Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

開陽丸 江差町 8月30日 2015年

2015-11-26 | Weblog
江差町でのもう一つのお楽しみ…「開陽丸」の鑑賞にやってきました。

江差町にはこれまで何度も訪れていましたが、この「開陽丸」の鑑賞は初めての体験です。

Wikiの解説によりますと「開陽」とは北斗七星の柄の部分の先端より2番目「ミザール(Mizar)」の中国名なのだそうです。

なるほど…そのような謂れのある名前なので開陽丸と星を絡めた写真が見られるのですね。

Nikonのレンズカタログにも星空と開陽丸の写真が掲載されています。



「えさし 海の駅 開陽丸」という施設

開陽丸青少年センターが併設されています。

建物の中には海の駅のほか展示物や開陽丸のチケット発券機などがあります。

500円の入艦券を購入します。



開陽丸の桟橋前にはこのようなモニュメントがあります。



桟橋から開陽丸の姿を見ます。

レプリカ…というか実際には船ではないのでしょうが良く出来ているなぁ~と感心します。

開陽丸は江戸幕府がオランダに依頼し建造された排水量2590トンを誇る本格的軍艦でありました。

当初はアメリカ政府に軍艦の建造を依頼したそうですが、アメリカ国内の内戦などの諸事情によりその依頼は受け入れられませんでした。

そこで鎖国時代から唯一交易のあったオランダに打診し建造が受諾されました。

軍艦建造にあたりオランダ側より鉄製の船体による建造を勧められたそうですが幕府側は木造船の建造を求めました。

そこでその折衷案として木造船の舷側に銅板を貼るという工法で開陽丸は建造されました。

こうして鉄製軍艦のような外観を持つ木造軍艦「開陽丸」が誕生しました。



艦内には砲撃の訓練?だか実戦だかの模様を再現した蝋人形がリアルに展示されています。



あまりの出来栄えに最初艦内で見たときには「ギョッ」としました。



同じフロアーには開陽丸のモデルが展示されています。



海底から引き上げられた砲弾も何箇所かに分かれて無造作に展示されています。

開陽丸には26門の大砲が装備されそのうちの18門がドイツの「クルップ砲」という大砲だったそうです。

この「クルップ砲」は“施条(ライフリング)”を持つ大砲のことで砲身内に螺旋状の溝を施すことにより砲弾に回転力を与えより遠くへ正確に砲撃を行うことが出来ます。

展示されている砲弾がその「クルップ砲」の砲弾なのかは分かりませんが…



艦内の展示を見て甲板に上がってみます。

想像していたよりもわりとサッパリとしています。

このマストが主張するように、開陽丸は帆船でありますが補助動力に400馬力の蒸気機関を装備していました。

なので…甲板にはマストの帆を操作するロープが所狭しと張り巡らされているという先入観がありました。



甲板には「舵輪(だりん)」もそれらしく展示されています。

和名では舵輪といいますが、これは“ステアリング・ホイール”といいます。

クルマではハンドルのことを“ステアリング”とか“ステアリング・ホイール”といいますね、もともとは船舶の用語から派生していたのでしょう。
お馴染み“ミド・シップ(mid-shop)”などもモロ船舶用語ですものね。

また舵輪はラダー(Rudder)とも呼ばれるようですがこれは航空機の用語として使われています。



開陽丸の資料を見ますと長期航海のために海水を蒸留する装置が搭載されていて24時間で3000リットルの真水を得ることが出来たそうです。

蒸留装置の詳細については説明されていませんでしたが、時代的に見ても蒸気機関などの“熱源”により海水を蒸発させそれを冷却して真水を得ていた“蒸留装置”が搭載されていたのではないでしょうか…



艦内入り口の受付には「ピンズ」が販売されていました。

なかなか精密に作られたピンズですが、1個¥260…とはかなりお安い印象です。

通常¥500以上のクオリティーは十分にあると思います。

勿論、購入してきましたよ。

ここに、北斗七星の「開陽」の解説が書かれています。



開陽丸から管理棟を見ます。

この配色から何となく“オランダっぽさ”を連想させるような気がしました。

もっとも「開陽丸」を建造したのがオランダの造船会社“ピップス・エン・ゾーネン社”という解説を見てからなのでかなり先入観は強かったかも知れません。



管理棟前には海底から引き揚げられた開陽丸のスクリュー・シャフト。



そして…こちらは、解説のプレートにあるように「船体の一部」ということです。

木造船である一つの証でもあるのでしょう。



さらに管理棟前のグリーンには“大砲”が展示されています。

砲身中には“施条”のようなものが見られます。

これも海底から引き揚げられた開陽丸のものなのでしょうか?



説明プレートには「16サンチクルップ砲」と書かれています。

かなり荒っぽい“施条”ではありますが、しっかりとそれが刻まれているのが確認できます。



表面の状態からしていかにも本物っぽい雰囲気を発散しています。



「開陽丸」はオランダに留学していた学生の「内田恒治郎」という人がその命名にあたったそうです。

命名した船名をオランダ側に伝える時に「夜明け前」という意味の“フォール・リヒター(VOOR LICHTER)”と伝えたました。

日本が幕末から明治へと移り変わるそんな情景を表すのに打って付けの命名だったのかも知れません。

開陽丸は幕末期から明治維新の激しい時代の流れに翻弄され、建造されてから僅か3年という短命をこの江差の海に散らせました。

開陽丸は停泊中に座礁し沈没したために比較的浅海にその遺物が残されていました。

その沈没場所は1975年には「海底遺跡」として文化財埋蔵地域に指定されこれまでに3万点を超える遺物が回収されたそうです。

開陽丸の復元には管理棟などを含めて13億5千万円の費用が掛けられたそうです。



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江差町道路元標 8月30日 2015年

2015-11-25 | Weblog
今年の北海道旅行から新たに加わった鑑賞対象「道路元標」。

松前町にもこの道路元標が残されています。

先の江差駅跡はすっかり寂しくなってしまいましたが、この道路元標がある「いにしえ街道」は昔の家屋が美しく整備され観光スポットとして再開発されています。



江差町道路元標が保存・展示されているのは、いにしえ街道で無料休憩所などに活用されている「江差町会所会館」です。

いにしえ街道は江差町に残る歴史的建造物を観光スポットとして散策できるように整備されています。

町並みは電線地中化などですっきりとした美しい町並みを形成しています。

「街並みを散策する」という目的のために整備されていますので、若干駐車スペースが少ない気がします。



「江差町会所会館」まえから瀬棚方面を見ます。

美しく整備された街並みが良く分かります。



こちらが江差駅方面となります。



「江差町会所会館」の片隅にこうして道路元標が展示されています。

特別に興味のない方にはまず目に止まらないでしょう。



裏面を見てみます。

「昭和3年建設 北海道廳」と彫られています。

この時にはまだ「廳」の字は読めませんでしたけれど…



歩道からの距離はこのようのものです。

「道路元標」という物々しい名称からすると現品?は意外なほどコンパクトであります。



歩道には「いにしえ探索」をされる観光客のための案内プレートが埋め込まれています。



車道から見た「道路元標」です。

特に注目していないと通り過ぎてしまいそうです。


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江差駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-24 | Weblog
江差線終着駅「江差駅」にやってきました。

駅前ロータリーの駐車スペースにクルマはオデ君だけです。

ひっそりとした雰囲気満点です。

営業時もそれほど賑わっていたわけではありませんでしたが…

2014年江差駅の記事はこちらから。



廃止後駅前に設置された標柱はすっかり辺りの風景に馴染んでいます。



駅ロータリーには函館バスの停留所が設置されています。

フレームは錆びていて、潮風に吹かれる環境の厳しさが表れています。

プレートはホテル「満潮」とのコンビになっています。

そうですね…これまで江差には宿泊したことはありません。

一度宿泊してみましょうか…



降車側の改札にはパイプで組んだバリケードが設置されています。

昨年と変わりがありません。



ホームには入れないようバリケードが設置されていますがその手前からホームを観察します。

こちらも昨年と変わりがありません。





古レールで組まれた第二種車止め。

営業時にはこの車止めとセットで終端を示す標識が設置されていましたが廃止後それは撤去されています。



ホームを眺めて駅前ロータリーに戻ってきました。

日曜日の朝ではありますが誰もいない駅前でありました。


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上ノ国駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-20 | Weblog
上ノ国駅が開設されていたのはこの「上ノ国町商工会館」の立派な建物の一画でありました。

初めて見た時は勘違いして「おぉ!立派な駅だな~」などと思ったものです。

2014年上ノ国駅の記事はこちらから。





建物の右端が「上ノ国駅待合所」として使われていました。

入り口の引き戸には「上ノ国駅」の表示が残っています。

中にはプラスティックのベンチが残されていますが施錠されていて中に入ることは出来ません。



建物を迂回してホームへと出ます。

ホームと路盤には薄っすらと夏草が生えています。

この先が江差方面です。



振り返って見ます。

こちらが木古内方面となります。



ホームへと上ってみます。



やはりお約束の駅名標パイプフレームが残されています。

照明器具には電力線がまだ接続されているようです。

通電はされていないでしょうが…珍しい光景です。





ホームから路盤に下りて歩いてみます。

右側に見えるレールは貨物線のものだったようです。



通常の旅客扱いのホームとは異なる設備がなされています。

橋台のように見えるコンクリートの物体は貨物積み込みのためのスロープと呼ばれる設備のようです。

このスロープから無蓋貨車に資材を積み込んだようです。



さらに歩いて上ノ国駅駅舎方面を見ます。



駅舎前から道道5号線を見ます。

さらにクランクのその先に見える一時停止標識の地点が国道228号線となります。


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中須田駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-18 | Weblog
江差まではわずか10Km弱の地点にある中須田駅です。

木製手作り風の案内板が道道5号線沿いに掲げられています。



中須田駅入り口は道道の大きなコーナーの途中にあります。

赤い「>」の補助標識があるところを見るとそれなりにキツイコーナーなのだと思います。

見通しはとても良いのですが…



道道から200mほど入ったところに「中須田駅」はあります。

やはり車掌車を流用した「ダルマ駅」の中須田駅であります。

ここから見る駅待合所は昨年と変わらない佇まいですが…

2014年中須田駅の記事はこちらから。



ホーム、路盤辺りは撤去作業が進んでいます。

枕木が積まれ標識のアンカーとなったコンクリート・ブロックが置かれています。



レールが剥がされ放置?されています。







ホームに上って路盤を見ます。

残されたレールと剥がされたレールとが置かれています。

廃線でもあまり美しい情景とはいえません。



雲が薄くなりすっかり夏空の青さが戻ってきました。



駅前のT字路交差点。

向かい側の民家の横には函館バスの停留所が見えています。


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桂岡駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-17 | Weblog
道道5号線沿いに設置された「桂岡駅」の案内標識…本物の道路標識のようです。

これまで見てきた中では一番上等な標識です。

その先には湯ノ岱駅等でも見た同種のプレートが設置されているのが見えます。



こちらが「もう一つの案内標識」です。

こちらは道路標識のカテゴリーではなくプライベート規格のものなのではないのでしょうか…

でも…なぜ2つも設置してあるのでしょう?



駅前の駐車スペースから道道方向を見ます。

先のプレートが左側に見えます。



桂岡駅待合所は車掌車を流用したいわゆる「ダルマ駅」です。

江差線の木古内⇔江差間では3駅のダルマ駅があります。

北海道は全国一のダルマ駅保有?地域です。

現役のダルマ駅を鑑賞して歩くのも楽しそうですね。

駅前のスペースは綺麗に整備されています。

営業時とほとんど変わらない姿です。

2014年桂岡駅の記事はこちらから。



駅の設備…待合所もオレンジ色のレールやホームも変わらないその佇まいを保っています。



草の多くなってきたホームを歩きます。



駅名標が外されたフレーム。

江差線廃駅のお約束の光景となってしまいました。

フレームのその向こうにはもう一つのホームが見えています。

かつては貨物取り扱い駅として営業していた時の貨物ホームのようです。



ホームから待合所方面を振り返って江差方面を見ます。



路盤すぐ脇のポールには「1/2 68」と書かれたプレートが取り付けられています。

五稜郭駅から68.5キロメートルの営業キロ数を表した距離標でしょう。



オレンジ色のプレートで閉鎖された入り口や窓からは中の様子を見ることは出来ません。



綺麗に除草された待合所周り。

ここから見る桂岡駅は北海道に多くある現役ダルマ駅と全く変わりがありません。

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宮越駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-13 | Weblog
「天ノ川駅(通称)」から約2.3Kmほどの距離に宮越駅はあります。

五稜郭駅から66.3Kmの営業キロ数となります。



アルミサッシの窓上の色が変わっているところに「宮越駅」の駅名標が掲げられていました。
2014年の宮越駅記事はこちら。

宮越駅は何となく他の江差線駅とは違う香りのする駅です。

駅の“デザイン?”も違和感がありますし、他の駅がオレンジ色のパネルで窓や入り口を塞がれているのに、この駅は“オープン!”のままです。

何か特別な理由があるのでしょうか?



2014年の記事を見ていただいても、本年とほとんど景色が変わらないことを確認して頂けるでしょう。

同じ写真を使い回していると思われるかも知れません。

それほど一年間の変化が無い宮越駅であります。



ホームと路盤も昨年のままです。



ホーム階段周りは昨年より夏草が濃くなったように思えます。



アルミサッシの入り口は開放されたままです。

駅の向こうを流れるのは「天野川」です。



待合所内部を見てみます。

ドアーの向こうは「トイレ」だったと思うのですが、今はその“機能”は無いようです。

天井には蛍光灯が残されています。

点灯するのかどうか分かりませんが、電力線は待合所に引き込まれたままになっています。



入り口を開放している割には綺麗な状態を保っています。

定期的に清掃している方がいるのでしょうか。



ホームから江差方面を見ます。

ホームの先端部辺りからは夏草が厚く線路に覆いかぶさってきます。



「天野川」方面を見ます。

待合所の周りの夏草が大分濃くなっています。

確か画面中央部くらいの位置には「水土里 保全会」の方々が花壇を作っていたように記憶します。

今はその花壇も夏草の中に消えてしまったようです。



ホームの先端部まで歩きます。

駅名標の白いフレームがお約束のように残されています。



ホームの先端部から線路を見ますと夏草が線路を覆いつくしている様子が見られます。



この先へ路盤を歩くのは困難のようです。





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天ノ川駅(通称) 江差線 8月30日 2015年

2015-11-13 | Weblog
2015年江差線鑑賞で昨年と最も変化のあったのがこの「天ノ川駅(通称)」です。

昨年の記事はこちらから。

実際、いつもならボ~っと走っていても眼に入ってくる「天ノ川駅」でしたが、今年はなんと!通りすぎてしまいました。

それほどに「天ノ川駅」のモニュメントとしてのインパクトが強かったということです。

引き返してきて見た「天ノ川駅」の変わり果てた姿にビックリです。



モニュメント前に設置されていた臨時バス停留所も撤去されていました。

赤矢印で示したのは停留所のベース部分だと想像します。



ホームのように形成されていた土盛の基礎はこのようになっていたのですね。

かなりしっかりとした基盤に見えます。



64キロポストはそのまま残されています。

五稜郭駅を起点とする江差線の営業キロ数、このモニュメントは64キロ地点に当るわけです。



パイプのバリケードが設置されてはいますが、そこからは緩いカーブを描くプレートガーダー桁を見ることが出来ます。



振り返って江差方面を見ます。



都内で建て替えのために建物を取り壊した跡地を見ますと「こんな狭小な場所建っていたの?」などと思うことがよくあります。

変わり果てた「天ノ川駅」跡地をみた印象はまさにそのようなものでした。



通過する車両も無くなった線路脇には勾配標が健気に腕を水平(Level)にして立っています。

反対側の勾配は“15.0”と表示されています。



江差線が廃止された今、このモニュメントが路線の雰囲気を伝えるモニュメントとしてこれからの活躍を期待していたのですが残念です。

このモニュメントが設置されて本年で20周年を迎えるそうです。

『北海道夢れいる倶楽部』とう管理団体が運営をされていたそうです。

20年の長きに亘り管理運営され借地費用や管理費その他色々なご苦労があったと思います。

気持ちとしては「残念」とは思いますが、『北海道夢れいる倶楽部』の皆様には「ありがとうございます。お疲れ様でした」と感謝するべきですね。

宮越駅方面にもレールは続いています。

レールには撤去された枕木が積まれています。


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湯ノ岱駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-11 | Weblog
道道5号線湯ノ岱駅入り口にもこのようなプレートが残されています。



宅地の間の道の先に湯ノ岱駅駅舎があります。



駅舎は函館バス「湯ノ岱停留所」の待合所として使われています。

オレンジ色のパネルで窓が塞がれている部分は駅事務所として使われていたところです。

2014年5月に廃止されるまで駅員が配置されていた駅でした。

営業時の湯ノ岱駅で入場券を購入したり駅員さんと会話したことがあります。

2014年9月の湯ノ岱駅記事はこちらから



駅舎前から道道を見ます。

この道を江差線列車に代わって函館バスの車両が入ってくるのでしょう。



かつて駅待合室であった頃にはフロアー中央にはストーブが設置されていました。

ちょうど四角く色が変わっている辺りです。



待合室を通り抜けてホームへと出ます。

オレンジ色に染まったレールがあります。

ホームや路盤は「雑草が多くなった」こと以外は昨年とあまり変わりありません。



こちらが「江差方面」となります。



湯ノ岱駅ホームは島式1面2線で列車交換可能駅でした。

ほかに貨物引き込みの側線があります。



ホームから駅舎を見ます。

チロル風?のなかなか素敵な駅舎であります。



駅名標が撤去されたフレームから覗く空はすっかり夏の青空となりました。


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山手線 新駅建設予定地付近を散策しました。 10月10日 2015年

2015-11-10 | Weblog
2020年に予定されている山手線新駅開業は1971年に開設された「西日暮里駅」以来40年ぶり30番目の新駅となるそうです。

新駅駅名人気ランキング?では…①高輪駅 ②新品川駅 ③芝浦駅 の順だそうです。

鉄道ファンのみならず地元住民や商工会などにとっても大変に注目度の高い山手線新駅の開業で、その「駅名」は重大関心事であることは間違いないでしょう。

多くの媒体でこの「山手線新駅」について扱っていますが、その予定地と工事の進捗状態、近隣の雰囲気はどのようなものか…自分の目で確かめたくて土曜日の午後に出掛けてきました。

まず山手線「田町駅三田口」から第一京浜国道方面へ向かいます。



第一京浜国道の歩道を泉岳寺駅方面に向かって歩きます。

「札の辻」交差点の陸橋に上って辺りを観察します。

商店街らしきものは見当たりません。

この辺りは個人商店の立地としてはかなり厳しい環境だと思います。

全国にも幾つか残る交差点名「札の辻」からは、この辺りは人々の往来が盛んな賑やかな場所であったことが偲ばれます。



陸橋に立つと「東京タワー」を正面に見ることが出来ます。

夜景などきっと綺麗だと思います。



信号機に掲げられた交差点名「高輪大木戸跡」



京急電鉄「泉岳寺駅」

この辺りから山手線線路方面へ左に折れていくと、「新駅工事現場が見られるのかなぁ」などと期待をしましたが…



歩道が大きく迂回するその場所には「石積み」が残されています。

「これは只者ではないな…」と期待します。

これが先の交差点名になった「高輪大木戸跡かな?」



確かに「大木戸」の土台らしき形をしています。



「大木戸石積み」の横には教育委員会の史跡を案内するプレートが設置されています。

山手線新駅建設予定地を見に来て思わず良い物件を鑑賞することが出来ました。



「高輪大木戸跡」史跡の先のビルと駐車場の間の道路を左に進みます。

第一京浜国道からは目立つランドマークなど無いのですが、タクシーなどの営業車が頻繁に通過してゆきます。

実は、今回の鑑賞物件の一つがこの「高輪橋架道橋」であります。

「タクシーの行灯殺し」と名高い超低架道橋であります。

タクシーの行灯と架道橋との隙間はあまり余裕はありませんが、通り慣れたドライバーは「当らない!」確信があるのでしょうね、さほど減速することも無く架道橋に進入してゆきます。



「制限高1.5M」とペイントされた架道橋。

セダンならばおそらく問題は無いでしょうが、「ミニバン」などのハイルーフ車は非常にまずいでしょうね。

地元ドライバーなら周知の事実でも、知らないで進入してしまうドライバーはいないのでしょうか?



架道橋にペイントされた「橋梁名」

「高輪橋架道橋」のはずですが“橋”の辺りが錆で読み難くなっています。

位置…東京起点 5K573M88 と読めます。

東京起点 とは、東京駅の「ゼロキロポスト」からの距離なのでしょうね。



かなり圧迫感のある通路です。

身長が175cmほどある方なら頭がつっかえて前傾姿勢で歩かなければなりません。



大人が自転車に乗車して通行するのは無理がありそうです。



通路を出た橋台の壁にはこのようなプレートが貼られています。

先のペイントと同じ「5K573M88」の記述が見られます。




芝浦水処理センター前に添付されている付近図です。

地図が示すように架道橋を抜けてきたすぐそばです。

地図には「現在置」と書かれていますがこのような表現は初めて見ます。

ネット上の文章ならば「IME」の叩き違いかと見過ごしますが、わざわざペイントで記述されていますから単なる書き間違いとは思えません。



地図から新駅建設予定地は品川方面に向かって右手に当るのが分かります。

が…“現在地”右手はご覧のような状態です。

工事現場と思しき景観などは全く見ることが出来ません。



排気口から水蒸気を吐き出している無機質な怪しい建物は「NTTドコモ品川ビル」です。

山手線車窓からも良く見える不思議な形状のビルです。

古い年代のオジサンなどはビル全体“リレー”が詰まっているのかと想像してしまいます。

勿論、今時いくらドコモでも“リレー”など使う訳は無いでしょうけれど…

サーバーを冷却した冷却機の水蒸気熱を放出しているのでしょうか?

いずれにしても、ただのオフィスビルでは見られない風景です。

風貌も厳ついですね、まるで「ロボット顔」です。

この「小路」を進むと品川駅港南口へと続きます。



近代的デザインの品川駅港南口です。

品川駅というと「高輪口」イコール品川駅…という認識の私にとってこの光景は衝撃です。

「いつの間にこんなことになっていたのだろう…」なんてね。

ビックリです。



港南口と高輪口を結ぶ広大な“コンコース”

大勢の旅客?で賑わっています。

この光景を見て「ディズニーランド ワールド・バザール」辺りが過ぎりました。



結局、新駅建設予定地は歩いて鑑賞できる場所にはない…ということが確認できました。

以下の写真は、京浜東北線に乗車して車窓から撮影したものです。





工事が進む建設予定地?を車窓から眺めます。

正面に見えているビルは先の「NTTドコモ品川ビル」です。

品川駅まであとわずかです。

田町駅から品川駅、そして品川駅から田町駅へとちょうど「高輪橋架道橋」を中心として「八の字」のように歩いてみました。

田町→品川の駅間距離は2.2Kmあり、山手線内では最長なのだそうです。

電車に乗車しての田町→品川間はほんの僅かな距離に感じます。

しかし、実際に自分の足で歩いてみますと、確かにこの間に「もう一駅」という気持ちは良く分かります。

現在建設工事が進められている品川車両基地跡地は山手線と京浜東北線の線路を港南方面に移設することで第一京浜側に広大な敷地が出現することなり、そこに開発される商業エリアは街の様相を一変させてしまうでしょう。

高輪台、白金台など古くからの歴史を今に纏うエリアと近代的に開発されたお洒落な港南エリア…そのコントラストも見事でとても興味深いです。

個人的には…新駅の名称は、ランキング1位の「高輪駅」が好みです。

あっ…それと、新橋、有楽町を通過する帰り道、勿論ビールの罠にはしっかり引っかかりました。

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神明駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-09 | Weblog
道道5号線には「神明駅入口」のプレートが貼られた樹木が今もあります。



神明駅入口はこの道道5号線の結構きついコーナーの中間地点にあります。

左側が吉堀駅方面となります。

吉堀駅方面から走ってきますとこのプレートは見えません。



この先が湯ノ岱駅方面となります。



「神明駅」も昨年訪れた時とその姿はほとんど変わりません。

2014年「神明駅」の記事はこちらから。



昨年はまだ工事中だった函館バス「神明停留所」はすっかり辺りの風景に馴染んでいました。



吉堀方面の路盤にもレールはまだ残されています。



オデ君をバス停のスペースに駐車させて頂いて、駅ホームを鑑賞します。

ウッドデッキ風のホームは全く変わりがありません。

でも…営業現役時にプランターで飾られていた花々は今年もありませんでした。

ちょっと寂しいです。



駅待合所もオレンジ色のパネルが貼られたままで、昨年と全く同じ状態です。



「赤錆びた…」というか、「オレンジ色のレール」と表現したほうが分かりやすい、見事に色付いたレールはカーブして湯ノ岱駅方面へと延びています。



営業時はこのような場所からホームを鑑賞することは出来ませんでした。

廃レールで組まれたホームの基盤が良く分かります。

路盤には雑草がほとんど無く営業路線のようです。

除草などの作業をしている方が居るのでしょうか。



踏切があった辺りから「神明駅」の姿を鑑賞します。

レールに渡された枕木が無ければ、現役の駅と見紛うほどコンディション良く保存されているのが分かります。


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吉堀駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-07 | Weblog
「かぼちゃ」みたいな配色の駅待合所が草むらに埋もれたように見える吉堀駅です。

昨年訪れた時よりも夏草が濃くなったような気がします。



昨年と同じ位置にオデ君を駐車します。

昨年の吉堀駅の記事はこちらから。



駐車スペースからホームへ行く通路?は草が生い茂り、若干躊躇しながら進みます。

ホームも路盤も夏草がいっぱいです。

先の「渡島鶴岡駅」とは保存状態?がだいぶ異なります。



山中の廃駅ではこのくらいは当たり前でしょうが…



ホーム上には駅名標のフレームが残されています。



ホームに上がって歩いてみます。

若干歩きにくいです。



短いホームの終端部から江差方面を見ます。

まだ江差方面は雲が厚く残っています。



江差方面へと延びるレールは夏草に覆われて見えなくなっていきます。



駅前の道道に出てみます。

「青看」には「吉堀駅」の名前がまだ残されています。

ここを訪れる人は地元の方がほとんどでしょうから、まさかここから列車に乗ろうと思う人はいないでしょう。

鉄道があった記念にこのままが良いのではないでしょうか。



函館バス 吉堀停留所 時刻表をアップにしてみました。

一日5便、学生さんなどの通学時間に配慮されたものですね。



かつては駅前商店だったのでしょうが、自販機以外生活の気配はありません。


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渡島鶴岡駅 江差線 8月30日 2015年

2015-11-05 | Weblog
渡島鶴岡駅は昨年とほとんど変わらない姿でそこにありました。

2014年渡島鶴岡駅の記事はこちらから。

2013年渡島鶴岡駅の記事はこちらから。




駅名標が外されパネルで入り口が塞がれた待合所は昨年と少しも変わりがありません。

いつも訪れるシーズンが同じだからでしょう、ピンク色の花も昨年と同じように咲いています。



ホームとレールもすっかり同じように残されています。

赤錆びたレールが向かう方向は江差方面です。



リレーボックス?の蓋が開けられていました。

中には器機がそのまま残されています。



ホーム上から待合所を見ます。

庭園の一部となっているからでしょうか、雑草に覆われることも無くとても綺麗な状態を保っています。

駐車スペースにオデ君が見えます。



残されたパイプフレームを額縁のようにして庭園公園を眺めます。

公園の名称は知りませんがとても綺麗に整備されています。



駅名標が外され残されたパイプフレームが、ここがかつて鉄道駅であったことを語っています。

ホーム下の日陰には白い花が咲いています。

わざわざ日当たりの悪いこの場所に植生するのにはきっとそれなりの理由があるのでしょう。



赤錆びたレールの延びる先は木古内駅方面となります。



そしてこちらが江差方面となります。



左にカーブしてゆくレールが向かうその先に白い線のように見えるのが、北海道新幹線の高架です。


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羽田空港 撮影練習&飲み… 11月1日 2015年

2015-11-02 | Weblog
予想以上の好天の日曜日です。

「よし!羽田に行こう!」と早速出発準備です。

最近の羽田空港は駐車場が大変混雑するので電車で出掛けます。

カメラ1台にレンズ1本、双眼鏡にレシーバ、iPad iPhone など最低限の装備をrucksack に詰め込み出発です。

「風があって冷えるかなぁ~」などと心配してダウンジャケットも持ったのですが、空港の展望デッキは風も無く穏やかな陽射しでホッカホカ…必要ありませんでした。

目前のエプロンで787がトーイングカー(トーバーレストーイングカー *面倒な名前ですね)でプッシュバック中です。

動きの緩やかな「これ」から練習開始です。



このトーイングカー(トーバーレストーイングカー)はえらく格好良し!です。

フロントに「脚立」を装備しているのも素敵です。

働くクルマがカッチョ良いのはその目的以外余分なものが一切無いからですね。



いくらなんでも「ポケモン」に喜ぶ年齢ではないのですが…何となく気を引かれます。(*乗りたいとは思いませんが…)

こちらの「トーイングカー」は普通にトーバーを装備するものです。

後方を「ソラシド・エアー」がタキシングして行きます。



「ポケモン」が飛翔しました。

北へ向かっているのだと思います。

青森かな…



「Air Do」は健気で良いですな~

いかにも「飛んでるモン!」という気概が伝わってきます。

北海道ファンという贔屓目もありますが、思わず応援したくなります。

でも…乗りませんけど。

帯広にでも飛んでゆくのでしょうか?



Lufthansa の747-8IC やっぱ特別の存在感がありますね。

それにしてもデカイです。



Boeing 767-33A/ER 

なぜ練習…かといいますと、普段は「廃線跡」とか静態保存の蒸機など「静物」ばかりで「動き物」には全く経験がありません。
仕事では「顕微鏡写真撮影」ですから…飛行機写真とは全くの対極にあります。

これまでは飛行機は「見るもの」…自分で撮影しようとは思いませんでした。

しかし小松空港や百里基地などで戦闘機の機動を見ていると「やっぱり撮ってみたい!」と思うようになりました。

これまで「動き物」の経験がないのにいきなり「戦闘機の機動」などといっても「百億年早い!」と言われるのがオチでしょう。

ということで、空港の旅客機でまずは練習…ということで出掛けてきたわけです。

さて…一仕事の後は もちろん空港ビールです。



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