2023/1/12放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興です。
イエス・キリストは、こんなたとえ話をされました。
「天の御国はパン種に似ています。女の人がそれを取って3サトンの小麦粉の中に混ぜると、全体がふくらみます。」
「パン種」とはイースト菌のことですねえ。ここでは3サトンの粉の中にパン種をいれたとありますね。3サトンの小麦粉はおよそ30リットル以上の粉です。この粉にパン種を少し入れると、どうなるでしょう。全体が少しずつ少しずつ膨らんでいくというわけですね。つまり、天の御国は小さな存在に見えても、まわりに大きな影響を与えていくのだ、ということを表しているわけです。
考えてください。イエス様は約2000年前にベツレヘムの家畜小屋でひっそりとお生まれになりました。母マリヤはガリラヤのナザレという田舎町の娘です。世界に注目されることなど全くありませんでした。そしてイエス様が公の活動をされたのはローマの属国なっていたユダヤの地です。
しかしイエス様が私たちの罪を背負い身代わりになって罰を受け三日目に復活されたことによってもたらされた救いの福音は、どんな圧力や迫害にも押しつぶされることなく、人々の人生を変革しながら全世界へと広がっていきました。こうして今ラジオからも、ですから流されているわけですねえ。
最近、スポーツ番組などで「ポテンシャル」という言葉をよく聞きます。この人はポテンシャルが高いとか、低いとか言うわけですね。それは潜在的な能力を指すことばです。
でも、ときどき私たちはそのことを受け入ることができなくなります。なぜなら、病気になったり、思うように事が進んでいかない現実に出くわしてしまうからです。「ああ、私は弱く、本当に小さなものだあ」と思わされることは何度もありますね。
でも、失望しないでください。イエス様が私たちをご覧になるとき、「あなたは、わたしの与えるいのちによって生命力に溢れた存在なのだ」というふうに、私たちのポテンシャルを見ていてくださるのです。
ルカの福音書12章32節でイエス様は、「小さな群れよ、恐れることはありません。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国を与えてくださるのです。」と言われました。イエス様は、こんな小さな私たち一人ひとりにも大きな可能性と生命力溢れる姿を見ていてくださるのです。
ですから私たちも自分に対して、また他者に対しても、そんな眼差しを向けながら歩んでいくことに致しましょう。
( PBA制作「世の光」 2023.1.12放送でのお話しより )
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