用)



正面の姿から観賞していきます。

お世辞にも「美しい」とは言い難い姿です。

細めのボイラーの上には不釣合いな箱のようなものが…これ「サドル・タンク」と呼ばれる水タンクです。

普通の「タンク機」はC11などのサイド・タンクと呼ばれるボイラー両脇にタンクを抱える形状なのですが、なぜ高重心になって運動性能にも悪影響してしまうサドル形式とするのか、その理由は分かりません。



横にまわって見てみます。

ボイラーの上に乗っかっているのが水タンクです。

大きさのアンバランスを感じます、



タンク横にも取り付けられたナンバー・プレート。

形式ナンバーも併記され磨き上げられた大型のプレートが誇らしげです。

真鍮製のパイピングは必要最短距離で配管されているようで、美しさはありません。



蒸機ドームからの配管も「プロト・タイプ(製造前の検証用実物模型?)」のような印象を受けます。



取り敢えず実験室で走らせてみました…のような雰囲気です。



ここから見る限りでは「ただの“古い蒸機”」としか見えませんが…



金色の光を放つ一際目立つ蒸機ドーム

キャブは直線で構成された「箱」形状です。



そのキャブ前に取り付けられた金色プレート。

上からManing Wardle の社名

No,815 はManing Wardleが製造した蒸機、総製造数2033両のうち815番目の製造という意味でしょうか

“LEEDS”はManing Wardle社が所在したイギリスの町名でしょう。

1881はこの蒸機の製造年でしょうね。



キャブ内を覗いてみます。

外観の雑な配管に反して意外と綺麗にまとまっています。

水面計はカバーガラスなしのガラス管がむき出しです。

20度くらい傾けて取り付けられています。



直線だけで構成された何の色気?もないデザインと思いきや…屋根下を見てください。

似つかわしくないデザインが施されています。

“コーニス”と呼ばれる装飾でしょうか。



いつものように「前振り」が長くなりましたが、ここからが1290型蒸気機関車の最大特徴です!

この写真がその特徴の全てを写しています。

1290型1292号機の下には「ピット」と呼ばれる点検整備のための“穴”が掘られています。

なかなか蒸機の下部に潜ってメカを観賞する機会などは少ないです。



ピットの壁に貼られた説明パネル。

「インサイド・シリンダー」の説明です。



やはりピットに貼られている写真の説明パネル

インサイド・シリンダーの位置が良く分かります。

それを踏まえて…



ピットからもう一度実機を見てみましょう。

シリンダーの状態が良く分かりますね。



「これかぁ~」ってね。



通常、シリンダーのある位置にはそれはありません。

空っぽです!

もちろん、クロスヘッドも滑り棒などの摺動装置は見当たりません。



その代わりに、台枠内部は写真のような複雑なリンク装置で一杯です!

先の「栄光の日本の蒸気機関車」の解説でも「狭軌のSLに何故このような機構を採用したのかは理解できない」とされています。

設計者にはもちろん崇高な理由があったはずです。

思い出したのは…スバル1000とかスバルFF-1とかのスバル車です。

オジサンくらいの年代のクルマ好きならきっと知っていると思います。

このクルマ、フロント・ディスクブレーキがエンジンルームのミッションの出力シャフト側に取り付けられているんです。

“インボード・ディスクブレーキ”と呼ばれていました。

これはレーシング・マシーンなどに使用例があるほど高度な技術ですがそれを市販車に採用したのにはそれなりの理由がありました。

FWD(Front Wheel Drive)形式のクルマは、ステアリング装置と動力伝達装置を一つのシャフトに兼ねさせなければなりません。

その装置として等速ジョイントという機構が採用されていたのですが当時の技術では完全な等速ジョイントは開発途上でした。

そのための一つの問題解としてインボード・ディスクブレーキが採用されたそうです。

そのお陰で滑らかなハンドリングを手に入れたスバル車でしたが、複雑な機構のためメンテナンスや修理に手間が掛かるという問題が露呈したそうです。

結局、インボード・ディスクブレーキを搭載したスバル車はスバル1000とかスバル・ff-1、スバル・ff-1 1300G などに継承されながらスバル・レオーネの世代には通常のブレーキ・システムに改められ、今日のスバル車でインボード・ディスクブレーキを採用する車種はありません。

スバル・ff-1 1300Gなどに憧れていたオジサンでしたが、残念ながら新車でそれを手に入れることは叶わず、妥協した結果「レオーネ」を購入してしまいました…というオチがつきます。*初めて手に入れたクルマですよ!

何となく1290型蒸気機関車の「インサイド・シリンダー」とスバルの「インボード・ディスクブレーキ」の技術者の想いが甘酸っぱい青春の思い出にかぶってきました。

1290型蒸気機関車の開発技術者にも技術のブレーク・スルーに崇高な想いがきっとあった筈です。

完成された技術の恩恵にどっぷりと浸かった今日の技術者にはそれが理解が出来ないのでしょう。



「善行号」の説明パネルです。

サッパリとした説明です。

技術者の志を鉄道記念物指定が表しているかのようです。


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てっぱく 大宮 鉄道博物館 7100型 弁慶号 9月13日 2017年-04

2017-10-02 | Weblog
弁慶号蒸気機関車です。

日本の鉄道史、そして北海道開拓史のマイル・ストーンと言ってよい蒸機 7100型です。

北海道の鉄道はこの7100型蒸気機関車と幌内線によってスタートしました。

幌内線鉄道計画は7100型と同じアメリカ人土木技術士 クロフォードが中心となり進められました。

小樽総合博物館入り口正面にはクロフォードの銅像が展示されています。

小樽総合博物館の記事はこちらから。

アメリカ・ピッツバーグの“H.K.PORTER&Co's ”で製作され、7100型1号機が「弁慶」とされています。

7100型は1号機から順番に「義経」「弁慶」「比羅夫」「光圀」「信宏」「静」と和名が6両に命名されました。

*全8両のうち、2両は和名の命名はされなかったそうです。

機関車製造番号に関しては、失われた記録や研究家諸説などがあり、一時紛糾したようです。

「栄光の日本の蒸気機関車」という書籍には、7101号機→「弁慶」 7105号機→「義経」 7106号機→「静」 と説明されています。

北海道開拓史の黎明期でもあり1880年製造の7100型蒸気機関車に関する詳細な資料などはあまり残されていなかったのでしょう。

今日、私たちが鑑賞することの出来る7100型蒸気機関車は、「てっぱく」の本機弁慶号、北海道小樽市の総合博物館の「静号」そして梅小路蒸機機関車館現京都鉄道博物館に動態保存されている「義経号」の3機です。

130年以上も昔に製造されたアメリカの蒸機を当時のオリジナルの姿で観賞できることは素晴らしいことだと感動します。



このあたりが、アメリカン・ウエスタン・スタイルのハイライト!

「ダイヤモンドスタック」と呼ばれる火の粉を撒き散らさないように考えられた特徴的形状の煙突

「オイル・ランプ」「カウベル」そしていかにもな形状の「排障器」などです。



シリンダーなどもピン・ストライプ(にしては太すぎますか?)の入ったお洒落な装飾が施されています。



こういうデザイン・センスって日本からはなかなか出ないのかなぁ~って思います。

格好良い!と感心します。

日本語の縦書き感覚じゃ無理でしょう?

130年以上も昔の話ですからね。



細いボイラーですが、そのひ弱さを感じさせない「ワイルド感」溢れる全体的デザインとなっています。



部分的に見ると「華奢な」印象をも受けるクロスヘッド。

先の1号機関車のような金属の活きている地肌感は残念ながらペイントで隠されてしまっています。



良く見ますと動輪の上部にはフェンダーというかカバーが掛けられています。

動輪にはお洒落なラインがペイントされています。

ピン・ストライプを操るBMWのアルピナを想わせるセンスです。

これ、展示用のおめかし姿ではないのです!

現役営業時の写真(モノクロ)を見たことがありますが、働いている姿もまさにこのままの姿でした。

北海道の開拓地を走るこの姿は輝かしい未来を思わせるものであったでしょう。

びっくりです。



キャブ横にはナンバープレートの代わりに取り付けられた「BENKEI」のバッジ?

これも現役当時の写真を見る限り「オリジナル」であります。



キャブ内は小さなボイラーのお陰もあって居住空間は快適そうです。

ゲージ類やバルブ類はシンプルです。

蒸機分配器のような装置は無さそうです。



テンダーに書き込まれた愛称の「辨慶」

これに関しての記述は見たことがありませんがおそらく北海道史の著名な方の揮毫によるものではないかと勝手に想像します。

どう見ても「普通の筆」ではないですよね。

リベットのラインを見てください!

機械打ちとは異なる職人仕事の温か味を感じさせる仕上がりです。



7100型蒸気機関車の説明パネル

非常に複雑な経歴をもつ蒸機なのですがスッキリとまとめられています。

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てっぱく 大宮 鉄道博物館 9月13日 2017年-03

2017-10-02 | Weblog
実物大模造品と書かれた客車の片隅にひっそりと展示されていたのが「旧新橋停車場」のゼロ哩距離標です。

人気無さそうな展示です。



複製・実物大と記述されています。

先の客車は「実物大模造品」と書かれていましたがこちらの「複製・実物大」とは微妙な違いがあるのでしょうか?

旧新橋停車場ゼロ哩距離標の記事はこちらから。

旧新橋停車場の展示も復元されたものです。


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