世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。
えー旧約聖書のですねえイザヤ書の52章という所にこういうことばがありますが、「主があなたがたの前に進み、・・・、あなたがたのしんがりとなられるからだ。」っていうことばですね。神様っていうお方は私たちの前に進んでくださって、そして行く道を備えてくださり、また新しい方向へとちゃんと導いてくださるんだと。どういうふうなことがあってもこのお方が先に進んでいてくださるから大丈夫なんだという意味のこと。
しかし同時に、そのお方が「あなたがたのしんがりとなられる」ということばがあるんですね。「しんがり」ということばは最近はあんまり使わないことばですよねえ。これは一番後ろという意味ですよね。最後のというふうな意味ですね。
よく幼稚園なんかの子供たちの遠足などで引率をする先生が一番前にいますよね。「ハイ、こっちですよ」というふうにして前に立って進みます。同時に、必ず後ろにも先生がついていますよね。子どもたちは遅れたりすることがあるかもしれないし、道草してしまうこともあるかもしれません。転んだりすることもあるかもしれません。ですから、ちゃんと後ろにいてそれをケアすると言いましょうかね、フォローするって言いますか、そういうことが大切な訳ですね。
そういう意味で私たちの信ずる神様は前に進んで新しい方向へと導いて下さるというだけじゃなくって後ろにもいて下さって、そしていろんな危険から守って下さる。で、いろんな問題をフォローして下さるということが言われているということなんですね。で、この「しんがり」というふうに訳されていることばは「後始末」というような意味があるんですね。で、振り返ってみると、私たちの生活にはいろんな間違いがあったり、失敗があったりですね、罪を犯してしまったりというふうなことがあったりする。それらのものを神様がちゃんと後始末をして下さるということが言われているっていうんですねえ。
このイザヤ書の52章の後は53章な訳ですけれども、この53章というのはちょうどキリストの十字架のことを予告・預言している所だというふうに言われています。つまり、イエス・キリストが十字架で死んで下さったということは、私たちの失敗や罪を全部ご自分が背負って後始末をして下さったということを意味するということですね。
そういう意味で、私たちは先に進んでくださるイエス様、後始末をして下さるイエス様ということを知ることは大切ですね。
( PBA制作「世の光」2007.01.29放送でのお話しより)
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