世の光の時間です。 いかがお過ごしでしょうか。 山中直義です。
一見意外に思えることば、聖書にはそんなことばがたくさん記されています。 ある時、一人の女性がイエス様のもとにやって来ました。 彼女は異邦人。 すなわちユダヤ人ではありませんでした。 当時の異邦人はイエス様をはじめとするユダヤ人とは関わりを持たないのが普通でした。 しかしこの彼女は娘が悪霊にとりつかれており、何とかして救っていただきたくてイエス様のもとにやってきたのでした。 そんな彼女に対してイエス様は一見、意外なことばを語られます。 新約聖書マタイの福音書15章26節のことばです。
「子どもたちのパンを取り上げて、小犬に投げてやるのはよくないことです。」
一見冷たいことばのようにも聞こえます。 イエス様はここで彼女をはじめとする異邦人を小犬に喩え、ユダヤ人たちを子どもたちに喩えられました。 「ユダヤ人に与えられようとしている恵みを取り上げて異邦人に与えることはよくない。」 そう言われたのです。
これを聞いた彼女はへそをまげてしまったでしょうか。 いいえ彼女はこう答えました。 「主よ。そのとおりです。ただ、小犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます。」(27節) 「主よ。そのとおりです。」 彼女はイエス様のことばを謙遜に受けとめました。 そしてその上で「イエス様が与えてくださる恵みであればたとえパン屑ほどの大きさであっても自分には十分です。」と告白したのです。
そんな彼女に対してイエス様はこう言われました。 「あなたの信仰はりっぱです。その願いどおりになるように。」(28節) 一見意外なことばにも身を低くして耳を傾けた彼女の信仰、イエス様はそんな信仰を喜んで賞賛されたのでした。 そして「彼女の娘はその時から直った。」(28節)と聖書は言います。
一見意外に思われることばも含めて聖書のことばを正しく理解する鍵は謙遜さにあると聖書は教えています。 「主よ。そのとおりです。」 あの女性のようにまず神様を信頼し、変わる事のない愛と憐れみに心を留めながら神様の語りかけに耳を傾ける、その時にこそ私たちが思いもしなかった意外な恵みが与えられることを覚えておきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2010.1.16放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
***
このサイトは URL名として
http://yonohikari.biblical.jp
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。
***
東海地方での世の光/さわやか世の光/ジェネレーションXの放送に協力してくださる場合の献金は、
郵便振替 00890-3-111071 東海福音放送協力会 まで
お問い合わせは、
電話 052-762-2196 東海福音放送協力会へ
(自由ケ丘キリスト教会内)