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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■聖書の人物と私たち 連れて来る人アンデレ / 山本陽一郎

2021年05月07日 | Weblog

2020/11/13放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 

 昨年、ある映画を妻から誘われて見に行きました。 正直、あまり知識も関心もなく座席に腰を下ろしたのですが、見始めると大変面白くてすっかり魅了されてしまいました。以来、家族そろってその作品のファンです。 皆さんの中にも誰かの紹介がきっかけで、この喜びを知ったとか、ここに連れて来てもらえたから、今の自分がいるという経験をしたかたがおられるのではないでしょうか。改めて、人生は自分ひとりで開かれるものではないと思わされます。 新しいドアが開くきっかけを作ってくれた人に感謝。

 さて、イエス・キリストの十二弟子の一人だったアンデレは、まさに連れてくる人でした。 ヨハネの福音書1章によると、アンデレは初めてイエスの弟子となった時、自分の兄弟シモン・ペテロをイエスのもとへ連れてきたのです。
 「ヨハネから聞いてイエスについて行った二人のうちの一人は、シモン・ペテロの兄弟アンデレであった。彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、『私たちはメシア(訳すと、キリスト)に会った』と言った。」(ヨハネの福音書1章40-41節 )

 「来れば分かる。会えば分かる。僕らがずっと待ち望んでいた救い主に会ったんだ。」 そうしてイエスのもとへ兄弟を連れてきたのです。 自分が味わった素晴らしい経験を知って欲しい。 アンデレの姿は伝道のお手本ですね。 

 また、五千人の給食と呼ばれる有名な出来事でも、アンデレは連れてくる人でした。 お腹の減った群衆を前にして、五つのパンと二匹の魚を持っていた少年をイエスのもとへ連れてきたのはアンデレです。 

 このようにアンデレはイエス・キリストと人を結びつけるという大切な役割を果たした人でした。確かに兄弟のペテロほどはアンデレは目立ちません。イエスの最も近くにいた三人の弟子の中にもアンデレは入っていません。 けれども目立つ人だけが神に用いられるわけではありません。 自分の置かれたところで忠実に生きるその人を神は見ていてくださるのです。 そして大切な働きのために豊かに用いてくださるのです。 あなたにできることは今、何でしょうか? 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.13放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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■聖書の人物と私たち 愛の使徒ヨハネ / 山本陽一郎

2021年05月06日 | Weblog

2020/11/12放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 

 皆さんの周りにはすぐに頭に血が上る人はいませんか? イエス・キリストの十二弟子の一人であったヨハネという人は相当に怒りっぽい性格だったようです。兄のヤコブとともに「雷の子」とイエスから呼ばれたほどなんです。

 ある時、サマリヤの人が自分たちを歓迎しなかったことに激怒してヨハネはこう言い放ちました。 「主よ。お望みなら天から火を降らせて彼らを焼き滅ぼしましょうか? 」 ああ、恐ろしい。これで本当にあのイエスの12弟子なんでしょうか? けれども新約聖書にある晩年のヨハネが書いた福音書や手紙を読むと、そういう印象は全くと言って良いほどありません。彼は自分のことを書くとき、名前ではなく、「イエスが愛しておられた弟子」(ヨハネ13:23 )と記しています。実際にいつもイエスのそばにいて深く愛されたのです。 

 ヨハネは年老いてもなおイエスの教えを人々に伝え続け、生涯を全うしました。一体「雷の子」が愛の使徒へ大きく変わった動力とはなんだったのでしょうか? それは主イエス・キリストの愛でした。 ヨハネはイエスに出会い、イエスの愛に触れ、その十字架と復活を目の当たりにして変えられたのです。

 彼はヨハネの手紙第一 3章16節で私たちにこう伝えてくれています。
 「キリストは私たちのために、ご自分のいのちを捨ててくださいました。それによって私たちに愛が分かったのです。」

 初代教会の指導者となったヨハネはある時サマリアに行ったんですね。そう、かつて彼が、焼き滅ぼしてやると怒りの炎 たちです。 でも今度は違いました。 サマリヤの人々のために祈り、彼らに福音を伝えるために愛の人としてその地域を巡ったのです。 

 いかがでしょうか? 私も変わりたい。自分にも本当の愛が必要だ。 もし今、心の奥にそんな思いを持っておられるならどうか、あなたもイエスに出会ってください。 神は愛です。 きっとヨハネが体験したのと、同じ愛をあなたも知ることができるでしょう。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.12放送でのお話しより )

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■聖書の人物と私たち 雷の子だったヤコブ / 山本陽一郎

2021年05月05日 | Weblog

2020/11/11放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 

 突然ですが、皆さんにはニックネームはありますか? 実はイエスの十二弟子の一人だったヤコブにはイエスがつけた印象的な呼び名がありました。 「雷の子」です。理由は怒りやすい性格だったから。 

 新約聖書マルコの福音書3章17節にはこう書かれています。 「ゼベダイの子ヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。」

 怒りのままに行動してしまう点はヤコブが克服すべき課題でした。またヤコブは自分の立場にこだわる人でした。母親と一緒にイエスのもとへ行き、こっそり将来の出世の確約を親子揃って直談判したこともあった位です。 実は十二弟子の中でもリーダー格だったペテロとヤコブ、その兄弟ヨハネの三人はイエスが山で祈る時など大切な場面によく連れて行かれました。そういう中で、うぬぼれや特別な立場への執着心があったのかもしれません。

 そんなヤコブたちにイエスは仕える者としての生き方をこう言って示されました。 
「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」(マタイの福音書 20:26-27 、マルコの福音書10:43-44)

 イエスご自身がそのことばの通りに皆に仕える者として生きていました。 そして皆の救いのために十字架の上で死なれたのです。

 このヤコブは後に大きく変えられ、イエスが救い主であることは証しする忠実な人となりました。そしてその信仰のゆえに王によって殺されたのです。かつてすぐに怒りをぶちまけ、自分が上に行くために人を落とそうとした男が十二使徒たちの中で最初に福音のために自分の命を落とす者となったのでした。

 イエスが教えてくださった仕える者としての生き方は、あの雷の子ヤコブの中にしっかりと根を張ったのです。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.11放送でのお話しより )

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■聖書の人物と私たち シモン・ペテロ その2 / 山本陽一郎

2021年05月04日 | Weblog

2020/11/10放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 今週は私がメッセージをお届けしています。

 イエス・キリストには十二弟子と呼ばれる代表的な弟子たちがいました。 エリート集団と思われそうですが、実際は人間臭く、よく失敗もする人たちでした。中でもリーダー格のシモン・ペテロは、イエスから「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。」(マタイ14:31)と言われたり、極めつけは「下がれ、サタン。」(マタイ16:23、マルコ8:33)と大変厳しく叱られたりしています。 イエスは弟子の人選を間違ったのでしょうか? 

 ペテロの最大の失敗と言えるものはイエスが逮捕された時の裏切りでしょう。 自分も同じようになるのを恐れた彼は「イエスのことなど知らない」と言って、三度も裏切ってしまったのです。 後悔と失意のどん底でした。

 そしてイエスは十字架にかけられ死にます。 しかしそれで終わりではありませんでした。 イエスが復活したからです。 ここに福音の素晴らしさがあります。 

 復活されたイエスは三度ペテロに尋ねられました。 「あなたはわたしを愛していますか」(ヨハネ21:17 ) 「はい」と答えるペテロにイエスは「わたしの羊を飼いなさい。」(ヨハネ21:17 )  すなわち、教会を導いていきなさい、と新しい使命を与えたのでした。 イエスの愛は何があっても変わりませんでした。 このキリストの十字架と復活を通して、ペテロという人は大きく変えられたのです。

 さて、皆さんは何か大きな失敗をしたことはあるでしょうか。そうした経験が心の中でずっと傷となっている方も居るかもしれません。この社会では一つの失敗で人の評価が急落することがあります。 しかし、イエスが私たち人間を見つめる目はそうではありません。イエスは失敗しない完璧な人を探して弟子を集められたのではなく、神の愛によって育つ人を招かれたのです。

 同じ眼差しが私たち一人ひとりにも向けられています。イエスは今日、あなたの事も招いています。もう失敗に縛られる必要はありません。あなたを愛し、新しい出発を与えてくださるイエスが生きておられるからです。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.10放送でのお話しより )

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■聖書の人物と私たち シモン・ペテロ その1 / 山本陽一郎

2021年05月03日 | Weblog

2020/11/9放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。 今週は私がメッセージをお届けします。 

 皆さんは聖書の登場人物を何人くらい知っていますか? とかく硬いイメージを持たれやすい聖書ですが、実際にはページを開くと個性豊かな人が大勢出てきて、とても面白いのです。そしてそこには私たちへの深いメッセージがたくさん詰まっています。 そこで今週はイエスの弟子たちについて皆さんにお話しします。今日と明日はシモン・ペテロという人についてです。 

 イエスキリストには多くの弟子たちがいましたが、イエスご自身によって任命され。いつも身近にいた12人の弟子は十二弟子とか十二使徒と呼ばれます。 シモン・ペテロはそのリーダー的な存在でした。 イエスの弟子になる前の彼の職業は漁師。 仕事場であるガリラヤの湖のほとり、カペナウムの町に家を持っていました。 実は、このペテロの家こそが、イエスの宣教活動の拠点となっていたとも考えられています。 ペテロは自分の持っているものを文字通りすべて捧げてイエスに従っていたのでしょう。

 イエスが弟子たちに向かって、「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」(マタイ16:15)と尋ねた時、「あなたは生ける神の子キリストです。」(マタイ16:16)と最初に信仰を告白したのはペテロでした。

 イエスは彼を祝福し、こう言われました。「あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。」(マタイ16:17) 実はペテロという名前の意味は「岩」なんですね。 イエスのことばの通り、後に彼はキリスト教会のリーダーとして大きく用いられることになります。

  新約聖書には熱くて真っ直ぐなペテロの姿がそこかしこに描かれています。彼に対するイエスの最初のことばは「わたしについて来なさい。」(マタイ4:19、マルコ1:17) そして最後のことばは「わたしに従いなさい。」(ヨハネ21:19)でした。 失敗もつまずきもしたけれど、イエスに従うことはやめることがなかったペテロ。 私たちも神の真実に生かされ、支えられながら、ペテロのようにまっすぐに従い続けていきましょう。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.9放送でのお話しより )

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■ルカの福音書 41 - 最後の最後まで / 大嶋重徳

2021年05月01日 | Weblog

2020/11/7放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んできました。今朝の聖書の箇所には84歳の女預言者アンナという人物が出てきます。

 彼女は毎日、神殿に来て祈っている人でした。おそらくアンナの人生は明るかったと思います。アンナという名前の意味は「恵み」です。文字どうり恵みに溢れていたのではないかと思います。ああいい人生だった、と感謝に溢れた人生こそ誰もが送りたいと願っている人生の後半なのではないかと思います。

 私たちは多くの場合、人生に幾つもの想いを残していることがあります。後悔することが溢れている。感謝よりも人生の愚痴が出てくることは少なくありません。

 しかし、彼女の人生はイエス・キリストに出会えた喜びと感謝に溢れていました。神様はそんな彼女の人生に、「ありがとう」と感謝をしてくださっていたでしょう。 「よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたはわずかなものに忠実であった。」という神様の労いのことばが聖書にはあります。私たちの後悔ばかりの多い人生であったとしても、神様は私たちの人生を「良くやった」とほめてくださり、「良い忠実なしもべだ。ありがとう。」と「わたしのために良くやってくれた。」と言ってくださるのです。

 そして私たちが「あなたのために何をしましたか?」と聞くならば、「旅人に水をやり、もてなし、小さな者のためにしたことはわたしにしてくれたことだったのだ。」と言ってくださるのです。「白髪は我が栄えの冠」と「わたしの冠だ」と世界中に向かって私の人生を神様が誇りに思ってくださる。 神様の栄光だと言ってくださるのです。

 私の祖母の人生の最後は認知症を10年近く患いました。戦争中、夫とともに中国に渡り、戦後、娘を死に物狂いで連れて帰り、貧しさの中を生きた祖母の人生の最後は、自分で話すことを後ろに置き、自分で歩くことを後ろに置き、自分で食べることも後ろに置いて生きました。 しかし、ベッドのそばで賛美を歌うと涙をすっとこぼします。礼拝に出られる時には「主の祈り」と言うと、大声で「天にまします」と主の祈りを唱和しました。どれほど神様は、この人生を誇りに思われたかと思います。

 私たちの人生の最期も、神様が誇りに思ってくださる、そんな光栄なことがあるかと思います。私たちも最後の最後まで神様に喜ばれる人生を歩んでいきたいと思います。 

    ( PBA制作「世の光」2020.11.7放送でのお話しより )

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