人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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国は今こそ貨物列車迂回対策を!

今年最後の乗りつぶし、そして地方駅前の「食」事情について

2015-12-27 22:01:43 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
年末年始に入り、当ブログ管理人は年内の仕事を25日で終え、これから実家帰省の予定だ。

その前、26日に大阪で会議があったのでそれに参加し、家事を済ませた妻が28日午後、大阪入りして合流するまで、1日半、空き時間ができたので、今年最後の乗りつぶしに来ている。

2009年に四国を訪れた際、乗れなかった四国の東側2路線(鳴門線、徳島線)に加え、琴電にも1日半あれば乗れるかもしれないと思い、計画を立ててみたところ、予想通り、ぎりぎりだが乗れることがわかったのだ。

そこで、会議を終えた昨夜は大阪市内のホテルに泊まり、今朝出発。朝8:30、大阪駅発の高速バス「阿波エクスプレス大阪・神戸」に乗る。明石海峡大橋を通るのも淡路島を通過するのも今回が初めてで、新鮮だった。

当初の計画では、高速バスを徳島駅前まで乗る予定だった。ただ、帰りの乗車が高速鳴門からの予定で、これでは往復割引が適用されない。予約センターの係員からは、大阪駅~高速鳴門間の往復割引適用とし、行きの高速鳴門~鳴門駅前間は乗り越し精算した方が安いので、そうするようしきりに勧められた。結局、係員に従い、大阪駅~高速鳴門間のJR高速バス往復乗車券を購入、行きは高速鳴門から徳島駅まで乗り越しする予定だったが、時刻表を見ると、高速鳴門で降りてもうまく鳴門線に乗り継げそうだ。どちらにしても運賃支払いがあるなら、ここで鳴門線に乗ろうと思い、高速バスを高速鳴門で降り、鳴門駅に向かった。

結果的に、10:53発の徳島行き鳴門線列車に上手く乗り継ぐことができた。徳島からは「剣山5号」で阿波池田へ。いきなり鳴門線、徳島線を全線乗る。幸先のいいスタートだ。

阿波池田からは土讃線の岡山行き「南風14号」で琴平へ。琴電琴平までは徒歩でもわずか。琴平は温泉街で、途中の神社ともども初詣の準備が進んでいるのがわかる。琴電琴平では「1日フリーきっぷ」(1,230円)を購入。まずは琴平線を14:13発の列車で瓦町(15:08着)まで乗り、15:13発の列車で折り返して長尾線へ。15:46、長尾着。

ここで、16:08発の長尾線列車まで待つつもりだったが、長尾駅が住宅地の中の静かな駅で、手持ち無沙汰だと思った私は結局、1本早い15:48発列車で折り返す。高松築港(16:25着)まで乗った後、瓦町へ折り返し、残る志度線へ。16:46発の瓦町発の列車で踏み出す。琴電志度には17:20着。これで琴電の全線完乗を達成した。

この日は、高徳線特急「うずしお」で池谷まで走った後、再び鳴門線へ。すっかり日が暮れて暗くなり、景色はまったく見えない。こうなることがわかっていたので、行きの予定を変更して鳴門線に乗っておいてよかったと思った。鳴門駅前のホテルに投宿。

【完乗達成】鳴門線、徳島線、琴電琴平線、長尾線、志度線

なお、これで年内の全線完乗活動は終了した。今年の達成状況は、また別の記事で報告する。

ところで最近思うのが、地方の駅前における「食」事情の悪化である。完乗活動を始めてから約四半世紀、食事情が悪くなっていくのは年を追うごとに感じていたが、とうとうここ数年は地方都市の中心クラスの駅前でも、軽く酒を飲みながら小腹を満たせる飲食店に出会うことはほとんどなくなってしまった。決まってあるのは、ブラック企業で名高い某チェーン店系列の居酒屋ばかり。酒の肴やつまみ程度のメニューしかなく、腹を満たすには量が足りない場合が多い。

この日の鳴門駅周辺でも事情は同じだった。ホテルのロビーで周辺の飲食店マップをもらって出かけたものの、営業しているのは焼き肉店と寿司屋が各2店舗のみ。地図に掲載されているはずなのにラーメン屋は営業していない。寿司屋は満員で入れず、焼き肉屋はひとりで行く場所ではないような気がして、結局足が向かなかった。年末の、しかも日曜という悪条件が重なっているとしても、あまりに寂しい。

その代わり、最近は地方の駅前に地元資本の食品スーパーが営業しているのを見かけることが多くなった。おそらく古くからある店に違いないが、飲食店が減った分、存在が目立つようになったのだ。夜もよほど遅い時間でなければ営業していることが多く、鳴門駅前でも地元資本の「ショーエイ」が営業していた。先日出かけた北海道・新得駅前でも地元資本の「フクハラ」が営業しており、総菜などを閉店寸前に特売価格で安く買うことができた。

旅の楽しみは何と言っても地元産の新鮮なものを食べることにあるが、最近はこれでも仕方ないかな、と思うようになった。どこに行ってもスーパーの同じような総菜しか食べられないのは寂しいことこの上ないが、それだけ駅前が地盤沈下し、ファミリーレストランなども郊外の国道沿いに移転していった結果、このような状況になってしまったのだ。それはすなわち地方における鉄道の地盤沈下をそのまま反映している。

ただ、この日は昼も駅前に適当な飲食店がなく、駅地下街のお店で購入した弁当で腹を満たした。温かい食事をしたのが朝、大阪駅での1回だけというのは恨めしいが、飲食店の減少と反比例するように、近年、弁当・総菜の充実ぶりは目を見張るものがある。この上、消費税増税時に外食の税率が10%に引き上げ、弁当・総菜・テイクアウトは8%据え置きとなればますますこの傾向に拍車がかかるだろう。外食から総菜などの「中食」に時代は確実にシフトしていることを、改めて突きつけられた。

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