「勝鬨橋 見学ツアー」の記事をそのうちに…と、思っていたのですが、順番に記事を書いていくと気分も記憶も薄まってしまいそうなので、一気に書いてしまうことにしました。
7月12日木曜日…生憎の雨空です。
冒頭の写真は7月5日の散歩の時の写真です。
集合時間は2時半…ちょっと早めの2時過ぎに到着し、受付(申し込みのはがきを提示)して、まずは2階で「ハーネス」を装着します。
ピンク色のシャツのお姉さんがこちらの職員さんでジャージ姿の若者は、この日、社会実習中の中学生さんです。
ヘルメット姿でハーネスを装着されている方が参加者さんです。
社会実習の中学生さんは、ハーネスの装着を手伝ってくれますが、ちょっと「おっかなびっくり」な感じで、職員のお姉さんに「ほら、ここをこう!」とか言われながら作業していました。
最後に職員のお姉さんが点検しますが、さすがに本職の方です、「ギュッ!」と本締めされました。
小柄な方でしたが、中学生さん達とは「気合」が違いますね。
香港ムービーのワイヤー・アクションが出来そうです。
受付が終わると渡される「ヘルメットと軍手」です。
軍手には「橋の資料館」イラストが印刷されていて、帰りには「お土産」として戴けます。
ビデオで勝鬨橋の沿革などを見せていただき、簡単な注意事項と案内をしていただくボランティア・ガイドの方の紹介の後、早速、勝鬨橋の「運転塔」へ向かいます。
本日、ボランティア・ガイドさんは3名でしたが、主に説明をしてくださったのが、こちらの本間さんでした。
「東京都建設防災ボランティア」という肩書きの方でしたが、「道路整備保全公社」のOBだそうです。
もし東京が直下型の大地震にでも見舞われた際には、この方々が経験に基づいた処理で我々都民を安全に導いて下さるとのことでした。
いま説明されているのは、平成19年6月に日本国重要文化財に指定された勝鬨橋を称え、東京都知事の石原慎太郎さんが直筆の銘を贈ったという、このプレートについてです。
「この位置が停止線になります…」とか説明されていました。
停止線とは陸上車輌に対しての停止線です。
真鍮のリベットで表されていました。
さて、いよいよ「信号塔」へ向かいます。
勝鬨橋の跳開部基部には4つの「塔」があり、それぞれ「運転塔」「倉庫塔」「見張り塔」「宿直塔」となっています。
なかなか、4つの塔を一つのフレーム収めるのが困難で、「橋の資料館」さんのパンフレットを使わせていただきました。
それぞれの位置関係は、写真の矢印を参照してください。
「運転塔」内部、制御コンソール前です。
まず、白い矢印を見てください。
銘板には「株式会社 小穴製作所製造」と記されています。
勝鬨橋はアメリカのボストンに掛かる跳開橋をモデルにしているそうですが、設計も施工も日本の会社が行っているそうです。
建設は「銭高組」が中心となり、石川島造船所、横川橋梁製作所、川崎車両などの企業が、7年の歳月をかけ昭和15年6月に完成したそうです。
緑の矢印は「見張塔」などの連絡に使った電話機だそうです。
赤い矢印の機器は、橋の跳開の状態を、今風に例えるなら「グラフィック表示」していたものです。
アナログチックでよいですね。
青い矢印の機器は、「昇降度指示計」と書かれていて、橋の跳開の角度を数値で示したもののようです。
レコーディング・スタジオのミキシング・コンソールみたいな風情ですね。
「運転塔」の見学の後は、いよいよ本日のメイン・イベント‥橋脚内部の機械室見学です。
この扉から入っていきます。
こちらのお二人は、梯子の上下にいて、見学者の昇降をサポートしてくださいます。
扉の先はこのように梯子で3.5mほど垂直に降ります。
このために、「ハーネス」を装着してきたのですね。
確かに狭いです。
身の回りの荷物を資料館のロッカーに預けてくる意味がわかりました。
(一眼レフを二台持ってきたのですが、受付の方に「狭いですよ~」と諭され1台はロッカーに置いてきましたが正解でした)
このようにロープで支えてくれます。
テニスコート2面分といわれる橋脚内部機械室です。
この緑色の物体は、橋部が跳開するとカウンター・ウエイトがここまで回転してきてそれを静止させるためのストッパーだそうです。
以前のブログで「勝鬨橋の塗色はこのようなシルバーではなかったような気がする」と書きましたが、「橋の資料館」館長さんに尋ねましたら、ここのストッパーなどに塗られている「緑色」がオリジナル・カラーだそうです。
ブルーのシャツの方が「橋の資料館」の館長さんですよ。
見学後にも、橋の仕様などについて電話で色々と教えていただきました。
平面模型を使って橋の跳開の様子を説明してくださいます。
良くできているでしょ?
とても参考になるので、アップでどうぞ。
だいぶ長くなってしまったので、ちょっと休憩を挟みましょうか‥