♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■国と力と栄えはあなたのもの / 関根弘興

2018年04月13日 | Weblog
2018/3/9放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 聖書は祈りの大切さを教えています。イエス様は弟子たちにどのように祈ったらよいのかを教えてくださいました。教会の毎週の礼拝でも祈る祈りです。この祈り、主の祈りと言われるものですが、この祈りの最後は「国と力と栄えはとこしえにあなたのものです」と告白して閉じられています。

 人は力を求めます。より強く、より多くのものを求めます。自分が所有する場所が欲しい、支配する力が欲しい、栄誉名声が欲しい、多くの人は願いますね。もちろんあなたの素晴らしい何かの働きの結果として、力ある立場や栄誉を受けることがあるならそれを喜んで受けたらいいのです。しかし忘れてならないのは、すべての栄光を受けるにふさわしい方は天地を創造された神様だけなんですね。

 それは私たちが神様の前で謙遜さを持って生きることが人としての生き方だからです。どんなに多くのものを得たとしても、どんなに権力を持っても、私たちは神様になることなどできません。

 詩篇の103篇の14節には、「 主は 私たちの成り立ちを知り 私たちが土のちりにすぎないことを 心に留めておられる。」(新改訳2017) こう書かれています。私たちは土のちりにすぎない、弱く、もろい器なんですね。しかしそんな私たちをいつも心に留めてくださるのが私たちの神様です。ですから私たちはたとえ弱くても、力がなくても、栄誉がなくても構いません。天の父なる神様がいてくださるのですから。讃美歌の中にあるように、「主は強ければ 我 弱くとも 恐れはあらじ」なのですねえ。

 ところで、この主の祈りの最後に出て来る「国と力と栄えはとこしえにあなたのものです」という部分は、聖書の最古の写本ではこの句は欠けていたようでした。つまり主の祈りが教会の中で祈られていく途中でこのことばが後に付け加えられたのでしょう。教会のスタートした時代というのはローマ帝国の支配下にありました。ローマ市民は「国と力と栄えはとこしえにローマ皇帝のものです」と告白しなければなりませんでした。でもクリスチャンたちは、「国と力と栄えはとこしえに神様のものです」という告白をしていったのです。勇気ある告白ですね。「栄光は主にあれ。」 この告白をもって謙遜さを持って歩んでいきたいと思います

  (PBA制作「世の光」2018.3.9放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする