昨日29日に関西電力が高浜原発3号機(福井県高浜町)を再稼働させた。それについての東京新聞の2つの記事から抜粋します。
●事故対策先送り
関西電力は高浜原発3号機を新規制基準に対応させるため、720の設備を追加し、原子力規制委員会から「再稼働に耐えられる」という判断を得た。だが、実際は事故時の対策拠点となる免震事務棟や、住民の避難道路は未完成のまま。自衛隊や消防などの公的な実働部隊は事業者に事故収束の責任があるとして、対応は鈍い。いくつもの対策が抜け落ちたまま、原発が再び動きだした。
●使用済みMOX燃料 毒性高く 処分もあてなし
高浜原発3号機では、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを再利用するMOX燃料が使われている。プルサーマル発電とも呼ばれ、国も核燃料サイクルに従った形だが、使い終わったMOX燃料は、一般のウラン燃料より熱も放射能も長期にわたって出続け、どう処分するのかも白紙。出口の見えない核のごみ問題がさらに複雑になる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます