2023/1/19放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「あなたの夫を連れてきなさい」という題でお話しいたしましょう。
イエス様はスカルの井戸に水を汲みにきたサマリアの女に、「生けるいのちの水を与えよう」とおっしゃいました。今日はその続きです。ヨハネの福音書4章15節から18節になります。
さて、サマリアの女はイエス様に言いました。
「主よ、私がかわくことがなく、またここにくみに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」
このサマリアの女は愛に飢え渇いていたのではないでしょうか。
イエス様は彼女に言いました。
「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい。」
彼女は即答します。
「私には夫はありません。」
すると、イエス様も即答しました。
「夫がないと言ったのは、もっともだ。あなたには5人の夫があったが、今のはあなたの夫ではない。」
どうして私の人生の歴史を知っているのか・・・。このサマリアの女は驚いたことでしょう。それ以上に突然、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい。」とイエス様がなぜ言われたのでしょうか。
このサマリアの女にとって、ここにこそ苦悩の原点があり、イエス様から生けるいのちの水に与(あずか)る必要性がありました。その女性の恥ずかしい部分と、その患部をイエス様が切りこまれたのです。
外科の手術が必要な時、医者は患部にメスをいれます。そこから癒しが始まります。イエス様は「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい。」のことばのメスにより、この女性の心を傷つけることになりますが、そのことによって癒しが始まったのです。そして自分の持っている生けるいのちの水を飲ませたい、とイエス様は欲しました。そして、この女性から泉のように生ける水をわき出させて、人々を潤すような者になってもらいたかったからです。
サマリアの女は、愛を求めながら裏切られ、傷つきながら今度こそと6人目の男性と同棲していました。しかし、イエス様は、このようなふしだらな女と世間から見られた女性に生けるいのちの水をお与えになったのです。
( PBA制作「世の光」 2023.1.19放送でのお話しより )
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