♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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「世の光」を文字で 

■十戒 -自由への励まし 50 / 大嶋重徳

2018年04月05日 | Weblog
2018/3/1放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。

 十戒の第五戒には「あなたの父と母を敬え」とあります。しかし父と母をはじめとした誰かと共に生きることは本当に難しいことです。なぜ「父と母」という存在を特に選んで敬うように求めているのでしょうか。

 聖書でもはじめに神様が創造された人間関係の出発点も親子ではなく夫婦でした。それならばここで「夫婦は愛し合いなさい」でもあるいはこのあと出てくる「姦淫をしてはならない」でも良かったかもしれません。

 しかし良く考えると、誰もが結婚する訳ではありません。結婚しない選択も人にはできます。さらにまた子どもを産むことは、全ての人に委ねられている神様のわざでもないですし、子どもを産まない選択も人にはできます。しかし人がこの地上に存在する以上、誰かの子どもであるということは誰にも避けることができません。人がこの世の中に生きることを始めた時から、一組の父と母の子として存在し始めます。それは正式な結婚という法的な意味ではなくてもです。親子関係とは人間に選択の余地を与えない人間関係だと言えるでしょう。

 十戒第五戒「あなたの父と母を敬え」を前にしたとき、自分自身は両親という存在によって自らが存在しているという事実が突きつけられます。自分は一人で地上を生きているのでは決して無く、父と母が自分を存在せしめた具体的な他者であることを認めざるを得ません。

 さらに人が親になるときは人間として成熟して人格も整えられた時に親になるのではありません。多くの人が未熟でまだ若い時に親になります。誰かの親になることにふさわしい人生の成熟を迎えたときに親になるのではないのです。人は至らないまま親になり、自分の欠けや弱さをむき出しのまま誰かの親になることが始まるのです。その未熟な親との関係で、子どもとして生きてきた自分の人生が激しく損なわれてきたという人は決して少なくありません。このラジオをお聴きの方も自分の親との関係を思い起こし、心に強い痛みを思い起こされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。だからこそ私たちにとって、「父なる神」と呼ばれる神に神の子どもにされるという経験が必要になっていくのです。

 この「父」と呼ばれる神様の愛に癒され、育てられ、そして親の人生を見つめ直す時間をもぜひお持ちいただけたらと思います。

   ( PBA制作「世の光」2018.3.1放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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